
老後はお金も心配ですが、健康寿命も大事と言われます。
還暦を過ぎると、同年代の方からは、それぞれ何処かしこと不調の話を聞きます。お金がいくらあっても健康は買えないとも言われています。
歩けることが大事とさわれながらも、加齢で勤続疲労からくる経年劣化は誰にも来て、足腰は時に悲鳴を上げてしまいます。
高齢者の体調も、劣化の進捗も一人一人が違い、個人差が著しくあります。
実際に急に自分がその身にならないとわかりませんし、身体の何処に来るかもそれぞれ違います。また、その個人差が言い訳にもなり、怠ける人、改められない人が多いのです。
一般に、運動不足で飲み食いが止められない人は太り過ぎになり、高血圧や脳出血などの生活習慣病のリスクは高まっていきます。添加物の多い食べ物、喫煙や飲酒、ストレスも加齢を早めると言われています。
かと言って急に運動を始めるのは、危険です。
かえってケガをしたり、関節やじん帯を痛めるなど、悪い結果も呼びます。
群馬県の中之条町で、有名な統計をとった研究があります。長寿された方の目安が早歩きのウォーキングで、4000歩5分から8000歩20分と比較的信憑性の高いデータで明らかになっています。
しっかりした姿勢と速度で早歩きすると、鬱や認知症の予防から心肺機能や筋肉、骨を鍛えて生活習慣病を予防できます。
逆に足りないと運動不足、これを超えるとケガなどのリスクが増えますし、心肺を鍛えるメリットは相殺されて減ります。
5分でもしっかり早歩きするのはそれなりにかなりの運動です。連続で20分続けなくとも、朝夕など分散でも良いそうです。
ダイエットのために、カロリー消費は必要ですが、過剰な負荷をかけると、膝や腰をやられると元も子もありません。
私の経験から言うと、ダイエットはやはり食生活からですし。運動では限界があります。脂肪を燃焼しようとするあまり、膝や足首、関節などに過度な負担がくるのです。
負荷をかける運動も若い頃に比べると、限界が早くなります。無理をしないこと、この見極めが難しいところです。適度な疲労か、慢性化する傷みかで結果は変わります。
歩いたり、走って、痛いと感じたら腫れているのですから早くやめて休息することです。
それ以上の負担は、弱い所を悪化させる一方なのです。
たくさん歩くとか、運動すれば筋肉がついて骨や軟骨の劣化をカバーするというのはありがちな勘違いです。姿勢が悪く運動するたびに軟骨が筋肉に当たるから痛みを伴うのであって、そんな場合に運動しても悪化するだけです。若い世代の運動とは違うのです。
痛みを伴いだせば、筋肉は硬くなり骨折やじん帯損傷など最悪の状態に向かいます。
一箇所悪くなると、かばうために、姿勢がますます悪くなり別の箇所に負担がかかり、別の所から傷みが走ります。
骨折というと、アクシデントのような衝撃によると思われがちですが、高齢者は悪い姿勢での痛みをガマンしての「いつの間にか骨折」が多いそうです。
痛みなど、体調の機微、変化に敏感になり、受け止める気持ちが必要です。
「何キロ、何歩歩けなくなった」とか「あの坂を楽に登れなくなった」など、受け入れ難いショックで無理をしがちです。衰えを素直に受け入れながら、無理せず休息をいれてぼちぼちと進むことです。
かつて、高速で走り回った新幹線の運転手やF1ドライバーでも、今は各駅停車に乗り、ママチャリでまったり景色を楽しんで進む感じです。
そんな気持ちを受け入ること、そして、それでもちゃんと前に進むことです。
