
甲子園の夏の全国高校野球大会は沖縄尚学の優勝で幕を閉じました。広陵高校の不祥事からの辞退問題などでネットが荒れ、閉会の会長の話にもこの事態の反省や自戒と対応が異例の時間を割いて語られました。
沖縄は、街から人が消えるほどの盛り上がりで、まだまだ地元での甲子園人気のすさまじさを改めて感じます。
高野連だとか野球界の体制批判もしてきましたが、スポーツ観戦と地元応援が何よりの庶民の娯楽であり、発散なのだとも思います。
その上で、やはりまっとうな大会運営、健全なスポーツ大会への改革を進めるべき時期には来ています。
DH制の導入というのも決まり、私立の有力校が有利になると話題になりましたが、そもそもがもう有力校が選手を集め、指導者にも施設にも恵まれ、応援体制も充実して強いのが当たり前の時代です。
一発勝負で負ければ敗退のトーナメントであり、総合力が優れたチームが必ず勝ち続けるわけではない面白さもあります。そこにはドラマも生まれるし、理不尽もあります。しかし、許せる理不尽と許せない悪質なものと、それを生む土壌は変えないといけないでしょう。
最低限、規律として、不祥事に対しては、どうのような基準で罰則とするのか、いわゆる連帯責任で対外試合停止、出場辞退になるのは、どういうケースかをルールとして決めておかないと、今回のような執拗なネット暴力がはびこります、
刑事事件などのこれこれの案件はチームの出場停止、これこれの程度なら戒告とか明確にしておけば、それ以上に罰を求めるネットの声はヘイトと同じで抑えて削除などの対応もできます。
昔、私は見た学生演劇で、高校野球の青春もののパロディで、甲子園目指す球児が、在校生の「自転車の夜間無灯火」で出場停止になり愕然としたり、次々と泣き崩れる場面がありました。
そんな本来、泣きたいけど笑えるような矛盾だらけの、その場その場での処分では、青春をかけた生徒たちはやってられません。
現代はネットやAIによって、ルールが甘いととことんその隙をついたり、抜け穴で徹底的に悪用される時代です。
全てにあったルールをがっちり決めるのも大変ですが、悪質なものには法の精神をあてはめ、厳しく対処して悪習を断つことこそ、高野連はじめ関係者に求められます。
毎年、春と夏の年中行事のようにそれなり注目される高校野球ですが、せめて、中身も爽やかにちょっと変わっていって欲しいものです。
