不祥事に思うこと

 

 この本には間に合わないタイミングだったのか、京都に本社を置く大手企業ニデックも上場廃止すら検討される銘柄に落ちた粉飾決算がありました。

 直近では、外資系大手のプルデンシャル生命も随分と不祥事がありました。企業ではないですが、東京大学も贈収賄で逮捕されるなど、いろいろやらかしています。

 私のいたカネボウのことももう世間から忘れられたと思ってましたが、この本には書かれています。

 著者はカネボウ再建に乗り込んだ産業再生機構にも属しておられた方です。さらに以前はリクルート事件当時にその社員だったようです。

 戦前は日本最大の民間企業だったカネボウの崩壊に関しては先日も某有名YouTuberが東レなどの繊維業界を取り上げていました。カネボウの中興者であり、崩壊へと導いたといわれる伊藤淳二元会長の闇の話を詳しく振り返って解説したのを見ました。

 その後、平成から令和とコンプライアンスが厳しく言われ出した時代で、多くの大企業も不祥事が明るみに出ました。

 粉飾もパワハラも無くなるわけでもなく、東芝、ダイハツ、宝塚歌劇、フジテレビ、名だたる有名企業や一流大学、団体が雁首並べています。

 カネボウが糾弾された時、社員としては痛恨の思いでいっぱいでした。

 何処でもやってるというのは免罪符ではないですが、その後も当たり前に大きな企業トップが謝罪で頭を低く下げる姿を見ました。

 人間は弱い生き物だし、組織となって悪い方向に向かうと、止められないケースが多いのを痛感します。

 やはり財務系に強く、倫理をトップに進言できる人材がいるかどうかが重要なポイントです。これは政治でも、町内とか小さな組織でも同じでしょう。

 まさに、昭和のカネボウから令和のニデックまでそうですが、成功した起業家や中興者が権力に溺れたせいです。偉そうな哲学を語り、業績の不振を見られたくなくないエゴがヤバいということです。

 こんな透明でガバナンスがしっかりしてるはずの時代の方が罪が重いとも言いきれないですが、とにかく人間は弱いから正しい方向への導きが必要なのでしょう。

 

親分肌の弊害

 一昨日も書いた件で、少し長くなって書きたりなかったエピソードなどがありました。

 合併すると、よく旧◯◯派とかできます。合併しなくても、そこそこ大きな会社だとやはり派閥みたいなのがあって、誰々のグループにいて、親分のイエスマンになれば、少々トラブルを起こしても揉み消してくれるとかありました。

 信じられない方もいますが、私の化粧品会社だと、ザラにありました。どうしても女性の多い会社で、仕事はできるけど、女癖の悪い人も多くて、今なら人権、コンプラ問題のひどい話も多いです。

 親分が揉み消すのは、ほとんど金か女のトラブルで、豪傑も多く、真面目に働いてトラブル無い人よりも、むしろそういう奴のが出世して、処分されてもまた浮かび上がるのには、呆れるケースもありました。

 西日本を統括してる人が私の仲人でしたが、各県の支店長は自分がトラブルを揉み消した経験があると話してました。

 社長になった方も、名古屋時代に私の上司でしたが、パワハラやセクハラありありでしたが、見事に当時のチームを本社の側近に持っていきました。

 親分に取り立てられ、ミスも揉み消してもらったメンツで固めれば、ある程度結束は凄く強いですが、いかんせん不正には弱くなってしまいました。

 これは潰れそうになった民間企業の昔の話ですが、最近でも聞きますし、役所でもあるようです。

 国家や国家間はどうなんでしょう。人間がやってるのでは、やはり似たりよったりです。市会議員さんや、国会議員さんのお話でも、やはり政治もよく似たもんです。

 年明けにまた大きな戦争のニュースが入りましたが、世界の警察や親分となる国、それに従う同盟国はどういう感じなんでしょうか。

 戦争とまでなると、生命がかかりますから、親分が正しいかどうかはしっかり見極めないととんでもないことになりそうです。

http://seizafpkotodama.com/2026/01/05/%e6%8f%90%e6%a1%88%e3%82%84%e6%84%8f%e8%a6%8b%e3%81%af%e4%ba%ba%e7%89%a9%e3%81%a7%e8%a6%8b%e3%82%8b%e3%82%82%e3%81%ae%e3%81%a7%e3%81%af%e3%81%aa%e3%81%84/

