「本線」廃止、最東端「廃駅」、北海道の鉄道事情厳しさ増す

 JR北海道の厳しい経営状況もあり、3月31日をもって留萌本線の最後の残存区画、石狩沼田〜深川が廃止となり、全国初の「本線」が喪失するという事態となりました。

 最後に残された区間はたった14.4kmで留萌にも行かず支線ももちろんない詐欺のような名前で、それでもいわゆる「葬式鉄」など廃止を寂しがるファンで月末は大混雑だったようです。

 この熱気が以前からあればと思われるほど、最終日は3両に増結した車両が超満員で、引退コンサートさながらのように惜しまれて鉄路は閉じられました。

 多くの貨物私鉄も従え、石炭輸送で活況のあった時代から、札沼線、羽幌線と支線が次々と廃止されたのが転落の始まりでした。

 本線の末端区間、珍名で知られた増毛から留萌が2016年に廃止されて、2023年には線名の留萌から石狩沼田の心臓部ともいえる部分が廃止となり、わずかに残った石狩沼田〜深川が今般廃止となりました。くしの歯が欠けるように寂しく、段階的に廃止が進みました。

 防雪、防寒対策で車両や線路保守にコストがかかる路線ばかりのJR北海道の厳しい状態は続きます。

 北海道は大赤字路線の廃止が続いてきました。ひとまずは予定は終わりですが、赤字路線は多く次の検討もなされているでしょうし、ひとたび災害となると復旧はされず放置→廃止となるパターンです。

 北海道新幹線の延伸とともに、並行在来線となる函館本線の通称「山線」の小樽以西は、地元は三セク化を引き受けずに廃止となります。

 昔、青函連絡船で函館に着くと、室蘭本線の「海線」経由の特急と函館本線をそのまま山線経由の特急が並んでいて、猛ダッシュしてきた人がチョイスできたのが懐かしく思われます。

 整備新幹線延伸問題はルートや並行在来線でどこでも問題になって工事が遅れたりしています。

 しかし、この函館本線の有無言わずに廃止は残念というか、東京〜札幌を優先して、いかにも過疎地を切り捨てるようで個人的には一番モヤモヤしたものが残ります。

 西九州新幹線、北陸新幹線、リニア中央新幹線もそれぞれ問題はありますし、要る要らないやルート、地元負担や三セク化で揉めるも分かりますが函館本線山線のバッサリ廃止は文句を言う声すら少ない寂しさがあるのです。

 昭和50年、お金のない学生だった私たちの世代は、飛行機という選択は無く夜行列車と青函連絡船で、周遊券で北海道へ行く一択でした。航空会社はスカイメイトなど格安の割引サービスをはじめ、この頃国鉄が毎年運賃値上げをして、北海道へのシェアは一気に飛行機はシフトしていきました。

 寝台特急も全廃され、今、関西からはもちろん首都圏からでもよほど酔狂なマニア以外は鉄道や船で札幌へ行く人はいなくなり、99%のシェアを飛行機が握っています。格安航空会社もでき、空港アクセスも便利となったからです。

 そんな中で、今さら札幌と新幹線が繋がるのに、在来線を犠牲にして、どれほどの新たな需要が見込めるかということです。

 かつての新幹線延伸は広島、博多、仙台などから航空機のシェアを奪い返し、新潟、長野や山形、富山、金沢などを東京と最速で結び沿線も含んだ観光やビジネスに劇的な利便性を生みました。

 私はリニアは別にして、地方創生という意味で西九州新幹線、北陸新幹線は早く延伸完結すべきと思いますが、これだけ鉄道が廃止されシュリンクした北海道に、さらに在来線を減らしてこういう形での延伸はやはり疑問です。

 札幌延伸ありきの苦渋のルート決定かもしれませんがルート決定は強引でした。

 沿線に都市や観光地、旭川延伸を考えると空港アクセスもある室蘭本線沿いの海線に近いルートが選ばれませんでした。過疎地の山あいを抜ける山線廃止前提でルートが決定しました。

 本来の新幹線の地方活性の原則からは外れて、ただトンネルトンネルで札幌だけを目指すします。東京から乗ったとして、車窓の楽しみも何もない退屈な時間にしかなりません。これでは航空機の方が時間も早ければ、ずっと楽しいのではと、乗り鉄の私でさえ思います。

