セルフレジ広がる かつてあった感動ムービー

 08年9月にフォレスト出版から発売の木下晴弘著の「涙の数だけ大きくなれる!」 で紹介されている「レジ打ちの女性」という感動ムービーがありました。歌はKOKIAさんの 「小さなうた」です。15年ほど前の作品ですが、心に響くストーリーと、癒しのある音楽に思わず泣ける作 品です。動画サイトで今でも見られます。
 自己啓発セミナーみたいなところが好きそうな(本当にそっち系かな)、取引先の社長さんが気に入って社員教育やらに使っていて、そこの幹部教育の修了式にオブザーバー参加した時動画を見ました。
 確かに暑苦しい感動する内容ですけど、10年以上経ってレジそのものが、当時のようにピアノのタイピングのようにレジを打つことはバーコード読みになって、さらに完全セルフレジになりレジ打ちのパートの人員すらいなくなってしまっていました。
 内容はネタバレなりますが。かつてピアノが好きであった、フリーターのような主人公が転職を繰り返し、もう実家に帰ろうとした矢先、母の手紙でピアノのことを思い出し発奮して行列のできるレジ打ち名人にるというものです。
 単純作業でも、どんな仕事でも直ぐ投げ出さずに、相手の気持ちや仕事の本質を知り、努力してやれば面白くなり人がついてくる。間違いではないですし、今も色褪せる内容ではないです。
 それでも、社会の急速な変化で仕事をイヤになった人が、さらに増えつつある時代です。今またどこかで感動ムービーは作られているのでしょうか。
 AIが何でも分析し、仕事の多くがこなされる時代、人間に残るのは結構難しい泥臭いキツイものかもしれません。それでも、それだからこそ、感動できるようなものを掴んだ人が、楽しく心地よく仕事でき、素晴らしい人生、天使が舞い降りるような生き方ができるような気がします。

「虎に翼」 寅子にも負けず 社会の変化

 このトシで家で六法を置いて勉強するとは、夢にも思わなかった私の机に今の現実です。朝ドラヒロインに負けずに勉強です。
 先週からの朝ドラ「虎に翼」ではヒロインの母親役石田ゆり子が娘の決意と「時期尚早」との言葉に逆切れし、振袖の替わりに六法を書店で購入する場面があり、今週から伊藤 沙莉演じる寅子が法曹界に進むのでしょうか。
 私自身は、今の時代なので職場でカンタンに六法はじめいろんな書籍を貰ったり、ネットで手に入れられる恵まれた時代です。そして、働く周りの半数は女性であり、昨年卒業した同じ大学の法学部出身という女性もすぐ横にいますし、今年裁判官になったピカピカの判事補、司法試験に受かった司法修習生もやはり半分女性の時代です。
 産休明けの若い女性の裁判官も限られた時間ですが、働いておられます。そういう面では戦前、昭和のはじめ、戦後直ぐぐらいとは時代が変わったとはつくづく思います。
 

 そして、女性の生き方、価値観、ドラマのネタバレになりますが、当初ヒロインの母親は娘が学問に秀で、成績も良く勉強熱心なのはわかっていながら、女性は馬鹿の振りをしてでも、お見合いをして結婚して家に入り子供を作っていかないと幸せになれないと譲らない。失敗すると、とてもみじめになる危険があるからと古い価値観、戒めを押し付けていました。
 

 ただ、一見古い考えにも思えますが、この考えがほぼ絶滅危惧種になった現代、子供を自由にさせ過ぎて育てて、結局は若い世代で仕事も家庭も子育ても十分にできないままの人間が増えているような気がします。人口が右肩上がりの時代では中途半端な人間が多くても良かったのですが、今はそれが少子化、人口減少に直結します。
 女性差別して、優秀な方だけをというと、今の時代はすぐ文句を言われ炎上しますが、女性の中にも、昔のように結婚して子供を産んで家庭を守っていくだけの生き方でいいと思っている人もいるはずです。いろんな職業の女性進出を描く朝ドラ的な考えが、逆に伝統的な考えを差別し追いやり結局は結婚し無い人が増え、少子化にもつながっていくのではとさえ思います。
 女性が能力もあり、ともすれば男性よりも優れている人は多くいます。それでも子供を産んで母親として育てることは女性にしかできないし、それがなくなると人類は減り続けることになります。この大前提を学んで、仕組みとして、産休、育休、保育園や手当があるということを男も女も肝に銘じないといけないのです。
 
