経済効果や利権の意味が分からず「何でも反対」になってしまう愚かさ

 確かに政府の経済対策、景気対策も最善かと言うと決してそうではありません。
元々、経済学では政府が市場にそんなに介入するのを是としない考えも主流にありました。
 それでも、イベントやインフラへの税金投入はそれなりに意味はあり、経済効果は広く最も公平に市民に行き渡るのです。

 最近というか少し前になりますか、二度目の東京オリンピック開催や、昨年の大阪・関西万博の開催でも、最初決定した時、「無駄な税金を使う」「ワタシは見に行かないし、興味もない」「今さらやっても日本は衰退する一方」とネガティブな意見が多かったです。
 何か、やりだそうとすると必ず体制側を批判する勢力はあり、その都度メリットよりもデメリットが目立つように大げさに騒ぐ輩がいます。実際に直接関係なくとも、「我々の払った税金が無駄に使われる」とか、「国や市町村が借金をし、今の子供や若者ら未来の世代に残したくない」とさももっともらしく言われます。
 その分を子育てや、介護、生活保護や福祉に回せばという意見も常にでます。
 結局、オリンピックも万博もまずまず成功して、やらなければ良かったという話はそれほど聞こえてきません。
 実際、その経済効果、景気対策としての意味は大きく、やっていなければそれだけ日本はもっと経済は回復せず苦しんでいたと思われます。
 よく「利権」とか「談合」「バラマキ」「ゼネコン」とか、いかにもダークなイメージを抱かせるリードにはまっている方がいます。
 何でもとりあえず反対とされますが、大きな事業をやると、関連企業や地域にいくばくかの割合でお金が落ち、そこからまた取引先、家族や友人らに潤いが回るのです。これが景気対策です。
 工事をすれば、排気ガスやゴミも残土も出るし、騒音や汚染、渋滞の問題もありますが、関係者が宿泊もして飲食をして、地元の下請けの雇用は増えますし、飲食店や宿泊、娯楽施設にもお金が回ります。
 利権と言うと言葉の印象が悪いですが、同じ1兆円を使うとしても、大型イベントや公共事業であれ、教育や医療、福祉などでも、いずれにせよ、何らかの業者が関わり、中抜き的な利益をとられ、恩恵を受ける層の人がいます。
 それは見方、言い方を変えれば利権なのです。
 もちろん、全てに公平に制作、公共事業はできません。不公正はいけませんが、均等に分配などできません。

 徴収する税金や給付には一定のルールがあり、例えば低所得、非課税世帯、そこにばらまくのも一つの経済対策、景気対策といえますが、そこそこお金がある人も含めて、税金を安くするとか、給付を増やしても、手間をかけてやっても、消費しなければ景気は回復しません。景気対策と言うよりも、物価高対策、福祉政策であって、公共事業のような景気を回す効果は限定的で、たんす貯金に回れば効果はゼロです。
 ふるさと創生でかつてと地方に2億とか、回した時も無駄と言う声もありましたし、公共施設を余分に立てて、あまり使われないところもありました。それでも建設に関わり、地元の業者も街も潤い、資産として建物が残るのですから、公共事業への意味合いは大きいのです。

 高速道路や鉄道もそうです。環境などでの反対も実際に検証は必要ですが、要るとか要らないの議論で言えば、俎上に上がったものは「要る」と考えて、景気対策で税金が回り回って地元が潤うのですから、「ワタシには必要ないから、税金を他に回して」という意見はあまり、経済を理解しての意見には思えないのです。

年金が増えたのはたった1.9%

 6月に年金が支給されて、4月からの年金が物価や賃金を反映して改訂されていました。
 しかし、たった1.9%の上昇です。0.2%のマクロスライド調整が入っているから、将来の世代のため年金財政を安定させるために、物価よりも年金額の上昇を抑えていると、マスコミも含めてしたり顔に納得させようとする人がいます。

 その話が本当ならば、物価や賃金のここ1~2年の上昇は1.9+0.2で2.1%のはずです。ところが2025年の消費者物価指数は前年比3.2%上昇、民間企業を反映した人事院勧告の給与は3.6%昨年引き上げられています。
 たかが1-2%のちがいとはいえ、この辺が総合物価などを鑑みた実態に近いのではと思います。