 学生時代に北海道各地にあった鉄路を懐かしむ身としてやりきれない思いで、廃線鉄として札幌への北海道延伸を待ちます。

 長くなりましたが、最後にもう一つ今年3月の話題で、3月14日のダイヤ改正で閑散駅のJR東日本根室本線東根室駅が廃止されました。

 これによって日本最東端の駅が、根室駅に変わりました。路線は廃止ではないですが、根室本線の終点近くが一度東の端に行ってから北へ曲がりそこから市街地に回るため西方向に行って根室駅があるのです。

 途中にあった東根室駅が日本最東端だったのです。どちらも訪れたことはあります。個人的な日本の東西南北の端の駅制覇は変わりませんが、これもJR北海道の厳しい状況を示す話題です。

 

https://seizafpkotodama.com/2025/11/04/14316/

京都府知事選挙、予算10%カット、マイナスシーリングという考え

 年度変わり、お花見や入学式のシーズン、京都府知事選挙が4月5日に投開票、同日には府議の補欠選挙もあり、わが町が選挙の喧騒でもありました。

 共産党が強いと言われながらもジリ貧で、このところ与野党相乗り対共産党という馴れ合いの無風に近い府知事選挙でしたが、今回は第三極として日本保守党.NHK党の元参議院議員浜田聡氏が立候補しています。

 なかなか、エッジの効いた政見放送で、さすが立花流もありネットやXなどでは注目されて、少し面白い構図になっています。

 全国区では参議院選挙で30万票以上集め落選者では最多得票でしたが、地方選挙ではまだまだネットの力だけでは勝ち切れないでしょう。

 現職の西脇知事を脅かすのはさすがに難しいとは思いますが、組合や業界に根強い組織票を持つ共産党系候補と並んでいること自体も凄いことです。少なくとも供託金没収はない、一定のインパクトを与えるでしょう。

 公約も保守色が強く、既得権益に媚びないで、同和利権の切崩しなどタブーにもチャレンジしておられます。

 共産党系候補が、相変わらず財政の厳しい中、夢物語のような給付や福祉を訴えるのに対し、浜田聡氏は府の予算の10%カット、マイナスシーリングを財源にすると公約にされています。

 府知事選挙の行方は別にして、この考え方はなかなか当たり前のようで画期的というか、主張している政党が意外と少ないのです。

 地方でも国あるいは企業でもスケールや構成要素は違っても考え方は一緒です。

 財政が厳しいとなった時に、それでも減税や給付、社会保障にお金が要るなら、新たな財源を求めるか無理なら節約、企業でいう広義のリストラです。

 リストラ、本来の意味は事業の再構築です。セグメントした事業に集中して、効率の悪い部門をシュリンクしていく、上手く生き延びた企業はこれをやっています。逆に希望退職だけ募り、事業が旧態依然の会社は倒産しています。

 積極財政か緊縮財政かとよく2択の議論になりますが、企業の再生で見るとこれは本来2択ではないのです。両方やるのが当たり前なのです。

 企業が新しい部門に参入するとか、大規模な設備投資をするとして、その財源を社員の給料やボーナスをカットしたり、辞めさせてということはないでしょう。

 不採算の部門は縮小、閉鎖して新たな部門にシフトして集中するのが当たり前です。

 公務員の組織はこのごく当たり前がなかなかできません。

 選挙で共産党の話が出ましたが、共産党系とか組合、あるいは官僚の主張はいつも公務員の立場、仕事内容や勤務地、待遇まで守って現状維持したままで、福祉予算を増やせというので、社会は回らないのです。

「小さな政府」の考えは、いつも絶対的に正しいとは限りませんが、官僚機構は掘っておくと、自己増殖して淀み既得権益で国家のシロアリになります。

 国家や地方が税収もどんどん増えて財政が安定しているならまだしも、高齢化と人口減少で国際情勢も不透明な時代です。 午後と言われ、国民の所得、手取りが少ないと叫ばれて国民的課題になっています。

 官僚ばかりが安定して高所得な上、無駄な独立行政法人などが林立していてるのに、さらにに何かしようとすると、財源!財源!と国民から税金を絞り取る策ばかり考えています。

 もっと民間を見習って、不採算な部門は縮小、幹部給与含めてマイナスシーリングが当たり前という考えが浸透しないと立ち行かないのです。

 浜田聡さんの主張がそれなりに風となって、今後の全国の流れに繋がればと思います。

 