顔は履歴書?毎日少しずつ老います

 一昔前に「男の顔は履歴書」なんて言葉があり、そういう題名の映画もありました。

 男女同権が叫ばれて久しい今では不適切な死語でしょうか。

 男の顔にはそれまで生きてきた人生の経歴が刻まれるということのようです。まあ、同じように社会では働いている現代では、これは男女にこだわらずでしょう。

 赤ん坊を見てると毎日どんどん顔が変わり、1週で大きく変わり、しばらく見ないと顔もだいぶ成長しています。

 逆に高齢者は毎日毎日老います。鏡を毎日しげしげ見るのは本人だけでしょうから、指摘できる人は少ないものの、久しぶり何年かぶりに会う人から見れば経年劣化は明白です。

 私は赤ん坊の頃、お菓子の缶で目の上を切り、少し大きくなって兄弟で遊んでいて目の下を切った傷が大人になっても残っていました。

 しかし、もう今や多くのシワに隠れてそんなものはすっかり無くなっていました。いつの間にと思う深いシワの数々です。髪の毛が多いのがまだ若く見られるのでマシなのかとは思います。

 同年齢の中には、髪が真っ白やら、無くなってスキンヘッドの人もいます。白いのは髪だけでなく、ヒゲとか眉毛や鼻毛まで白くなるのにも老いを感じます。

 昔、取り引き先の社長さんが、穏やかな紳士なのですが、鼻毛がびっしり真っ白な人がいて、何だか残念でああはなりたくないと思ってましたが、仕方のないところです。

 顔はいかにも外見、今の言葉だと、ルッキズムですが、その顔に刻まれるのが、その人の身体の状況や、心の中、人生なのでしょう。

 口角が上がる、眉間にシワが寄りやすいとか、コメカミが痙攣しやすいとかはいかにもメンタルから来てそうです。どこかが痛いとか、苦しいのを我慢するのも顔の表情に刻まれるのかもしれません。心身の健全が大事なところです。

 仕事やお金とか、周りの友人、家族などさまざまな要素はあるでしょうが、頑固と言われるよりは、多少はいじられても好かれる高齢者のが良いですね。

「女の顔は領収書」という言葉もあり、こちらは美容等にお金をかけた反映だそうです。

 私の会社に鼻とか目の改造?にお金かけた同僚がいましたが、年を重ねるとそのメンテナンスの苦しんでいたように思います。どうしているのかとも、心配ですが、若い頃に過度に手を加え美しくなりすぎるのも老いると借金かなと思います。

 おしゃれ、スキンケアやメイクと健康習慣で健全なルッキズムに留めるべきだったのか、そのあたりはよくはわかりません。

 

ちょっと驚いた花王の新商品

 元いた会社の製品を使い続けているものもあれば、そこまで義理はないので、値段などによってはライバル会社のものなども買っています。

 化粧水などは大して変わらないので、安いハトムギ水を愛用しています。

 日焼け止めや制汗剤もその時の気分です。この夏は長く暑い日が続き、安い日焼け止めを1本完全消化。昨年から持て余してた、花王ビオレのミストタイプとカネボウアリーのコントロールカラーの入ったもの、ほぼ使い切りに近づいています。秋冬も日中外出は塗りますので、苦手だったミストタイプも気軽に使えることがわかりました。

 ミストタイプが一昨年夏の大ヒット商品というのはイマイチ感覚がわからないのですが、大した技術ではなく、カネボウでも全身系のミストタイプの日焼け止めはずっと前から出してました。

 退社後なので詳しい商品開発の背景はわかりませんが、品薄にもなり予測よりも売れたのだから、何がヒットするかは読めないものです。

 もう一つ、最近の大ヒット?とにかく国内シェアナンバー1の商品が退社後に発売されていました。

 

