映画レビュー:「劇場版トリリオンゲーム」とにかくスカッとする

 舞台あいさつありということで、東宝シネマズへ行ってきました、さすがに朝ドラ撮影中のキリカ様(今田美桜)は来られませんでしたが、イケメンお二人と東宝シンデレラの莉子ちゃんが登場。とにかく、目黒蓮が背も高くカッコいい。あと今の朝ドラクランクアップしたのか佐野勇人もカメレオン的にいろいろ器用にこなす役者。二人のトークはバディらしいですし、他のドラマと違って佐野くん演じるガクはとにかく、地味で気弱なパソコンオタク的キャラに徹しています。
 そして、私も最寄のシネコンが東宝シネマズ二条なので、福本莉子さんは散々ナビゲーター役で上映前に見てきただけに、主演女優に出世したことに我が娘のように嬉しくなります。

 ストーリーはとにかく破天荒ですが、スカッとします。
 以下ネタバレを少しですが。
 ロケ地はカジノができる瀬戸内海の島、海外ロケ風のところは、三重県のあそこです。
 IRあっさり1年ぐらいでできちゃうのは、驚きです。

 テレビシリーズからの映画なのに、映画だけ見る人もいるのか、すごい興行収益になっているそうです。最近、料金も高いのに、2月14日の封切りから何度も見てる人もいれば、舞台あいさつだけ見て本編見ずに帰る人もいました。
 まだ、配信とかしてないし、チケット何回も買う人って、すごいマニアというかファンというのか、お金もかかるし、ちょっと信じられない見方という感じです。
 確かに、特撮やアニメでも、制作者は一度では分からない細かい仕込みをしていたり、難解なオマージュ、見落としそうなカメオ出演だとかあります。
考え方の違いですが、個人的には私はストーリーのわかった同じ映画に何度もお金をかけるなら別の映画を楽しみます。
 一度見た時、見落としたとか、そういう目で見なかったとかいろいろ見る意図はあるでしょう。あるいは映画館はお金もかかるし、飲み食いも高く、一時停止してトイレにもいけないし、寝てしまうこともあるから、サブスクでの配信まで待つと言う人もいます。
 しかし、どちらも何だかで、私は1回こっきりでも劇場、映画館で見るのが好きです。その時に感じたままで、見たままでいいのです。映画にあまりデティル、小理屈を求めすぎないことです。寝不足で行けば、退屈な内容なら寝てしまうのもそれはやむなしでしょう。その時に感じたことが大事で、寝てしまうのは本人も映画にもちょっと問題なのかもしれないのです。

 それも含めて、劇場で観る映画ってやっぱりスカッとします。いいです。

冬のドラマ誰が見た? ルッキズムだけじゃない

 ほぼリアルではドラマは見ないのですが、平均1週間前後遅れながら、けっこう今クールも観ておりますので、中盤に入ってきた今日あたりはお気楽に感じたままの独断の雑感を書きます。どの局もルッキズム批判もどこ吹く風の、今風イケメン、美女のオンパレードですが、やはり企画、脚本、演技にプラス要素があるかもかなりのポイントを占めます。

 放送中の橋本環奈主演の朝ドラが歴代ワースト視聴率と話題になっていますが、アイドル的な美人を主演にしたところで、視聴率を絶対取れる時代ではないのです。ドラマは演技やストーリーがイマイチだと、コアな個人ファン以外は見ないです。昔のように、時代を代表する女優が一人や二人の時代ではなく、百花繚乱、乱立の時代です。ハシカンのコアなファンでさえ、観て面白くなければ、PVや紅白の録画でも見てる方が楽しいでしょう。何より、スケジュール取りも不十分で、バランスが悪いし、例によって登場人物が分散しすぎるようで、とても観る気になれません。
 次の今田美桜の『あんぱん』も豪華キャスト過ぎて、もう食傷気味で、観る気なくなりました。上映中の『劇場版トリリオンゲーム』のツンデレお嬢様役のが似合いです。
 NHKはやはり、通年ですが今年の大河の「べらぼう」です。メジャーな人物でもないし、珍しい江戸中期ということで、流星くんのイケメンだけで人気が出るのかと思いましたが、小芝楓花はじめ、安田顕ら脇も良く、脚本が面白いです。

