真冬にタイトな選挙

 この冬としては、最大級の寒さで雪も少し積もりました。

 近畿でも北部はじめ、北陸などの北国はもっと顕著な雪に見舞われています。

 そんな中、衆議院が解散され、もっとも戦後で短いタイトなスケジュールで衆議院選挙が始まります。

 暑い寒いはしょうがないのですし、衆議院は常在戦場と言われます。それでも16日間という短さ、参議院と違い予定もしていなかったので、政党や候補者も大慌てでしょう。

 これは選挙を管理、運営する選挙管理委員会や、市役所などの地方自治体も同様というか、寝耳に水の混乱が生じています。

 そもそも、年度末を控え、予算や人事の最終調整の非常に忙しい時期です。ポスター掲示板から一切合財の業者依頼やアルバイト手配なども大変だと思います。

 私も市役所で計理の仕事も補助していましたが、年度予算は完全に使いきる状態の時期ですから、特別に申請をまわさないと掲示板の板1枚、時給1200円のアルバイト一人にも支出できません。

 支出の起案稟議が通っても、業者や求人は誰でもいいとは行かず、役所は公募をかけ入札、面接が必要になり、最低限このタイムラグも要ります。

 その事情かどうかわかりませんが、私の住む市では選挙公報の宅配が無理で、新聞折り込みとなりました。前回の選挙で委託業者が公報を配らなかった不祥事があり、入札停止を受けた関係で厳密なのかはよくわかりません。

 新聞宅配など今や3割の家しかやってないのに後はどうするのか、混乱ぶりが察せます。

 大阪は知事、市長も兼ねる選挙なので、ポスター掲示板を大幅に減らすそうです。

 公職選挙法で決められたことが、形骸化してて、なし崩しにできるならば、もっと早い時期にムダな支出を減らし、税金を節約できたのにと思います。

 ネット選挙の時代に、昔からの公選法のやり方で、業者と半ば談合、支出は抑えられないとかなら、時代は変わらず減税など絵に書いた餅です。

 与野党とも、ネット選挙に重きを置きだしたなら、このあたりの改革です。

 自民党と維新の政権基盤が強固になるのか、中道改革連合が生き残るのか、どちらかわかりません。しかし、税制や経済、社会の構造を発展させ、変えるときに、こういうムダを排除して、その際に消滅する業界に代替の産業基盤なり、就くべき仕事をフォローすることも必要だと思うのです。減税だとすぐ財政、財源の議論になるのですが、税負担のたらい回しや先送りではなく、ムダをなくし新たな税収を探すのてす。

 

 

名作読者レビュー:松本清張「点と線」

 古典とか昔の名作を再読するのも滅多にないのですが、たまたま、気になった興味深い点がいくつかあり、文春文庫がキレイで読みやすそうに見えたのでイッキ読みしました。

 とにかく文章上手いし、面白いし、まあそれほど長くないのですが、あっという間でした。

 昭和32年連載開始で、映画化も含め、66歳の私が生まれる前、新幹線もできる前の時代の作品です。

 中学生ぐらいの時に、松本清張さんがわりとブームにもなってて、カッパ・ノベルス(新書判)を母が買ってて読んだのではと思います。内容はあんまり記憶にないのですが、同じキャラの刑事が出る「時間の習俗」も読んだかすかな記憶があり既読だと思います。

 福岡の香椎海岸で見つかった男女の服毒死体。官僚と水商売の女性の心中かと見られたものを地元刑事が、男性の財布に入っていた寝台特急の食堂車から、小さな疑惑を抱き、警視庁の若手刑事へと繋ぎ、精緻で堅牢な大きな壁が少しずつ、

 ネタバレ的に、有名なアリバイトリックが上っ面だけで語られて、交通インフラが進化した今では、古臭い印象だけ上書きされていました。

 いや、なかなか全てに面白いのです。

 アリバイそのものは、専門家の鮎川哲也らが貶したらしいですが、ストーリーとしてよくできています。

 堅牢なアリバイの壁が何重にも刑事に立ちはだかります。そして、犯行の背景が、社会的でもあり、また男女のドロドロした情念もありで、このあたりは鮎川哲也など全く及ばない力量です。