 何と、これはお腹を見せるファッションへそ出し用のケア商品、スポットジェリーです。

 秋になってもお腹をチラリと見せたコケティッシュなスタイルの方は町中で見かけます。

 男性目線でも賛否や好き嫌いがあるようです。

 その、大昔おへそ出しルックの女性歌手が「狙い打ち」という大ヒットを飛ばしましたが、お硬いNHKは紅白歌合戦などにはおへそを隠した衣装しか認めなかったこともありました。

 そんな時代なら町中を婦女子がおへそや半ケツを見せた服装で歩いてたら警官にとがめられたのではと思います。

 昭和も終わりになると、もう少しゆるくなり、逆にテレビや雑誌は水着ぐらいは今よりもおおらかになった時もあります。 地上波の深夜番組では裸もありの時代が一時期あり、売り出す若手の女性歌手やタレントは実力派でもビキニはマストだったようです。

 今でもそういう傾向はありますが、後に売れて有名になる歌手や俳優でさえ男性誌や芸能誌のグラビアでやや垢抜けない水着姿を披露してました。

 スマホで切り取る時代ではないので、昔の男子は雑誌を回してお世話になったものです。

 そんな写真の中に私たちが中学生か高校生の時、今も活躍されている女性の俳優さんがビキニ姿で、男性雑誌の表紙を飾っておりました。

 スタイルの良いビキニ姿でしたが、そのお腹、おへその穴が黒いことが男子の話題になりました。今の、テレビなら放送事故レベル?事務所のチェックもゆるかったのか、ギリギリのレベルだったのでしょうか。

「あれは、光の加減なのか、いわゆるおへそのゴマなのか、はたまた産毛が濃いのか、」いろいろ男子が考察したものです。そこに幻滅し萎える男子もいれば、萌えて盛り立つ輩もいました。

 まあ、男性目線的な話で申し訳ないですが、私なら、おへそが見えて受ける印象は対象者により変わります。外国人の方が多く、どうでもいい人なら萎え引いてしまうし、顔立ちがキレイならどうでしょう。例えば学生時代とかに好きだった人がそんな格好で歩いてたら、ついつい見入ってしまう。多くの男子は、そんなに感じではと思います。

 ルッキズム的話で申し訳ないです。そんなつまらない思い出をふと思い出すようなスポットジェリーという商品でした。今ならお腹を見せる服装もあり、ピアスする人もいてキレイにそのあたりをケアできるのでしよう

 

 

 

1970年代後半音楽界にも衝撃をもたらしたCM戦争

 1970年代とか、80年代とは単純に分けられず、70年代は前半と後半でも大きく社会は進化、変節したのではと思います。

 それまでは高度経済成長期で個性的な娯楽は少なく、遮二無二働いた後は、同じ歌謡を口ずさみ、同じテレビドラマや映画を楽しみ、スポーツのヒーローを応援したのです。国民的と言われた歌手やスポーツ選手の知名度は抜きん出ていました。

 音楽も、浪曲から歌謡曲、演歌やムード歌謡が中心で、フォークソングや台頭しても、ビートルズやロカビリーだと言っても、やはり主流は歌謡曲でした。

 フォークやロック歌手がビジュアルがテレビに向かない、表現しきれないなどの理由で旧来の歌番組には出ない、出さない時代でした。

 そんな中、今のJ-POPの下地は、オイルショック後の1970年代の後半にようやく出来始めました。

 その大きな動きは、大手の2つの化粧品会社と広告代理店が仕掛けも多大な影響力でした。私がまだ高校生の頃、テレビからも資生堂とカネボウの競い合うCM、斬新な音楽、美しいモデルと情景、謎めいたキャッチコピーが印象的に流れました。