 法廷ものやミステリが相変わらず多いですが、広瀬すず主演のTBS「クジャクのダンス誰が見た?」はなかなか謎が良くできています。広瀬すずは企画や脚本、設定が良ければ映えます。やはり可憐な花という存在感があります。今回は裁判官ではなく弁護士役の松山ケンイチも良いです。

 弁護士主演のドラマとしてはテレ朝の上白石萌音、高杉真宙主演「法廷のドラゴン」と、川口春奈、松村北斗の日テレ「アンサンブル」が同じような男女のバディです。このパターンは、前クールの趣里「モンスター」から続いています。
 萌音と北斗は朝ドラや映画では恋人でしたが、今回は弁護士の別ドラマでライバルです。
 松村くんはいい役者になりつつあります。
 天才女流棋士から弁護士に転じた設定の話はコミカルですが、凛々しい上白石萌音の勝負着物姿が秀逸です。推理、法廷ものとしては雑な脚本で残念なところはやはりあります。テレ東もキャストは充実していますがむしろホンに力を入れて欲しいです。

 問題のフジですが月9「119エマージェンシーコール」は面白いです。消防の通信センターを舞台にした生命を預かる医療や事件系のドラマで、お仕事青春群像劇でもあります。清野菜名さん、ひさびさの主演ですが、さわやかで良い女優さんになったという感じがします。故あってCMは少ないですが、オリジナルの話でテンポがよく、文句なく楽しめます。
 もう一つお仕事系で言えば芳根京子のTBS「まどか26歳、研修医やってます」も、群像劇で見ていて元気になる感じです。ファンでなくともストーリーにハマると応援したくなります。鈴木伸之のお医者さんって本田翼と共演した「ラジエーションハウス」の時と同じとツッコミたくなるけど。

 広瀬すずにせよ、清野菜名、芳根京子、川口春奈もそれぞれ、旬はやや過ぎたという見方もあり、設定や脚本に恵まれない大外れのドラマも思い出されますが、今回はそこそこのあたりのようです。
 忙しすぎる役者のスケジュールをつなぎ合わせても、いいドラマはできないのが良く見えます。

他にも豪華キャストの日曜劇場「御上先生」や、波瑠さん、比嘉さんなどの主演ドラマも結構ハマりますが、長くなりますので、次の機会にまとめます。

ブックカフェ ほっこりデトックス

 大阪市内、大正時代にできた古民家の二階にある「ホンのジカン」というブックカフェ。
 基本、オーダーも小声で行い、ひとりで無言で過ごす空間です。二人以上の入店でおしゃべりは不可で、本当に静かにまったりした時間が流れる空間でした。
 噂には聞いたことがありましたが、何か必然の運命に吸い寄せられるようにある日、そこを訪れることになりました。

 普段、テレビや動画配信、SNS,雑誌やムックにはやはり毒やマイナスの電波のようなものが沢山潜んでいるのがよくわかります。

 砂時計で出来上がりを待ったフレンチプレスの珈琲を飲みながら、最近の書店はもちろん、図書館でもそう見なくなった本を眺め、水槽に泳ぐグッピーを眺め、贅沢な時を過ごさせていただきました。

 遠くへ行くわけでも、絶景や美食を楽しむわけでなくとも、非日常な空間はすぐ近くにあるのです。

 テレビは一見すると、面白いとか真面目に社会正義のふりをしてとんでもない情報を流します。ネットが正しいかというと、これもまたさら規制もルールも緩い、エロい、悪質な商売、誹謗中傷にあふれています。ちゃんとしたチョイスをして音楽やドラマならいいとか思っていても、知らず知らずにAIが巧に商売で悪い情報も流してきます。一人で歩いて、デトックスをする場所が必要なのです。
 
