天使が舞い降りる25の法則

「天使が舞い降りる25の法則」
タカラヅカの楽屋に貼られている「ブスの条件25」の戒めを、自分なりに新解釈してみました。
逆説的に美男美女?で仕事をして、ひとが集まり楽しくできるかにはどういう条件が必要かです。
.笑顔がいい挨拶ができる
苦虫を噛んでるみたいで挨拶もできない人に誰も仕事を一緒にしたいとは思いませんね。
2.お礼を言える
3.美味しいと言える
4.精気がある
5.自信がある
6.愚痴をこぼさない
愚痴らず人の倍働く。時間が倍にならなければ倍工夫する、考える考え抜く誰かに聞いたり本を読んだり最低でも人の倍努力してみる
人と同じだけのことをしていても、つまらない仕事でしかない。人の倍やると、つまらない仕事がつまらなくなくなる。
非凡な人は普通の人の、最低でも3倍働いている。面白くないこと辛いことも経験であり、コヤシとなって人を大きくする。
経験していくことは決して無駄ではない。毎日がつまらないなら、それは君自身がいつまでもつまらないからだ。
つまらない毎日から脱却するのは、自分自身を面白くするしかない。
7.希望と信念がある
8.悪いときも周囲のせいにしない
「仕事が面白くないのは〇〇がバカだからだ。会議ばかりやってる。幹部はちっとも現場をわかっていない。こんな仕事やっていても意味ない」
今が楽しくないのは〇〇が悪いからだ(自分は悪くない)と思うことこそが、諸悪の根源である。自分の好きなことだけしないこと。
みんな「自分のすきなことで、自由にやれて、楽で、給料もよくて、楽しい仕事がしたい」と本当は思っている。でもそんな仕事は絶対にどこにもない。
なのでせめて自分の好きなことをしようとする。それもかまわないが、自分の好きなこと『だけ』をしていると、
結局はそれしかできないことになる。どこにもつながらないし、誰も相手にしないし、何も広がらない。
9.自分をよく知っている
10. 声が大きく元気
11.なんでもないことに傷つかない
12.他人に嫉妬しない
同期や同僚、同じ程度か自分以下の仕事しかできない人が評価されたり先に出世する不公平や不合理はどこにでもある。
自分の能力以上に評価され、昇進することほど、ある意味不幸なことはない。
高いレベルの学習・経験をつもうが、誰も褒めてもくれなくなり、自分を律して成長していくエンジンをうしないかねない。
嫉妬も不平も言わず、ひたすら自分に与えられた職務とそれ以外も、職階以上の仕事をしていく姿が、実は最高にカッコイイ。
13. 目が輝いている
14.いつも口角が上り気味
への字の口の両側を上げ、笑顔になるだけで、毎日すこしずつ面白くなる。
15.責任転嫁しない
16.共感したり感動したりする
17.楽観的に物事を考える
人間は何にでもなれる
必ずなると決意すれば、天使が舞い降り、不思議な力を発揮して、成りたいものに必ずなれる。
周囲を苦しめず 周囲を喜ばす 一歩一歩なりたいものになる努力をする。
天使の心に周囲の天使の心が集まり、なりたいものになるのを手伝ってくれ、幸運の出会いが始まり成りたいものに必ずなれる。
自分の中の天使の力を信じて、決意した理想は必ず叶えられる。
18. 問題意識を持っている
19. 他人に尽くす
自分の身の回り 机の周り クルマ 家 会社 せめてキレイに整理整頓。
他人とのネットワークはやがて自分が助かるときがある。
20.他人を信じる
21.人生においても仕事においても意欲がある
22.傲慢でなく謙虚である
23. 他人のアドバイスや忠告を受け入れる
24. 本当に正しいことは何か常に追い求める
いろんな情報があふれる時代。すぐに結論に飛びついて行動を起こしたくなる。
でも常にこれが正しいことなのかは、始める前に、最悪やり始めてからでもよく考える。
ときに集団も間違った意思決定をしてしまう。
昔は誰もが正義のヒーロー&ヒロインだった。いつからか悪の手下と手を結んでいるような自分がいないか!
25. 存在自体が周囲を明るくする
2017年秋イベントで一緒にお仕事したヘア&メイクアーティストの方
本当に明るく、積極的で仕事が好きで勉強が好きで、毎日が楽しくて輝いてるような人でした。
オフがほとんどないほど、仕事をかけもって、でも収入や保障は大会社のようにはいかない。
それでもあの人にまた会いた、話を聞きたい、指導を受けたい。
大会社で高給とってても、笑顔一つなく、ろくにゴミの片づけもできない人が残念ながら多かったです。
(美を売る会社、掃除道具売る会社だったんですが)
仕事って本来、苦しみ苦行であってはいけない。ましてそれが顔にでるようでは周りが迷惑な話です。
輝いていてまた会いたいなって魅力的な人に天使は舞い降りてきます。

