
マラソンの大迫傑(34)選手が、この12月7日バレンシアマラソン日本記録を2時間4分55秒でまた更新したニュースには驚かされました。34歳でキャリアハイたけでも脱帽ですが、2時間5分をしれっと切るタイムには恐れ入ります。
1964年の東京五輪や次のメキシコ五輪など、国民的注目のスポーツだったマラソンで、円谷幸吉や君原健二は誰もが応援していました。
その後も瀬古利彦や宗兄弟が期待された時期もありますが、多様なスポーツが発展する中、マラソンは少しマイナーな地位に甘んじていました。私が勤めていた会社も駅伝やマラソンの活躍する選手がいる陸上部がありましたが、日本記録を出しても地味な扱いでした。
令和になろうかという時、日本の男子マラソン復活に1億の賞金を協会が用意して、その条件の日本記録を更新し、2度もゲットしたハンターのような選手が大迫傑です。
その大迫も東京五輪ではメダルを取れず2021年に引退し、解説者になっていました。
ところが、翌年には現役復帰を表明し、所属などの環境を変えて、なんと3度目の記録を更新したのです。
2時間10分を切れば好記録だった時代からは、ウエアやシューズももちろん、育ち方、鍛え方やトレーニング方法も変わってきているのでしょう。
しかし、トップアスリートが引退する30代半ばで、復帰してのこの記録、人間はまだまだ早く走れるものかと感心しました。
アスリートを応援するファンなども、トップアスリートが少し衰え、期待に応えられなくなると、応援をやめてしまいがちです。チームスポーツなどでは、特に年俸の高いベテランが足を引っ張ると戦犯でリストラ候補です。
期待と推しの反動で挑戦をあきらめる「もうトシ」という空気ができてしまいがちです。
推しでもないので、大迫傑選手の詳しいことは知らないのですが、人間の筋肉や脳は強化され、経験を積むと進化し続けることを証明してくれたとは思います。
