日本のリーグと海外トップリーグとの年俸格差

 日本人アスリートが海外のトップリーグに高年俸で移籍するのは今や当たり前となりました。

 野球でいうメジャーリーグ、サッカーだと欧州のプレミアやセリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラがあり、バスケやアメフトなども懈怠違いの年俸と待遇です。

 海外渡るには一定の制約があるのは別にして、メジャーリーグでいうとイチローや松井の時代から大谷の登場、サッカーもプロができた三浦カズの時代から、中田、本田三苫の活躍する現在になりました。ここ20~30年で体格差も縮まり、技量も拮抗して代表レベルではかなり本場と言われる海外諸国に変わらなくなったのですが、実は年俸の格差は広がってしまい、日本のリーグでちょっと活躍した選手や、才能ある学生が、高年俸の海外に出て行くケースが圧倒的に増えています。

 Jリーグができた30年前、一時的プロ野球の危機も叫ばれた30年前から、日本のスポーツ界、スポーツビジネスは旧態以前としていたのか、経済全体の低迷が原因なのか、海外トップリーグとの差は広がるばかりだったのです。

 これは、アスリートの実力に関係なく、国の経済力の問題です。いわゆる「失われた30年」に重なります。
 何が悪かったから、どこを改革したらというのは一概には言えるほど甘くない複雑で対応もややこしい問題です。一つの対応を書くだけで厖大な長さになりますで別の機会にします。

 フジテレビの問題が出て、オールドメディアという言葉で、旧態依然としたマスコミや芸能界、政治の体制が非難されだしました。このフジテレビの一部の独裁的トップによる発展と凋落もまた「失われた30年」と重なります。

 テレビ局やプロ野球球団の買収問題が出た時、社会はこぞって既得権者、既存の体制を守り、参入障壁を高くして、結果として既存の勢力に独占的な権力を過ぎ、社会から活力を奪ってしまいました。

 テレビ局や野球などスポーツと、日本経済全体は違うと言われる方もいますが、繋がっています。特にテレビなどのマスコミがミスリードしてきたことが大きく、まずはそこから変えないと日本は良くなりません。
 少し論点を変えて、別の機会に続きます。

 
 

公務員でも解雇のニュース

 【報道より】
 佐賀県が50歳代の男性職員2人を、地方公務員法に基づき、「能力不足」として分限免職処分にしていたことが分かった。処分は2024年2月29日付。能力不足での分限免職処分は、県では初めてという。

 公務員というと安定していて、さぼっていても馘にはならない。出勤しているだけで民間の賞与にあたる期末手当、勤勉手当が貰え、ノルマも無ければ肩たたきもないイメージです。

 1年前の解雇のようですが、このような藩士が「表に出て、大きなニュースになり騒がれること自体、民間と大違いなわけです。
 逆に言えば、クビにならない「能力不足」常習的なサボリ屋さんは大勢いて、その人達がいったん入ると組合にも守られれ、解雇につながることなく全国では税金で養われ続けているのです。

 もちろん、優秀で使命感を持ち大変よく働かれれる人も多いので、逆にその方たちはカバーをしながら多少不満や愚痴を言いながらも、解雇することはできないのです。個人の能力や、適材適所の名の下、配置換えをしたりして、結局周りに負担をかけながら長く居続けることになるケースは多いです。しかも在籍年数が長くなると、給与(俸給)も手当も上がります。

 無能で、努力不足だと、賞与や昇給で大きく差をつけられ。罵られたちまち居づらくなる民間企業とはやはり大きな違いです。

 トランプ大統領が公務員の大幅人員削減をぶち上げましたが、日本の公務員はどうでしょう、こんな声はトップがあげることは絶対ないほど、官僚や労組が強い組織であり、逆に社会全体の活力は失われています。

 私は単純に公務員や国会議員の人員や予算を削ればいい、縮小すればという意見には組むしません。むしろ今よりもしっかりした、インフラにしろ消防や警察にしろ、行政のサービスは必要で、官の力で支えて国を活性化することは必要だと思います。またそれを監視しし、新たな法を作り、法を守る、立法や司法も必要です。