今日で終わること、明日から始まること

It’s never too late to start again.

 3月までで終わったこと、明日から学校や職場の体制の変わる方、特に変わりの無い方、さまざまでしょう。いろんな方の前で桜が咲き,散ろうという季節です。
 新しいことをまた一から始めるのはとても勇気やエネルギーがいります。でも遅すぎるとかどうせできないなんてことは、考えずに前へ向かいましょう。

タブー的ニュースのウラの不思議

 一度、少し書いた高市さん、ガーシー元議員の件まとめ

 高市早苗さん、ガーシー元議員、ちょっと前から三浦瑠偉さんとか、マスコミの攻撃は激しい。けれど、共通するのは、何となくもう少し裏があるんじゃないかということです。
 表に現れるのは氷山の一角ではと、まあいろいろ邪推されるサイトは多く、特に高市さんの場合、保守系のマスコミは擁護して、左よりから一般的には総務省との齟齬から今後かなり厳しい展開と論じられています。

 不思議に思うのは自民党総裁選で岸田首相や野田さん河野さんと争った時期より前の総務大臣時代の話で、「そんなこと、当のTBSはもちろん他のマスコミもある程度知っていた」ことだと思うのです。高市さんが保守、タカ派であり、左翼系のマスコミの主張をズバズバ切り捨てていたのは自明であり、また関西のテレビ各局とそれほど悪い関係でもありませんでした。

 夫のスキャンダルを抱えた野田聖子さんよりも、日本初の女性総理に最も近いと持ち上げていての、手のひら返しです。官僚とのやりとりの文書などの事実がこうも積み上がり、その弁解が見苦しいというのは些末な問題であり、そういったことがることは事前に分かっていたはずで、今さらという感じがするのです。岸田さんや、取り巻く内外の情勢、当然安倍さんの死去も含めて、当時と変わった裏の何かが、高市さんの政治生命を奪うことになるのは、別に彼女を支持している者ではないですが、何かしっくりこない面があります。

 三浦瑠偉さんも、美人でアタマが良く弁も立つことで、マスコミは重用してきた女性への手のひら返しです。連載をしたり関係の深かったマスコミはやや手が生ぬるいそうですが、それでも当面浮上はないような、夫とともに人格否定までされる「手のひら返し」です。元々、女性としては過酷な過去を持っていることは表に出しての活動だけに、人格否定がしっくり大衆にイメージづけられると、やっかみや非難のスケープゴートになります。
 「騙されたそら見たことか」と、批判をする人もいますが、今までは何だったのか、人間ってそういうものであり、別に変わったとかいうわけではないでしょう。

 ガーシー元議員に関しては、まさに本当の詳しい背景がわかりませんが、想像の範囲ですが、元々国会には出ないと宣言して当選した議員を、出席しないという理由で除名するのは変な理屈です。しかもまた人格破壊は行われています。実際にどこまで脅迫したのかは認定されていません。三木谷さん、綾野剛さんらが執拗に脅されたとされていますが、裁判で有罪が確定していなので、「国会に出てこない」という別件での懲罰動議が進んだのです。
 疑わしきは罰せずで、裁判で判決が確定するまで国会議員は除名できませんから、海外にいて裁判はおろか、逮捕もできないなら、国会議員を辞めさせる以外にステップが無かったのでしょう。