高校古典、故事成句を懐かしく復習

「伊賀の影丸」や「仮面の忍者赤影」「鉄人28号」「ジャイアントロボ」などSFや忍者の漫画で知られる横山光輝さんは、歴史物の漫画もたくさん書いておられます。

「三国志」や「史記」「水滸伝」「項羽と劉邦」などの中国の古典の超大作も、抄訳しながら読みやすく著しておられます。それでも三国志は60巻にも渡る大作ですし、史記も15巻に及んでいます。

 史記は歴史家、司馬遷による伝説の五帝の時代から、始皇帝や項羽と劉邦の物語を含む前漢の武帝まで2000年もの間、三国志の前の時代の通史です。

 個人のエピソードを重ねるように、重大な歴史を描いています。

 中国の歴史、覇権をめぐる抗争がいかに昔からあり、現代に繋がる戦略や人事の教訓のような故事成句が、この時期にできていることに驚きます。

 横山光輝さんの取材や勉強、表現力や想像力にも頭が下がります。もちろん、専門家に言わせれば、細かい間違いなどはあるでしょうが、読者を引き込む力技に感服します。

 高校古典ぐらいで、久しく目にしなかった漢文の詩や故事成句が懐かしく甦ります。

「刎頸の交わり、臥薪嘗胆、背水の陣、四面楚歌、桃李物言わざれど下自ら渓をなす、完璧、虞美人草、先んずれば人を制す」等など、日本人の心に刻まれた数限りない言葉を生んだエピソードが描かれます。現代でもときおり使われる言葉が思い返されます。

 残虐や、卑劣な場面やセクシーな場面もありますが、横山光輝さんの絵は比較的そこはさらりと淡泊に描かれ、読者の想像に委ねてくれます。

 なかなか、読み応えある大作、電子書籍で手軽に読めます。

 

旅をしても、ハレの日は地元にいたい

 今年も桜の季節が来まして、日本のどこでも学校や公園、神社、お寺、名所旧跡、大きな会社などいろんなところに、ここにも桜があったのかと咲き誇ります。

 私は子供の頃は、桜などあまり意識もしませんでした。

 会社に入って多くの転勤で各地の桜も見ました。4月の人事異動で転勤する時上司から「4月の異動はいいぞ、アイツが行った時、キレイな桜が咲いていたなあと思い返される」

 桜の季節の異動は送る方も、送られる方も思い出に残ると言われました。

 そういうものかと思うと、各地の桜が送ってくれるようで感慨深いものがこみ上げました。ある時は、東北に異動して、桜に送ってもらい、迎えてもらう時も、まだ向こうでも桜が咲いてくる時期で、歓迎してくれているようで、また感慨深い気持ちになりました。

 桜守りをする人も大変な苦労と聞きます。名勝といえど、その地の桜を維持するのは大変です。

 仲間や家族と花見へと簡単にいっても、年によって開花はバラバラで曜日を選んでいると天候が悪かったり、その間に散っていってしまいます。

 京都に落ち着いて居を構えてからは、近くにも花の名所があり、春のこの時期には地元の桜を愛でることが落ち着きます。

 春先に旅をしていると、「ここは桜の名所で、あと何日かで絶景だったのに」といわれる時もありますが、その時期は今は地元の花を見る方が安心できます。

 転勤で2年以上その地に住むと、幸いにもその地の絶景が見られます。静岡の富士山をバックにした桜、八郎潟の菜の花と残雪とがマリアージュした桜、三陸海岸の海沿いの桜、天橋立や宮島なとの名勝の桜も見たことはあります。

 それでも、桜や紅葉だとか、祭りや花火なども、旅でその日だけ見に行くのではなく、地元に住む人のものだと思うのです。開花時期などや、天候や曜日の都合で、旅行などで1シーズンだけでは、その土地を知り、語ることは難しく、そこで樹木や祭礼、文化財を護る地元の人たちに失礼な気がするからです。

 京都は確かに大きな町ですが、家から歩いて行ける範囲でも地元の祭礼もあり、桜も紅葉もその他の自然も、社寺仏閣もたくさんあります。毎年、その様子も変わり、じっくり楽しめます。

 旅先のベストシーズンの絶景はお金をかけなくても映像で十分見れますし、無理して行ったところでその通りに見られるとは限りません。

 地元のハレの日には家にいて、地元を支えてくれる人に感謝しつつ、ゆっくり楽しみたいものです。

ドラマも終了、時代が流れ難儀なコトばかり?

