会議は踊る されど長引いても結論出ない

 私の長年勤めた会社、いくつかの職場でも、よく長いムダな会議がありました。

 販売などのノルマがキツい時代は、未達成者への幹部の叱咤激励、ようするに吊るし上げなのです。それで他のやる気が出るかというと大きな昭和の勘違いがありました。

 もちろん、そういう雰囲気で緊張感を高めて、施策を徹底する意味あいは全くムダではありませんが、非効率ではありました。

 営業や販売、外交などはいかに現場にのぞみ多くの相手と接触し、情報を得てコミュニケーションを取るかが重要で、頭数揃えて、長々と訓話するなんぞ人件費のムダそのものです。

 会社でもそうですが、国でも大事な政治、経済、社会保障、外交でも会議は繰り返されても、進まないことが多いです。

 大事な問題は一時的な棚上げも一つの方法ですが、国民がのぞみ、公約した公党の重要案件などが実現されないままというのは困りものです。

 ここ2年ほど、いわゆる年収の壁問題から、税と社会保障の改革案件を、超党派で社会保障国民会議というのもやっていますが、絞り出さそうな結論は全くしょぼい感じです。

 これならば、一つの党の元からの意見や、評論家の意見をそのまんま活かした方がはるかにマシです。

 健康保険や年金などのそれを取り巻く諸問題もですし、憲法改正、少子化人口減少への対策、インフラ整備はじめ棚上げとは言わないまでも、ほっておいてますます悪くなり大丈夫?という課題が積み上がっています。出てくる話は目先をごまかしやってる感だけだすしょぼいものです。

 政治があれだけ与党多数でも官僚がいたり抵抗勢力の既得権益者がいて、権利を守るために巧みに、野党や反主流派、マスコミを使ってあたかも国民の権利のように抵抗する。

 政治を推し進めるには、痛みも伴うもの、平等に利害の反するものの意見を聞く会議では何も決まらないのです。

 小さな会社の販売会議や役員会議ならいざ知らず、国の最高峰の国会や、議員や官僚、有識者を集めた会議で、踊るだけで進まないのはもはや末期的です。

 ホント、こんな簡単な図式がなぜわからず、ウダウダになるのか嘆かわしいです。

 

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かつて鉄道ミステリの時代があった

 西村京太郎さんの十津川警部シリーズは今たまに再放送されていて、知っている若い人もおられるかもしれません。

 それでも、書店の大きなスペースを占め、テレビで毎月のようにシリーズを放映していた時代は昔です。

 実際、多くの鉄道ミステリの舞台となった寝台列車は廃止されています。当時でさえ、トリックの実行は不確実性が多く難しい机上パズル的なロジックでした。

 かつては、ミステリ界で鉄道ミステリというのは、特に日本では正確な時刻表どおりの鉄道運行を背景にアリバイ物として、大きなジャンルでした。

 雪や嵐に閉ざされた山荘など、いわゆるクローズドサークルものと並び、鉄道は時刻が決められて、動き出せば密室というスリリングで本格派パズラーの関心をそそるものがあったのでしょう。

 それだけ一時代前は、鉄道が移動手段の王様だったこともあります。

 鉄道に乗り遅れたら、簡単に高速道路とか、飛行機とかいう考えもなかなか選択肢に無かったのです。クリスティ「オリエント急行の殺人」が嚆矢に思われがちですが、ホームズ譚にも鉄道は出ています。

 乱歩やその後、松本清張、高木彬光、鮎川哲也らも鉄道ミステリを書き、注目のジャンルとなり、西村京太郎のあと、新本格を切り開いた島田荘司もサムネ写真の作品始め、いくつかの鉄道ミステリを独自の魅力ある謎と、大胆なトリックで描いています。