 女性が働くこと、自立すること全てが少子化ということではありませんが、何かこのあたりに少子化対策のキーがあるのではとは考えます。

 他に勉強することも多すぎるので、これ以上は他の人、AIにでも考えてもらいましょう。
 
 

永山基準は古い 死刑が重いのか? 

 京アニ放火殺人犯、ALS患者嘱託殺人犯、王将社長殺害事件など京都だけでもさまざまな殺人事件の公判が行われています。
 判決の量刑は裁判官の公正で、精緻な判断によると思いますし、テレビなどで報道されるは主文の一部が切り取られ、被害者遺族や街の人の印象の方が大きく採り上げられるときさえあります。
「死刑」が極刑とされ、その方が被害者家族は少しでも気が晴れるというのは正しいものなのでしょうか。
 死刑を執行してしまうと、冤罪だった場合取り返しがつかないという問題とは別にしても、死刑と無期懲役を比べ、無期懲役だったら軽いからうっぷんが晴れないというのは少し違う気がします。
 無期懲役だと、刑務所で我慢して更生したふりをしていればやがて出所できるんじゃないかという点も間違ってもいますし、そこもちょっと別に考えて被害者に罪を償わせるという点でのみ考えても「死刑」は極刑ではないように思います。
 無期で永遠に毎日罪を償わせ、被害者遺族や社会のために労働、奉仕してもらうことこそ反省であり報いではないかと思うのです。刑務所就労の労賃など知れていますし、その作業の製品など被害者遺族は心情的に欲しくもないかもしれませんが、被害者を忍び加害者の反省で家族が少しでも気が晴れるのは、むしろ「死刑」よりも「無期懲役」ではないかと思うのです。

表題の「永山基準」は

9項目を提示し「それぞれの項目を総合的に考察したとき、刑事責任が極めて重大で、罪と罰の均衡や犯罪予防の観点からもやむを得ない場合には死刑の選択も許される」とする傍論を判示したものです。1983年7月8日に最高裁判所第一小法廷(大橋進裁判長)が連続射殺事件(1968年発生)の加害者である被告人・永山則夫(事件当時19歳少年)に対し、控訴審(東京高等裁判所)の無期懲役判決を破棄して審理を東京高裁へ差し戻す判決(第一次上告審判決・以下「本判決」)を言い渡した際に提示した傍論が由来で、初めての死刑の量的基準と言われています。

1.犯罪の性質
2.犯行の動機
3.犯行態様(特に殺害方法の執拗性、残虐性)
なお本判決では明示されていないが、3. の1つとして「犯行の計画性」も考慮すべき事情とされている.当初から被害者の殺害まで計画していた(計画性が高い)事件の場合、当初は被害者の殺害までは計画していなかった(計画性が低い)事件より死刑が適用される可能性が高いとされるます。
4.結果の重大性(特に殺害された被害者の数)
5.遺族の被害感情
6.社会的影響
7.犯人の年齢
8.前科
9.犯行後の情状
 1人殺したら無期、2人以上なら死刑でその他基準を考慮する、この裁定は現在では、この基準にとられない判例も出てきています。

