テレビドラマ雑感

 こういう芸能レビューが当ブログではないのですが、珍しくの夏のクールに対して時間があり、何となく興味があって視聴していたものが前評判通り視聴率や評価のトップ3を占めていたので感じたところを書きましょう。
 開始時期も回数もバラつき、多少9月末最終回でまだ終了していないドラマ、録画や配信でまだ未視聴の方もおられるでしょうからストーリーなどのネタバレは極力避けますが、若干の内容には触れます。むしろドラマを全くご覧にならない方にも、昨今の芸能事情も合わせて思うところを呟きます。

 最近はとくに、ミステリに限らず、犯人や黒幕、結末を想像し合い、語り合う「考察」が流行りになり、そのムーブを掴むための展開やキャスティングもなされているようです。
 今クールの最大の話題をさらったのは、そういう意味でもサムネ写真でもあげたTBS日曜劇場「VIVANT」ですね。大物俳優の競演、大規模な海外ロケ、半沢直樹以来の堺雅人主演で、謎をちりばめたスピーディな展開でした。通常の54分に収まる回が少なく、初回は2時間という録画泣かせでした。
 どうしても大きなスケールなので、政治的な内容も入ります。個人的には、ストーリーの展開上の必然で、製作者側に強いメッセージ性を感じるわけではなかったですが、どうしてもいろいろそこをあげつらう人が右からも左からもレビューを見るといるものです。
 そういう面でもTBSはドラマ部門は超一流なので、左よりポンコツの報道部門とは別れた方がいいと個人的には思います。

 第2位はやはり、設定とキャスティング、演技力で話題をさらった日テレ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」
 芦田愛菜さんの久しぶりの連ドラ出演ということでも最初話題でしたが、そこから入ると圧倒的な松岡さんの演技、一人長セリフに圧倒される内容です。
 タイムリープのドラマはもう毎クール1~3作は入る定番になりました。

 3つ目はテレ朝「ハヤブサ消防団」がやはり来ています。池井戸潤ですがミステリで、日曜劇場でもありません。キャストも渋く舞台出身の俳優が出演され、ユーモアには同局「TRICK」のテイストもありました。山本耕史も相変わらず何やらせても上手い。

 その他は、見ているものと、録画をこれから見るとか、見ていなものがあります。
 連ドラ常連というか、売れっ子は視聴率がとりやすいのか、坂口健太郎、今田美桜、小芝楓花さんらそれぞれ主役脇役を固めて、それなりに仕上がってはいます。しかし、逆に新鮮味に欠ける面も否定できず、演じる側はそんなことはなくとも、設定や脚本に難が出たりしてしまいます。見る方は前のクールの〇〇役のが填まってたというのもありますし、ドラマ自体がつまらないと推しの俳優が出ていても、何だか痛々しいように思います。
 坂口健太郎さんに関しても前クールのドクターチョコレートが良かっただけに、今度のは失敗作ですね。
 深夜帯ですが、ノッキンオン・ロックドドアは、何かとのジャニーズ男性二人主演というもう今後はありえないキャスティングの、ロジカルな探偵ドラマでした。刑事役の石橋靜河さんは結構ハマっていました。

 NHKは、朝ドラがかなり久々の独走らしいですが、そこははずして夜ドラ「私の一番最悪な友達」は、等身大のコロナ世代の就職女子が主人公で、なかなか男友達が大学の演劇青年、自身は化粧品会社就職ということもあって他人事と思えず、いまどきの就活も含め楽しんで見ました。蒔田彩珠さんは朝ドラ「おかえりモネ」の妹役以来のNHK秘蔵っ子ですが、ナチュラルでやや影がある役上手いのですが、ブレイクできるでしょうか。

 つれづれに、書いていまいました。就職活動の昔と今を思いましたね。
 

年金委員の研修で元職場に行きました

 定年退職後、3年間お世話になった事務所を久しぶりに訪れました。
 お客様の駐車場に停め、勝手知ったる通用口ではなく、正面から入り、個人情報管理の関係で事務所内に行けず、会議室で研修です。待合で元同僚や上司を懐かしく表敬しました。