「奇想、天を動かす」は消費税が初めて導入された平成初めの背景、そしてミステリ舞台としてはもう少し前の時代ですが、その路線の一部や夜行列車はもう存在しないのです。

 平成の初めというと、最近のようでも、世の中の仕組み、社会や経済はすっかりかわっていることを、鉄道の廃止と重ねて寂しく、思い返してしまいます。

 それでも、社会の闇、弱者を描く鋭さと、強引な力技のトリックは見事でした。

 

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お酒何となくやめました

 別にお酒で大きな失敗をしたとか、肝臓とかどこか数値や体調が悪い訳ではなく、お酒を何となくやめました。

 フワフワっとですが、たぶんお酒もう飲まないんじゃないかと思います。少しは付き合いで飲みかな程度です。

 前にも書きましたが、お酒飲むメリットが少なく、デメリットが大きく上回るからです。

 同世代などで、元々飲まない方、飲んでいたけど共感できる方、いやオレはやめない酒が好きだから共感できないという意見はそれぞれお聞きしました。

 共感を持たれた方は、圧倒的に健康面です。今は大丈夫でも、やはり今後のことを思うと、百薬の長とは言い切れないのです。

 私がお酒を飲むデメリットは、

 ①クルマの運転ができなくなる。罰則も強化され、自転車すらダメ。

 ②シラフでも忘れ物や勘違い、転倒、記憶違いなど不注意が増えて、酩酊した状態では危険が増す。

 ③芸術を楽しむ、本を読む、勉強をする、何か鑑賞するとか、調べる、味わうという、この先短くなる貴重な楽しい時間が奪われる。

 ④水分を多く取る上、アルコールが入ると、これは明確に睡眠の質の低下を招く。

 そして、実際、週末にはたいてい晩酌をしていなのをここ何ヶ月かノンアルコール飲料だけにすると、驚くほど身体が軽く体調が良いのです。

 元々、お酒は酒税が多く掛かっている上、酒造りは大変とはいえ、特に高級なウイスキーやワイン、大吟醸酒などの原価率は低く、コメや小麦粉、珈琲などあらゆる食品が値上がりする中、スッパリとリストラしたら家計が助かります。

 ノンアルコール飲料もまあ、それなりの値段ですが、さすがにヴィンテージな価格のものはありません。しかも、前にも書きましたが最近出たものは、酒の味を知っていると、ほぼその味覚が味わえるほど見事に再現されています。

 ここまで書くと、お酒造ってる人には悪いですし、愉しんでる人には恐縮ですが、ほぼお酒をやめない理由はありません。

 付き合いが悪くなるとかは言われますが、友人の中にも、若い頃からお酒を飲まずとも凄く付き合いも広い人もたくさんいます。

 まあ、飲み会で酔っぱらいの面倒を見るのが、まどろっこしいぐらいです。

 これも前に書きましたが、未だにお酒が強い?とか、たくさん飲まないと酔わないという人が本当に謎であり、たくさん税金を納める不幸な人だと思えてきます。

https://seizafpkotodama.com/2026/01/02/%e3%81%8a%e9%85%92%e3%81%ab%e5%bc%b7%e3%81%84%e3%81%af%e8%87%aa%e6%85%a2%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84/

激安店がポイントやクーポン付けてくれても

 マーケティングの松竹梅戦略を先日書きましたが、マイルやポイントによる囲い込み施策も巧みなものがあります。

 これも少し前に書きましたが、消費者側も注意すべき点はあります。

 この前、久しぶりにかつて仕事で対峙していたホームセンターに買い物に行き、いつの間にかドラッグストア並にアプリ会員のクーポンサービスがあると妻に知らされ、登録を促されました。

 少し前からRのポイントは付くようになり、自分が販促や取引条件で交渉していた10年以上前とは随分変わったことに驚きました。安売りだから、プラスでポイント会社やコード決済会社に取られると薄利が飛ぶから導入が遅れていたのです。EDLPとチラシ安売りだけでは他の流通に太刀打ちできないので苦肉の選択をしたのでしょう。

 激安店の多くはポイントはまだつきませんし、元々安いので、さらに値引きのクーポン等もありません。ドンキホーテは、一括の割引クーポンはなく、ポイントも自社カード会員のみで、大手の共通ポイントはつきません。