 労働法とか人事評価とか、法律やルールはあっても、決め事には抜け穴もありますが、その精神を忘れてしまい、タテマエ、ほんの上っ面だけで運用してしまうから、結果として悪法になっていますのです。
 労働者を守るため、働く意欲の無い人を減給しない、解雇しないということは、結局真面目に働く人に対して著しく不公平であり、働いても手を抜いても同じとか、頑張る人に負担だけ来るなら、組織は活性化せず社会は停滞したままです。

 組織はともすれば、マイナスの評価を何とか例外的に処分せず揉み消すのですが、プラスの例外的な抜擢昇進などは稀です。横並びが続き、どんぐりの背比べの中で、まあ人一倍努力した人か、何かの運命で上に行く人が出るというのが日本の官僚組織、大企業の組織の常です。

 それで終戦直後や30年前までは良かったかもしれないけれど、やはり外国の弾力にある組織、機構とは歴然と差がついてしまいました。GAFAのような企業もそうです。政治でも権限の強い大統領制とはいえ、トランプのような政治経験にない人物がトップになる活力ある国です。他の業界で成功した人が国会議員になり総理に指名されるまで日本だといったい何十年かかることか、その頃にはもう100歳以上になってそうです、

 公務員だから、この会社だから当たり前とみんなが思ってはいけないのです。経営陣、管理職、人事だとか経理にいる事務系の人は、もっともっと考えないと、営業やインフラの現場などは大変です。評価をきめ細かく見ることをもっともっと進めていくことが、組織を良くすることです。

 日本の良い伝統を全て否定はしませんが、やはり労働というものはキチンと評価することが、少しずつ組織を、日本を元気にすることです。

 

大手モールに入るか街の片隅で店を開くか

  年末の少し前から、近所の住宅街の一軒がネイルサロンを開業されていました
 通勤の駅までの往復で見かけるのですが、看板を見て「安い、今度行こう」と話し合っている若い女性もいました。ネイルサロンは町家など小さなスペースでできます。立地がいいと集客もできる反面モールに入るテナント料などが料金に上乗せされるので割高になると想像され家賃がいらない店舗だとその分安くサービスできるのでしょう。
 QRコードを読める看板で、SNSで宣伝しているのでそれなり盛況のようです。

 近くのイオン系のショッピングセンターやモールも毎年のように多くのテナントが入れ替わっています。家電量販や外食大手も撤退、交替するぐらいで、雑貨屋さん、はんこ屋さんも長年頑張っていたところが先月ひっそり閉められました。聞けば毎月小さな店でも固定で50万円以上のテナント料で、更新はテナント料も値上げがあり、歩合で上納する売上が少ないと燻し出されるようです。そうやってテナント全体の鮮度を上げているのでしょう。
 ただ普通に考えて、それだけのテナント料を払い、人件費や光熱費、営業費を払って儲けらえる業種やお店は限られてしまうでしょう。

 ラーメンや外食でさえ、同じチエーンでもフードコートの店舗は厨房が狭いので、メニューも限られ、鮮度や調理方法に限界があるようで味が大きく落ちるところがあうようです。
 かつて、イオンが商店街を淘汰してしまい、地元の生鮮を扱う店が無くなり、地域の食文化さえ崩しかねないと非難されたことがあります。
 私は商店街の店屋の家で生まれ育ったので、商店街が当たり前に全ての買い物の場と思ってましたが、スーパーやコンビニ、ドラック、ネットの時代を経て商店街にある店も様変わりしました。
 そして商店街の中で羽振りの良い店が、企業型になってテナントで支店を出して、そこが稼ぎ頭になっていた時期もあったのですが、もう集客だけでは儲けられない時代に入り、やむなく撤退していく流れなのでしょう。もう原点の商店街に戻る店もなく廃業されるパターンも多いようです。
 それでも大手のモールのあくどいやり方にはくみせず、商店街で若い人が新たな業種の店をオープンしたり、こういう住宅街で商売を始めたりも息づいています。
 大型モール、商店街、街中の店とそれぞれ棲み分けができれば良いのです。

判決つれづれ 情けない京都新聞

 この1週間くらいでも、毎日毎日京都でも全国各地でもさまざまな興味深い裁判の判決が出たり、訴えが行われたり、上告の棄却などもありました。京アニ放火事件の死刑確定、袴田さんの冤罪事件の国家賠償、森友学園の財務省情報の非開示取り消しなどもありました。