 肝心の研修の年金委員とは。
 厚生労働大臣から委嘱を受けて、政府が管掌する厚生年金保険や国民年金の事業について、会社や地域で啓発、相談、助言などの活動を行う者です。
公的年金制度について広く国民の皆さま方に周知するとともに、公的年金制度への理解と信頼を深めていただくための普及・啓発活動を行うため、日本年金機構法第30条に基づき、平成22年1月に設置されました。
 年金委員は、活動の範囲により「職域型」と「地域型」の2つに区分されます。
「職域型」は主に厚生年金保険加入の企業内、「地域型は自治会などの地域において活動しています。主に自治会などの地域において活動する年金委員です。私は「地域型」に、年金事務所の経験で委嘱され、3年任期(更新可)で住所地の京都市で無報酬の活動です。公的年金制度について広く国民の皆さまに知っていただくとともに、制度への理解と信頼を深めていただくため、地域において普及・啓発活動を行っていただく役割です。
 まだまだ、年金委員の存在は知られておらず、活動も人数も地域差もあり、年金の相談も機構の事務所に頼むとか、どうしていいか分からない人も多いのが実態です。多くの相談や確認は今、ネットでできますが、ネットの活用や電子の申請も2~3割程度のものです。

 私は京都市の委嘱で、総務省のデジタルデバイト対策のCITA(地域ITアドバイザー)というのも研修を受けており、各自治体や企業を回り、パソコンやスマホ、ネットなどの普及のボランティアもやっています。

 今の多くの方は、ハイスペックなスマホやパソコン、タブレットを持ちながら、その機能を十分理解して、使いこなしていない状況にあります。多くの手続きや情報収集などが、ネットでできる時代です。雨や猛暑の日に、役所や銀行に行かなくとも済ませられる時代ですが、なかなかそうもいかない過渡期と言えるでしょう。
 マイナポータル含め、ねんきんネットの普及を、操作面、情報漏洩などへの過剰な不安などのデバイト要素を取り除いて、広めていく一助にはなりたいかなと思います。
 何かご相談がありましたら、できる限り対応いたします。


 

コロナ後、返せぬ負債に苦しむ人々

 新型コロナウイルス禍に関連した企業の倒産が今年に入って増加している。 コロナ対策の実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)などの支援でしのいできた中小・零細企業の「息切れ」が目立つ。 物価や人件費の高騰が続く中、融資の返済が本格化するとみられる秋以降は倒産件数がさらに増える可能性がある。 【報道寄り】
私が公私で知りうる京都府の企業やお店なども、老舗を含め、結構な数が廃業されています。 コロナとその後の息切れだけでなく、高齢などで後継ぎもなく、コロナ禍では支援金で息をつないだところが、堰を切って廃業というケースも含まれるようです。
 また、難しい問題ですが、業種によっても支援が手厚いところは、逆に汗水たらして働いて儲けるよりも、支援や給付、借入でお金が入ったことで、勤労意欲がなくなったような面もあるようです。
 行政の支援も、アフターコロナのグランドデザインをしっかり示せず目先の対応に追われていました。 飲食や旅行業には予定通り復興への支援はしたものの、地元の中小零細のところは大きな景気回復もなく、物価高で材料や運賃が上がり、青息吐息でコロナ前に戻ることもなく、借金返済どころではないのでした。
政府の支援というのも、禁断の果実のようなものがあり、一度そういう果実を味わうと、仕事で汗を流す体力や気力を奪われてしまう人がいるものです。本当の意味でセーフティネットはいくつかあるのですが、プライドや見栄でなかなか苦境を詳らかにしないうちに、最悪の結果を迎えるケースもあります。
 政府が民間の支援策に深くからむと、どうもいいことがありません。業界の一部の言いなりになるため、結局その業界全体の未来を奪う可能性を秘めます。飲食や宿泊、運輸に毎年税金キャンペーンを張るわけにはいきません。しかも、大儲けしているのは提案を受注した広告代理店や大手だけで、中小は少し以前に近づいた程度で、翌年このキャンペーンが無いとまた苦しいとなります。厚生労働省もさまざまな企業支援はしていますが、本業で苦しくなると最後は体力、気力がないところはアウトです。
 日本の国もワクチンや医療の面で負債を残しているのかもしれません。