 10%や15%だとかのクーポンが付き出したら、そもそもの価格が高くなってることを疑ったほうが良いです。メーカーや卸の価格はそうそう変えられませんから、割引クーポンをじゃんじゃん出せるのは、元の定価が高いか、他のもので儲けているのです。個別商品のポイントとか、増し付けは取引先にプレッシャーをかけてよほど買い叩いてるとかで、買う方はお得なのですが、個人的にはメーカー担当に同情したくなります。

 囲い込みのポイントやクーポン、マイルなどで、ライバルを蹴落すのは、結局マーケティング戦略であり、消費者は踊らされて、そんなに得をしていないのです。

 カードを一本化すると、ゴールドやプレミア系でどんどんポイントやマイルが貯められるというのも、富裕層ならそれなりですが、たいていの方は、ポイントや特典でランクアップのためや、ポイント期限のため。タダだからと必要以外の買い物をしているのです。

 公共料金やら、大きな買い物など何でもポイントやマイルになります。

 しかし、その一見プラス分はカード作成時に説明された割引内容であり、オマケではなく、お金なのです。

 お金を貰うために、お金を払っているのですから、ポイントやマイルでご褒美のようにタダで買い物や旅行ができてる訳ではないのです。

 分かっているようで、どこかポイントとなると、緩く考えがちになります。

 ポイントやマイルが10万貯まったらコレを買おうとか、あそこに旅行しようというのは間違いではないです。夢もあって、お金がある人は楽しいし、節約しているかにも思えます。

 しかし、松竹梅戦略と同じこと、必要以外のものは安くてもポイントがつこうがポイント使用であろうと買うべきではないす。

 毎週末にポイントを使って現金やカードは使わずランチをしても、じっくり10万貯めて旅行するのも結局は同じか、どちらかと言うと大きな買い物の方にムダが発生しがちです。

 大きな買い物の方が、普通はいろいろとスペックや詳細を、見極めて決めるものですが、ポイントやマイルだと、決まりきったコースとか勧められるままになって財布が緩んでしまうのです。

 それならば、マイルやポイントの使用はむしろ、毎週の買い物に充てて、大きな買い物や旅行をしっかりと練って時期も内容も吟味して、時には見送るか、必要な時だけ一気呵成にという方が、長い目で見れば節約です。

 期限が決まって消えてしまうとなると、ますます選択の、余地はなくなりますから、先におコメやトイレットペーパーでも買ってた方が良かったとになるのです。

 囲い込み施策は、流通やカード会社からしたら、自社の経済圏でいろいろ買わせる戦略です。ポイントやマイルはどんどん使うほうがロスがない、これが正解です。

https://seizafpkotodama.com/2026/03/13/%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%84%e3%83%9d%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%88%e5%89%b2%e5%bc%95%e3%81%af%e3%82%aa%e3%83%9e%e3%82%b1%e3%80%81%e7%b5%8c%e6%b8%88%e5%9c%8f%e3%81%ab%e5%9b%9a%e3%82%8f%e3%82%8c/

変態に憧れる!?

 鉄道好きではありますが、子供の頃は電車以上に虫を追いかけ、昆虫採集も好きでした。

 50代になり、蝶の自然観察のボランティアがあることを知り、個体調査の合宿に参加してひたすら蝶を追いかけたこともあります。

 メカニカルな鉄道と、ネーチャーな昆虫、相反するような嗜好ですが、男の子には多いのではと思います。

 蝶はイモムシが蛹になり、一度身体が溶けて全く違う成虫の蝶に変身する完全変態の昆虫です。 

 イモムシ仕様から蝶やカブトムシのように、幼虫と成虫が全く違う形になるのが完全変態と言います。

 まさひメタモルフォーゼ!