舞い上がれの舞台になった五島列島福江島 鬼岳

 私も毎期見ていた訳ではないですが、テレビ離れの中、未だにそれなりに見る人はいるNHK朝の連続ドラマ、通称朝ドラをめぐる過去と現在のお話です。

 思い出すと朝の出勤前の時計代わりに見ていた時期や、職場の昼の休憩時にチラ見していた時代があったりで、歴代の主題歌や主演女優はそれなり懐かしいです。

NHKホームページより

 今回の「ばけばけ」は113作目だそうで、比較的無名俳優でマイナーな映画などで活躍していた高石あかりさんが、なかなか良い演技をしていたようです。主題歌がまったりとしていて、心を打つものがありました。

 ヒロインの母親役で池脇千鶴さんが好演されていましたが、2001年朝ドラ65作目「ほんまもん」のヒロインでした。25年前はアイドルというかかなり美少女的なイメージでした。

 そういう面では、今クール、この冬から春の時期のドラマはかつての朝ドラのヒロインが主演もしくは主演級の役どころで頑張っておられました。

 一番時代を遡るヒロインなのが、1996年54作目「ひまわり」松嶋菜々子さんが「おコメの女」で熟年パワーで、まだまだ主演を張っておられました。

 2010年少し低迷に落ちた時期の朝ドラを強化し、人気を取り戻したのが「ゲゲゲの女房」、水木しげる役の向井理の女房を演じたのが松下奈緒さんでした。今クールは「夫に間違いありません」の主演。重たいサスペンスで難しい役どころを安定の演技でした。

 同年後半83作目「てっぱん」で明るく初々しいダンスが記憶に残る瀧本美織さん、久しぶりな見ました。今クールでは「身代金は誘拐」で目まぐるしい展開に翻弄される主人公の妻役です。

 さらに続いて84作目の2011年「おひさま」のヒロイン、井上真央さんが「再会〜Silent Truth〜」で、子供時代の犯罪が現代に繋がる難事件の重要な役どころ、正統派の美人女優だった、彼女も久しぶりに落ち着いた年齢でも役どころでした。

 そして東日本大震災後のエポックでもあり、話題をさらった2013年88作「あまちゃん」の能年玲奈(現のん)さんが「こちら予備自衛英雄補!?」というコメディで久しぶりに地上波連続ドラマの主演に返り咲きです。事務所独立の事情で干されて、名前も変えて、苦労もあったでしょう。映画や配信、BS、CMなど徐々に復帰され、演技力はさすがです。

 記憶に新しくなりつつある101作目2019年「スカーレット」のヒロイン戸田恵梨香さんが今クール日曜劇場「リブート」で鈴木亮平とダブル主演です。この枠らしい豪華な配役と面白い設定のドラマでした。この頃から、NHKの朝ドラは視聴率稼ぐため、もう売れている俳優が主演になるケースも多く戸田さんも既にドラマや映画で人気者でした。むしろ旦那さん役の松下洸平が脚光を浴びました。

 翌2020年の103作目の「おちょやん」主演の杉咲花さんが今クールでは「冬のなんかさ、春のなんかね」で小説家のヒロインでした。どんな役でも可愛くて、演技力は凄い俳優さんです、

 2023年108作目「らんまん」で植物学者役の神木隆之介のお相手を務めた浜辺美波は、大河ドラマ「豊臣兄弟!」でヒロインではありませんが秀吉の奥さん寧々を演じ重要な役どころです。同番組で主演仲野太賀演じる秀長の幼なじみを演じる予定だったヒロインはスキャンダルで辞退され白石聖さんが代役となりました。2019年98作目「半分、青い」のヒロインだった永野芽郁さんは残念ながら、地上波のドラマではしばらく見られないかもです。

「ばけばけ」の前作112作目、昨年の「あんぱん」に主演した橋本環奈は「ヤンドク!」で元ヤンキーの医師役、その前々クールでも「天久鷹央と推理カルテ」でも変人天才医師でしたから、ドクター役がハマる?超売れっ子で何をやっても橋本環奈、キャラ立ちが難しいですね。