 警察小説的な展開で、最初の犯人の登場からは、あとは全て捜査する警察側からの視点で、倒叙もののような構成です。最後は警視庁と福岡の刑事の書簡だけで真相が明かされます。

 社会派と言われる官僚と癒着業者の不適切な関係、汚職が絡んでおり、時代も当時らしい男と女の情愛も描かれていました。

 その後、角川が横溝正史を掘り起こし、新本格の時代となり、おどろおどろしいミステリが復活して、なぜかリアルな社会派の松本清張はミステリ界でも少し隅に追いやられて行きました。どっこい清張はやはり優れた本格ミステリです。社会派というレッテルだけで読まず嫌いの友人がいて残念でした。

 今の時代とは相当捜査も違うのは仕方ないですが、探偵の発想や捜査の流れはその後の西村京太郎らに引き継がれる王道です。

 今ならメールでやり取りできる依頼を電報でやっているのが少し笑えますが、それが現代の科学捜査への依頼などと、スピード感覚的に変わらないです。

 警視庁の刑事がコーヒー好きで、東京でないと上手いコーヒーが飲めないというのも時代を感じさせます。寒冷前線という言葉が斬新だったとか、応接間に接待煙草が備えてあるのも、今の創作ではまず思いもつかないでしょう。

 難読な香椎(かしい)という地名、香椎海岸、香椎線香椎駅、西鉄香椎駅が重要な舞台となります。

 私にとっては最近の鉄道趣味として、ハイブリッド車両を導入し、自動運転を行う香椎線が頭に浮かぶのですが、もう一つの趣味の読書、ミステリの金字塔のような作品の聖地だったとは驚き、まさに点と線が繋がりました。

 ビートたけしが主演で2007年にテレビドラマ化はありましたが、映画化は、他の松本清張作品に比べ少なく、昭和33年に小林恒夫監督で一度きりです。完全な映像化は内容も時代も難しくなっているようです。

 脱線する蛇足ですが、ちなみに映画の主演、刑事役が抜擢で南廣さん、バンドや刑事ものも出られてますが、ウルトラセブンの終盤客演宇宙ステーションクラタ隊長や、マイティジャックの隊長で子供世代には著名な方。特撮繋がりでは、被害者の役人を演じた成瀬昌彦さんは、ウルトラシリーズ屈指の悪役俳優です。犯人役山形勲さんは時代劇や刑事ドラマの大物悪役が多いですが、ウルトラマンエースでも防衛軍のパワハラ上司でした。ここでも点が線に繋がりました。

 