 私のいる京都地裁では、地元新聞の情けない事件がありました。
【NHKより】
 京都新聞グループが、大株主だった元相談役に19億円余りの違法な報酬などを支払っていたと指摘されている問題で、会社側が報酬などの一部を返還するよう求めていた裁判で、京都地方裁判所は元相談役に5億1000万円余りの返還を命じる判決を言い渡しました。
「勤務実態はほとんどなかった」などとして違法な支出だったと指摘された通り、判決で、松山昇平 裁判長は「白石家はオーナー家と称され、白石氏は京都新聞社の25%以上の株を持つ株主で、報酬の支払いは株主権を行使しない見返りだった。ほとんど職務を行っていなかったにもかかわらず高額な報酬を受領していて、会社法が禁じる利益供与に当たる」などとして、会社側の主張を全面的に認め、白石氏に対し、5億1000万円余りの支払いを命じました。
 判決を受けて、京都新聞ホールディングスは、「高い公共性が求められる報道機関を中核とする当社において、法令違反状態が長年続いたことを改めておわびします。第三者委員会の指摘を受けてガバナンス改革を実施してきましたが、今後もコンプライアンスを徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。

 地元京都に住みながらも、京都新聞、KBS京都の地元メディアはドロドロの不祥事が多く情けない思いです。新聞やテレビはもう時代遅れで、オールドメディアと言われますが、地元の情報などがまだまだ必要な機会があり、立ち直って欲しいものです。

 京都市は財政面など、政令指定都市ながら全国に遅れている部分が多く、なかなか構造改革や新陳代謝、世代交代が進みません。財界、寺社などをみても難しい課題が多いです。
 京都新聞が真摯に反省するなら、もっと切り込むところがあります。
 30日の朝刊でも、国民健康保険料を平成以降最大の1割程度上げると報道されました。このような報道をハイハイと発表しているだけでなく、もっと追及して、市民の声を吸い上げ、国も含めてこんな値上げ値上げの時に、反対のオピニオンを上げるべきです。年収400万だとか150万の人がいっぱいいる中、自分の身内には5億、10億と平気で配る新聞社って何ですか。
 兵庫県知事選挙の報道や、フジテレビもあのような不祥事でオールドメディアの終焉とも言われますが、いまこそ、責任をもってマスコミはきちんと仕事をしましょう。

 失われた20年、30年と日本の衰退に驚き嘆く声が多いですが、本来マスコミがやるべき仕事をせずに、権力に迎合し腐敗を助長し、国の活力を止めた責任は大きいと、つくづく思います。

 つれづれなるままに。

やりたい仕事をみつけた人

 仙台に転勤した時、同じオフィスの仲間だったOさんという女性がいました。
 とても美人さんでスタイルもいいばかりか、仕事もよくできた方でしたが「どうしてもやりたいことがある」と突然辞められました。
 大手化粧品メーカーの、ショップを任されるリーダーで何期も連続で売上目標を達成し、営業の係長に昇進されていましたが、そんな待遇も当時の仕事内容も決して面白くなかったのかとも思っていました。

 残念ながら、男女の仲ではなく、休憩スペースで雑談する程度でした。ミス〇〇とかの経歴もある美人ということで、上司や本社幹部のアテントにも駆り出され、人気者でもありました。
 フジテレビのようなことはあったのか、無かったのもわかりません。私がたまに話すのはプロ野球の話で、彼女は大の巨人ファンで、当時私の推しだった近鉄からトレードで55本のホームランを打ったローズが巨人に行き、その話題などでよく盛り上がり、他の男性を羨ましがらせました。

 何をやり始めるのかもみんなあまりわからないままのようでした。感じとしては、何かとてもカッコいい仕事が見つかったのかとも思いましたが、例えば知り合いのブティックやレストランで働くとか、パティシエや芸術家になるのだとかだと、もう少しそういう具体的な宣伝めいった情報がでそうで、ちょっと想像がつかない謎のままでした。

