
日本人アスリートが海外のトップリーグに高年俸で移籍するのは今や当たり前となりました。
野球でいうメジャーリーグ、サッカーだと欧州のプレミアやセリエA、ブンデスリーガ、リーガエスパニョーラがあり、バスケやアメフトなども懈怠違いの年俸と待遇です。
海外渡るには一定の制約があるのは別にして、メジャーリーグでいうとイチローや松井の時代から大谷の登場、サッカーもプロができた三浦カズの時代から、中田、本田三苫の活躍する現在になりました。ここ20~30年で体格差も縮まり、技量も拮抗して代表レベルではかなり本場と言われる海外諸国に変わらなくなったのですが、実は年俸の格差は広がってしまい、日本のリーグでちょっと活躍した選手や、才能ある学生が、高年俸の海外に出て行くケースが圧倒的に増えています。
Jリーグができた30年前、一時的プロ野球の危機も叫ばれた30年前から、日本のスポーツ界、スポーツビジネスは旧態以前としていたのか、経済全体の低迷が原因なのか、海外トップリーグとの差は広がるばかりだったのです。
これは、アスリートの実力に関係なく、国の経済力の問題です。いわゆる「失われた30年」に重なります。
何が悪かったから、どこを改革したらというのは一概には言えるほど甘くない複雑で対応もややこしい問題です。一つの対応を書くだけで厖大な長さになりますで別の機会にします。
フジテレビの問題が出て、オールドメディアという言葉で、旧態依然としたマスコミや芸能界、政治の体制が非難されだしました。このフジテレビの一部の独裁的トップによる発展と凋落もまた「失われた30年」と重なります。
テレビ局やプロ野球球団の買収問題が出た時、社会はこぞって既得権者、既存の体制を守り、参入障壁を高くして、結果として既存の勢力に独占的な権力を過ぎ、社会から活力を奪ってしまいました。
テレビ局や野球などスポーツと、日本経済全体は違うと言われる方もいますが、繋がっています。特にテレビなどのマスコミがミスリードしてきたことが大きく、まずはそこから変えないと日本は良くなりません。
少し論点を変えて、別の機会に続きます。