 これに対し、蛹の状態を経ず、バッタやコオロギ、ゴキブリのように親に似た幼生が脱皮をして大きくなっていくのが不完全変態の昆虫です。進化としては、完全変態が後のようですが、不完全変態の昆虫もしぶとい種族が多いです。

 完全変態の昆虫は何だか似ても似つかない大人になるのが、不思議に思いました。子供の頃、地を這うイモムシや毛虫が、翅を広げて空を翔ぶのが信じられませんでした。

 動き方や、食べるものも全く違うのですから凄いです。人間も大人になると大きく変わる人はいますが、幼少の面影なく、ここまで変わる人はいないでしょう。

 そんな、昆虫好きの少年だった私は、大学を卒業すると、就職することになり、大手企業なら将来も安心だと考えて、就職して化粧品会社のサラリーマンになりました。

 当時は今よりも、転職など難しく、新卒で就職すれば家業などの腰掛けでない限り、ほぼ一生その会社を長く勤め上げるのが当たり前でした。

 多少は面白い面もありますが、大概は面白くもない仕事も多く、いつか蝶のように変態したいと考えていました。

 そう思いながら、会社も吸収合併され、親会社ができ体制の混乱はあり、パソコンが普及してデジタル化など仕事のやり方は多少変わったものの大筋は同じ、不完全変態でした。

 定年までは意地でも勤めて、それなりの退職金と年金は約束されました。

 しかし、一つの勤め先の価値観、経験で一生を終わるのはもったいなく感じて、まるで経験のない仕事をしたくて、遮二無二求職活動をしました。

 公務員としての、地方自治体、年金事務所、裁判所、労働局とそれぞれ全く違う仕事に取り組み、今また、ITベンチャー企業で初経験の仕事をしています。

 ついこないだまで役所の窓口で審査や相談をしたり、事務をしていて、切り替えてベンチャー企業で外国人の上司の下で働いています。

 子供の頃の昆虫並の変態の夢が一部かなえられたような喜びもあります。

 経験のない仕事を一兵卒として、若い人やよくわからない外国人に使われるのは大変だと思われるかもしれませんが、映画や演劇で新しい役、幅広い役を与えられれるような、変身、変態の快感というのはありま

 新しい知識や技能が教えてもらえ、生きるモチベーションが上がる気がします。

 還暦過ぎても、虫かごと網を持って蝶を追いかけるような子供心を持つのも悪くないです。

 

 

松・竹・梅で竹を選んでしまう心理

 市民が乗せられやすいマーケティング戦略に、松竹梅のコース戦略というのがあります。

 松竹梅、上中下、甲乙丙と並べられると、よほど予算が潤沢か、あるいは最低限しか選べない場合を除き、ついつい真ん中を選ばせるものです。

 スペックとか必要かどうかを良く調べ、他の店や流通、業界など口コミなども調べないと、大きな買い物はもちろん日常的なものでも、ムダな買い物をしてしまう時があります。

 賢い人、お金が貯まる人はここらあたりにシビアで、価値のあるものには、たくさん使いますが、ムダな出費は抑えます。

 お金の貯まらない人は何となく、選ぶなら真ん中かなとか、みんなの選びそうなものを買ってしまいます。

 さらに松竹梅戦略には、一番価格の低い梅コースな標準的なものを設定して、安く見せて利益を取りながら売る場合もあります。

 この場合は一番安く見える梅コースでも、世間よりは高いとか質が悪いケースもあります。

 そんなコース設定で、竹や松のコースを選ぶとさらに売り手の思うつぼなのです。

「安物買いの銭失い」という言葉の教えもこれに近いです。たとえ高くとも、丈夫だとか長持ちするとか、家族のニーズにあっている場合は購入すべきであり、逆に安くても必要のないものとか、壊れやすいとかでは買い物そのものの意味が無くなるのです。