守秘義務スレスレで話します 役所の個人情報管理

 ある程度良識ある方は、公務員の仕事は、一見安定はしているけども堅苦く、何か問題が起こると非難の矢面に立たされる辛い面もある忍耐だとご理解いただいているのではと思います。
 もちろん、官僚の上の方へ行くと、俸給も高く、かといって政治家の顔色を窺って結構楽しでいるとも思われがちです。
 少なくとも、一般の国民にとって、ネットで呟けても、身近に文句を言える相手は、近くの役所や公的機関の窓口や電話に直接出た人です。
 そんな人に岸田総理や、デジタル大臣、官僚や市長クラスへの文句を言っても始まらないのはわかるのですが、世の中ボヤキたくなるこのは多いのでしょう。だから忍耐のいる仕事です。これは正職員も有期雇用の非正規も変わらないのがまた辛いところです。
 民間企業を定年退職して、何の因果か公的機関のお仕事をしています。その中で守秘義務があって、退職しても軽々には言えないこともありますが、違反にならない程度に、今騒がれているマイナンバーカードに関連した部分で、個人情報の取り扱いってどうなっているのかを書きます。もちろん、全ての役所の現場を知る由もないので、自分の経験や伝聞から、誰でも想像、推理できる程度のものです。

 前置きが長くなりましたが、結論をひとつ、
「役所、公的機関はマイナンバーカードやそれから導かれる個人情報をとても大切にしています」
 それは窮屈で、面倒くさく、時には残業になったり、細かなミスを糾弾したり、煩雑な申請を書き、承認や管理のハード、ソフトの仕組みがあります。
 もちろん、マイナンバーカードの連携による電子申請なども急速にできたものもあり、現場の省庁、役所にもよりさまざまな温度差や格差はあります。
 もちろん、映画やドラマに出てくるような超絶スキルのハッカーが侵入しないとも限れませんが、パソコンそのものからUSBメモリでデータが簡単に抜かれるようなことはできません。未だにテレビでは、USBメモリに大事なデータを移すシーンが描かれていますが、私が最後にいた会社もそうでしたが、その後の公的機関もパソコンそのものが基本USBメモリは使えません。挿し込むだけでウイルス感染するかもしれませんから、そんな甘い体制のところはもうよほど田舎の役場でもあまりないでしょう。個人情報管理の研修はどこもやらされています。そういう点は、過剰なほど手間をかけているので安心と断言できます。

「マイナンバーカードで、家族構成や所得の情報だってとれるのに、何で未だに公的な手続きにはいろんな書類が必要なの?」
 相続や、年金受給の手続き、扶養の手続き、マイナンバーカードで、一本化されたのに、戸籍であるとか、いろいろ添付書類を求められるのはなぜなのでしょう。役所の人は調べたら何でもわかるなら、いちいち細かいことを求めないで欲しいとも言われます。
 一部は過渡期だからかもしれません。しかし、この必要書類がいまだにいるというのは、法律で決まっているものと、先に述べたマイナンバーカードのセキュリティの強さ、個人情報の管理の裏返しなのです。
 マイナンバーカードを記入して、申請しただけで、その書類を受け取った職員が役所のパソコンを叩けばその人のあらゆる個人情報を見れるわけではないのです。
 例えば悪質な所得隠しや、財産隠しがあって、国税とかで調べるとしたら、マイナンバーから、上司を通して関係部署、いろんな手続きを踏んで閲覧許可や記録もとり、限られた時間と用途で、一切別の目的を外して許可が下ります。こういうことは、少し考えれば想像がつきます。
 ですから、マイナンバーカードを渡しても、ストーカー的な変な職員がいても、記入情報以上のことは調べられないし、落したとしてもそこから何かを引き出すことは難しいのです。
 そして添付書類が必要なのは、それが入手できることで本人である信頼度が高まり、手続き業務が早くなるのです。これも過渡期のものもあるかもしれませんが、仮に添付書類なしから、所得や雇用や家族状況にたどり着こうとすれば、1枚の申請書から申請が回るまでに担当者は大変なセキュリティを外す時間を強いられます。
 あとは添付による申請が、条件と決められているものです。年金の免除であれば、添付必要と「失業の証明」「所得激減を申告する申立書」と書かれてれていたら、「俺が失業したのは、あんたら調べたらすぐわかるやろ」「ウチの店が売れていないのは調べれば分かるはず」といっても決められたことだから、それには書類が要るのです。書類さえ添付されていればルーティンで早く流れることです。
 マイナンバーを書けば、名前も住所も要らないじゃないかと言われても。申請の名前の欄には本人の名前がないと申請書にはなりません。保険診療を受けるのには、保険証の提出が必要で、それがマイナンバーカードでできるようになったわけであり、マイナンバーの数字と、顔写真の入った運転免許証を持ってきて、「本人だと分かって、番号もわかるから、どうせ機械に番号を入れて診察させろ」と言われても、それは従来通りで保険証がないのと同じで不可能なのは、わかると思います。
 多くの添付書類も今の段階では、決め事と、マイナンバーカードからのセキュリティのためと迅速な処理のため必要なのです。
 そのために、役所の人は結構苦労して、煩雑で間違いなく面倒な仕事をしています。

