
2年前に美人女優が社名を連呼するという派手でベタなCMが流れました。
日本電産から名前を変え、京都タワーのネーミングライツまで得たニデックです。ところが、昨年悪質な粉飾、不正経理が摘発され東証から特別注意銘柄として上場廃止など厳しい処分の審判を待つ体たらくです。
京都を代表するモーターの大手企業で、増収増益を繰り返して、M&Aも全て成功してきたというのも虚像でした。ワンマン創業者社長に誰もNOと言えない個人商店のような体質が追求されています。
フジテレビの日枝会長などもそうですが、80歳を超えて企業トップに君臨し続けるだけでも、やはり組織に淀みや腐敗の問題が産まれるのです。
私のいたカネボウがやはり、宇宙遊泳ともいえる循環操作などで不適正な経理で粉飾し、内部告発も監査法人も揉み消し、何も言わせなかったのとよく似た風土です。
戦前民間最大手の名門企業だったカネボウは何とか連続無配を避けたいので不正に走りました。基本的に事情は似ていました。トップがワンマンで、止める意見を言う者を左遷し、側近にイエスマンしか置かず、風通しも悪くなっていったのも似ています。
ただ、カネボウの再生機構入りは20年近く前です。
ライブドアや山一證券、ヤオハンなどともはや若い人には歴史です。その後も、日本の名だたる企業が長い不況の中、会計だけではなく、検査データ不正、産地偽装や賞味期限偽装など、不祥事は続き、コンプライアンスやガバナンスの強化が叫ばれ、令和の時代になりました。
この間にも、会計の不正という面ではペンタックスや東芝なども大きな粉飾が見つかりました。企業倫理も含めれば、フジテレビやビックモーターなどの問題も世間を賑わせました。
不正経理という面では、カネボウとよく似ているのがニデックです。
20年前、カネボウだけが情けないかと思いましたが、これだけ時代が過ぎて、コンプライアンス違反の通報などの対策も成されて、ホワイトな企業が増えてきた中ではニデックの昭和的な経営は恥ずかしい気がします。
それだけ永守会長の権力が強かったのですが、不正経理やパワハラを許した企業人も情けなさすぎです。
半沢直樹のような硬骨な正義感はドラマや小説の中だけです。
結局、昭和生まれの企業人が素晴らしいとは、何も思いません。時代のルールが緩くがむしゃらやモーレツが許されたのであって、経営の神様とか哲学を語っても、ダイエーは消え、パナソニックや家電大手ももはや見る影もない。
まともにまっすぐ働いても出世できない国は滅びますよ。















