真夏の悪夢?神戸ストーカー殺人事件に思う

私が勤めていた会社で、定年前の一時期、京都から姫路のオフィスまで新幹線通勤していた1年ほど、神戸エリアのオフィスが三宮の貿易センター駅最寄りにありました。月の1~3度でしたが、三宮から1駅で、歩くのに微妙な距離で、朝の通勤時はこのたった1駅間が狭い車両が満員になるのでした。高速も走っていてクルマでも便利な立地で、オフィスビルもですが、マンションも林立していました。
件の東京で逮捕されたストーカー?神戸女性刺殺事件は、この近くのマンションのエレベーターでした。
24歳の若い被害者側から見れば、全く面識のない異常な男に見染められ、何とも理不尽で恐ろしい事件です。
エレベーターの防犯カメラの映像解析から、遠く離れた東京都多摩まで、すぐに犯人を特定して逮捕に至った現代の警察捜査の精度とスピードには感心しましたが、それが抑止力につながるのかは疑問です。
犯人が捕まっても、被害者は殺されてしまっては、無念としか言いようがないです。また犯人は前歴があったということで、裏を返さば、殺人ではない限り、ここまでの捜査と厳罰は難しいともいえます。
外を歩いていて、見知らぬ異性でも、好ましいと思い、見入ってしまう心理は誰でももっているかもしれませんが、長時間尾行し、職場や自宅を特定する執拗さと、エレベーターで刺殺するのはさすがに常軌を逸しており、ホラーのような世界です。
被害者に落ち度があるなどとは間違っても言えませんが、春先だとか、暑い夏はムラムラしおかしくなる奴が昔からおり、街を歩く時は気を付けないとと、子供の頃おばあちゃんに言われたものです。
大手生命保険会社に勤める、総合職だったという情報です。この暑い時期に少し歩き、電車を乗り換え通勤するのに、露出の少ない厚着というわけにもいかないでしょうし、やはり外に出て勤める女性ですから夏らしく化粧やヘアメイク、ファッションなどもキレイにされていれば、目をひいてしまいます。イスラム世界のように、女性が外にでない、身体の線がでない衣装、ノーメイクというわけにはいかないのです。小ぎれいにして見栄えが良いことも、今や男女を問わずビジネスの世界では常識的なマナーになっています。
歪んだ欲望を抱くものには、格好の獲物になってしまいます。
マンションなど、自宅を特定されないように情報としての防衛をする。防犯スプレーなど護身用のものを身につける。防護策は限られますし、今回のような前科のある人は何とか防ぎたい社会的な対策も必要です。
マンションのオートロックのセキュリテイも後から続いて入れば、簡単に破られます。これは私も思うことですが、せめてオフィスビルや駅の自動改札のように一人一人がロックを解除しないとすぐに閉まるようなものが開発できないかと思います。自室のドアを開ければ共用部分には、得体のしれない不審人物が侵入しやすいでは、高価なオートロックやセキュリテイシステムの意味はありません。
「鍵を出さずに、前の人に続いて、ドアが閉まりかけて無理に入ったら、警備会社が5分で来て呼び止められた」というようなシステムがあってこそ、完全ではないにしろ、ある程度の抑止になるはずです。

犯人は、運送会社に勤めているようです。その内面は計り知れないですが、何があってこのような愚挙につながるのでしょう。犯人の心をどこかで歪めた社会というのも、第二第三の模倣犯を産む、人と人との信頼を壊す、最も深い責任があるのかもしれません。

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