 安そうだから、激安店やバーゲンに走るのではなく、要らないものは買う必要はないと判断することです。

 物価高を嘆くばかりではなく、買い物も価値をよく見極めて、本当に必要なものだけを選ぶことは、どんな時代や経済状態でも必要なことです。

毎朝バナナから、健康、生物、経済、投資、政治、

 毎朝バナナとヨーグルトを食べています。あとは珈琲とトースト、玉子とレタスのサラダが朝食です。

 エネルギー補給、疲労回復、便通改善、血圧低下など毎朝バナナは良い習慣と言われます。糖分も多いので、バナナだけを、食べると血糖値が急に上ががること、カロリーが増え過ぎて太ることさえ注意していればメリットの多いフルーツです。

 何よりも、リーズナブルな点が、他のフルーツより毎朝食べ安い点です。リンゴやみかん、イチゴなどもビタミン豊富とか利点も多いですが、品種も多く産地やブランドのような品種になるとかなり高額になります。昔は、バナナやパイナップルは病気見舞のカゴの高価な部類でしたが、バナナ一房は200円以下でもあり、今やリンゴ1個や有田温州みかん1個にも逆転されて安い果物です。

 みかんやリンゴと比べ国産が少ない昔はドル360円時代でパイナップルや洋酒などもバカ高かった面もあります。大量生産と物量も発達し、輸入バナナが栽培も順調で安定して供給される時代になったためでしょう。

 私の子供の頃、台湾バナナからコレラ感染の疑いで輸入が禁止された時代もあったことをかすかに覚えています。

 その後も、世界の半数以上を占めたグロス・ミッチェルという品種がパナマ病というカビのような感染で全滅の危機になり生産が下がった時があったそうです。急遽、パナマ病に耐性のえる品種で味や形、食感の似た実の大きいキャベンディッシュという種類が選ばれ、市場を席巻したのです。今市場でフルーツとして出回るほとんどがこのキャベンディッシュです。種子からは育てられない、挿し木や接ぎ木のクローンで増やすやり方です。このため、多様性に欠け、この種を脅かす新しいパナマ病などが現れると再びバナナは一斉に市場から消えるかもしれないのです。

 日本のサクラの種類のソメイヨシノもクローンなのは知られていますが、身近なバナナも世界的なクローンなのです。バナナは種だけのものや、芋のような甘みのない種類もあるようですが、スイーツ的な果実はほとんどキャベンディッシュ独占になっているため、耐性種ではあっても何れ新たな耐性種は現れ大変なことになる可能性はあるのでしょう。

 人間の世界でも、人間そのものはクローンではありませんが、何か一つが独占、独走するとか頼りすぎると、そこが崩れた時取り返しがつきません。

 薬やワクチンに頼りきるのもそうですし、流行ものから、投資、国際情勢もそうです。あれが流行り、あそこが良さそうだ強そうだで依存していると、思わぬ逆転、落とし穴があります。常にバランスをとってリスクヘッジすることが大切です。

上場廃止並の不正経理!いつまでニデックタワー?落日の永守商店

 2年前に美人女優が社名を連呼するという派手でベタなCMが流れました。

 日本電産から名前を変え、京都タワーのネーミングライツまで得たニデックです。ところが、昨年悪質な粉飾、不正経理が摘発され東証から特別注意銘柄として上場廃止など厳しい処分の審判を待つ体たらくです。

 京都を代表するモーターの大手企業で、増収増益を繰り返して、M&Aも全て成功してきたというのも虚像でした。ワンマン創業者社長に誰もNOと言えない個人商店のような体質が追求されています。

 フジテレビの日枝会長などもそうですが、80歳を超えて企業トップに君臨し続けるだけでも、やはり組織に淀みや腐敗の問題が産まれるのです。

 私のいたカネボウがやはり、宇宙遊泳ともいえる循環操作などで不適正な経理で粉飾し、内部告発も監査法人も揉み消し、何も言わせなかったのとよく似た風土です。

 戦前民間最大手の名門企業だったカネボウは何とか連続無配を避けたいので不正に走りました。基本的に事情は似ていました。トップがワンマンで、止める意見を言う者を左遷し、側近にイエスマンしか置かず、風通しも悪くなっていったのも似ています。