健康はお金に勝る

 健康とお金というのは二択の問題ではないですが、究極的に選べと言われれば健康です。

 先日も雪の日の朝、近くの寺社の雪景色を撮ろうかと勇んで歩き回ろうとしましたが、道が凍結してツルツルで転倒しそうなので、早々に中断しました。

 年齢とともに身体は衰えますし、病気や障害は避けられない運命かもしれません。

 しかし、あえてトシを重ねて思うのは、ちょっとしたことでもケガに注意をはらい、健康に気をつけるのは大切だということです。

 年齢を重ねててからのチャレンジというのは無謀さを美化するのではあってはいけないのです。慎重に熟慮を重ねてのチャレンジでなくては痛い目に遭います。

 元々体力があって無理がきく、胃腸が強いとかお酒が強い、寝不足でもへっちゃら、少々具合が悪くても出歩けるという過信は禁物です。

 ファイナンシャル的にも、お金では若さも健康は買えませんが、健康を損なうとお金がかかり何かと不便です。

 お金があると、健康診断やジムワークなどにお金をかけられるメリットはありますが、自分の身体の衰えや変化に敏感になることです。

 他人から指摘されるほど、目に見えて、動きが鈍くなったとか、痩せた太ったとかとなれば遅いと言えば遅いのです。

 私自身も大したことはしてないのたすが、私が見てきて自分の健康に対して敏感な人はクレバーな人が多くカッコよく見え、感心します

 地頭がいいというのか、感性が鋭い、自分の体調を冷静に評価できる人は、加齢や病気にも強いと言われます。

 頭がいいとか、感性が鋭いという言葉が適切かはわかりませんが、毎日見て感じている自分を冷静に受け入れられるかどうかではないかとも思えます。

 誘惑に弱い、結局は健康よりも、一時の何かどうでも良いことを、自分に言い訳しながら優先してしまっている人は健康寿命を縮めます。

 ズバリ、歩けないほど健康でなくなると、お金があっても高齢になっての幸福度は下がります。

 確かに、宅配で何でも手に入り、バリアフリー化でそこそこの移動はそれほど不自由なくできる時代ではありますが、いざエレベーターを探すとなかなかそうでもないものです。

 歩けないことによって、身体全体のバランスは崩れ、体力も衰える可能性は高いです。元々若い頃からの障害で歩けない人よりも、高齢で歩けなくなった人は辛いのです。

 健康に対する意識、金銭的にはそんなにかけなくても可能です。むしろ浪費を減らし、いろいろ感じて、考えて、情報を得て、試してみることからです。

 健康に良いからとか、このぐらいなら大丈夫と思ってる運動習慣や、食生活がけっこう問題なケースもよくあります。

 若い頃なら、良かったけれど、そのままでは通用しないことが多いのです。

 数値的なものを見ている人も、この若い頃のバイアスにかかり、まだ走れるとか、まだ夜更かしできると思う人が多いのです。学校や社会でも、数値にこだわり負けず嫌いな真面目な人も、若い頃できたことに寄せたくて無理をします。

 先ほどクレバーと感じると思った人は、ここで無理をしたり見栄をはらないのです。

 タイムやスコアが悪くなるのはトシ取れば当たり前、若い人に負けるのも当たり前だと早く気づかないと大変なことになるのです。

 高齢者の運転もよく問題になりますが、スポーツ、ジョギングやウォーキングその他の身体活動も同じような問題、直接身体を使う分運転より重要ですが、あまり家族は止めません。

 当の本人は、現状維持バイアスみたいなのに、かかります。「毎日これだけ歩いていた(走っていた)から、今日も明日もやれる。去年も登れたから、やれたから今年もやれる」と、なかなか自分の身体の細かい衰えに気づかないか認めようとしないのです。

 高齢者が意地のようにマラソンやフットサルやったら危ないのはさすがに解るでしょう。

 同様にちょっとしたスポーツゲームでも出場時間を短くしていく、ジョギングやウォーキングもスキーやスキューバでもタイム、距離や歩数ではなく準備運動をしっかりして、姿勢を整え短い時間でも愉しみ習慣づけることです。

 長く外で過ごせば歩いているだけでもリスクであり、ましてやスポーツとなると危険性は高まります。

 もちろん全然動かないとないとか、動いてこなかった人も適切に運動はしないと論外です。

 ダイエットは食べ過ぎを抑えるのと、適度な運動程度であって、体重を落とすような運動は高齢では無理と諦めるべきが定説です。

 平均寿命が伸び、健康寿命が大事と言われていますが、本当に健康でいられるか、よく感じ、考えて、実践していかないと簡単では無さそうです。

 

 

 

冬のボーナス過去最高それでも過去最多の倒産や廃業?広がる格差

 この冬のボーナスの統計が出て、100万を超えて過去最高だそうです。

 一方、昨年の企業倒産も過去最高でした。自己破産や生活保護申請も過去最高を更新しています。

 商店街を見ても、ロードサイドや住宅地を訪ねても、商店の閉店をよく見かけます。

 更地になり、立地のいいところはすぐに大手の外食や、ドラッグストアになっていきます。寂れた商店街やモールはシャッターが閉まったまんま、空き家や空き地が増えています。