 もう20年ちょっとくらい前の話で、まだフェイスブックもLINEなどもない時代で、辞めた後の消息は分からないままでした。
 それが、20年ぶりぐらいに彼女の情報がある時、ヒットしました。
 彼女、少し変わった苗字ですので思わぬ業界でその名前を見ました。まあ独身かビジネスネームで結婚しても変えてないかは分かりませんが、フルネームで苗字も珍しく、名前の読み方も特殊な上、経歴も書かれていました。

 ああなるほどというか、エエっというか驚きと納得が混じれました。

 関東地区でのお仕事が主なので、もう会う機会もないかもしれませんが、思った以上に知的な業界の法人で、彼女らしいインストラクター的役割をしておられました。
 ちょうど、カネボウ化粧品が厳しい時代で、なおかつパワハラセクハラは当たり前の時代でした。そんな中で時代に流されず、自分の力量、やりたいことをしっかりつかんだ彼女は立派だと感心しました。ルッキズムだけを利用して、会社に留まった人が多い中、素晴らしい転職ではないかと察します。

 そんなネット上での再会があるのが、今の時代らしく、いいなと思います。

 時の経過を考えるとさすがに年齢がそれなりにいっておられるでしょうが、是非最近のジャイアンツの話か、メジャーの話でもしてみたいものです。
 写真は全然関係ないイメージのAIです。実際の彼女が今、どんな業界かは、ちょっとご想像に任せます。

 

 

時計?買い換えました

 実は3年以上前から、歩行数や睡眠を計測できるfitbitのトラッカーを時計の替わりにつかっていました。
 この頃、電池が弱くなり、充電してもすぐピンチになり、時計そのものが使えない状態に陥りやすくなりました。これでは意味がないので、買い替えに走りました、いろいろ機能が増えているスマートウォッチがありますが、あまり大きいのは腕にしっくりきませんし、しょせんはスマホ画面には負けます。決済機能もついているようですが、とりあえずは時計と健康管理で比較的シンプルなものを選びました。

 データの引き継ぎが大変なので、Googleの傘下になったfitbitを引き続きつかいたくて、新たな機能をグレードアップしたものにしました。
 いろいろ使いこなせない操作も多いですが、表示も見やすく電池切れの心配は当面ないです。
新たな健康管理アドバイザーを得たような感じで、ある程度命じられたり、目安を作って運動をしております。
 万歩計としての機能は、いちいち装着したりするものや、電池やギガを食うスマホのアプリより絶対便利です。多くのアプリのデータも引き継いで取り込めるので、データの継続性の心配もいりません。通信で、友達もでき、励まし合えます、

 もうしばらく、健康でいれそうです。

海が見たくて和歌山へ 地方創生とは?

 寒いと言われた日ですが、太平洋側の和歌山県は風が強いものの、日が射すと暖かい一日でした。
 さんざん、鉄道廃線跡を歩き回りました。交通政策の話などで鉄道の専門家のお話でも和歌山県は人口減少も激しく、鉄道も相当厳しいということでした。今日は有田鉄道と野上鉄道の廃線跡を行きました。以前、御坊の紀州鉄道末端区間の廃線跡は歩いているので和歌山の盲腸線、廃線跡はほぼ完走しました。
 1993年上梓の川島令三「全国鉄道事情大研究 大阪南部和歌山編」には有田鉄道も野上鉄道も廃線を危ぶまれながらも打開策を書かれていました。今や、紀勢本線でさえ、進むほどに厳しい状況です。
 特急は白浜まで観光客向けの特急もあり、健在かと思われますが、何せ紀伊半島は海も迫り、景色は良かったのですが時間とお金はかかります。昔のスペックの線路、線形、カーブの多さで電化されてはいても速度にも限界があり、後からできた高速道路にスピード面で勝てないのですし、クルマはドアツードアの上、4人のっても料金は一緒です。これでは鉄道の利用が少ないのも分かります。
 とはいえ、新幹線の恩恵のない地域の過疎、衰退ははっきりしています。物産や施設やら企画などいろいろ努力もされて、気候の良い時、人も少なくのんびりと見れば田舎もいいような気がしますが、かつて栄えた工場や鉱山、一次産業も衰えが目立つので、働くところがなければ、暮らしていけないですし、商業も難しくなり、インフラにかけるお金も無くなる悪循環です。こういう地方は、日本のいたるところにあり、県庁に出るのさえ時間もかかり、その県庁、中心都市でさえ、首都圏などに及ばない地方都市です。
 明治期には、和歌山にしろ日本海側の新潟、金沢も今より格上の大都市でした。日本列島の改造、地方創生を今一度ぶち上げる石破首相ですが、言葉だけでなく、地に足をつけ、何とかしないといけないですね。