 ただ、カネボウの再生機構入りは20年近く前です。

 ライブドアや山一證券、ヤオハンなどともはや若い人には歴史です。その後も、日本の名だたる企業が長い不況の中、会計だけではなく、検査データ不正、産地偽装や賞味期限偽装など、不祥事は続き、コンプライアンスやガバナンスの強化が叫ばれ、令和の時代になりました。

 この間にも、会計の不正という面ではペンタックスや東芝なども大きな粉飾が見つかりました。企業倫理も含めれば、フジテレビやビックモーターなどの問題も世間を賑わせました。

 不正経理という面では、カネボウとよく似ているのがニデックです。

 20年前、カネボウだけが情けないかと思いましたが、これだけ時代が過ぎて、コンプライアンス違反の通報などの対策も成されて、ホワイトな企業が増えてきた中ではニデックの昭和的な経営は恥ずかしい気がします。

 それだけ永守会長の権力が強かったのですが、不正経理やパワハラを許した企業人も情けなさすぎです。

 半沢直樹のような硬骨な正義感はドラマや小説の中だけです。

 結局、昭和生まれの企業人が素晴らしいとは、何も思いません。時代のルールが緩くがむしゃらやモーレツが許されたのであって、経営の神様とか哲学を語っても、ダイエーは消え、パナソニックや家電大手ももはや見る影もない。

 まともにまっすぐ働いても出世できない国は滅びますよ。

また、働きだしました 今度はITベンチャー企業のブランチオフィス

写真はイメージ

 定年退職後は6年間主に公務の仕事をしていましたが、しばらく長い春休みの後、久しぶりに民間企業、しかもベンチャー企業のオフィスで働くこととなりました。上司は外国人で初もの尽くしです。

 大企業とも公務員とも違うスピード感とグローバル感についていけるか、場違い過ぎて大いに心配でしたが、また勉強して行きたいです。

 生成AIは私が民間企業を辞めてから、急速に社会に広がっていましたが、正直この間、公的機関では制約が多くてマトモには全く取り組まれていません。官民の差は公務員が知らぬ間にどんどん広がってさえいる気がしました。

 知恵袋的な訊き方だけなら、今までからありましたが、若い柔軟な発想の企業では、そんなレベルを超えて上手く、効率良く使っています。

 公務員の仕事も理不尽なことも多く批判したいことも多いですが、そこから俸給を貰い守秘の立場もあり、「まあ所変われば」というか「郷に入れば郷に従え」という感じでした。

 公務員一人一人の方は、指示に従っているので悪くはないのですが、時間の使い方のムダの多い点や、前例踏襲主義で改革が進まない点は、今後市民として批判もして行きたいと思います。

 こんな年齢で働きだし、同年代の中には悠々リタイアもあれば役員や定年なしで人それぞれでしょうが、私自身は人間は前進する限り余生は要らないというモットーです。

 今回のリクルート活動では年齢もあり、かなり苦戦はしました。履歴書を見て経歴の多彩さに多くの採用担当者には一様に感心はされ傾聴はされました。採用はしたいが規定や継続の年齢を考えると、「もう少し若ければ」というのが本音のようでした。大きな組織には年齢や慣習でつまらない壁もありました。役所がつまらないのは、先ほどのAI活用のような例とともに、効率の悪い所は正直その辺りにいくつもあります。

 今回、縁があった仕事というのはやはり大事にしたいので、どんな条件でも全身全霊、ベストを尽くします。

 経験のない仕事を一から一兵卒でなんて今さらとんでもない!マゾかと言われる方もいます。でも人生は一度きり、ずっと同じ仕事を極めたのも良しですが、前の人生の仕事を思い出して復習したり、次の人生の仕事を予習しておくと考えるのも楽しいです。