 しかし、前にも書きましたが、コロナ禍で民間がオンラインビジネス、テレワークが浸透しだし、ネットでの会議が当たり前の時代に、国会が出席しなからで除名には違和感が残ります。感染症の拡大や、災害や戦争、交通遮断で国会が集まれない時など、緊急でオンラインで開ける芽を摘んでしまったのも問題です。

 ガーシーの背後にはもっと深い闇があるようですが、表には出ないままでしょう。結果、国会の近代化、IT化のみが遅れ、何も変革されないままになるのが残念です。

働き方 働くのがイヤになった人

 再就職の労働市場など見ていても、せっかく4月に入社してもすぐ辞めたくなり、辞めてしまう人が結構多いようです。
 キャリアチェンジとは違い、社会人として働くことそのものに慣れず、合っていないと感じてしまうような人も多いです。時が経つと何となく慣れて合わせることができて、何でもないこともありますが、慣れずに辞める方向にしか考えが及ばない人もいます。
 イヤだイヤだ、辞めよう辞めようと思いながら、毎日出勤するのは強い言葉で言えば【周りの人全てに迷惑】ということです。転職、第二新卒になるのが悪いわけではないですが、まずしっかり自分や周りの状況を見極め、目の前の仕事に人の倍ぐらい努力して打ち込むことです。家に帰って仕事はできなくとも、パソコンを早く打つとか、関連の法規を覚えるとか今はいろいろ何でもできます。仕事が終わって、ストレス解消でいろんな趣味に時間を使うのも悪くはないですが、気持ちが逃げていては仕事が身に付かないのです。

天使の条件6:愚痴をこぼさない

文化庁移転 首都圏一極分散はまだまだ

 【文化庁、京都移転】全国的にもニュースになっていましたが、私の住む京都でもローカルニュースで地場の伝統文化に関わる人が朗報ととらえている報道も目立ちました。

 しかし、国会対応の人員や統一教会問題を抱える宗教課などは移転の目処が立たないそうです。

 東京に集まる省庁の一極集中を危機管理や地方創生をふまえ分散していくというのですが、まだまだそれ以前の問題です。
 国会のバックで大臣の答弁をフォローする仕事、もちろん答弁の原稿も含めてですが、それほど重要というのか、オンラインでできなくもないように思えるのですが。

 国会そのものが、例のガーシー元議員の除名で揉めましたが、在宅勤務、テレワーク当たり前の時代にリアル出席を求め、出席しないと除名とは何だか前時代的です。ガーシーの犯罪うんぬんは別の問題として、彼の処分が優先され、国会や閣議のオンライン化が遅れたのは残念です。京都に完全移転したとして、あるいは今後省ごと移転するところができても、国会があるたびに大臣も次官らも東京往復を強いられます。新幹線やリニアはそれで儲かりますが、最終的には税負担が国民にのしかかります。

 それと、知事や市長が駆け付け、京都の伝統文化や地場産業がこれを機会に注目されることが期待されるような報道も何だか我田引水のような感じです。自分の地方だけが良ければいいとうのでは省庁移転は意味がないはずです。省庁が移転して地元が優遇されるなら、財務省や経産省、国交省が来たらそこに財政や、経済、土木が優遇されます。そんなわけではありません。
 オフィスとしての機能が移転するため、職員の居住や宿泊、飲食などの経済効果はあるにせよ、地元の産業や文化が省庁が近いから優遇されるものではないのであって、そこは地元勘違いしてはいけない問題です。
 リニアが新大阪までできると、現在の首都圏、中京圏、関西圏がメガ都市圏となり、そこから新幹線や在来線で一時間程度の移動で行ける都市は格段と便利になります。移動での東京出張は最低限で、現在の中央省庁を地方都市に移せます。ここで我田引水のような、地方の我がまま、えこひいきをすると、本当の地方創生で効率のよい省庁移転ではなくなります。
 しっかりとその効果を検証して進めて欲しいところです。

野球スポーツビジネスとして進化?

