書評:「勇者たちへの伝言」パ・リーグ哀歌?実は恐ろしいあの国の話

阪神優勝で賑わう中、古い本ですが野球がらみで思い出して見返してみました。

テレビ作家の書いた百田尚樹さんの作品のようなイメージもありました。

代打高井や、パルボンコーチなど懐かしい阪急ブレーブスの話?かと思えば、スピリチュアル?時空を超えたファンタジー?否、リアルな暗黒のような歴史も連作短編に描かれます。

後半のインパクトが強すぎて、そっちの問題だけをとらえた長編だったかと記憶違いしていました。

戦後の一時期、地上の楽園と喧喧伝されたのに騙されて帰国したはいいが、そこは独裁者によるとんでもない弾圧、飢餓の世界。北の暗黒がリアルに描かれます。

見送りの人からのキムチよりも美味しい本格的な食事が期待されるかと思いきや、すえた異臭さえするコメに群がる群衆のいる貧しい炭鉱の街。

理想の職業が選べると謳われた楽園は、まさに生き地獄で、脱北だけが最後の生きる道?

いくつかの人物とエピソードが西宮球場と、見事につながる妙。

長くマイナーなイメージで、手放された球団ですが、かつては1リーグで阪神と競い、メジャーを参考にしたモダンな球場。王、長嶋のブレイクで圧倒的な人気となったセ・リーグですが、アマとプロに今ほどの人気差も無かった時期から、コアなファンはいてブレーブスは強い球団でした。

その後も、平和だが不人気のパ・リーグでしたが、今や最下位ロッテの最終戦チケットが完売するほどの時代になりました。

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