 以上、つれづれでタイトルが少し違うとか漏れてる俳優さんがいるかもしれません。

 107作目2022年の「舞い上がれ」の舞台五島列島福江島をレンタカー借りて、朝ドラ主題歌メドレー聞きながら走っていてこんな回想をつれづれに書きました。

 もう、あの俳優さんが落ち着いた母親役とか、時代の移ろいを感じます。

 ヒロインではなくても、かつてピチピチのアイドルや若かった俳優さんか、ベテラン俳優になられてるのに驚き、時の流れを感じます。

 あの俳優がデビューした頃、あのドラマや映画を見てCMが放送され、あの歌が流行ってた頃は、会社でこんなことしてたとか、家族がどうしてたかとか、懐かしく思いながら今の時を走り続けます。

 

 

40年前の現業改革は今よりマシだった

 私たちが学生で就職しようかというとき、まだJRもNTTもJTもありませんでした。それぞれ国鉄、電電公社、専売公社でした。

 就職で学ぶべき社会や時事用語に三公社五現業という言葉があり、国の直轄事業が大赤字を抱えているという時事問題でした。

 当時は政治や財界のトップが行政改革のため臨調といわれる、臨時行政調査会という組織を作りました。ここで大鉈を入れる改革をして、官から民にという流れができました。

 借金を国が肩代わりして、天下り先であって半官半民の部分は残りますが、40年前に今の携帯電話会社やJRの経営状態は誰にも想像できなかったと思います。

 その後も郵政の民営化や、事業仕分けなどはありましたが、その後の国家財政は少子高齢化を言い訳にどんどん厳しくなりました。何かを仕分けて、切り離して改革しようというより、小手先の政策を掲げて、どうやって税収を確保しようという税率を上げ新しい税金を増やすだけになりました。

 40年前の臨調で道筋ができ国鉄は分割民営化されました。その中でJR東日本は首都圏の電車や東北新幹線なども走らせていますが、上場し利益を上げ、今や鉄道事業以外の収入が8割を占めています。

 この民間の発想からの発展、企業の拡大はやはり国ではできなかったでしょう。

 当時はレーガンが実践した「小さな政府」という経済の考えが臨調の基本にありました。財政支出拡大か小さな政府かは賛否分かれるところですが、イケイケの高度経済成長期に膨張し、増殖したのが、オイルショックで戦後初のマイナス成長になり、大きな改革を世論も後押ししたのです。

 まだまだ組合の力も強い中で、国鉄やその他の現業を国から切り離して、別の会社や職種に就かせるのは大変な難行だったはずです。

 現代は国の組織は切り詰められたようで、残った所は自己の保身と増殖を繰り返している感じがします。

 生き残った官僚機構は切り離されないだけに悪質な病巣とも言えます。

 国のことを考える優秀な人材は厚遇して集めないといけませんが、保身や組織維持、自分の天下り先確保にその才能を発揮されてはたまりません。

 今こそ真剣な国の改革を考える時代なのです。40年前の臨調再びです。

 

70年前全通に歓喜した路線が廃止へ

 福岡県北九州市小倉南区の日豊本線城野駅と大分県久大本線夜明駅を結ぶ日田彦山線。旧国鉄なは珍しく、二つの地名を合わせた線名の路線です。そこには数奇な悲喜こもごもの盛衰があります。

 北海道や九州には高度経済成長期までに炭鉱からの石炭などの輸送にできた多くの鉄道が、廃止されるか、地域住民の細細とした利用でつないでいます。

 先日たまたま見ていた昭和の鉄道風景という本に、日田線と彦山線が1957年待望の全通を果たし、現在の日田彦山線ができ、街中が歓喜してお祭り騒ぎになった写真が載っていました。

 2017年の九州北部豪雨で甚大な被害を受けて南側の添田と夜明間は長らく不通となり、バス輸送システムBRTが代替していました。

 炭鉱は閉山し、地域輸送のローカル路線で、その以前から既に貨物列車も、急行、快速などの優等列車もなく、莫大な費用をかけての復旧の目処は立ちませんでした。

 鉄道としての再開は無理と決定して、本年2026年3月31日をもって鉄道としては廃止となります。

 古い写真に見られたあれほど待望され、喜びで溢れて全通した鉄道だったのに、歳月は無常です。

 鉄道での復旧には地元が線路や鉄道施設を負担する上下分離方式でとJR九州が要求しました。費用負担はできないと地元自治体は財政難で難色を示して廃止という悲しい結末を迎えます。