 交通政策、インフラ整備、流通に関しても、自治体、NEXCO、JRや民鉄、各企業と関連省庁、学者に任していてもバラバラです。それが今の地方のいびつな惨状です。
 かつて東海地震、今南海トラフが発生するかもなどといった無責任な地震学者や学会などもいい例です。それが正しくともインフラと防災、交通政策、街づくり、産業があって全てをバランス良くして街の維持、発展があるのです。

 朽ち果てた地方の廃線と、爛熟して混雑する都会の喧騒を見ると、この国の直すべき問題の解は見えるはずです。

人事院勧告は6倍 額も率もショボく遅い年金の増額

 現在奉職を戴く公務員で年金機構にも勤めた私が年金の件に関して、批判的なのもアレですが、ホンネで何度か書いています。探すと1年前も同じような発表画像サムネでやっていました。

 年金額上がります 保険料なども上がります – 天使の星座

 年金の内容を上げると賛否いくつかいただきました。勘違いされては困るのですが、年金制度があること、生活保護も含めた日本のセーフティーネットの立て付けそのものはそう悪くありません。
 繰り上げ繰り下げの件でも、納付してからその間の運用なども民間の保険や個人が投資してなかなかこのレベルにはできない面もありますし、多くの人はやらずにほっておいて老後や障害を迎えるかもしれません。
 ただ、昨今の厚労省の在り方、特にマクロ経済スライドが実際発動し、介護保険料や他の税金なども物価とともに大きく上がると、年金生活は実際には極めて厳しいものになっているということです。

  昨年末、人事院勧告で令和6年4月に遡り、俸給(公務員の給与)は上がりました。

 私も俸給が上がった9カ月分が昨年の最終日に入金され、12月は年末調整後の給与と賞与(約2.5カ月)とこの調整分が入り、年金の入る偶数月でもあるのでホクホクでした。
 ただ、平たくいうと同じ22万程度だとすると、年金は1.9%増で4000円強だけ増えるのに、俸給は12~14%増え毎月2万4千円弱も上昇です。
 人事院勧告は民間企業の賃金、年金は消費者物価指数を基準にするのでこの差はあるのでしょうが、物価も方こそもっと上がっていないかと思うのです。マクロ経済スライドで1%は減額するのは分かりますが、年金も1割以上上がって、しかも昨年の分から遡って上げてもしかるべしではないのかと思います。
 そう時期ですが俸給は遡って年度初めにあたる昨年の四月分からまとめて払ってくれて1月から上がっているのに、年金は今年6月まで待たないと行けません。
 公務員も民間に負けない優秀な人材も獲らないといけないですが。物価が上がって苦しいには年金生活者です。やればできるのに、目先の給付とかではなく、税金を減らすなり、年金をもう少し消費の実態に合わせて早いタイミングで増額するかです。

 ましてや、同じ厚労省管轄で、後期高齢者医療保険料もしくは健康保険料と介護保険料は毎年上がっています、介護保険だけでも、老齢基礎年金の上昇だけで、1400円は帳消しにされていますのではという試算もあります。
 年金だけが収入になった高齢者にとって、消費の割合をしめるのは物価指数だけではなく、社会保険料が高額を占めています。そこが上がれば6月に上がった年金が、前の年の所得が確定した8月以降天引きが増えて、実質はさらに下がるのです。せめて、公務員の俸給なみに月3万上がれば数千円の上昇は納得いきますが、このような複雑は計算で結局微々たる上昇で、それも公共料金負担で目減りするのでは不満も出るのは当たり前です。
 財務省の税金もですが、せめて厚労省の中で、年金と健康保険介護保険を考えて配慮した支給額にしないと、このような複雑なマクロ経済スライドを計算している職員も浮かばれないです。
 プレジデントの前週号の年金特集に日本の年金水準が諸外国に比べ構造的低いのが図表ででていましたが、いろいろ日本にも良い制度、良い点もあるのでしょうが、こと給付水準のレベルに関してはマクロ経済スライドが進みやはり低すぎるのが実感です。国民年金はこれでもマクロ経済スライドの財源が足りないのも大きな問題です。
 少し、抜本的発想を変えた税と社会保障の一体改革が必要です。