 1977年、前年資生堂の「ゆれるまなざし」小椋佳楽曲、モデル真行寺君枝の秋のキャンペーンヒットを受けて、夏は「サクセス、サクセス」ダウンタウンヴギウギパンド楽曲、モデルティナラッツ、追随するカネボウが「舞踏会のワインカラー」新井満の楽曲というキャンペーンで対抗したのが、10年のCM戦争の始まりと言われます。

 翌年から、世間の誰もが知るような大ヒットを競い合う形になり、1978夏は資生堂、矢沢永吉の「時間よ止まれ」とカネボウ、サーカス「Mr.サマータイム」という、後世にも歌われ続ける名曲が出ました。キャロルの矢沢永吉も当時から知る人は知っていましたが、テレビでガンガン放送される影響は凄まじいものでした。それでも、レコードの売上、キャンペーンとしてはカネボウ、サーカスの方が当時は少し上でした。

 そして、翌年からも春、夏、秋と①キャッチコピー②無名だが魅力的なモデル③実力派のニューミュージック歌手の曲という3つの要素を踏まえ、手を変え品を変え競い合う構図の戦争が続きました。

 資生堂はハーフや外国人モデル起用が多かったですが、カネボウは日本人の若手が多く、夏目雅子さんはじめ有名俳優への登竜門となったのも、そのテレビへの露出からの知名度を考えれば分かります。それ以上に、普段テレビには出ない歌手の楽曲が聴かれ、メガヒット、ビッグネームにつながったのは戦略ズバリと当たったものの、当時としては画期的なことでした。その後売れに売れた何組かのアーティストの中にも、きっかけとなったCMソングが、最高のセールス記録というケースも多いのです。キャッチコピーから楽曲を作る難易度の高いものなのに、むしろその制約もメガヒットの要因になったのです。

 無名モデルやアーティストの発掘と売り込みの舞台だった化粧品CM戦争でしたが、1984年カネボウがバイオ口紅で既に超売れっ子だった松田聖子をモデルとして使い、楽曲も彼女の歌う「ロックンルージュ」ピュアピュアリップで話題をさらうと情勢は変わります。

 これは今までの3点ルールからの逸脱、禁じ手とも言えましたが、大ヒットではありました。

 その後も、両社はアイドルや既に売れた歌手をモデルに使い、アイドルグループの楽曲を使い出しました。ジャニーズの台頭とともに、女性用化粧品CMに木村拓哉を使うテスティモの落ちない口紅を大ヒットさせました。

 しかし、この頃はもう化粧品CMだけがスポットを占め、テレビを席巻している時代ではなくなったのです。自らの業界パワーを失いアイドルの人気に頼り出していたのです。

 もう、無名モデルをスターダムにのしあげ、大ヒット曲を作る勢いはなくなりました。1990年代バブルが弾けると、多極化、個性化の時代に入り、大手ーカーのキャッチコピーとメガ宣伝で誰もが飛びつく時代も終わったのです。

 業界としては、バブルだったのでしょうが、広告宣伝費は高くつき、広告代理店ののせられていた面もあったのでしょう。資生堂もカネボウも決算を見ると販管費が高く、利益を出すのが難しい構造になっていました。本体赤字を化粧品でまかないたいカネボウはかなり苦しかって後の債務超過に、繋がります。

 世間の誰もが注目したキラキラした1970年代後半から1980年代.そんな時代があったから今のJ-POPがあるのかもしれません。入社した当時から、キラキラは外から見ただけで内情はかなり厳しいものでしたが、それはそれで楽しんでました。

 