やはり分かりにくいと言われた年金請求手続き 年金の話3

 還暦をすぎて4年も経ち、たまに同級生たちや同年代のが集まると、話題は親の介護がから、孫か、自身の健康、年金などになります。
 民間企業を定年退職後、年金事務所に3年いたので、ある程度当たり前に分かっていることもあれば、ケースによってはすぐには分からない手続きやら、その説明もあります。一般の方が初めて手続きをする場合なおさらでしょう。とは言え、心配はしていたものの何人かの友人は既に特別支給の老齢厚生年金を受け取り始めていると聞き安心はしていました。
 現役続行で勤めや経営を変わらず続けていると、支給停止になる地団駄を踏み話も聞きます。また、先日書いた男女差への不満も男性にはありました。
 そんな中で、やはり特別支給の老齢基礎年金が貰えるのに、誤解していて手続きをしていない人が何人かおられました。やはり名称やら、いろいろ複雑で来た書類をよく読まれていなかったようです。
 現役なみの所得が続く人は、支給停止になるケースは多く大きな問題ではないですが、夫婦での所得ではないので、例えば配偶者はもう働いていない場合で1年以上厚生年金期間があり、10年以上の老齢基礎年金を受け取る資格がある人は請求すれば65歳になるまででも、この特別支給の老齢厚生年金が貰えます。これは繰り下げによる増額はないため、手続きせず時効(5年)になるとまるまる損ですから、心当たりの方は確認をしてみてください。

年金の男女差1 早くもらえる女性 #年金の話 – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

いかにも日本的会計基準の「辞める相手にボーナスは払えない」

 会計基準とかIFRSというと、いかにも硬い難しそうな話ですが、ちょっとしたところが日本って変わらない変えられないのだなあという話です。
 退職時に、退職金を貰えるのは当たり前、でもボーナスはというとたいていの会社は6月か12月が賞与月で、その時に在籍していないと貰えないところが多かったものです。
 まだ退職したことがない、あるいは勤めたことがない人でも、同僚や家族、後輩らが会社を辞めることになって、その際ボーナスを貰ってからとか、あるいは急だったので貰い損ねたという話を聞いたことがあるかもしれません。
 実際、退職時期を決める時、ボーナス時期、有給消化は考慮しないといけない問題でした。
 ところが、昔は部下の女性の退職をさんざん扱ってきて、人が足りないときや優秀な人材には「何とか次の12月賞与までいないと損だよ」と引き延ばしていたものです。
 ところが、いろいろ体制の変わった中で、定年退職で60歳の誕生日月の20日で規定通り辞めた際、新体制の会社では在籍期間を計算した「退職賞与」が貰え、次の6月に貰える賞与より少し少ないくらいの金額が貰えました。
 IFRS(国際会計基準)で退職金引き当て金を計上している会社なので、どの時期に辞めてもそれに相応する賞与が貰えるのです。
 カネボウが花王傘下に入った時、当時の組織に無理をいい花王のアカウンティング(会計)幹部養成教育に最年長で参加させてもらいました。1週間以上にわたり、簿記と国際会計基準や未来会計戦略を学びました。極めて合理的で、よく考えれば道理にかなうことが多いのです。
 日本の会計基準は「細則」「前例」に拘り、全体的な考えが歪むのです。粉飾なども、法律の抜け穴とか、ギリギリの基準なら許されるだろうという「法は守っても道徳は守らない」のが許されるのです。
 賞与の問題でいうと、辞める相手にボーナスは払えない、残っている者に悪いし、経営として当たり前じゃないかという考えは今でも多くの会社や公的機関にもあります。
 しかし、労働者の公平を考えれば、5月まで働いた人と6月まで働いた人に給料2か月分の賞与がオールオアナッシングになるというのはおかしい話です。そのために退職時期が賞与月に集中するのは、会社としても全く得になることはありません。どうしても時期を急いだ人以外が、賞与まで待ち、フルの賞与を貰い、その間モチベーションの低い仕事をされれば、会社に害の方が多いからです。
 こう考えると、退職時に計算して賞与支給は合理的に思えるのですが、結局その後公的機関に3年勤めるも、4月に入り、6月賞与貰えずで次の12月から貰いだし、夏冬あと2回貰いましたが3月退職では次の6月分はゼロでした。
 公務員系は全く、そういう計算なしです。
 退職賞与は労働協約の賞与規定で決められていますから、貰えないところは多いです。
 誰も損しないのに、国際的な基準にならない。日本にはそういう変わらない慣習が多いものです。
 