 それならば、年金の上げ方は少なすぎて、年金を中心に生活している方は苦しくなるに決まっています。
 まして人事院勧告は毎年4月に遡り、12月に賃上げ分が振り込まれます。
 年金は2年間をみてその次の4月の年金からなので翌年6月から微増するだけです。1年-2年と大きく物価が上がればせめて年末に年金分の調整として支給しないと生活が苦しい人は出てきます。
 財政が厳しいのは単年の問題ではないですが、民間なら賞与もベースアップも止まり、下手すると早期退職を募りリストラが進められるはずです。公務員が悠々と、4月に望外のベースアップ差額を貰い、ボーナスも出勤さえしていればほぼ満額貰えるのは、年金生活者は首をかしげざるを得ません。
 元々、大枠の中で誤魔化すような計算を、厚化粧するように正当化するのに、時間をかけて資料を作って制度も複雑にしているのも、ごまかしのように見えて不信感しかありません。この2.1%の計算根拠と、公務員給与の上昇率との差を、うまく私が納得できるような説明を聞かせて欲しいものです。

 それと、せめてもう少し物価の上昇に早く対応して、年金額を上げる仕組みを作らないと、まともな反応としては遅すぎます。
 

100の思考実験:書評と難問

 いわゆる「トロッコ問題」のように、古代ギリシャの時代から哲学者たちは「思考実験」を “考えるためのシミュレーション・ツール” として用いてきました。身体と脳・自意識・生命倫理・言語・宗教・芸術・環境・格差など、多岐にわたるテーマから選りすぐった簡単に“答え”の出ない、正解のない難問ばかりです。
 人生というのはこの難問への解答を選択する連続なのでしょう。国家の選択もそうです。

 少し前の本ですが、すでにAI時代を予測したように、コンピューターに政治や生死を任せていいのかという問題なども出てきます。
 浮気とか、不倫というのも犯罪ではないですし、長い時代や広い地球規模で見ると、行為そのものより、このような裏切りやウソのような心の流れは何のなのかと思います。

「テセウスの船」みたいな難問も世の中には溢れています。
 【テセウスの船】ある物において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるのか否か、という問題(同一性の問題)
 応用として、半分ずつ元のパーツを分けて二つ同じものを作った場合はどうするとか。人体もクローンの問題などいろいろ考えられます。見かけは大きく変わった本人と、昔通りのニセモノと言う場合もあります。
 式年遷宮で新しくなった神社の建物は国宝にならず、古いままで実用にならず、耐震上も危険は古い建物を文化財として税金で遺すのに意味はあるのでしょうか。
 サッカーのワールドカップでは、もはやその国に生まれた選手の割合はどんどん少なくなてちます。身体能力が高いアフリカ系の移民やルーツがそちらの人が、子供の頃から組織だった練習をする環境を与えらて強豪国となっています。
 フランスやベルギーのようなヨーロッパの代表イレブンのほとんどが黒人となる時期も来るかもしれませんが、それをその国の代表といえるのでしょうか。
 今予選まっさかりの高校野球も、昔から越境入学で、他県の中学生ばかりの学校もあり、やはり身体能力の高い国のハーフも増えています。
 国名や地名を冠したチームでも、もはやホームのスタジアムがあって、スポンサーになっているのが地元だというだけになるかもしれません。

 政治的な問題に脱線しそうですが、今国会でやってるのにはさすがにつなげるとややこしいのでこの辺にしときます。
 しかし、要はその情緒的な思いは日本人にあると思うのです。スポーツにしろ、公共工事であれ、企業活動や公務でも、政治でもそうですが。どこまで移民や、人種としての外国人に頼るのかは難問です。スポーツなら大会に勝てば良いのか、仕事ができて職場が回るなら良いのか。
 最近のコンビニや飲食店で、ほとんど外国人の従業員の場面にもでくわします。
 日本がいつのまにか、テセウスでもない、別の船になってしまうのかとも思います。

黒牢城 映画と原作

 黒牢城の映画を観てきました。

 原作は5年ほど前、ミステリランキング常連の米澤穂信、青春日常ミステリのイメージも強い作家による時代もののミステリ。ミステリランキング1位独占の上、直木賞まで取ってしまいました。

 荒木村重が謀反した有岡城に説得に行って囚われた黒田官兵衛が、安楽椅子探偵となって村重を悩ませた4つの謎を解いていきます。織田信長に攻められる状況、歴史上の人物が本格的な謎解きをします。