 WBCが平日の昼間でありながら、日本が決勝でアメリカに勝った試合は最近の地上波テレビでは記録的な視聴率を叩きだしました。野球の人気、ビジネスの可能性を改めて認識させられたエポックでもあります。コロナ禍でのスポーツイベントの低迷を吹き飛ばし、昨年W杯で盛り上がったサッカーの代表戦を長年羨んでいた野球界としても、してやったりの快挙でしょう。

 しかし、この盛り上がりをどうNPBに繋ぎ、アマや少年までの球界全体の底辺まで伝えるかはこれからの課題です。野球を長年見てきて、バントやゲッツーなどの戦術ぐらいに当たり前に知っているのはオールド世代です。WBC の放送で、ルールや用語解説がテロップに出ていたように、野球の複雑なルールや、戦術、大会規定など知らない世代が増えているのです。

 観るだけでいうと、野球は細かいルールや醍醐味を知るまで覚えることは多いです。申告敬遠で不満を漏らすなども野球を知っていてこそです。ルールもですし、相手の力量など背景を知らないと何のことか分からず面白くもありません。サッカーに比べてもルールも複雑ですし、テニスやボクシングなどの個人競技に比べたら難解な上、人数や、用具、グラウンドなど普及は簡単にできないハードルの高いスポーツです。

 日本で野球が根強い人気のあるコンテンツであることは今回改めて分かりました。そしてあれほどのトップレベルの試合も観つつ、NPBのオープン戦や高校野球にも人は集まっています。それでも懸念はあります。

 ひと昔前の巨人一強独裁時代でセリーグ中心からは改まっていますが、新規参入を拒む古い体質の業界であることに変わりはありません。
 確かに、以前はお荷物だったパ・リーグが南海のダイエー(現ソフトバンク)買収に始まり、千葉へロッテ、北海道に日ハム、そして楽天が仙台に本拠となり、所沢の西武、大阪のオリックスも地域に密着したファンサービスで動員を増やしました。独立リーグも出来ましたが、これだけの野球人気のある日本でトップリーグが12球団しかないのです。NPBが地方巡業をしながら独占していること自体がやはり発展を閉ざしているのです。
 サッカーのJリーグや、一度再編されたバスケのBリーグなどは、実は野球人気やその試合数からして、動員は随分少ないし、やはり人気にないチームは経営も苦しいのですが、業界としては競争原理の働く、健全さがあります。

 NPB、日本のプロ野球は未だに企業名を冠して、大手企業の広告を担っています。そしてNHKはじめ全てのマスコミが、タイガースやマリーンズと呼ばず、「阪神」「ロッテ」とか「ヤクルト」という企業名を連呼します。このあたりから野球界の談合体質、排他性が残っていることが見えます。たかだか6球団ずつの寡占状態では澱みが生まれます。WBCの成功はNPBの成功ではありません。このままではメジャーへの流出が止まらなくなり、NPBはメジャーのマイナーリーグになり結局基盤を失いかねません。

 MLBにしろNPB にしろライバルがいない独占状態で、排他的な一人勝ちであることが底辺の拡大へかえって問題になっているともいえます。一団体が権力を持ちすぎると、ガバナンスが効かなくなり、老害的権力が居座ります。マスコミもよほどでないとお調子記事だけになり制御が効きません。
 人気面も含め、世界的にはサッカーのようにいくつもの国に切磋琢磨できるレベルの高いリーグができることが理想かと思います。日本では16や20くらいの地域クラブから昇格したプロができて、アマとつながっていくことが裾野を広げます。教師のブラック化や一部の指導者のカリスマに頼るような学校での育成はもう限界でしょう。
 名指導者は学校ではなく、クラブに抱える方が健全です。企業や学校の宣伝のためにスポーツが使われることから脱却されないといけません。