 BRTの方が細かく鉄道駅より増えたバス停も増え、物珍しさで観光客も増えたそうです。BRTの開通時もそれなりに賑わいましたが、今後は地域に定着するかは課題です。

 地方の鉄道のいくつかが元々赤字体質なのに、災害に見舞われて被災から復旧することができずに廃線という憂き目に遭っています。

 廃線跡を歩くのを趣味としている私ですが、鉄道の跡地は意外と転用が難しい土地です。BRTのバスレーンもですが、自動運転の車や、ライドシェアの車、電動キックボードやアシスト自転車などの新しい交通機関の専用道に使うアイデアも良いかと思います。法律的な規制を緩和して実現して欲しいものです。

 鉄道の駅は必ずしも、学校や病院、仕事場、観光地に近いとは限りません。駅から2次交通が必要な場合があり、安全基準をクリアし廃線跡から小回りの利く乗り物を使えればとても便利です。

 廃止の鉄道路線の後は、運転手不足でバス転用すら難しい場合もあります。地方交通のあり方、交通弱者救済は待ったなしです。

 過疎の進む地方で高齢者の運転免許返納をという全国一律の押し付けをする前に、実態に合った交通機関や移動手段を確保し、交通弱者を救い雇用を産んで経済を回すことを国は考え実現すべきです。

日本の野球はもっと面白く、パワフルに変われるのに

 球春と言うのでしょうか、桜もチラホラ咲き出した昨日、メジャーリーグと日本のプロ野球がNPBが開幕しました。センバツ高校野球は先に開幕して、決勝までもう少しです。

 今年からセンバツ高校野球でDH制が導入され、先に延長タイブレークも実施されているのでなかなかゲームとして面白いです。

 日本のプロ野球はまだセ・リーグのDH制は来年導入が決まっただけ、クライマックスシリーズのアドバンテージをちょこっと調整しただけです。

 WBCで日本がベスト8で敗退すると、ピッチクロックやピッチコム制の導入を慌てて検討するとか、外国に負けないパワーの野球をとかあたふたとはしています。

 しかし、朝MLBを見て、その後、NPBを見ると大谷らスターがいるとか、推しのある無しは別にしても、パワー以前にスピーディさで敵いません。

 高校野球はスピーディなのに何で日本のプロ野球はこんなに試合が長いのか?これでは現地観戦でも視聴コンテンツとしもゲンナリです。

 昨日も早い試合でも2時間半、3時間超えが当たり前で4時間近く、開幕戦から延長10回の広島対中日は4時間超えて、終わったのは深夜10時半頃です。開幕カードを楽しみに来た人で、子供連れや交通機関の事情で帰らなければならず勝敗の結末を知らずに帰る人も多かったでしょう。

 ナイターは、ゆっくりビール飲みながら球場でああだこうだ言いながら観戦する人が多いからいいと反論する人がいますが、そういう問題ではないでしょう。

 野球は日本で長年伝統があって、OBや支える団体も多いですし、利権もからみますからなかなか改革できません。テレビ中継にCMをたくさん挟む、球場のビールや食べ物、グッズをたくさん売るなど、冠スポンサーなど興行全体を含めさまざまな利害関係者がいて、観る者はないがしろにされます。

 ピッチャーの交代も長くやたら多いCMタイムです。ピッチクロック、ピッチコム含めて投球間隔もですし、イニング間ももっとイベントや宣伝を減らしてテキパキできるはずです。

 Jリーグで今年は引き分けなしのPK戦をやっています。世界的にも珍しい試みです。これは面白いです。帰りのファンは必ず勝つか負けるかになる訳で、一戦必勝のトーナメントと同じで、緊張感と迫力があります。

 日本のプロ野球はダラダラと延長をして、結局12回で決着がつかないと引き分けになります。

 勝率で順位を決めるのに、引き分けがあると、不公平にかり、そこも大きな問題ですが、やたら長い4時間超えての試合で決着がつかないというのは見て消化不良もいいところです。