爆買いで消されかけたブランド

昨日も転売のことを書きました。その時書き足りなかったことです。

転売、ネットオークション、金券ショップはしょせんダフ屋代替 – 天使の星座
インバウンドという言葉が出だした頃、カネボウが花王傘下に入り、多少はマトモになりつつあるときでも、あとで聞くと相当のパワハラや、情けない行動をとる管理職や営業職も多かったようでした。
昔からの考え、目の前に捕らわれ、先が見えない人が、指示には従っているから、組織は硬直し、企業は停滞するのです。
とは言え、人は目の前のことしか見えません、昨日書いた金券ショップにしても、反社の闇につながっているかもしれないけれど、庶民の味方ではないかという意見もありました。
くず鉄と言われる、マナー違反や不正乗車をする連中でさえ、バレなければいいという理屈でいます。
しかし、大企業が自社のブランド、顧客を中長期的に維持し拡大していくのに、目先だけでとらえてはいけないのです。
ハッピーセットで捨てられるバーガー、ライダーチップスで捨てられるポテトチップになってはいけないのです。
ディズニーだとかキャラクターデザインで、タイアップした限定の化粧品なども出しましたが、本体の化粧品のお試しを促進し、リピートにつながるまだかろうじて許せる範囲です。それでも、そんなパッケージに頼っても商品が良くないと、少ないリピーターがそっちに回れば、通常品はさらに売れなくなりました。
タイアップ先にお金を払い、企画品をコストをかけて作ってブランドを劣化させていたのです。
そして、インバウンド対応はもっと深刻です。グローバルに世界市場を目指すのと、悪質なブローカーに転売されるのは、ブランドの価値を高める意味では全然違います。世界市場への進出は、拠点やターゲットなど綿密なマーケティングがあってのことです。
たまたま、爆買いが多いと、一般の店には並ばなくなり、国内のファンに不便をかけることになります。
私がこの時期、会社ではカネボウのSUISAIというブランドの酵素洗顔が爆売れしました。当時はまだ競合もない独自の技術で、昔から根強い人気のあったアイテムでしたが、その感触などが外国人にも大ウケして、爆買いの現象が、大阪ならミナミなどで始まり、やがて品薄状態が起りました。
当時、道頓堀や御堂筋のドン・キホーテがカネボウのカウンセリング化粧品を扱う契約ともなり、深夜にも営業しているこれらの店舗は、ホテルに一度帰ってからの旅行客が押し寄せました。
売上だけで見れば、教育を受けた美容部員が時間をかけってやっと作れる金額を、バックヤードから前に商品を出すだけで超えていくのです。
ここで、短期的にはこの深夜に人を応援して、倉庫などのロジスティックに投入した方が売り上げが上がるのです。それを考えた営業がいましたし、それを是とする上司もいました。
やはり、先の見えないバカだと思います。
本体の花王でさえ、ベビーおむつの棚から、メリーズが爆買いされ、一時的に売り上げは上がっても、棚ががら空きのままで、他のブランドを置かれ、日本の市場からメリーズが忘れ去られる危機と、必死に戦っていたのです。
長い尺でモノを見るのは、買い物などが上手にできる地アタマの良い人にはできることです。
今の目の前の売上や、利益のために、喪失することを天秤にかけないといけないのです。

サステナビリティという言葉はその後、広まってはきましたが、まだまだその勧化が分かり、しっかり長い目で見ることのできる人は少ないです、政治家だって、目の前に現金で2万円で選挙に勝てると思い込むぐらいです。人間の尊厳も捨てられるバーガーになってはいけないのです。

 

財務省や政治家こそ国際会計基準に

 
 私が大卒で勤めた明治以来の日本を代表する企業が粉飾で事実上倒産し、日用品最大手の傘下となりました。辛酸と感じた人も多いですし、仮にも商学部で簿記を学んだものには残念だった面もあり、この機会に新しい会計基準、IFRSやEVAという進んだ考えを勉強しました。当時50歳代でそんなものを親会社の若い経理部門や管理職と並んで、子会社のおじさんが学ぶのは奇異にもとられましたが、個人的には本当に良い学びでした。
 残念ながら、このことは元の会社系の人事には全く理解も支援もなく、知識を使って貢献することはできないまま定年を迎えました。しかしその後、意外なところで役に立つ機会があり、学ぶことや知識を持つことで損はないのだと思います。

 グローバル展開でもしない限り、IFRSなど意味がないとも言われた時代もあります。しかしたとえ国内だけの企業でも、外資からのM&Aは容赦なく来ますし、何より誤魔化しのできない客観的な基準の面でIFRSの方が優れている面があります。