戦争の終わらせ方、ロシア悪と戦争悪の混同

 戦争の始まりは、国家の死活にかかわる重要な対立克服のためであり、それぞれが正義の聖戦を掲げ、対抗しあうわけであり、生半可に停戦などできないのです。
 しかし、戦争が長引けば兵士にも市民にも犠牲者は出て、大規模なものは今回のウクライナ侵攻でもそうですが、世界のエネルギーや食糧、その他の生産、経済に大きな影響を与え被害は甚大です。
 大筋では一刻も早く停戦を決めないといけないので、水面下で当然その動きもあるはずですが、下手な条件で停戦することは敗北とされ、国家のトップを揺るがす問題になります。どちらかの完全敗北が見えない以上、それでも停戦を企図しないといけない難しい情勢です。

 岸田総理がウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領を後押しする姿勢を明確に打ち出しました。

 日本のトップが覚悟を決めていったのですから、熟慮あってのことと信じます。ロシア憎しの人も、双方痛み分け両成敗とする人もあり、賛否もありますが、いずれにせよ、外交は熟慮の後の結論は賭けの要素もあるでしょう。ロシアとも戦争をするわけではないので、漁業交渉や領土問題の最低限の外交筋は繋いでおきながらのピンポイントです。
 中国とロシアの会談も不気味であり、情勢は予断を許しません。

 ウクライナの市民の戦禍の映像を見たり、混迷するエネルギーや穀物の相場を見ると、やはり早い段階で日常が戻ることを祈りたいところです。

追悼 帰ってきたウルトラマン

 ウルトラマンを演じた俳優としては先輩も後輩も高齢なのに元気にご存命だったのに、ついに「帰ってきたウルトラマン」郷秀樹役を演じた団時朗(当時団次郎)さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りするとともに、子供時代のヒーローの喪失にショックを受けている世代です。私に世代では初代ウルトラマンに夢中になり、続くウルトラセブンがあり、しばしのインターバルがあいて、仮面ライダーとともに小学校6年生当時に、もうそろそろ大人なびた世界にも踏み出そうとした頃ウルトラマンの帰還として注目した作品です。
 近未来で無国籍なかっこよさのあった前2作に比べ、1970年代の公害や社会問題、第二次世界大戦の爪痕もリアルに描いた部分がありました。そしてウルトラマンと郷秀樹は戦いに何度かやぶれ、恋人を殺されても成長し続ける等身大のヒーローでもありました。

 それゆえアッケラカンとしたユーモアもあった初代ウルトラマンや、武器や装備がかっこよくサスペンス、SF色も強く、かつ無類の強さを誇ったウルトラセブンに比べ、帰ってきたウルトラマンは弱く頼りない印象もありました。
 視聴率的にも苦戦したので、後のウルトラ兄弟につながるセブンや初代マンとの共演、チートな武器ウルトラブレスレッドが投入され、後半は宇宙怪獣や宇宙人とのハードな戦いが増えます。
 そんな中で戦い続けた、団さん演じる郷秀樹の苦悩はドラマとしてはなかなか面白かったです。

 もう50年以上前になるのでスタッフや演者が鬼籍に入るのも仕方のない『帰ってきたウルトラマン』。その1971年11月に放映された作品を、一部のファンが「11月の傑作群」と呼んでいます。「怪獣使いと少年」については以前のブログでも少し取り上げました。
http://seizafpkotodama.com/2022/05/02/%e3%82%a6%e3%83%88%e3%83%ad%e5%b9%b3%e5%92%8c%e7%a5%88%e5%bf%b5%e9%a4%a8%e3%82%92%e8%a8%aa%e3%82%8c%e3%81%be%e3%81%97%e3%81%9f%e3%80%80%ef%bc%83%e5%9c%a8%e6%97%a5%e3%81%ae%e5%8e%b3%e3%81%97%e3%81%84/