 独りになるのがちょっと怖い、誰かとワイワイしないと寂しい、誰かに返信して欲しいと焦てしまう。現代人はついつい、何か追われ、何かを追うようになってしまって、ゆったりした時を楽しめないのではと思います。
 完成された、アニメや映画やドラマはそれはそれで作品としてはいいのですが、完璧、完全に近づくに連れて、観る側にゆとりや遊びがなくなります。
 伏線や製作者の意図を見落としてはいけないとか、極めないといけないという強迫観念のようなもので逆に楽しく鑑賞することが難しくなるような気がします。

 そんなに難しいことではありません。
 ほっこりするためには、テキトーに過ごし、読み捨て、いつか読み返すそんな読書が一番いいのです。

テレビで売れてこそ役者なのか?

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 小劇場で見る演劇が好きと言っても、学生時代のように見る機会は早々作れませんし、役者を見るといっても圧倒的にテレビが多いのです。
 舞台を中心に活躍していた人も、テレビや映画に活動の場を移す例はたくさんあります。今をときめく、大泉洋さん、堺雅人さんなども小劇場出身なのは比較的よく知られています。
 〇〇座、劇団〇〇といった超メジャーから、伝統ある大学系の劇団、天才、鬼才が作った新興の劇団と、映画やテレビで活躍する俳優を輩出する舞台も沢山あり、それぞれが栄枯盛衰です。もちろん、モデルや歌手、ミュージカルや歌舞伎からも俳優は出てきています。

 比較的舞台が中心で、下積みが長く、テレびではチョイ役だったのが、実力を見出されイッキの露出が多くなる場合も沢山あります。岡部たかしさんなんかもそういう感じです。


 私が見たベテランでは舞台で今でもスゴイなあと思うのは山崎務さんです。亡くなられた西田敏行さんもテレビのイメージは強いですが、青年座という劇団の座長が長く、良い舞台を作っていました。
 そして、私の推しに。スケジュールを舞台優先にしてテレビの露出の少ない稀有な俳優で加藤健一さんという方がおられます。
 一時期はNHKのドラマなどに出て、親が喜んでいて、露出が少なくなると寂しがったので、「テレビが一般の方に強い影響があるなあ」というエピソートを何かで読みました。つかこうへい事務所にいた時期もあり、思い出す人もおられるでしょう。
 審判という重いテーマの一人芝居をもう1980年から45年も続けておられます。75歳になった現在に至るまで年間3、4本のペースで東京都世田谷区の本多劇場を中心に公演を行い、主役を演じ続けておられます。テレビが全てではないことが。彼の芝居では良く分かります。

 表現する媒体、形がどうあれ、演技が好きな役者バカはどこにでもいるのです。テレビが衰退すると、また舞台が注目される時期もあるでしょうか。

映画レビュー「室町無頼」カッコいいウエスタン風ニューシネマ?

 実は1年半前の9月まだ暑い日に、ボランティアで当時まだ大泉洋主演入江悠監督というだけで、名前も知らない映画のエキストラに太秦の撮影所と映画村に参加しておりました。早朝から着替え、移動で滋賀の日と、映画村内の江戸の街を京の都に見立て、松明(たいまつ)を持って深夜まで何度も疾走しました。

「室町無頼」という題名を知り、あそこにいたのはなにわ男子の長尾君だったんだと持ったり、驚きも多かったです。寛正の土一揆(かんしょうのつちいっき)という室町中期、応仁の乱の少し前の時代ですが、現代に通じるような政治の腐敗と、年貢高で庶民の貧困による不満の爆発が描かれます。蓮田兵衛という大泉洋演じる牢人は名前のみ首謀者として実在しますが、原作の小説家垣根涼介が見事に肉付けしたのです。
 汚れたシーンや悲惨で残虐な場面もありますが、音楽がいいです。厳しい時代ゆえ大泉さんお優しく頼もしいキャラが好きになります。かつてのマカロニウエスタンとニューシネマを彷彿させて、時代劇というよりクロサワの七人の侍+西部劇っぽいような感じです。修行して成長する長尾君演じる若者もアクション含めて良いです。大泉さんと堤さんはさすがの役作りですし、北村一輝がやはり憎たらしい悪役で「ガイガン起動!」を思い起こします。