 映像は黒沢清監督。村重に本木雅弘、官兵衛に菅田将暉、脇も豪華キャストが固めています。

 時代設定を変えた雪密室やクローズドサークルで、フーダニットの展開は原作の流れを追います。一部アレンジや、結末は少し変えています。

 やはり、現在放送中の大河ドラマ豊臣兄弟でも荒木村重、黒田官兵衛が登場して、その関係での繋がりで鑑賞に来られた雰囲気の人もおられます。

 軍事役が大河ドラマの竹中半兵衛と続けて、今回は黒田官兵衛を演じる菅田将暉さんの滔々と流れるような謎解きは、他のミステリ映画「ミステリというなかれ」の整くんも思い出します。

 興行的には、歴史、ミステリと両ジャンルを兼ねて、ドラマ繋がりの動員もあるでしょうが、それでも国宝とかヒットアニメのお化けみたいな集客には遠く及ばないのかとは思います。

 時代とミステリということで、個人的には原作はトリックそのものは読んでいるよりも、映画の方が分かりやすい面もあります。

 吉高由里子さん、光る君へ以来の感じがしますが、少し地味に落ち着いた感じでした。お相手役だった柄本佑くんも出ていました。

 有岡城は伊丹城とも言われJR伊丹駅最寄りにありますが、建物はのこっていません。

年金生活者支援給付金の難解

 年金生活者支援給付金制度と聞くと多くの年金生活者が自分も対象ではと思うのではないでしょうか。

 実際に雑誌や動画サイトに「申請しないと貰えない給付金」と煽られて特集されています。厚労省御用達みたいなファイナンシャルプランナーが得々と説明しています。

 確かに基礎年金いわゆる国民年金のみの方に、月5,620円の給付は無いよりは有り難いでしょう。

 知らずに申請をしなかったら貰えない、典型的な日本のお役所の申請主義給付です。

 広い周知が必要ですし、御用達のメディアやインフルエンサーが取り上げるのを否定はしません。本年も物価にスライドして微増しています。

 前にも批判しましたが、対象者が年金の年収88万以下なのです。この壁を調整するために90万ぐらいの人にも逆転しない程度に給付するご丁寧なケアをしています。

 しかし、本当の意味での年金生活者、年金だけで生計を立てているという人は、厚生年金をもらっている年収200万ぐらいまで対象となるはずです。

 国民年金だけの人というのは、それだけでは生活できているとはとても思えず。貯蓄や運用で賄うとか、自営で収入があるとか、家族の扶養とかが実態でしょう。

 逆に実際の年金生活者とは言えない人もむしろ多いのではとも思えます。

 対象を広げる財源がないと言われがちですが、厚生年金は余裕があるはずです。

 2年後の改訂よりも毎年早急に支援給付金を申請できる制度にするか、年金の改訂をせめてその人事院勧告による公務員給与のように、年末に間に合わせるようにすべきです。

 自分たちは他の民間企業の賃金や物価が上がれば、その年にすぐ後追いで差額を支給するのに、年金生活者は最低限の文化的生活をおくれなくても、改定は2年ほど経った6月の振り込みからです。

 高齢者が増えて給付の財源、ひいては国の財政が厳しいので、どうも筋の通らない難解なまま放置された仕組みが多すぎるのです。

 国は年金の支給年齢を70歳に上げたい、後期高齢者の保険料も上げ負担割合も3割にしたいホンネもあると噂されます。

 それが事実であったとしても、一つ一つの仕組みはちゃんと、筋道が通っていないと納得はできません。

 若い頃から社会のために働いた人が安心できる老後、それがイメージできないのでは若い人も安心して働けないのです。

 仕組みを周知して、郵送で申請をやり取りして、審査して給付など、本当に一律で年金額を改定、そのやり方が事務手続きは全く要らないのに、こんな小賢しくめんどくさい制度でアリバイを作るのはムダとしか言いようがないです。

 