 ローカル鉄道などを旅しても、どこの田舎でも郊外にイオンモールなど大型SC ができて、駅前の地元資本の店は老朽化、廃業の一途て閑散としたものです。

 コンビニがあれば良いほうで、あとなぜか質屋みたいな業態、中古品扱い店やら、小さなお葬式やる所とかがお決まりのパターンですね、

 大手企業の正社員の賞与平均を受けて、人事院勧告で公務員の給料は一律に上がります。

 50人未満の中小企業や、非正規社員は平均に入っていませんから、一般的な方の賃金とはどんどん乖離してきています。

 大手企業に合わせていかないと、優秀な人材が官僚に確保できないと言われますが、結局官僚が庶民感覚から離れていくのはこのあたりに原因があるのです。

 大手企業や官僚、勝ち組だけが、平均所得を上げ、マスコミや世論も操作していては、国民の生活は良くなりません。

 地方独自の文化や産業、観光があってこその伝統ある日本です。

 物価高対策も公約されますが、本当の格差を埋める対策、選挙でもそのあたりを伝えるのは難しいところです。

読書レビュー:城山真一「看守の流儀」ドラマとは全然違う秀作

 このミス上位で手をつけてなかったのてすが、素晴らしい小説でした。

 昨年のドラマは幸か不幸すぐ離脱して見てませんでした。これはもうどう考えても小説から先のが面白いのです。

ドラマや映画、演劇というのは脚本や監督、キャストやスポンサー、尺の問題で原作と違うと、騒がれる場合もあります。

 基本的にどこまでを原作、原案とかに区別するかは微妙な問題です。時代を変えたり、外国を日本になど場所を変えても、基本的な話の根幹が同じなら原作とされる場合が多いです。著作権も絡みますから、イメージだけでこれは原作と違うと読者が不満を言っても難しい所です。

 最近は作家が映像に寄せて、これこれの俳優をイメージしてキャラクターを作っている場合さえあります。

 しかし、小説というものは、活字の文章から読者が想像するもので、そもそも最初から完成した情報が入ってくる映像作戦とは違うのです。

 全てを実写、実際の役者さんが演じると、ミステリの場合は使えないジャンルのトリックがあります。

 この小説をドラマを先に見るべきではないのはキャスティングを見ただけで重要な結末が予想されてしまうからです。

 もちろんその意外な結末を知っていても、十分本は楽しめるのですが、肝心の意外性、やられた感は奪われてしまいます。

 まして、ドラマで見ちゃうとわかったようになって原作を読まない人もいるので残念です。

 映像化の原作なら、本が売れるのも分かりますが、これはちょっとドラマ化しちゃうのは私なら反対です。

 それでもドラマ化したテレビ局はある意味エラいですがね。

 ずいぶん、ネタバレ的なところまで引っばって書きましたが、刑務所の中がほとんどの連作短編で、刑務官と受刑者、関係者が登場人物で納得ゆく結末もあるものの確かに重いストーリーです。

 この時代、恵まれた当たり前の暮らしをしている人に刑務所の中、犯罪者の暗い背景、そして地味な公務員としての刑務官の描かれ方は普段なかなか想像できないものです。

 これをよく完成されてミステリにしています。

 しかし、ドラマっていうと、やはり美形の俳優が演じてしまって、そこで想像が止まるからやはり難しいですね。刑務官なんて地味な公務員の中で最たるものだから、イケメン俳優や美人女優が充てられた段階で、いくら演技をがんばっても違うものになります。

 それはそれで人気俳優に出てもらいみんなに見てもらってテーマを分かってもらえばという意見もあろうかと思います。しかし、それもやはり内容によるのです。

 だもんで、二重の理由で、このドラマと原作は全く別物、なおかつ先に小説を読むべしです。

 刑務所の中でもいろんなハラスメントがあり、刑務官も公務員、上位職や年功、経験でいろいろイヤなことがある。いろんな組織が、一面社会の縮図なのでしょう。

 

また選挙?

