
ハヤカワポケットミステリなんて何年ぶりに読むのかという感じです。
洋書の新書判サイズで、紙の端っこがなぜか黄色い。世界のミステリが揃っていました。
何年か前にベストセラーになったイギリスのミステリ。
イギリスらしい陰鬱な情景と、病院の怪しげ人物が、ぎこちない翻訳でも何となく伝わります。
夫殺しの容疑で、一言も発せられなくなり沈黙を守り続ける画家アリシア、興味を抱いた心理療法士セオ。
❴少しネタバレ❵
施設やアリシアをめぐる様々な人間をセオの一人称で展開する中、アリシアの日記が挿入された構造で進みます。
他のレビューでは、ネタバレ前でも、後半の劇的展開、騙されたと語られてました。そう思って読むと、予想どおりという感じで、一人称、日記挿入というと◯◯トリック。犯人も、騙しの構図も何となくそうじゃないかと思ったとおりでした。
前半がダルいとも書かれていますが、海外作品なので登場人物の名前とキャラが頭に入るかで変わってきます。
良くできたプロットではあるのですが、それだけに騙されるレベルの人には鮮やか、気付く人には丸わかりみたいな印象です。
今どき外で本を読んでる人も少ない中、ハヤカワポケットミステリ読んでるという字が自のカッコ良さに酔えます。