 私がIFRSが好きというか、相性がいいのは、目の前の損益計算に拘らず、貸借対照表重視で、細則に捕らわれる日本の会計基準と違い、原則主義でいわば大雑把に善悪を問うからです。前例にとらわれ、何法の何条とか、マニュアルの何ページとかを、メガネかけたインテリエリートがキリっとやるのが日本の会計ですが、それが意思決定を遅くして、事務を増やして、効率も下げています。

 中小企業でも公的機関も、IFRSや価値を生む投資を長いスパンで考えるEVAの考えは必要です。

 裏金やパーティー券で問題になった政治家は、献金などの収支を全時代的な小遣い帳レベルの単式簿記でやっているそうで、2周遅れになっています。

 財務省も企業にはIFRSを奨め、優秀な人材がどんどんはいっているのに、今の予算提案は単年度収支に固執しすぎです。見せたくない、わかりにくくするごまかしの意思もあるかもしれませんが、国の事業、政策の評価があいまいになります。

 子育て政策であるとか、国土の強靭化計画、年金の改革のようなものは長期にわたる事業であり、20年とか30年のスパンで投資を考え、予測するレベルです。それが単年予算の分捕り合戦にさらされ右往左往し、政権の交代でも影響を受けるのはおかしいのです。

 昨日「昭和16年の敗戦」という本のことを書きましたが、多くの優秀な官僚はこれからの日本に未来の破綻を予測しているはずです。10年後か30年か50年か分かりませんが、それを避けることこそ、最重要のプロジェクトです。
 このことは多くの高齢者には、直接関係のない未来ですし、若い人にも現実感は少ないので、今の直面する問題の方が分かりやすく、未来を見る目を曇らせて先送りされやすいです。
 しかし、子供たちは未来では、高確率で破滅か、著しい衰退した国で生きねばなりません。

 そのためには、かなり大胆に発想を変え、今の予算をつけた事業が30年後に必要な価値あるものかで再構築しないといけないのです。

 今までそれに連なってやってきた人は痛みますが、そんなことは企業では当たり前です。数年前に業績を上げ花形だった事業はあっという間に不採算になってリストラされています。国もそれができないと、恐竜と同じなのです。逆に今はまだそれが十分できる税収も積み立てもあるのです。国債を発行するのが未来に借金を残すのではなく、意味にない事業、天下り先を沢山活かさず、30年後の国家、50年先の未来のための政策、投資ができるかです。

 財務系の考えをこう変えるだけで、日本の未来は明るくなります。

疎水、南禅寺、哲学の道の思い出

 九州南部は早くも梅雨入りしたようです。本来は旧暦の5月(今の6月)の梅雨の晴れ間のことを言いますが、現在は5月の晴れ日にも用いられています。
 少し動くとむし暑く、いわゆる薄暑とでも言うのでしょうか、初夏の頃に感じる、うっすら汗ばむ程度の暑さを感じました。

琵琶湖疎水、国宝が増えるのはいいけれど | 天使の星座

昨日、国宝指定になったからではなく、偶然同窓生と、南禅寺、哲学の道、銀閣寺と琵琶湖疎水あたりを散策することになっており、雨の中、件の水楼閣なども訪れました。

 映画やドラマのロケにも使われる、見事なレンガ造りのアーチ橋で、この上に京都市北部へと灌漑用水を運ぶ疎水があります。
 まだ独身だった頃、上司に紹介されたセッティングで東京の本社勤務の女性の方を京都案内するという、準お見合いデートで行きました。一般的な金閣や清水寺でなく、たまたまテレビか雑誌でここキレイなだあと思った南禅寺と、その中のこの偉容の水楼閣に行き、2ショット写真も撮りました。
 もう30年以上なので、その後の交際の行く末の記憶というのが、あいまいですが、いい雰囲気では別れて、お互いの印象は悪くなかったです。
 元本社にいた上司の推しでしたが、本人にはお礼の電話をしましたが、当時はLINEなどでのアドレス交換もないですから、それはそれでいきなり遠距離恋愛にもなり、次はこちらが東京に行って案内をしてもらうのが流れなのでしょうが、そこまでの積極性がなく、もちろんもう一度彼女からの連絡もないままで、(大幅な省略、その後結婚)現在にいたります。
 そこで上手く立ち回っていたら、本社のエライ人の姪っ子さんなので、いろいろ運命も変わっていたでしょうが、今の妻との子供は存在しなくなる世界線になってしまいます。