 高市総理が昨日記者会見して、来週衆議院を冒頭解散して、2月8日投開票で総選挙になるようです。

 年始にはわかっていなかった、何だかいきなり感はあります。

 高市総理は高い支持率で政策を進めている段階で、「信任を問う」というのも、少し違和感ありです。

 今支持率の高いうち、相手も体制準備が整わないうちに自民党での安定多数を狙ってというのらしいですが、必然性は?です。

 石破政権の時、減税と物価高対策で一律2万円だか配るのもウヤムヤに消えましたが、どうも政治家や政党は平気でウソがまかり通ります。石破さんも失敗したのは、参議院選挙を早めたことです。

 高市総理は公明党が政権離脱して、昨年参議院選挙でともに戦った自民党を非難し、安全法制で批判していた立憲民主党と組むのはオカシイと記者会見では言われました。

 しかし、それを言うと長年自民党を非難し、特に大阪ではしのぎを削り罵りあった維新とも昨年参議院選挙で戦ったばかりで今回組むわけです。

 政党のタッグパートナーなどは、昨日の敵は今日の友、昨日の友党は今日の宿敵になるのでしょう。

 それはそれで面白いのかもしれません。前のことをこんなこと言ったとあげつらうのはブーメランです。

 立憲民主党や公明党はいずれジリ貧と予想されていただけに、この組み方は賛否あるものの、勝つか負けるかは別にしてなかなかの妙手でもあります。

 国民民主党が前回から注目され参政党やらが乱立する中で、自民党へ媚を売る党が増える中、比較わかりやすく自民党グループと野党グループの対立構図となりました。

 高市さんのやりかけた道はそのままでも、党内や取り巻くグループの中で確固たる基盤を作れるかが大きな焦点でもあります。その点では、党内や友党の勝ち方の中味こそ注目されるべきなのです。

 食料品消費税ゼロを双方が掲げるのもどうも心配な要素です。財政がというより、こういう公約など実現しようがしまいが何でもありになっちゃいますからね。

 もつと、前から消費税廃止と一貫して主張するれいわ新選組がそれなら正しいになってしまいます。れいわと自民党、立憲民主党、他の政党の党是はどう違うかが本来は国民が政党を選ぶべきポイントなのです。

 そこを見ないで、連立タッグの見せかけのキャッチだけ見ると、結局政党に騙されることになるのです。

 

AIがあふれる時代

 自社のモデルが有名タレントでなくって、AIだという場合、社員やらのモチベーションはとうなんだろうか?CMモデルに金かけず社員の給料に回すとか、原価下げた方が評価されるかな?

 AIがどんどん進化して、ちょっと前は、ぎこちない特徴なので丸分かりだったのが、だんだんよく見ないと本物かと思えるのも増えました。

 振り込め詐欺、マルウェアなども、どんどん巧妙になってきています。自分はだまされないなどと思わないこと、チェスや、将棋で人間が名人クラスでもコンピューターに勝てなくなったのと同じようなものです。

 AIのモデルを使っていると、明記しているもの、チラリと作成AIのロゴが画像に入るものなとはまだ分かります。

 背景だけとか、人物の顔だけを入れ替えるのも巧妙になりました。

 有名人が被害にあっているディープフェイクのポルノなど不適切なのも問題になっています。

 話は少しズレますご、昔化粧品会社に勤めていた頃、化ける女性はたくさん仕事で相手にしてきていました。整形や化粧で入社当時はおぼこい女性が、びっくりするほど変身した例は見ました。

 そこそこの年齢になると、化粧を落としたすっぴんを見ようものなら、別人と見まがうとか、幻滅より恐怖すらありました。

 今、ティクトックやYouTubeで再生数をものすごく稼いでる方がいます。

 可愛い女性がいかにも男性受けする水着や透けた衣装など、あざといスタイルで散歩というだけで10万20万とか再生をもらうインフルエンサーがいます。かなりAIを使って美形に加工した動画という説が有力だそうです。

 課金できるプランではもっとセクシーな姿も披瀝しているらしいですが身体の方は本人なのか、やはり修正してるのかもわかりません。知ったところでどうだという話です。

 あざとい水着姿なり、ヌードの女性の美しい顔はAIだったとして、それで課金というのは、何だか虚しいお金の流れです。

 結婚する男女が減る、少子化なのも解ります。

 化粧と整形を重ねて、虚飾の仮面を被った生身の人間と、AIならどっちが良いとか悪いとか、倫理にかなうのかももうわかりません。

 私の会社時代の後輩に、イケメンではあるものの大変な女好きがいて、ルッキズムの典型で遊びまくっていました。「女性は顔で決めるとか美形の経済効果は計り知れない」と言ってはばかりません。