薬もワクチンも少量の毒、異物にすぎない

 小林製薬の紅麹被害で、薬品メーカーと厚労省、マスコミの不適切な対応が顕在化しました。
 私自身、化粧品や食品も扱っているメーカーにいて厚労省という役所の問題も何となく感じていました。それがコロナとそのワクチンが問題になった時、さまざまな情報を目にして嫌な部分が浮き彫りになりました。
 コロナ禍の病院経営層のボロ儲けや、その後のワクチン推奨問題であぶり出された政治と結びついた医薬品メーカー、医師会らの怪しい構図はまんざら陰謀論でもないでしょう。もちろん、かかりつけのお医者さんにその間にもいろいろお世話にもなりましたし、SNSなどで真摯で歯に衣着せない適切な情報を発信されている医療関係者も多いです。
 それでも、厚労省、医師会、薬品メーカーそしてっマスコミの巧な結託で薬やワクチンに漬けられてお金を貢いでいくのが国民なのです。
 今回の小林製薬の機能食品にしろトクホにしろ、薬でもないサプリの市場を意図的に煽って拡大した政府の責任も多いです。
 日本人は「健康テーマ」大好きですし、健康食品は昔からマルチ販売などでよく騙される人もいました。自分の身体は、安直にサプリや薬に頼らず生活習慣をかえることで改善していくとは、確かに大前提として知られておりそれは間違いではないのです。そこをはしょって、食生活も変えず、適度な運動もしないで、サプリや薬に漬けられれば悪くなるのはこの国では自己責任なのです。
 だいたい身体が「無理しないで」とか、「もういい年なんだから」とサイン出しているのに無理に薬や健康食品で、改善してもどこかに負担がくるのです。
 目薬でもそうです、清涼感ぐらいの安い目薬ならまだしも、アンチエイジングみたいな効果をうたったあんな小さな容量で2000円もするようなものは無駄でもあるし、危険なのです。目も疲れたから、そろそろ休めと言われているのにカンフル打ってどうするのかということです。
 栄養剤もそうですし、メタボ対策の「痩せる」「血圧下げる」「糖や脂肪の吸収抑える」「膝の傷みを改善する」これらみんなほぼペテンで、無駄な出費です。
 薬で痩せるなど、聞いただけで怪しげで危ないです。血圧も、身体が老いて抹消に血液が流れにくいから心臓というポンプが血流をよくしようと圧を高めているのに、それを薬で無理に下げて数字合わせをして、身体にいいはずがないのです。
 これは少し医学薬学を齧った人や、論理思考の理解力があれば分かる話です。
 それでも政治的なうねりで、メタボ、肥満、高血圧で腹囲下げろ、血圧下げろとブラック企業の売上ノルマ粉飾にように、健康とは拮抗する方に厚労省と薬品メーカー、医師会が推し進めるのです。
 マイナンバーカードの啓蒙の一貫に、健康保険証と一体化し病歴や投薬データを他の医療機関でも見られるようにして、薬重複を防ぐとか、いまさらトンデモなことを言っています。薬の重複など今すぐにでも、マイナンバー関係なしで止めさせることです。
 それと生活保護の薬は安くしても無料にはしないで一定の負担を残さないと、これも悪質な患者や医者が薬を過剰にもらい受け、悪い医者は点数を稼いでいるというのは医師の間では公然の有名な話で、厚労省も知って見ぬふりで、その保険料負担は稼いでいる人にかかります。もうバカにするなと嘆きたくなるのがこの国の現実です。
 いらない薬は貰わないし、処方しない。こんな当たり前のことが厳しい国家試験や公務員試験を受かったアタマの良いはずの人間にできないはずがないのに役人や医者の多くはもう一般国民を見ていません。それで社会保険料を上げようだとか不毛の提案をする情けないを通り越します。

 こんな罠みたいなものに嵌ってはいけないので、その隙間に見える矛盾や本音をよく観察し、信頼できる医療関係者の意見を調べるべきところです。健康で長生きしたければ、賢く情報を判断し、良い生活習慣で過ごすことでしょう。