 負けより、引き分けがマシ、引き分けに持ち込みのも戦術にはなっていると言われ反論もあるでしょうが、世界的にはタイブレークが主流です。

 NPBは継続した記録を重視もしますが、延長12回で先行が点を取れず、後攻の負けがなくなり、勝ちか引き分けしかないというのは、モチベーションが大きく異なって記録の価値は違います。観る側もしらけます。

 タイブレークは戦術的にも面白いですし、10回にはたいてい決着はつきます。

 もっと面白いのはドバイのプロ野球リーグで導入されているホームラン競争で決着というのは、サッカーのPK戦のパクリのようですが、これは楽しそうです。

 高校野球でも、延長なしでホームラン競争で決着なら、高校球児はバントや盗塁ばかりをチマチマやるより、ホームランを狙うパワーをつける練習をするでしょう。

 すると、高校のうちから、外国人に負けないパワーを養うことになり、楽しさと一挙両得なアイデアだと思います。

 日本がベネズエラに負け「実力が上」だったとか「パワーの差

で負けた」ガッカリしている人が多くいました。

「パワーをつけないといけない」「いややはり日本はスモールベースボール」だと意見が出ますが、スモールベースボールでは今さら勝てないし、一部のオールドファンしか受けないのです。ではパワーをつけるのにどうするのかというと、やはりホームランを狙う真剣な機会を増やすことです。

 日本の野球は監督の「待て」とか「バント」とか「流し打ちで転がせ」とか細かいサインが出て、ホームランだけを狙って集中する機会が少なすぎる気がします。これではいくらウェイトトレーニングしても、ホームランは打てない気がします。

 大谷選手のようなパワーヒッターをどんどん産むには、高校野球からバントではなく、ホームラン競争をやればいいだけです。

 まあ、カンタンなことですが、野球ファンというのは日本では保守志向で改革嫌がるから難しそうです。

 

 

少子化人口減少で家が余るはずの計算が

 趣味の散策で鉄道廃線や産業遺産などの遺構を探していると、今となっては相当リフォームしないと不便そうな住居もよく見かけます。

 古い団地はもちろん、一戸建てでも地域全体で、公共交通機関や医療機関へのアクセス、上下水道や電気・ガスの容量、ネット環境などのインフラと、若い世代ならいくら家賃が安くとも住むのは難しいでしょう。

 まだ私が40代の頃、勤めていた業界のライバル会社の人と雑談していた時、「私は次男なので、これこら家をどうするか考えないといけない」と吐露したのを覚えています。

 その時、年嵩の彼は、当時からも予測された少子高齢化人口減少を分析して、「大丈夫!日本でこれから家は余ってくるから」と安心できると理論で諭してくれました。フェルミ推定かもしれませんが、私が50歳、60歳となる頃には、日本の人口も世帯も減り、住宅は余ってくると論理立てて話していただきました。

 その推定、全く間違っていたわけではなく、実際に日本の人口は推定以上に減っていきました。

 ところが、限界集落をはじめ、インフラが追いつかない住居が増えていきます。

 かつて高度経済成長期には憧れだった団地やニュータウン、郊外の分譲地は、老朽化、陳腐化し、鉄道やバスの減便、廃止など交通の便さえ悪くなっていきました。

 冒頭に書いた多額の予算をかけリフォームしないといけない若い世代はとても住めない住居が余っているのです。

 昔なら、雨露を凌げ、食事と睡眠が保証されたら住めたものが、今はそうはいかないのです。

 公共交通機関はガマンできても、ネット環境や電気水道はマストな人も多く、やはり全てが揃わないと、若い世代の定住はあり得ないし、それにはやはり都会かそれに近い場所です。そうなると手に入りにくく、お金も昔よりはるかに多くかかるのが現代の住宅事情です。

 鴨長明の方丈記ではないですが、現代人でもカプセルホテルやキャンピングカーなどでも凌げはするのですが、毎日、通勤通学する多くの人がとなると、やはり都会でないとと、なってくるのでしょうか。

 それが、便利のように思える流行りであって、ネット通販やオンライン会議など、必ずしも都会に高いお金で住まないといけない理由も減ってはいます。

 最低限のインフラがあれば、もう少しシンプルに地方でも生きていけ、働くこともできそうなのですが、地方への移住、人口分散、上手くいかないものです。

旅はトラブル?