 でも、女性ばかりの会社でトップクラスでも、本当にすっぴん見ちゃうと私は幻滅はしました。虚飾と分かってもいいのかなと後輩には尋ねました。

 実際にAIでCMモデルに作られるとか、動画になるのは当たり前に美形です。アンドロイドとかヒューマノイドもたぶんそうなるでしょう。

 何十年かすると、顔面偏差値はさらに上がって、生きてる人間もロボットもさぞ美形だらけになっていることかと。

 

 

映画レビュー ラストマンファーストラブ

 テレビの連続ドラマでやって、新春にスペシャルがあって、その流れに乗せての映画化のパターンです。

 ドラマを知らなくても冒頭で紹介されて十分楽しめますが、やはり知ってる人がニヤリとしたいような面白さもあります。

 福山雅治と大泉洋のタブル主演で、脇役もテレビからと映画オリジナルキャラが登場して、アクション、ミステリ、ロマンスてんこ盛りの楽しめる映画になってます。

 元々の設定上が全盲のFBI捜査官が日本警察で捜査するという仮面ライダーなみのあり得ない話なので、ツッコミ出すときりがないので、カッコよさとキレ味、美しい景色と女優さん達を楽しめば良いです。

 大泉洋ホームの北海道ロケというので、設定上は東京生まれの刑事が、北海道をバカにされると怒る小ネタ満載です、重要な場所にローカルファミレスチェーンの“ラッキーピエロ“が宣伝色満載で登場します。

 大泉洋さん、しかし北海道ローカルからキャラは変わらないが、もはや大物俳優になったなと思います。

 福山雅治役とその初恋相手の若い頃のエピソードに若手俳優を抜擢しています。売り出しとともに、ベテランの時間拘束を軽減して尺を稼ぐのは最近のヒット映画の定番手法です。

 當真あみちゃんのハーフ役は文句なくかわいいかったですね。

 今田美桜さんは、スケジュールの都合で東京居残りでチョイ出演?絡みはあり、何と笑わせる朝ドラネタの重要なセリフもありました。朝ドラヒロインで格が上がり売れっ子になると、以前のシリーズの脇ポジションが難しくなりますが、今後はどうするのな、どうでも良い心配です。

 もうお一人、重要な役でネクストブレイク候補、月島琉衣さんも熱演でした。

 [ネタバレ]細かく要求を言えば、ミステリ的な部分で、犯人(内通者)はあんなんもんとしても、重要人物Xに関しては、もうちょっと脚本や設定で作り込みは欲しかったとは思います。

 とはいえ、なめら面白い、スカッとする映画でした。

窮地にこそ、人は験される

(神戸新聞)

 阪神・淡路大震災、31年が経過して、全国的なニュースでは扱いも小さくなりましたが、関西人の40歳代以上にとっては、やはり忘れられない日です。

 最近知事の問題とかで騒がしい兵庫県、神戸ですが、バブル期はまさに神戸株式会社と言われ繁栄を極めていました。博覧会やイベントが開かれ、商業施設や住宅が拡充し、関西を超えて日本の中でも最も潤って、ハイカラなセンスのある、繁栄を象徴するような都市に思われていました。

 しかし、日本のバブル崩壊を象徴するような、高速道路の倒壊、それにより、基幹インフラの脆弱さが露呈し、見せかけの繁栄が一気に崩れていくのでした。

 都市計画から見れば、天然の良港で、国際貿易都市としても栄えた神戸ですが、山が海に迫った風光明媚であっても、限られた平地で大都市の人口を支えるのには限界もあったのでしょう。

 神戸市の地下鉄、私鉄のインフラ、その駅周辺を見ても一部を除き、バブル崩壊、震災から完全に立ち直る前に、長い経済の低迷と少子高齢化の人口減少で活気は失われたように見えます。