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国民が勘違いしている消費税

 食料品の消費税をゼロ、あるいは1%にすると、現状から7〜値段が下がると希望的観測を持たれる方がおられます。実はたぶん、そんなことはありません。

 レジの問題で半年とか1年とか猶予がかかると言われてはいますが、システムというより、価格設定とかいろいろな売る側の戦略準備期間に思えます。

 消費税というものは、我々が飲食、食料品、日用品購入などで直接発生している税のように思われています。

 一定のアルコールを含んだお酒や、書籍のように本体価格が内税に明記されているなら消費者の買う価格も安くなります。

 政府がお金を出して業界を助けようとしても物価は下がりません。おコメもガソリンもそうでした。

 ガソリンの暫定税率が廃止されても、ガソリン価格は下がりません。業界の一部にズブズブとお金が流れ、消費者が得をすることはない構造です。

 インボイス制度に振り回されている中小企業の担当なら実情を知っていて、実感されていると思います。

 消費税を財源にとかいう場合、国に税金を納めているのは消費者ではなく、販売業者なのです。

 ここに気づくと、なかなかモノの値段が消費税が下がっても安くはならないことがわかってくると思います。

 価格が安くすると、零細企業の売上は確実に下がり、存続の危機となります。

 それを政府が支援するといっても、判断は難しく、これまたムダな税金の垂れ流しになります。

 価格は基本的に市場に任せるべきです。

 財政の問題と、困っている庶民を助けるのは、確かに難しい問題ですが、その場その場で表面的な問題に振り回されているのが、多くの政治家、報道の解説を真に受ける庶民になってしまいます。

 

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高齢者に厳しい社会昆虫

 働きバチ、働きアリといった集団で役割を決めて組織に従う社会性昆虫がいます。

 そんな虫たちの生態、意外と知られているようで誤解されている方も多いと思います。

 働きバチ、働きアリと言われるので、オスだと思われがちですが、みんなメスです。

 アリとキリギリスの話でも過労気味と言えるくらい、計画的に働いてしっかりしてる印象ですが、働きアリの2割ぐらいはフラフラと群から外れてサボっています。それも群を守るのには必要な習性なのです。

 そして、外に出て暑さや外敵にさらされるのは、高齢のおばあさんアリやおばあさんハチです。若い虫は巣の中の安全で楽な仕事をしています。

 これも種を守っていくには、先の寿命の長い若い世代を大切にする生物としての必然の習性です。

 まるで、高齢者が炎天下で交通誘導とか、配達、介護に汗水垂らす人間社会を思わせます。

 若い者には未来があるから大切にしないといけない。社会性昆虫もそういう仕組みになっているのです。

 うーん、そうなると年金だけでは食べていけない社会を作るのは必然なのでしょうか。

 確かに老い先短い人間が、原発作業など危険な仕事をした方が理にかなっているのも真理です。

 高齢や障碍で働けなくなったら、どうなるのでしょうか。

 人間と重ね合わせて見ると、ちょっと、寂しくなるような虫の世界です。

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年金額改定が物価高に追いつかない

 あまり、活動していない地域型年金委員を委嘱され、継続しています。

 日本年金機構に3年ほどお世話になり、年金制度を紹介、啓蒙し、国民年金や厚生年金の未納を減らす仕事をする立場でもありました。

 年金委員は機構のOBが委嘱るボランティアのような役割です。

 しかしながら、年金制度の複雑さと、杓子定規で慇懃無礼な機構の態度には少し頭に来ていました。

 そして、今般改定通知のあった今年の年金支給額も、ここ2年ほどの賃金や物価高を反映しているとは、お世辞にも言えない僅かの増額です。

 年金財政は厳しいというアナウンスは流れていますが、これでは、つつましやかに年金生活をしてきたもう働けない人がどんどんじわじわと破綻していきます。

 恐らく、年金生活者で非課税ではない金額の人の微増は、自治体によって健康保険料、介護保険料、住民税が上がれば、また少し減額され、実質物価高との乖離は大きくなります。

 家賃や、おコメなどの食料品の値上げすら吸収できないでしょう。

 議員とかいろんな立場の人が、つぎはぎで給付とか減税といいますが、年金額そのものは、いくら財政が厳しくとも、物価にスライドとし上げるがっつりとした堅牢なシステムでないといけないでしょう。

 官僚の上級の方は、そんな心配もなく天下りの退職金で潤っていると、肝心の多くの民の人心が全くわからないのでしょう。

 老後安心して暮らせるボーダーラインがじわじわ、じわじわと上げることは社会の不安です。少子高齢化というのを錦の御旗にするのは間違いで、今の少子の若い層も高齢になるので、働けなくなった高齢者や障碍者を支える仕組みは当たり前に守られるべきものなのです。