「11月の傑作群」というのは、『帰ってきたウルトラマン』でこの11月に放送されたエピソード第31話~34話までです。……ネタバレありです。

 第31話「悪魔と天使の間に…」1971年11月5日放送は、市川森一脚本 本作で初めてとなる侵略宇宙人のゼラン星人が登場、障害のある男の子を装って卑怯な手段で罠を仕掛け、郷秀樹を孤立させてウルトラマンを窮地に追いやるという今では放送が難しいストーリーです。伊吹隊長の娘が少年を信じ庇うため、正体を知った郷秀樹と隊長の対立、宇宙人にブレスレッドをコントロールされ窮地のウルトラマンを救うのはやはり、男の子がテレパシーを使う場面では印象的な効果で宇宙人らしさを演出していました。伊吹隊長は最後に郷に、娘には隠さず真実を告げると言います。この宇宙人が子供を利用し、テレパシーで主人公だけを葛藤させるのは、次作品ウルトラマンエース最終回、同脚本家の「明日のエースは君だ」と似ています。
 第32話「落日の決闘」1971年11月12日放送 珍しいコメディタッチのストーリーです。
 第33話「怪獣使いと少年」1971年11月19日放送は、差別問題を取り入れた意欲作であり特撮史上でもっとも物議をかもした問題作です、脚本は沖縄出身の上原正三『帰ってきたウルトラマン』を語る時、引用されることが多いエピソードです。「宇宙人はすべて侵略者、人間は被害者」という概念に警鐘を鳴らす、ウルトラセブンの「ノンマルトの使者」と並び、すべてのウルトラシリーズのなかでも特異な問題作といえるでしょう。雨の情景で暗い映像が多く、少年が執拗に受けるイジメ、差別の映像は今では放送は難しいでしょう。パン屋の少女とのやり取りも、全体を明るくするほどにはなりません。今ならもう少し明るめになるでしょう。
 第34話「許されざるいのち」1971年11月26日放送 動物でも植物でもない生物を生み出そうとして、それが怪獣となってしまったことを苦悩する科学者。怪獣のデザインと物語の原案は一般から寄せられたもので、後に映画『ゴジラvsビオランテ』の原案公募でも採用された小林晋一郎さんによるものです。

……の4作品の通称ですがやはり強烈なのは第31話と33話でしょう。両作品ともドラマ重視で登場怪獣は地味で記憶にも薄く宇宙人も人間に近いものです。伊吹隊長演じた根上淳さんと団さんの重い演技が印象的でした。高身長でハーフ、イケメンすぎる団さんですが、それゆえに問題を提起するときの優し気でせつない口調は心に沁みます。

 その後、舞台やドラマで活躍された団さんですが、やはり我々世代にとって、ハヤタ、モロボシダンとともに、役のまま郷秀樹としていつまでも記憶に残っています。

三方よし近江商人の訓が守られないから不況や、値上げに弱い

「商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり」近江商人の十訓の一です。
 昔からの老舗も確かに厳しく閉店、倒産も聞かれますが、長く続いているところも多くあります。しっかりした社風や家訓を守り、ガバナンスや経営方針に組み込まれているところは残っています。
 金儲けだけできればいいという投資型の一過性の利益を獲る経営では、長く続く会社や店にはなり得ません。お客さん、世の中、従業員ら社員や経営側がバランスよくその商いによる満足を共有できることが長く続くことなのです。
 そのためには、価格にも十分の利益が含まれていないといけないということでもあります。そして、その値段でも十分お客様が満足し社会に役立つ、商品やサービスを提供しないといけないのです。
 安い素材や、安い労働力で製造や販売、配達を行って一時的に市場を席捲しても、やがて資材や労働力、経費が上がると利益が出なくなるなどして破綻が来ます。

 商売を長く続けるのは簡単ではないでしょう。この近江商人の十訓を噛みしめると、やはり今の外資系ホールディングスにしろ、どこかで原点を忘れ、値引きに落ちて結局は業種ごと落ちてしまっているのではとも思えます。
 十訓10:商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ

 不況や世相を言い訳にしてはならないのです。

三方よし 近江商人十訓を現代に活かす

WBCあえてアマノジャクに問題を語れば

 WBCは予想通り日本では盛り上がり、準決勝で劇的なサヨナラ勝ち、決勝でも本場アメリカに競り勝ち、ドラマや漫画のような展開で予想以上に盛り上がりました。
流れに竿さす逆張りでもなく、コロナ禍や物価上昇などで元気のなかった日本に侍ジャパン世界一のニュースは素直に良かったと思います。