 日本経済全体が、その後も大きな地震や災害にも見舞われましたが、それ以上にバブル崩壊、リーマンショック、コロナ禍と度重なる経済の打撃からは立ち直ることができません。

 しかし、人間は順風満帆なら良い人生なのかと言うと、決してそうではありません。危機に見舞われたからこその、その人間としての対応力、そして団結や絆、紡いだものがあるのです。

 お金がどんどんお金を生んで儲けること、大金持ちになることをエラい、有難いと感じることは誰しもあります。それでも、そんな日常も生命を落としては儚く消えます。

 確かに最低限生きていくお金は必要でしょうが、それ以上に危機に遭った時、何をして、何が残るか、人生とはそれが験されている道場のようなものかと思えば、少々の危機は勇んで飛び込め、乗り越えられます。

 震災や危機に遭ったことが、良いとか悪いではなく、常に人は何らかの危機に遭い最後には生命を落とします。

 大きな危機に遭った人は、見方を変えれば、より大きなチャレンジの機会を与えられたともとれるのです。

赤字ローカル線再生の難しさ 読書レビュー「ローカル線で行こう!」

 鉄道案内の本ではなく、「ホワイトアウト」等で知られるミステリ作家真保裕一の小説です。

「行こう」シリーズとして、ミステリ要素もあるものの、デパートや遊園地など、ピンチをチャンスに変える元気を産むハートウォーミングな群雄活劇的なお話でした。

 もう15年近く前に書かれた話で、宮城県の赤字第三セクターローカル鉄道のもりはら鉄道を再生するという設定ですが、モデルと思われるくりはら田園鉄道は既に廃線となってしまいましたね。

 新幹線のワゴン販売でずば抜けた売上を誇ったカリスマパーサーから抜擢された女性社長と、県から左遷のように渋々出向させられた若手公務員の副社長が主人公。

 バディを組んだ二人が、役所の壁や鉄道会社の経営の難しさ、古い地方の町の人々のしがらみを乗り越えて奮闘します。

❴以下ネタバレ少し❵そしてミステリ要素として、鉄道を危機に陥れる犯人と動機の謎が物語をラストへと導きます。❴ネタバレ終わり❵

 女性社長は、なかなかイケイケでやる気満々のキャラですが、新幹線も全国の在来線も車内販売が無くなった時代ですから、今なら設定も難しくなります。

 鉄道が専門ではなく、公務員や山岳がジャンルとしては得意な作家さんなので、鉄道の知識は参考文献かららしい感ですが、官僚や自治体とのやり取りは専門家らしいキレ味です。

 自治体と一体になった地元の名産やイベントとのタイアップ、グルメ列車など、どこのローカル鉄道でもやってはいながら、赤字解消とまではいきません。

 地元優先で活性化とはいえ、沿線に飲食や印刷会社はおろか、土木、建設の会社も無くなって行くのがローカル線の難しさです。

 コスト優先か地元優先かというのは現実にはよくあり、一概なは言えない大変難しい課題です。

 モータリゼーションがさらに進んだ中、ローカル鉄道が存続できるかは、今の時代さらに難しくなっています。

 車両、線路、駅や踏切など施設は大変な資産であり、かつ維持も大変です。ただ一概にローカル鉄道をなくすと、観光資源も埋もれ、病院や買い物に行く交通弱者が困るとも言い切れない問題があります。鉄道は定時走行、大量輸送は可能ですが、観光地にも、病院や商業施設、学校へ行くにも目の前まて行くのではありません。まして自宅から駅までも距離があると負担になる高齢者もおられます。

 最終的には、鉄道好きやカリスマ女性社長の魅力だけでは限界があることも、現代の現実とフィクションを比べて見ると歴然としてしまいます。

 女性社長のあざとさ、客寄せパンダ的な要素も、コンプラが厳しくルッキズム批判が強い現代では通用しない面もあります。

 もちろん、やるだけのことを元気いっぱいにやりきる主人公に好感が持て楽しめる物語で、元気を貰える話ではありました。

 ローカル鉄道はそれでもやはり行きたくなります。