年金制度ムズカシ過ぎ、停止者には敬意を

 2024年度4月から、少しだけ支給金額や、厚生年金の加入要件が変わり、在職老齢年金の停止額も変わりますが、マイナーチェンジであり来年の答申で2026年度からは大きく変更が予定されているようです。
 ネットを見ていても、年金に関しては「わからない」「難しい」のさまざな問合せや説明があります。それにしても、私も3年ほど年金機構の直轄年金事務所にいましたが、制度の煩雑さで問合せが多く説明の難しいことが多い職場でした。
 国家公務員であった組織を公務員みなしに替え、年金問題を解消して制度への信頼を取り戻すための組織変更でできた機構ですが、官民どっちつかずの宙ぶらりんな組織になっています。
 年金機構から送られてくる、資格や給付に関する案内、正直言って情けなくなるほど、「悪文で、言葉も難しく、難解」なのです。機械的に文言を当てはめた難解な文章で、未だに昭和61年に厚生年金に統合された「船員年金」などの文言がくっついている割に、常人には理解しがたいものです。
 過日、私のSNSでも少し厳しい言葉を投げましたが、在職老齢年金を支給停止する際に、あまりにもリスペクトがない、失礼で機械的な文言と対応なのにもあきれました。一定以上稼いで働いたから反則、犯罪でも犯したような印象です。
 「わからなかったら、事務所に来るか年金ダイヤルに電話して来い」これではまるで国民をバカにした横柄な姿勢です。
 お客様に合わせて、窓口の接客や電話の対応など、当然分からないから問い合わせも増えます。「わかりやすい文言で」と組織内の対応マニュアルには書いていますが、そもそも社会保険の言葉が難しいい上に、制度も良く変わるので適用も計算も煩雑です。
 
 その上で、巷にも「繰り上げ繰り下げ」「年金支給停止、税金や保険料負担の【〇〇万円の壁】対策」いろんな玉石混淆の情報が流れます。
 そもそも何歳から貰った得だ損だというものはありません。法律に触れないからと言って、それほどお得な裏技も存在しません。
 そんな情報が錯綜するだけ、年金制度自体も迷走しているのと、何だか年金を貰う人が肩身が狭くなって申し訳なくなるようなスタンスはどうしたものかと思います。
 
 厚生年金を長く収めた人が、今の時代高齢でも働いています。働くことを片方では勧奨しておきながら、一定以上に稼げば支給を止める。働かずに貯金で食いつなぎ、繰り下げをした方は年金が増えるなら、高齢者の就労意欲など、奇特な人以外無くなります。財政が厳しいから適当に働いて食い繋げという感じです。
 いくら年金財政が厳しくても、目先の給付を惜しみ、働く人が減れば結局保険料は入ってこないのです。
 ある方も言っておられましたが、在職老齢年金の支給停止は直ちにやめるか、せめて停止した人には財政協力の意味で感謝状のようなものでも贈ればと思います。そういうスタンスがないことで、古い権威主義にふんぞり返っているので、年金制度の理解も協力も得られにくいのです。

コフレドール生産中止 ブランドメイクの盛衰

 私のいたカネボウ化粧品は4月1日、メイクアップブランド「コフレドール(COFFRET D’OR)」の終了を発表した。朝のニュース番組で大きくコーナーで取り上げられ、それを受け街頭インタビューやSNSでは終了を惜しむ声が多数寄せられ、Xでは発表から半日経ってもブランド名がトレンドにランクインし続けていました。
 すでにシーズンキャンペーンでの宣伝広告は減り、新商品も細々でフェイドアウトの傾向だったので個人的にはこれほど騒がれることに驚きます。
 若い方はさまざまなプチプラなど使っていて、ここで惜別の声を上げるのは少し年代高めかと思います。Xでは「下地が優秀で何本リピートしたかわからない。先週も購入したばかり」「下地で使っていたから今後どうしよう」「チークはずっと“スマイクアップチークス”だったのに」「“スキンシンクロルージュ”の代わりになるものが見つからないよ〜」と、愛用者による嘆きと戸惑いの声が。ドラッグストアのカウンセリングブランドはメイクアップの入り口になることが多く、「高校卒業して親元を離れる時に、母と一緒に選んで最初に買った初めての化粧品が『コフレドール』でした。ありがとう」「社会人になるにあたって母がへ商品一式買ってくれた」など、人生の節目を振り返るユーザーも相次いだと報道もされています。
 マスコミの分析では、
『消費者の低価格志向が顕著になり、1000円前後の商品が売り上げを伸ばす一方、ドラッグストアのボリュームゾーンである2000〜3000円台の中価格帯コスメは苦戦を強いられてきた。そこに韓国コスメやD2Cブランドが台頭し競争は激化。一方、コロナ禍の影響でリベンジ消費や高級志向が高まり、化粧品市場は低価格帯の“プチプラコスメ”と高価格帯の“デパコス”への二極化が進み、中価格帯コスメの存在感は希薄化していた』などとされています。