 最後に勝ったのが日本なので、これ以上の興奮はないわけです。日本は史上最強のメンバーを選りすぐり、決勝ではもう登板しないと言われていたダルビッシュ、大谷がリリーフ登板して締めくくりました。

 誰もが日本の優勝に快哉を叫んでいる時に、繰り返しですが水を差すつもりはないですが、少しだけアマノジャクとも言われるかもしれません。課題点というかあれっと疑問に思ったことを挙げておきます。
 まず、大会のレギュレーション、組み合わせが準決勝になって急に変わった件はやはり問題です。結果としてアメリカと日本の決勝戦、まして大谷とトラウトの夢の対決が最後で良かったという向きもありますが、それを許しちゃうともう、大相撲やプロレスレベルになります。優勝候補同士が、決勝までで潰し合うのも真剣勝負でのレギュレーションで仕方のないところのはずです。サッカーのW杯でこんなことは考えられません。まだまだ、花相撲的な大会だという印象を強めた今回の突然の対戦変更でした。日本の21日祝日準決進出は決まっていたと考えてしまうと、全てが〇百長でないにせよ、この決勝戦を主催者側が強く推したっぽく感じられてしまいます。

 メキシコはメジャーの主力投手2人が日本戦前に所属チームとの申し合わせで離脱しています。メキシコの3番手や4番手は正直力もコンデションも今一つで日本の逆転劇に繋がりました。あそこまで日本のメジャーリーガーが身体を張り、気力を漲らせ、決勝まで出まくっていることを考えると、限られた条件の相手と一方的にガチンコしているようで、これはと思います。もちろん、日本が最強メンバーをそろえガチに優勝を狙い勝ったことで、大会の価値は上がり次回以降相手もメンバーを揃え盛り上がる成長過程の大会であれば、それはそれでいいのです。
 シーズン前という期間も問題はあります。プエルトリコのクローザーでメジャーのメッツの守護神でもあるディアス選手がドミニカとの激戦を制した勝利の後、大怪我をしてしまったのも難しい問題を浮き彫りにしました。競技に負傷はつきものですが、メッツとは5年135億の大型契約をしたばかりの選手の負傷は、シーズン前の大会の位置づけを難しくします。試合中ではなく、終了後のアクシデントなので何ともですが、1シーズン棒に振った選手も球団も真っ青です。
 その他の選手、日本チームも、鈴木誠也外野手、栗林投手が体調面で直前辞退、源田遊撃手が負傷しました。その他の選手も普段の年とは違う時期から違う環境での練習や、移動、試合を経験しました。日本は優勝しましたし、今回集まったメンバーがこの経験を活かし成長するとは思いますが、今シーズン疲労蓄積での故障や、不調にならないとは限りません。逆に温存した国の代表や、辞退した選手が代表選手を上回るケースも出てくると、大会の評価は変わってきます。

 栗山監督は、選手時代は決してスター選手、大選手ではありませんでしたが、マネジメント力は大いに評価されています。元日ハムの監督だった彼でなければ、大谷やダルビッシュを招集し、あそこまで投げさせられなかったとも言われます。
 しかしそうなると今大会の優勝というのは、選手の力量や監督の采配というよりも、折衝力や政治力の意味合いが強くなってしまっています。予選リーグから準決勝まで日本の選手層は他国チームを圧倒していました。良い選手をリミッターなしで集められれば、へぼが監督をやっても勝てます。かつては胸を借りた大リーガー、日本なりの弱者の戦術などが入る余地がない感じなのは、複雑な思いです。
 潤沢なメンバーにしたため、パ・リーグの本塁打王がほとんど代打だけの控えに甘んじ、セーブ王もほとんど出番なし、追加召集選手もほとんど出番なしで終わりました。ある意味そういう冷遇がイヤなのと、チームとの調整で辞退した選手もいます。今回選ばれて使われなかった選手も文句は出ない雰囲気ですが所属のファンとしてはやはり失礼な扱いと言えます。連携を試し、調整をはかるオープン戦の大事な時期にほとんど出番なく終わった主力を迎えるNPBの球団も、本人も複雑なはずです。興行的にも、活躍した一部のNPB選手はいいとしても、出番のなかった主力の球団は難しいイメージがあります。
 野球というのは、攻撃と守備がある程度力量が合わないと、全く試合が終わらないし、面白くない難しい面を持つゲームです。世界大会に、国籍では強い選手でチームが集まらず、メジャーから日系などルーツ選手を貸し出す許可をするなど伝導の意味合いもあるのです。それもゲームや大会を面白くするためです。