 一兵卒の雑用とともに、やはり長い経験のノウレッジやネットワークに期待される部分もあります。

 何より世代を超えて若い人と交わるとこは、双方に良い化学変化が起こりエネルギーが発生することが感じられます。

 とはいえ、体力も使い、ホントに仕事も人間関係もまだまだこれから、まあワクワクが不安をちょっとだけ上回ってるので、そんなに無理せず前に進みます。

 つまずいて倒れても、また新たな経験できたことを喜び、前のめりで行きたいです。

 

 

 

京都府知事選挙、予算10%カット、マイナスシーリングという考え

 年度変わり、お花見や入学式のシーズン、京都府知事選挙が4月5日に投開票、同日には府議の補欠選挙もあり、わが町が選挙の喧騒でもありました。

 共産党が強いと言われながらもジリ貧で、このところ与野党相乗り対共産党という馴れ合いの無風に近い府知事選挙でしたが、今回は第三極として日本保守党.NHK党の元参議院議員浜田聡氏が立候補しています。

 なかなか、エッジの効いた政見放送で、さすが立花流もありネットやXなどでは注目されて、少し面白い構図になっています。

 全国区では参議院選挙で30万票以上集め落選者では最多得票でしたが、地方選挙ではまだまだネットの力だけでは勝ち切れないでしょう。

 現職の西脇知事を脅かすのはさすがに難しいとは思いますが、組合や業界に根強い組織票を持つ共産党系候補と並んでいること自体も凄いことです。少なくとも供託金没収はない、一定のインパクトを与えるでしょう。

 公約も保守色が強く、既得権益に媚びないで、同和利権の切崩しなどタブーにもチャレンジしておられます。

 共産党系候補が、相変わらず財政の厳しい中、夢物語のような給付や福祉を訴えるのに対し、浜田聡氏は府の予算の10%カット、マイナスシーリングを財源にすると公約にされています。

 府知事選挙の行方は別にして、この考え方はなかなか当たり前のようで画期的というか、主張している政党が意外と少ないのです。

 地方でも国あるいは企業でもスケールや構成要素は違っても考え方は一緒です。

 財政が厳しいとなった時に、それでも減税や給付、社会保障にお金が要るなら、新たな財源を求めるか無理なら節約、企業でいう広義のリストラです。

 リストラ、本来の意味は事業の再構築です。セグメントした事業に集中して、効率の悪い部門をシュリンクしていく、上手く生き延びた企業はこれをやっています。逆に希望退職だけ募り、事業が旧態依然の会社は倒産しています。

 積極財政か緊縮財政かとよく2択の議論になりますが、企業の再生で見るとこれは本来2択ではないのです。両方やるのが当たり前なのです。

 企業が新しい部門に参入するとか、大規模な設備投資をするとして、その財源を社員の給料やボーナスをカットしたり、辞めさせてということはないでしょう。

 不採算の部門は縮小、閉鎖して新たな部門にシフトして集中するのが当たり前です。

 公務員の組織はこのごく当たり前がなかなかできません。

 選挙で共産党の話が出ましたが、共産党系とか組合、あるいは官僚の主張はいつも公務員の立場、仕事内容や勤務地、待遇まで守って現状維持したままで、福祉予算を増やせというので、社会は回らないのです。

「小さな政府」の考えは、いつも絶対的に正しいとは限りませんが、官僚機構は掘っておくと、自己増殖して淀み既得権益で国家のシロアリになります。

 国家や地方が税収もどんどん増えて財政が安定しているならまだしも、高齢化と人口減少で国際情勢も不透明な時代です。 午後と言われ、国民の所得、手取りが少ないと叫ばれて国民的課題になっています。

 官僚ばかりが安定して高所得な上、無駄な独立行政法人などが林立していてるのに、さらにに何かしようとすると、財源!財源!と国民から税金を絞り取る策ばかり考えています。

 もっと民間を見習って、不採算な部門は縮小、幹部給与含めてマイナスシーリングが当たり前という考えが浸透しないと立ち行かないのです。

 浜田聡さんの主張がそれなりに風となって、今後の全国の流れに繋がればと思います。