西九州新幹線、整備新幹線の課題

 関西、京都では北陸新幹線延伸問題がよく話題になり議論されています。何かと各地で揉める新線の工事、こちらも佐賀県の反対で暗礁に乗り上げていた西九州新幹線。

 もう部分開業して3年以上経つのですが、西九州新幹線の長崎駅から佐賀県武雄温泉駅まで初乗りしました。

 白い車体に筆文字で書かれた「かもめ」のまだまだ真新しい新幹線車両で各駅に停まり30分ほどですが快適な移動です。

 

 博多に行くには武雄温泉で在来線特急、かもめリレー号に乗り換えるのですが、新幹線車体の方向掲示には博多行と出ています。

 駅の案内では武雄温泉行になっていますから、まあ、シンプルな行き先しかないとはいえ、一部混乱する人もいるかもしれません。もちろん博多まで新幹線ではいけません。同一ホームで乗り換えです。

 武雄温泉から県庁佐賀を経由して九州新幹線新鳥栖駅に乗り入れる区間は未成です。

 この表示方法は先に部分開業して、のち全通した九州新幹線の鹿児島から新八代までの部分開業時代もやはり博多行としていたようです。

 この理屈でいうと北陸新幹線の「かがやき」「はくたか」とかの敦賀行は新大阪行となりそうですが、さすがにJR西日本はそれはしていません。

 

  さて、この未成区間も佐賀県の反対で未だ着工に至っていません。

 整備新幹線の複雑なルールで、佐賀県にとってメリットが少なく負担が多く不便を強いられるので反対が大きいのです。

 西九州新幹線は長崎ルートとも言われて陸路では遠い長崎県のメリットが大きいのに比べて、元々在来線特急で博多に近く至便な佐賀にとっては短縮時間も少ないのです。新幹線料金の割高や在来線特急がなくなり平行在来線を押し付けられるのは困るということです。

 東北新幹線の青森とか、北陸新幹線の富山、金沢あたりまでは順番に東京から進んで行きました。首都県に行くのが便利になっていき、在来線分離の問題はあるにせよ負担は受け入れやすかったし、金沢延伸などは地元に大きな経済効果を産み大成功と言われました。

 しかし、北陸新幹線のその先の延伸と西九州新幹線延伸はそれぞれ問題の形は違いますが、現行のルール適用では不満が出て、複雑で難しいところです。

 西九州新幹線も、九州新幹線新鳥栖に繋げす、博多の南から分岐して新線を設けて直接佐賀につなぐ最短ルートの案まで出るくらい、佐賀県の反対は大きいようです。

 しかし、このまま西九州新幹線を長崎から武雄温泉の30分だけの短い区間で放置するのはいくら何でも変です。

 元々フリーゲージトレインという在来線直通予定の頓挫もあって、根は深い問題とはいえ、北陸新幹線延伸に比べるとJR九州内での完結と反対は佐賀県だけと、ややシンプルです。

 国土軸の整備ということで、JRと国も柔軟に対応して欲しいものです。それでも今まで負担してきた各地の整備新幹線沿線と不公平の出ないような、整合性のある解答を出さればならず大変な難問です。

 それでも、ここで、地元を納得させて、クリアして進めていくのは他の整備新幹線、リニアへの解答の出し方の模範になり、弾みにもなるはずです。

 関西から長崎3時間強でダイレクトで結ぶのは、リニアとは違う昔の寝台特急のようなワクワク感はあります。

 自治体のエゴと言うと失礼ですが、ここは寛大な思いで、早く解決して欲しいものてす。

 

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