不満が多いのは税割合が高すぎる、五公五民 – 天使の星座

満額の老齢基礎年金でも生活保護!? – 天使の星座

【年金】繰り上げか繰り下げか、損得、元が取れるという発想が違う – 天使の星座

ルックスで選ぶ女子アナ不要論

 
 中居正広の引退が報道されましたが、個人の不祥事というより、今やフジテレビの会社を揺るがし、テレビ局、芸能界を揺るがす騒ぎになっています。
 女性の若いアナウンサーが番組を彩りだしたのは随分以前かあですが、あれよあれよと増えだし最近はちょっと私から見ても異常でした。テレビ局は宣伝だけでなく、女性の人権をも侵害しながらいわゆる性接待のようなところまで進んでいました、そこには通常の報道から、かけ離れたアイドル的職業のまさに偶像ができていました。しかし、大手テレビ局の性接待問題、その根底にあるルッキズムといのはやはり問題が大きいとは思いますし、女子アナ批判の論説もいくつか散見されました。
 
 女性〇〇、女〇〇という言葉は最近は差別を感じさせるということで不適切であまり使われないはずです。女優という表現も俳優に置き換えられています。それなのに女子アナという言葉は、若い、華やかなという意味を含めて、未だに使われていました。
 
 10年ほど前、大阪の職場のすぐ近くに、関西の準キー局読売テレビがあり、当時局アナだった辛坊治郎氏の番組なども見て、安倍晋三、麻生太郎が出演する時大変な警備になった時の知っています。その時代で関西でさえ、現在フリーになった川田裕美さんというキレイなアナウンサーがいて政治家よりも女子アナが見たいという人がいるほど随分売り出しの人気者がおられました。その後も同局は毎年ミス東大やらアイドルコピーユニットのセンターといったルックスで選んだ路線を展開しています。
 もうその前後の時期から、関西でも各局がアイドル的な若手アナを揃えてきていまして、中央の今問題のフジでも日テレでもテレ朝、TBSでも、朝の番組はじめ、もう判で押したような美人ぞろいで、長澤まさみや北川景子クラスのアナウンサーが、他の芸能人を取材してもどっちが上かわからない感じでした。朝や夕方の情報番組のメインキャストが日替わりで、誰が誰か良く分からない美人ぞろいといのが当たり前になっているのがキー局です。もうこれは報道とかではない感じです。
 女性側も高収入と名誉、芸能人やアスリート、財界人と交際し、玉の輿に乗るチャンスでもあり、まともにアナウンサーの職を続けて、熟年、定年を迎えるような仕事への取組み方ではないのでした。
「女性アナを商品化したメディアだけでなく、日本で暮らしている人の多くが、無自覚にこのマーケットに加担しているはずです」
 と元TBS女子アナでエッセイストの小島慶子さんは語っておられます。
 女性アナウンサーは一部を除き、若い方が多いのです。タモリさんに恨みも疑惑もないですが、タモリとぶらついたり音楽を紹介する番組が、テレビ界の縮図です。年配の男性と、若い女性アナのペア、決して高齢の女性アナはないのです。熟年男性と若い女性、実際に若い世代で女性が多く占めるのに対し。40代以上では逆転します。お笑いや文化人、司会者などは男性が圧倒的です。
 海外の人に日本のアナウンサーの仕事を説明するのはとても難しいそうです。多くの国では、ニュース番組のキャスターをやる人は、経験を積んだ記者です。日本では放送局の社員アナウンサーがニュースも読むし、バラエティ番組でタレントさんと同じようにコメントもして、リアクションもするのです。出演業務ならなんでもする局アナです。テレビ局は、番組予算に出演料を計上しなくていい、“タダで使える専属タレント” として便利に使ってきたわけです。

 ニュースを読むだけなら、AIでもう十分なのに、本当にたくさんメイン、サブ、天気、スポーツ、外の中継と一つのニュース番組にいっぱいおられ、みんなで挨拶が日本の報道の定番です
 女性も含めて、若い子の失敗を微笑ましく見て、成長を応援する人も多いのでしょう。しかし、やはりそれも裏では今回の接待のような問題を助長しています。何せ、フジに限らず。業界の体質はあまりにもひどいものです。