 あの時の研修は本当に良い内容で、現場ではもちろん役には立たないが、世の中の会計的仕組みが目から鱗が落ちるように分かりました。強い会社というのは、こういうところなのかと思います。
 

京都番組小学校の跡地

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 時代は幕末から明治の転換期で、首都機能の東京移転などにより京都は衰退の危機にひんしていました。 そこで復興に向けて立ち上がった町衆たちが、とくに力を入れたのが教育だったのです。1869年(明治2年)には、27程度の町を1番組として、上京に33の番組、下京に32の番組、同年中に64校の小学校が開校されました。

 これらの小学校は、1872年(明治5年)の、国家による学校制度(学制)の創設に先立つ、日本で最初の学区制小学校でした。
 琵琶湖疎水を作り、その電気を使って日本最初の市電、路面電車も京都に作られました。
 当時の町衆や市長の、危機感と変革への意欲と迅速な行動は、古都の歴史に残るものでした。私は下京の第一番組、乾小学校、現在の洛中小学校の出身となります。


 番組小学校は、平成に入り、都市部のドーナッツ化子供の減少で、統廃合されました。廃校の一部は施設に転用されてきています。有名なのは上京第25番組龍池小学校の京都国際マンガミュージアムでしょうか、その他も公共施設、教育機関、文化施設、民間のホテルなどに転用されていますが、20年以上経ってまだ放置されているところもあります。
 地域の、防災や体育会にグランドは使われていますが、市内の一等地で長々と待機のままはもったいないと思います。
 転用から20年経ち、老朽化も進み必ずしも、活性していないところも含め、これらを早く有効に使おうという、京都の行政も市民も明治期に比べ、危機感や躍動感が足りなくなってきているような気がします。
 京都に限らずでしょうし、明治維新ほどのドラスティックさがないため、徐々に生気が無くなっていくのが今の日本かもしれません。武士という身分もなくなり。公家もいなくなる「だったら、何をすればいい、何をさせたらいい、社会に何が必要か」根源的な危機が今の中途半端な豊かさの中からは生まれないのかもしれません。
 もう一度、教育の原点、本を読んで必死に勉強しないといけないのでしょう。

マンション管理費、修繕積立金、理事は大変

 マンションはさまざまな人が入居され、世代や収入もまちまちです。
 容貌されることも全く、方向性が違い意見は合わないこともしばしばです。
理事会、理事やその役員に選ばれると大変で、何事もないことは少なく大規模修繕も大きな苦労でしたし、昨今の値上げなどで、施設の改修、更新などにも想定以上にお金がかかります。

 役員、会計をやっていて困るのは、こちら側になるとめんどくさいと分かっていて、普段は無関心、集会にも不参加、掲示板も見ていないしアンケートにさえ非協力、他人任せでいざ自分に値上げなどの不利益が来そうだと、噛みついてくる人が多いのです。
 理事は何をしていたのだとか、役員は管理会社と癒着しているんじゃないかと、あることないこと批判し始める。
 政治というのか、国や自治体の縮図のようなものが、小さなコロニーにもあります。

 マンションのステータスが保たれ、資産価値が上がれば管理費や修繕積立金が上がっても是とする主に現役世代と、支出の増加に過敏な年金世代や子育て世代などは、顕著な対立構図を見ました。
 南海トラフの災害などの備え、もっと修繕積立を増やせばという方はがいるのには驚きました。
 そこまでが、せいぜい保険で備えるべきもので、毎月の支出が増えて、可処分所得が減るのは現役バリバリ世代でもリスクです。年金だけの世代は不安と揶揄されますが、年金は物価や賃金に多少遅れてもスライドして上がります。令和3年度から4年度で、月22万のモデル世帯の夫婦ですと、月4,889円上がっています。その前はデフレで賃金が抑えられる時期が長かったので年金支給が上がるイメージは薄いですが、令和4年から5年はもっと物価や賃金が上がっているので年金支給は今年よりかなり増えます。
 リスクでいえば、南海トラフよりも現役世代で怖いのは、リストラや倒産、事業の縮小、廃止などで、収入が急に減ることです。この可能性の方が、どんな大会社や優良事業でもあり得ます。現実にここ3~4年ですと、コロナ禍という想定外でかなりの倒産が出ています。
 年金は国が破綻しない限り、支給され続ける仕組みになっています。不安なのはむしろ現役世代なのです。