 その水楼閣の先には、疎水分水の豊かな水を明治40年代に利用して作られた、京都で最大規模の工場がありました。私が入った会社、鐘紡(カネボウ)の本体、繊維部門の大きな工場が高野橋近く、今の高野団地、阪急洛北スクエアなどの一帯にありました。私たちの中学の頃に、すでに市営団地と、高野アリーナ、ホリデイイン京都に建て替えられていますので、化粧品主体の鐘紡工場と言ってピンと来る人はもう70代以降の方のようです。
 高野団地の一角には、レンガ造りの建物が団地集会室やモニュメントとして残っています。

 昭和57年に入社した時には、歴史のある戦前から日本を代表する企業で、待っていたのは大層な入社式と、厳しい教育と小うるさい先輩たちでした。
 関西の教育施設での長い研修期間でして、たまの休みに、80人くらいの同期の中でウマのあった、東京の方の大学のNとKという3人で出かけ、私が梅田の地下など関西を案内しました。京都に哲学の道というのがあり、いつか一緒に行こうということを話していました。
 入社早々、伝統とは言え過去の慣習、栄光にしがみつく姿勢や、販売部門の体育会系ノリに、肌が合わない3人で、浮いた存在でもありました。
 研修期間が終わり、各配属が全国に散り、見習い期間を終え、営業部門に本配属になっる前に、NとKは辞表を出したと噂を聞きました。
 その翌年だったかに、Nから国家公務員1種(現国家公務員総合、キャリアの入り口)の試験に合格し、外務省に入省が決まったというハガキが来て、その連絡文には「いつか、井上と哲学の道を歩きたい」と書いてありました。

日本最大の企業の栄光と崩壊【カネボウ】1 | 天使の星座

 

 Nは、その後外務省で眩いような活躍をし、広報責任者から、中東の国の領事を経て、今はアフリカの某国大使になっています。
 雲の上の人みたいに、昇進していて、さすがに連絡はないですが、いつかどこかで出会える気はします。
 私は36年鐘紡という会社の盛衰を見極めて、定年後公務員のお手伝いのようなことをしていますが、若い頃から公務というのは、やはり性に合わなかったのかそういう運命なのかと思います。
 同窓生、同期生見ていても、本当に人生のその先は分からない、人はそれぞれの道であり、哲学の道に碑のある西田幾太郎の言葉通りです。

「人は人、吾は吾なり、とにかくに、吾行く道を、吾は行くなり」


 カネボウ入社当時、見習い日誌というのを毎日書かされていたのですが、こういうブログ調に書いてて、Nくんは井上のそれは普通のヤツと違うと絶賛して友達になりました。

芸能人のスキャンダルなんかより

 少し推しだった人のスキャンダルでショックだったのもあります。干されていた俳優さんが久しぶりの出てくると少しホッとします。
 しかし世の中、もっと大事な報道が必要とは思います。
 清純派の女性俳優が年上の俳優と不倫していたとか、あるいはかつての人気ヒロイン俳優が病院で暴れたとか、まあどうでもいいニュースではあります。

 世間を騒がせているようで、どこのテレビ局でも、いろんな芸能人や報道の人間もあるあるの話でしょう。

 スクープとして喜々と報道している方も、馬糞にたかるハエのようなものです。

 パワハラ、セクハラがいけない、不倫はいけないとは言いながらも、その構造そのものは変わっていないで、多くの場面では見て見ぬふりで、いざ機を図って大々的に報道するケースも多いです。