 その高収入を支えるのは、テレビ局のスポンサー、広告収入でしたが、もう地上波の視聴率も下がり、見ている人も少ないです。CMは今回の件で撤退も増えます。
 テレビ界は斜陽の業界でその転落は加速します。政治家や企業のお嬢さんも何を間違って、女子アナを目指すのか、真剣な報道に取り組まない方は、もうアナウンサーを目指さない時代が来て良いはずです。
 

 男性目線の私らは言われても仕方がない部分です。女性の中にも若い女性のアナウンサーを面白く思い、応援している人もいるでしょう。
 いろんな感じ方、考え方があるでしょう。

ウソばかりの時代 AIでフェイク画像が進化 

 Ford.Tord.Tさんの写真より修整

 政治家や新聞、テレビ局も証拠の捏造、偽装などウソばかりつく時代ですから、もう街やネットにはウソがあふれています。
 先日NHKのクローズアップ現代でも、卒業アルバムの写真から、好きだった女の子の猥褻写真をAIソフトで作り、本人にも見せた愚劣な犯罪も取り上げていました。
 Googleピクセルで画像の合成や修正が無料でカンタンにできるわけですから、有料ソフトで、卑猥な合成であたかも本物のようなフェイク画像や動画をつくるのも、それほど難しい時代ではないわけです。話は少しそれますが、私は卒業アルバムをもう持っていません。家もそうスペースがないし、転勤も多かったですし、早めの終活です。偉大な家長でもない限り、写真や賞状、トロフィーなんか残された者はそうありがたくもないです。若い頃の思い出とか、当時の友達の写真も、時間が経過してから今さらみて懐かしむ行為というのは、私は好きではありません。

 話がそれましたが、卒業アルバムやスナップなどそういうものが犯罪に使われたと聞いてからでも少なくとも数年は経過します。その後、技術や蓄積された知見も進み、悪質なものがフリーや有料で出回っています。昔は写真の現像技術や機材、場所も必要でそれでも稚拙なレベルでしたが、今はパソコンで素人でも慣れればかなり巧妙で、本人が気づかぬうちに裸を撮られたと勘違いするほどの出来ですし、作られたとはいえそれを見た本人はショックも大きい話です。

 アイコラともいう以前から芸能人のものも巧拙あるものの出回っています。
 一般人の卒業アルバムで好きな人の性欲を思いを浮かべるのは自由ですが、具体的なものにして、本人を傷つけるのは愚かな犯罪です。タチの悪い犯罪につながるソフトは手に入らないようにすればと思うのですが、そうも行きません。個人の自覚、倫理観に委ねるしかありません。最悪、もう卒業アルバムも顔写真NGなどという時代になるのかもしれません。

 防犯カメラなどの証拠画像も、ドラマなどではよくフェイク画像が使われたりします。巧妙度合いは高まるでしょう。

 30年以上昔、ある女性芸能人が整形を重ねたと噂される熟年の写真集を出して、それを別の男性タレントに「改造人間」と揶揄され面白おかしく辛辣に語られ、裁判を起こされた訴訟騒動がありました。今だと、それほど珍しくもない年齢でのヌード写真集はざらにありますし、整形も大学生の就職でさえ多くの割合で行われています。タレントの写真集など、もはや整形やダイエットをしなくても、カメラやデジタルの技術で修正できる時代になってきています。一時期リベンジポルノというのも問題になりましたが、そこまでの関係にない、ただ卒業アルバムや遠くから撮った写真を入手して、元恋人のようにポルノ写真が作れるのですから、そんなものを流されたら当人はたまりません。

 作られた画像の裸を見て「私ではない」と泣き叫ぶ人もいれば、作られた美しい肢体の裸像の写真集を「私のカラダ」と誇らしげに宣伝する人もいるわけです。

 もはや、真実は分かりにくい時代です。AIの写真も最初は丸わかりの感じでしたが、今は本物とかなり区別は難しい精巧なものができてきています。著作権以上にAIでできたパーソナリティが人権を訴えてきそうです。