officeにまつわる話 最新主要3ソフト履修終了

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 正確にいうとOfficeだけではなく、地域ITアドバイザーとしての表計算やワープロ、プレゼン等の勉強です。
 マイクロソフトが提供するMicrosoft Office製品ラインのサブスクリプションサービスいわゆるWEB版対応が主体です。従来の買い切りのライセンス版はイニシャルコストは高くつきアップグレードもそれなり支払いました。昔は紙の箱に入って家電量販店に沢山並んでいました。今はすべてのMicrosoft 365プランにはそれぞれのソフトウェアの自動更新が追加され、常に最新版になります。GoogleやMac系のソフトもある上、自社内でもライセンス版との機能の差別化が難しく、実はそこらあたりが研修のメインになっていました。
 Excelの関数とか、PowerPointの発表をめぐり、企業の中でいろんなことがあった時代が非常に懐かしいです。
 2000年代、当時DXはおろか、いわゆるIT化の遅れていた企業内で、同業他社やベンダー、流通取引先にしっかり提案できるように、PowerPointに関しては常に先駆を目指し、全国一の評価を貰ったこともありました。
 スキルを磨くだけでなく。実際に営業できないとなどと、すぐに成果に結びつかないと、外に出てナンボやのにとごちゃごちゃという昭和の営業を引きずっている人も多い時代でした。
 御用聞き営業でずっと来ていた時代なので、相手もビジネスマンでネットで公開され、メールで事足りる内容にいちいち足を運んで対面するには、それ以上の中身が必要なのだということを常に追い求めないと、時間は過ぎていくことを、当時のライバルや取引先とともに学びながら、社内にもやがて広がっていきました。
 今はWi-Fi環境も広がり、全てがオンラインで最新の情報も入り、ヒントさえ入力すれば、AIが最適に近いものをいくつか候補を上げてくれるという、昔なら考えられないぐらいの進化です。
 人生にIFはないですし、時間は巻き戻せない。それこそドラマや創作で今流行りのタイムリープもできませんが、もう20歳若かったら、この最新版を使ってビジネスの第1線に立っていたいと思いますし、そんな自分をまた20年後に振り返りたいものです。

所得格差 収入はピンキリ 物欲は限りない 

 老後の資金がいくらいるか、いわゆる「2000万円足らない」問題なども、いったい個人によって差があるのにどこから2000万なのかと不思議に思います。
 確かに値上げラッシュで、一時的に年金生活の方でカツカツの生活の方は苦しいでしょうが、年金も物価や賃金に遅ればせでもスライドはします。マクロ経済スライドで微妙に間引かれますが、それでも働いている人で生活が苦しい人に比べればまだマシです。
 所得の格差というか、もうカーストのように、日本の社会には大金持ちが居て、豊かな人がいて、並みの人がいて、貧乏な人貧困に苦しむ人がいます。
 公務員的な仕事をしていると、民間企業とくに大企業に勤めている人は恵まれていると思います。自営や非正規、無職の方で給付や減免、生活保護などに携わると、毎月安定して給与は入ることの当たり前のことがとても恵まれていることだと分かります。
 毎日、趣味や接待などでとんでもなくリッチな美食をアップしている方もいますし、毎日自分でおにぎりを作り、外食で牛丼の並を頼むのも偶の贅沢と言う人もいます。
 使う人は何千万あっても足らないし、株や土地など稼いでくれる資産も持ち、良い勤めも継続して、年金も潤沢に入り、さらに稼ぐアタマも持っているでしょう。そういう人が次の高級車を買ったり、海外旅行したり、グルメやショッピングで使うから社会も回るのです。
 残念ながら、そこまでお金に縁のない人は、節約するしかありません。かといって何のために頑張るのかは、目標を持たないと生きる気力も働く甲斐も生まれません。
 ただ何となく、みんなやっているからお金を使って、子供を大学に入れる、クルマを買うとか、ごちそうを食べるのではなく、本当に優先順位をつけて無理のない支出を考えるのです。見栄を張りだすと、欲望には際限はなく、贅沢にきりはありません。1000万円くらいの年収の人が、300万くらいの人よりも税金やローンやらで苦しくなるのはそのあたりです。
 物価高には腹も立ち、公的支援は期待できないときもあります。まずは、自分の収入に見合った支出を見直すことです。