 たしかに文春だとかフライデー、日刊ゲンダイをはじめ経済誌や女性誌、政党の機関紙でもそこが上げた事実であり、国を揺るがすほどのスキャンダルもあります。

 官僚の某が、賄賂もらったとか、不倫していたとかいうより、有名な俳優がホテルに入った方が絵にはなり、政治的圧力も少ないのでしょう。しかし報道は、公平公正が当たり前の大原則です。バズるからだとか、注目を集めそうな人だけターゲットにして大きく報道するのはアンフェアです。

 永野芽以さん、現在放映中のドラマにも主演級で出ていて、今月主演映画も封切りで、CMも13社ほどあり、局も事務所も頭痛いところでしょうか。事務所も大手で何とか本人責任を回避して、イメージダウンを免れて、揉み消しに必死です。

 永野さん、直近ではトリスのハイボールのCMが印象的ですが、かつては私が辞める年、2019年カネボウ化粧品の敏感肌用ブランドのCMモデルやっていました。その後、調べると2020年から花王の柔軟剤、コーセーの「雪肌精」サンスターの歯磨きと関連業界にも出まくり、2022年クラシエのヘアケア「いち髪」「2024年からP&Gの「SK-Ⅱ」のモデルも加わっています。
 コーセーは辞めたと思ってたら、継続中でサンケアの括りで、SK⁻Ⅱとバッティングしていないとの契約?!
 これはいくら何でも節操なさ過ぎです。花王グループと資生堂だとかP&Gはしのぎを削るライバル企業です。最近はシャンプー、歯磨きとか洗剤だけはアッチで契約して、化粧品はライバル企業でとかはよくありますが、「雪肌精」と「SK⁻Ⅱ」は明らかに競合ブランドです。CM女王ランキングの数稼ぎなのか、事務所が強欲なのか、本人の責任かは知りませんが、インフルエンサー的な意味でも、大金を貰う契約でパーシャル的にライバル企業とも契約するのは消費者にも失礼な話です。本人もあちらと契約しているし、不本意なら拒否する権利ぐらいはありそうなだけに、スキャンダル以上に残念な面です。

労働組合ってもういらない

 労働組合なんて正直、時代遅れでさすがにもういらないと思います。
 そう言い切ると、まじめな組合員さん、オルグなどで洗脳された方や、かつて組合に相談して親切な対応を受けたり、恩恵を受けたりした人には反発を買うかもしれません。もちろん、あとで出てくる組合の専従者も、自分たちも苦労していると怒られそうです。

 しかし、日本の労働組合ほどタテマエと本音が錯綜し、労働法が整備されたことで皮肉にも少なくとも大企業、経営者がまっとうなホワイト企業なら、もう組合費など天引きされない方が手取りは増えます。
 組合を今失くすと、組合潰しと睨まれて二の足を踏む経営者もいますし、何のための春闘か団体交渉かとか言われますが無くても賃上げ、ベースアップが無くなるわけではありません。

 結論、春闘など闘争してるふり、アリバイつくりの出来レースです。プロレスのようなもので、決め事と結果の決まったものです。

 日本の組合が酷い、要らないと考えるのは、「御用組合になっている」「専従員など労働貴族を産む」の2点です。専従幹部はやがて上部団体に成り上がり、政治や経営に関わるのです。組合費の大部分は彼らの給料と上納金です。現場で働きもせず、幹部に戻ったり、上部団体へ行ったりです。そしてろくでもない(失礼)政党への投票を強要しています。政治への参加強要などは本来の活動とは大きくかけ離れます。

 本来やるべき組合の活動は、コンプライアンス委員会やハラスメント委員会、公益通報などもう多くの職場で仕組みはできています。ブラック企業はというと、組合があってもなくてもブラックなのです。

 こんな必要のないものは、官民一体の声で無くしましょう。
 連合なんて、日本から無くなった方がいいに決まっています。
脱退が可能な人、企業はもちろん脱退すべきですし、経営者も組合員層のメリットを示し、組合は廃止の選択をとるべきです。関係の無い人も少なくとも組合関係の推す政党は支持しないで消滅させるのです。