 それならば、勝つだけではなく、召集した選手はちゃんと出番を作らないと、疲労など関係なしに連投とか出番が偏るのでは、勝った方はいいですがその場限りで誰もが面白いゲームになりません。
 球数の制限もなのですが、せっかく細部をレギュレーションで決めれば、もう少し突っ込んだものがないのかと思います。
 何だかもどかしいことが多く、そうなるとつまるところ、WBCの優勝ってどれだけの価値があるの、代表を選ぶところでシャカリキになった国って日本だけじゃないかとなります。大谷が真剣な表情で必死になり叫ぶ、村上が苦悩から立ち上がる、近藤や吉田の冷静でもスゴイ技量、佐々木をはじめ投手陣の粘投、どれも否定するものではないです。選手が頑張っただけに、その周りの人も含め、今後もしっかりした大会にしていくように関係者が熟考していくのと、少なくとも今シーズンはWBC選出の選手たちが怪我無く活躍することで、優勝の価値をさらに高めるのだと祈念します。
 個人的には私は実力世界一を野球で決めるのは一発勝負では難しいような気がします。サッカーのような多くの国に広めたいこのような大会はエキジビション的な意味では必要です。それとは別に、どうぜ強豪国の数は限られるので、ラグビーのような対抗戦にしてホームアンドアウエイの数試合戦い雌雄を決するガチンコの実力世界一決定戦が良いのではと思います。

異次元の少子化対策は現役&年金世代の理解あってこそ

 やはり、今物価高の問題が一番大きいのか、光熱費や食費も上がると税金や健康保険介護保険料などの社会保険料への風当たりが強いと感じます。年金に対して不安と不信は強く、年金保険料を払う世代は高いと訴え、年金を貰う世代は「給付が少ない、下がった」と漏らします。
 年金からは後期高齢者保険料や介護保険料が天引きされる方が多いので、年金の目減り感は強いです。国民年金だけの人や、厚生年金の加入期間が短い人は元々年金だけで生活するには厳しいのですから、マクロ経済スライドで少し下がろうがあまり関係はないのですが、やはり減額されると不満は大きくなります。
 年金に関しては、私も何度かこのブログで書いています。大きなポイントは年金を受給している世代で、特に潤沢な年金を貰っている人から、少し若い世代に回せる資金を回したいのですが、全体のレンジを変えないといけません。それは徐々にやらないといけないと考えられますから、総額の小さい人も含め年金は実質少し目減りするぐらいの感じで減額して、現役世代に回しているのです。

 ただ、事情はどうあれ、100年安心と言われた自分の年金の振り込み明細が減ったうえ、物価は上がる一方で、今さらという不安が不満となり爆発しそうです。頑張って、日本経済を発展させたわし等の老後資金を減額するとは何事か!です。でも政府も財源はどこかを削るしか大枠では少子化対策などできません。これから、子育て、少子化対策にお金が回るなら、高齢者への優先順位は下がります。要は「子供のために我慢してくれおじいちゃん」というのが国中なのです。これはよく説明しないと、選挙で総スカンです。外交や安全保障、他の経済対策で加点しても、一気に減額されます。
 一にも二にも説明です。本来孫のためなら、自分のことは我慢できるのが高齢者世代です。理解をいただくしかないのです。