
私の住むところも政令指定都市とはいえ、周辺部の住宅地で日本のどこにも漏れず高齢化の進んだ街です。
新築購入のマンションには住んでしたが、12年経過して住んでいる人は私も含め熟年が増えてきています。
小学生のまとまっての登校、幼稚園、保育園のお迎えのバスも来ますが、少しピークが過ぎるとデイサービスのバスもいくつも来ます。高齢者なのでお迎えというのは冗談にも不適切と言われるのでしょうか。介護サービスに預けた後のご家族さんも少し息がつける安心感が何とも切ないです。
散歩に歩く近所のお家も小洒落た新築もあるものの、昔からの家が多いです。
やはり高齢者がデイサービスに来る姿も見ます。
杖やストックで頑張っておられる高齢者も見かけます。
私もリハビリ中で杖こそないですがそんなに早く歩けないので、概ねよほど弱った高齢者以外は先を譲るぐらいです。
鼻歌を歌いながらマイペースで歩幅や姿勢に気をつけてさっさとは歩いているつもりです。
ある日の、後ろから♪カラスなぜ鳴くのと「夕焼け小焼け」を口ずさむ声が聞こえて来ました。ちょうど同じぐらいの速度からだんだん近づいて来ます。
ホラーっぽい感じですが、高齢の女性が、やはり高齢の車椅子に乗ったご主人に歌を聴かせながら押して歩いておられるのです。
ご主人が認知なのか足が不自由なのかはわかりません。ご近所の方も、どうですかみたいな声をかけて、ぼちぼちですと無難な返事をされていました。
微笑ましい光景でした。このこ婦人が車椅子を押せる体力と、老いた夫を気遣う優しさを持っていることに感心しました。
夫婦が老いていき、他に家族で介護する人がいないとなり、お互いのどちらかがが車椅子を押して介護する確率というのはどのくらいなのでしょうか。
家族なら当たり前のようで、お金が潤沢なら人に頼むとか、片方が急に悪くなり過ぎる場合や、双方そこまでの体力も気力もないとこれはできません。
経済状態や過去の経緯など知るよしもないのですが、当たり前に介護する側、される側それなりに徳があったのではとも思いました。
そんな徳のある人が多い時代ではなくなってきているので、やはり自分の健康、特に足腰にはますます注意していきたいとは思いました。
医学が発達して、統計上高齢者の平均余命は長くなっています。それは健康寿命が伸びている訳ではなく、長く生きながらえるということは辛い場合も多いのです。
やはり、棺桶に入るまで自分の足で歩いていきたいものです。
