
今年も桜の季節が来まして、日本のどこでも学校や公園、神社、お寺、名所旧跡、大きな会社などいろんなところに、ここにも桜があったのかと咲き誇ります。
私は子供の頃は、桜などあまり意識もしませんでした。
会社に入って多くの転勤で各地の桜も見ました。4月の人事異動で転勤する時上司から「4月の異動はいいぞ、アイツが行った時、キレイな桜が咲いていたなあと思い返される」
桜の季節の異動は送る方も、送られる方も思い出に残ると言われました。
そういうものかと思うと、各地の桜が送ってくれるようで感慨深いものがこみ上げました。ある時は、東北に異動して、桜に送ってもらい、迎えてもらう時も、まだ向こうでも桜が咲いてくる時期で、歓迎してくれているようで、また感慨深い気持ちになりました。
桜守りをする人も大変な苦労と聞きます。名勝といえど、その地の桜を維持するのは大変です。
仲間や家族と花見へと簡単にいっても、年によって開花はバラバラで曜日を選んでいると天候が悪かったり、その間に散っていってしまいます。
京都に落ち着いて居を構えてからは、近くにも花の名所があり、春のこの時期には地元の桜を愛でることが落ち着きます。
春先に旅をしていると、「ここは桜の名所で、あと何日かで絶景だったのに」といわれる時もありますが、その時期は今は地元の花を見る方が安心できます。
転勤で2年以上その地に住むと、幸いにもその地の絶景が見られます。静岡の富士山をバックにした桜、八郎潟の菜の花と残雪とがマリアージュした桜、三陸海岸の海沿いの桜、天橋立や宮島なとの名勝の桜も見たことはあります。
それでも、桜や紅葉だとか、祭りや花火なども、旅でその日だけ見に行くのではなく、地元に住む人のものだと思うのです。開花時期などや、天候や曜日の都合で、旅行などで1シーズンだけでは、その土地を知り、語ることは難しく、そこで樹木や祭礼、文化財を護る地元の人たちに失礼な気がするからです。
京都は確かに大きな町ですが、家から歩いて行ける範囲でも地元の祭礼もあり、桜も紅葉もその他の自然も、社寺仏閣もたくさんあります。毎年、その様子も変わり、じっくり楽しめます。
旅先のベストシーズンの絶景はお金をかけなくても映像で十分見れますし、無理して行ったところでその通りに見られるとは限りません。
地元のハレの日には家にいて、地元を支えてくれる人に感謝しつつ、ゆっくり楽しみたいものです。