「コフレドール」は2007年に資生堂「マキアージュ」に対抗して誕生しました。
 今回、花王グループのブランド統廃合と言われていますが、20年ほど前この時も大手化粧品メーカーはブランド乱立で、煩雑になり新規客はとってもブランドは伸びず在庫過剰を招いたため統廃合をはかったのが2メーカーのメガブランドができた背景です。「マキアージュ」は2005年にベースメイクの「プラウディア」とポイントメイクの「ピエヌ」を一気に統合した感じでした。この英断と過去最大級の宣伝費を投じ,モデルには女優の篠原涼子、伊東美咲、蛯原友里、栗山千明の4人を競演させ強力なインパクトで市場を席捲した。この攻勢を食らったライバルメーカーのカネボウ化粧品も、相手を分析し逆襲をかけたのが2年後の「コフレドール」だったのです。
 落ちない口紅でヒットしたポイントメイク「テスティモ」と、ベースメイクの「レビュー」を統合した形で、CMには人数では上回る5人の旬のモデルの競演で対抗したのです。沢尻エリカ、 中谷美紀、常盤貴子、 柴咲コウ、 北川景子と今考えにくいでメンバーでした。
 当時の価格帯が現在よりも1000~1500円程度高いのによく売れていたのが平成半ばなので、そんなに時が経っていないのにここでも時代を感じます。
 個性的な良い商品も出しましたが結局、あくまで資生堂の後追いで、在庫問題なども解決できずカネボウは衰退の時代に向かいました。
 そして、カネボウ化粧品自体がその後、花王に吸収され一つのブランド会社になってしまうわけです。

 現在はリップやチークなどのポイントメイクと、ファンデーションや化粧下地などのベースメイクを取り扱っている。ブランドによると6月から順次生産終了となり、12月末を目処に販売も終了する。

 

4月を迎え

 4月やはり、オフィス街や官公庁に向かう真新しいスーツの人、手土産を持った人などが電車にも目立ちました。
 気合を入れて、職場に行きましたが、想像通りかそれ以上に人や机周り、パソコンも変わると混乱も多く、自分の理解力不足なのですがイライラも募る1日でした。
 それでも、1年1年毎にこういう桜をみながら、緊張と不安と期待の中で初々しく迎えることができるのはある意味幸せかと噛みしめていました。
 なかなか世間には残念なニュース、怒りたくなるような話もありますが、毎年それでも黙々と花を咲かせるごとく、泰然とありたいものです。

子供歌舞伎と重機工業の街

 入社して3~4年も頃、広島での営業時代の取引先の社長さんが、大変厳しくてイヤな人だったが、写真が趣味で滋賀県に異動になった時、長浜の子供歌舞伎はすごく被写体としていいと話をされていました。
 その時に、長浜のものと、石川県小松の「子供歌舞伎」の写真を自慢気に見せてくれた。その眼はいつもと違い優しく微笑ましいので、美しい子供の化粧をした姿が撮られていました。

 40年前の話で、正確ではないかもしれませんが、長浜の方が男の子ばかりで芸の舞台としては本格的で、小松市の方は女の子もいて妖艶で美しく、甲乙はつけがたいという話でした。
 先日、小松市に新幹線が開通した関係で、曳山の資料館を訪れて、子供歌舞伎の映像を見ました。
 日本3大歌舞伎という、煌びやかな美しさがあり、曳山や山車のスケールでは京都や博多などの大都市に比べて可愛いものですが、この伝統芸能の美しさと侘しさには何とも惹かれるものがあります。長浜も小松も10万ぐらいの人口の地方都市で、観光を支えるにも過疎、人口減少、高齢少子化に悩むところです。それでも子供時代に郷土の芸能、文化に関わったことが地域を支える力になりそうなのは素晴らしいことです。
 小松市は工業もあり、被災の北陸、石川県を何とか牽引して欲しいものです。新幹線はできてもJRの在来線はなく、駅前も開業2週間の休日でさえそれほど人気はありませんでした。イオンやドラッグストア、ファミレスチェーンは郊外にあっても、中心街の商店街はシャッターが閉まっているのは他の地方都市の御多分に漏れずです。
 観光資源のさらなる認知をはかり、首都圏からも今年の祭には多くの人が来て賑わい、日常的にも観光、文化、産業と街の再生につながることを期待して帰路に就く旅でした。

