高市総理大臣が馬車馬のように働いて働いてというのは、熱量は頂けますが、大事な身体ですから、ほどほどにセーブしないと思います。
そして仕事の効率が悪いままはいけません。
総理大臣は重要課題だけ取り組めはいいと思いきや、いろんな会合に出て、意思決定を任され、休む暇がありません。連立政権ということで、維新との連携もですし、閣僚や与党議員が問題起こしても責任を問われます。野党はもちろん与党の非主流派とも連携しておかないと、法案が通らないので、いくら支持が高くても、全方位に気配りが必要です。
外交や経済など重要政策にもっと、集中させたらと思います。国会の同じ質問を繰り返す予算委員会などのムダな時間は何とかならないのかと思います。
国会の日程が急なのが原因とか、野党が前日の夕方までに質問趣意書を出さないのが原因なのか、首相も担当の閣僚も真夜中まで答弁を作成していたとも言われます。
そもそも、FAXで議員会館で受ける仕組みが何ともアナログです。
裁判所にしろ、警察、市役所にしろ、このデジタルの時代に今だにFAX主流で、テレワークもほぼ難しいのですから、若い公務員が辞めたがるの、学生も就職したがらないのは分かります。
高給取りの官僚になるなど、役人で出世する前に、アナログで旧態依然の仕組みにもイエスマンでないといけないので、優秀でも幻滅して辞める人もいたら、いい人材は揃いません。
社会人になれば、どんな仕事も厳しいし、理不尽に耐えないといけない局面はありますが、役所は結局それゆえに改革が進まないまんまです。
デジタル化は少しずつ進んでいるようで、羊頭狗肉、マイナンバーカードを国民に押し付けながらも、アナログなことをやっています。
せっかく電子申請されたデータを紙ベースで決済し、手入力しているのです。それを例によって間違いがないよう、複数人でチェックしているのですから、効率の悪いこと。
「デジタル難民を救う」というのは体のいい言い訳です。雇用、組織、仕事の中身の見直しが必要で、デジタル化に合うように変えていかないと、効率が悪く情報漏洩などのミスも増えます。
公務員は仕事や権限を奪われるのを嫌がり、デジタル化は民間企業より遅れています。総務省デジタル庁が進める期限を早めて、あらゆる業務を見直し、デジタル化を進めないと、ムダな残業などで、組織が劣化、肝心の多くの人間の労働者の権利が損なわれた上、税金のムダ遣いが続きます。
デジタルに慣れない人を丁寧に教えたり、アナログのまま間違いを直したりするのは決して親切とは言えません。時間をかけ、人の手間をかけるのは、片方でシステムを導入してるのに、全く税金のムダです。
マイナ保険証の読み取り機を、税金も援助して町医者が高いお金かけて導入して、何割かはアナログのままで看護師や医療事務の人件費が変わらないなら意味がないのと、同じです。
議会や裁判所の連絡がFAXとか言うのも、民間企業ではとうに淘汰された機械だけに驚きます。
居眠り議員も問題になりますが、議会ともなると、準備や対応に時間がかかり、対応職員は大変な負荷で、待機時間も長いのです。
繰り返される質問も多く、テレビの討論でもやった同じような話が質問者を変えているだけです。
国のトップの時間を拘束するのは、もうちょっと建設的にならないかと、誰も思うでしょう。
逆説的にポジティブに考えれば、「税金が高い、社会保険料が高い」と言いますが、このあたりの雇用を守りつつ、デジタル化の波で組織やしくみを大改革すれば、日本はまだ良くなるのです。