 自分の行きたい所を気ままに盛り込み、お金も節約しながら急に決めたのでタイトなスケジュールで予想どおりトラブルもありました。

 旅日記のようなつれづれ話です。少し長々と書いてしまいました。

 大事なものの忘れ物や落とし物、ケガや病気には気をつけようと、チェックリストだけ作っておきました。

 7泊8日間と国内旅行では比較的長くなったのは、日本旅行主催のツアーで岡山現地集合解散に参加して、その後長崎に向うためです。

 最初は青春18か九州旅名人切符でのローカル鉄道鉄印集め中心に考えてましたが、フェリーを加えるとどうも日数が中途半端でそんなにオトクにもならない。長崎スタジアムのサッカー開催日のホテルがとれたので、やはり五島列島も行くとなると大幅にリスケジュール。

 廃線ツアーの後、国境の五島列島福江島と、池島の廃炭鉱ツアー、松浦鉄道乗り鉄、長崎スタジアムシティに泊まってJリーグサンガ戦、帰りは名門大洋フェリーまでは組み込みたかったのです。

 旅程表そのものにも、無理がないか最終チェックしました。最初が岡山の廃線跡ツアーでわりと歩く距離が長くて心配でした。

 福江島の大瀬岬灯台も高低差のある徒歩でしかいけないので、その前のフェリーで寝れて体調が良いか不安でしたが乗り切れました。

 大きなトラブルは福江島のホテル、アゴダの予約が入っていなくて、フロントの方も耳の悪い老人で、一瞬途方にくれました。ホテルもかなりの時代もので、廊下や階段も真っ暗でした。

 平戸島のホテルも海が見える部屋ですが、露天風呂は石油高騰で休止中で残念無念。バス停から遠いのに、夕食も朝食も予約してないとダメで、売店に弁当類はなし、つまみとおつまみ、カステラで朝までしのぎました。

 ここも古い部屋で一人旅なのに、無駄に広い二人部屋で、敏感な人は怖くなるようなロケーションでした。

 Wi-Fiやウォシュレットこそあるものも、テレビは地上波のみ、お湯すらも沸かせるポットではなく、魔法瓶で朝はリネン室まで入れに行って手持ちの珈琲を淹れました。

 バスにも長く乗り、池島行フェリーが出る神の浦港行、長崎駅のバスターミナルが前日下見しても不安な煩雑さでした。ダイヤも改正、運転手不足減便、運賃も値上がりとネットでの事前調べとは違い混乱しました。

 池島廃炭鉱ツアーは見るのは1時間強の内容で、フェリーで3対岸の港から30分程度というので11時スタートの午前の部で朝ゆっくりできると思いきや、神の浦港というのが長崎市内からはバスを乗り継ぎ2時間はかかるので一択の8時28分のには乗らないといけないとわかりショックでした。

 そのためにはホテルから長崎駅前に移動してコインロッカーに荷物預ける時間も逆算するとけっこうタイト。今回最もリッチな朝ごはんの長崎スタジアムシティ併設のホテルの7時からの朝食を30分ぐらいしか楽しめないのでした。

 8日間で幸い天気が崩れたのは一日だけ、サッカー観戦はホテルの中からなので、ベランダからの観戦は雨まみれで無理でしたがお風呂や、歓声を聞きながら部屋の大きなテレビでも楽しめました。

 幸い体調も良くケガもなく、忘れ物は岡山駅のコインロッカーで本を忘れかけたのと、ホテルで自分の歯磨きセットを忘れたくらいですみました。

 帰りの真夜中、甲板に出て星を見ながら本四架橋を3回撮るというのも、スマホ落としたり、階段から落ちるのだけは注意しながら、良い風景も見れました。

 寒い時期にスタートしたので、衣類が多く荷物が重くなりました。旅から帰り荷物がなく歩くのが、とても楽に感じられました。

 天気が悪いと、旅の楽しみが半減しそうなコースです。旅の番組などの映像撮るのは時間もかかるのがわかります。乗り鉄、今回は船もバスもですが、そういう楽しむややりくりが好きでなかったら、高いお金出さず自宅で映像見てても十分な面もあります。

 グルメや温泉を楽しむ人はそっちをマストだとハズレなしでしょう。

 そういう面では旅に何の価値や目的で行くかです。乗り鉄、遺産や遺構を直接見るのは、足が丈夫で、お金が続く限り個人的には続けたいです。