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会議は踊る されど長引いても結論出ない

 私の長年勤めた会社、いくつかの職場でも、よく長いムダな会議がありました。

 販売などのノルマがキツい時代は、未達成者への幹部の叱咤激励、ようするに吊るし上げなのです。それで他のやる気が出るかというと大きな昭和の勘違いがありました。

 もちろん、そういう雰囲気で緊張感を高めて、施策を徹底する意味あいは全くムダではありませんが、非効率ではありました。

 営業や販売、外交などはいかに現場にのぞみ多くの相手と接触し、情報を得てコミュニケーションを取るかが重要で、頭数揃えて、長々と訓話するなんぞ人件費のムダそのものです。

 会社でもそうですが、国でも大事な政治、経済、社会保障、外交でも会議は繰り返されても、進まないことが多いです。

 大事な問題は一時的な棚上げも一つの方法ですが、国民がのぞみ、公約した公党の重要案件などが実現されないままというのは困りものです。

 ここ2年ほど、いわゆる年収の壁問題から、税と社会保障の改革案件を、超党派で社会保障国民会議というのもやっていますが、絞り出さそうな結論は全くしょぼい感じです。

 これならば、一つの党の元からの意見や、評論家の意見をそのまんま活かした方がはるかにマシです。

 健康保険や年金などのそれを取り巻く諸問題もですし、憲法改正、少子化人口減少への対策、インフラ整備はじめ棚上げとは言わないまでも、ほっておいてますます悪くなり大丈夫?という課題が積み上がっています。出てくる話は目先をごまかしやってる感だけだすしょぼいものです。

 政治があれだけ与党多数でも官僚がいたり抵抗勢力の既得権益者がいて、権利を守るために巧みに、野党や反主流派、マスコミを使ってあたかも国民の権利のように抵抗する。

 政治を推し進めるには、痛みも伴うもの、平等に利害の反するものの意見を聞く会議では何も決まらないのです。

 小さな会社の販売会議や役員会議ならいざ知らず、国の最高峰の国会や、議員や官僚、有識者を集めた会議で、踊るだけで進まないのはもはや末期的です。

 ホント、こんな簡単な図式がなぜわからず、ウダウダになるのか嘆かわしいです。

 

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かつて鉄道ミステリの時代があった

 西村京太郎さんの十津川警部シリーズは今たまに再放送されていて、知っている若い人もおられるかもしれません。

 それでも、書店の大きなスペースを占め、テレビで毎月のようにシリーズを放映していた時代は昔です。

 実際、多くの鉄道ミステリの舞台となった寝台列車は廃止されています。当時でさえ、トリックの実行は不確実性が多く難しい机上パズル的なロジックでした。

 かつては、ミステリ界で鉄道ミステリというのは、特に日本では正確な時刻表どおりの鉄道運行を背景にアリバイ物として、大きなジャンルでした。

 雪や嵐に閉ざされた山荘など、いわゆるクローズドサークルものと並び、鉄道は時刻が決められて、動き出せば密室というスリリングで本格派パズラーの関心をそそるものがあったのでしょう。

 それだけ一時代前は、鉄道が移動手段の王様だったこともあります。

 鉄道に乗り遅れたら、簡単に高速道路とか、飛行機とかいう考えもなかなか選択肢に無かったのです。クリスティ「オリエント急行の殺人」が嚆矢に思われがちですが、ホームズ譚にも鉄道は出ています。

 乱歩やその後、松本清張、高木彬光、鮎川哲也らも鉄道ミステリを書き、注目のジャンルとなり、西村京太郎のあと、新本格を切り開いた島田荘司もサムネ写真の作品始め、いくつかの鉄道ミステリを独自の魅力ある謎と、大胆なトリックで描いています。

「奇想、天を動かす」は消費税が初めて導入された平成初めの背景、そしてミステリ舞台としてはもう少し前の時代ですが、その路線の一部や夜行列車はもう存在しないのです。

 平成の初めというと、最近のようでも、世の中の仕組み、社会や経済はすっかりかわっていることを、鉄道の廃止と重ねて寂しく、思い返してしまいます。

 それでも、社会の闇、弱者を描く鋭さと、強引な力技のトリックは見事でした。

 

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