明日から新年度となります

 近所の公園や川沿い、学校などのソメイヨシノがまだ咲いていない珍しく遅い桜の開花時期というこの春です。それでも明日から否応なしに4月、新年度です。
 年度が変わっても、あまり影響の無い人もいらっしゃいますが、季節と同じで社会も確実に変化を迎えます。
 学年の同窓たちは、また一つ誕生日毎に年齢を重ねていきます。
 明日の新聞では教員や公務員などの人事異動だけでかなりの掲載があります。民間の企業の入社、異動を含めるとかなりの数の人が新天地、新たな学校、学年、組織に変わるのです。
 私の所属している裁判所で仕事をされている人びとも、裁判官、事務官など全国で入れ替わります。


 社会全般で、公示されている法律の改正、制度や基準も年度で変わるものがあり、ほぼ全ての人に大小影響があります。
 話題になっているところでは労働法で、残業労働時間の業種、職種での暫定猶予が終わり、運転手や建築作業の業界が、人手不足や配達・納期、工期の遅れが懸念される2024年4月問題があります。お医者さんも対象です。すでに対象なのに現実は上限超えでブラックのままという業種、職場もさらに厳しく処分されそうです。
 働く側からはサービス残業、サービス休日出勤が当たり前で、有給も産休も育休も取れなった昭和から見ると隔世の感ですが、それはそれで経営や管理側からは難しい面が多そうです。
 
 年金世代の私などの興味は社会保険ですが、年金も、給付金額が変わるのと、10月に向け厚生年金の小規模事業所でも短期労働者に社会保険加入が義務付けられます。
 これも経営者は負担でしょうし、最終的にはパートの人の年金は負担が減り貰える金額が増えるのでしょうが、大きく増えるものではなさそうです。
 年金を貰いながら働く人のいわゆる在職厚生年金も、支給停止額基準(標準報酬額+年金支給月額)が48万円から50万円に上がります。
 それでも、なかなか就労意欲の境目とは言い難く、高齢者に働いてもらうなら早急に撤廃すべきと思う案件です。

 遅い桜を今年はゆっくり愛でながらも、世知辛い慌ただしい4月になりそうです。

立件の金額基準?100円でもアウト!

 自民党の地方議員や支持者に風当りが強いのは当然でしょう。さらに今、納税や社会保険料、公共料金の支払いを促す関係の全国の公務員や機関の方に対して「国会議員が何年も払っていないのに私たちにはそんなに厳しく取り立てるのか」と不満をぶつけられるケースも多いのではと思います。
 自民党の裏金議員に対しての処分も党内で検討はされていますが、検察庁側も金額による立件の基準が2千万円?なのか高額で時期も金額もあいまいです。
 普通に滞納の税金や、懈怠過料で考えると、せいぜい1年はうっかりがあっても2年以上は柚許されず200万円以上なら悪質で立件しても良いと思います。国会議員を立件するのは政治的案件になるとはいえ、追徴に関しては機械的に科していくべきでしょう。4年以上500万円以上は立件で刑事罰が妥当です。
 一般サラリーマンの年収が400万円代なのに、1000万円も申告していないのは国民目線でもアウトですし、法的、道義的に許してはいけないです。5億とか100億とか松本人志や大谷翔平は貰っていて憧れはあっても、1万、2万の納税に苦しんで節約する人が多い世の中です。

ワンダラーアウト!という意味 – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)