 自分が松明を持って、映画村の中を走ったシーンはどうつながるのかと待ちながら見ていましたが、京都の町を関所の口を突破して、相国寺の七重の塔を目印に、守護の兵をかわし碁盤目の通りをうまく回って二条の屋敷にある借金の証文を焼きに行くのに納得しました。深夜までカットOKがかかるまで何度も走ったのが懐かしいですが、残念ながら顔が識別できるほどには映っていませんでした。

 大泉さんは昨日今日番宣出まくりですが、こんな時代劇にどれほど興行価値があるのかは難しい面はありますが、素直に面白いです。大河ドラマだと表現も制約があり難しいところもありますから、やはり映画はいいです。

時代劇かサッカーか

 子供の頃、三菱ダイヤモンドサッカーという番組があって、関西だとUHF局で細々と放映していました。ワールドカップやイングランドリーグ(現プレミア)の試合をリアルタイムからは大きく遅れて(半年以上などもザラ)しかも前半後半に分けて45分番組でやっていました。子供には野球人気全盛の頃でしたから、コアなサッカーファンでないと見ていなくて、戦術もテクニックも今とはだいぶ違いますが、芝生もキレイでパス回しや、シュートの精度などは今見ても面白いレベルだったとは思います。
 親や兄弟、祖母などとチャンネル争いしながらの観戦でした。大河ドラマもですが、昔は時代劇や戦中のドラマも毎日のように各局でやっていました。

 今は時代劇は衰退し、歴史ものというと大河ドラマぐらいになりました。

 今回の大河も、いろいろ物議を醸していますが、非常に若い人気の俳優が出ています。それでも、食事時に見てると子供世代は見向きもせず、DAZNなどで欧州サッカーを見ていました。
 チャンネル争いはないですが、少し別の嗜好も話しながら家族でテレビを見るということが無くなった時代で寂しいような感じです。
 時代が移ったなあとは痛感します。

映画「正体」演技派になる遅咲きの二人?

 来年の大河ドラマ主演の横浜流星、戦隊ヒーロー時代「烈車戦隊トッキュウジャー」トッッキウ4号から知る者としては、よくここまで昇りつめたなち思います。
 先日トーク番組で、本当に役にのめりこむために、その職業になりきるスタンスを語っていました。最近珍しい役者バカです。「春に散る」ではボクサー役で本当にライセンスを取るまで練習していました。

 そして、今回助演女優賞を受賞されて思わず涙ぐんで喜んでいた吉岡里帆さん。あざとい感じで女性受けは今一つ酷評もあった時期があり、遅咲きで演技派女優となったとも言われて評価されています。グラビア系でもビジュアルを活かして男性人気もありましたが、私の娘と、同じ小中学校、高校と3年ほど上を進んだガチガチの京都太秦生まれの京都人です。そして映画、演劇好きで、映画村大好き、リアル「カムカムエブリバディ」なみに、岡田准一の映画エキストラも無名時代にやっていました。そして、大津プリンスで接客のバイトをして、朝ドラに出演してミシガンの一日船長になり大津に戻った時にはかつてバイトしていたホテルの元同僚全員から祝福されて感動していたそうです。


 苦労人みたいな、エピソートの多い二人です。
 この映画も推しのお二人の活躍で、見逃せないものでした。
 【ネタバレ注意】
 映画「流星」ミステリとしては、ちょっと無理のある展開もあるのですが、横浜流星くんの魅力というか、演技なのですが人柄のようなものでそのまま強引に力技でリアルに感動する方向へ引き込まれます。

 いわゆる「逃亡者」ものであり、逃亡先の人びとに慕われ、愛さえ、そんな犯罪をやるような人物ではないことが、浮き彫りになっていきます。
 吉岡さんの演技もいいです。魅力的な女優さんですが、少し地味になりきれるところがまたリアルさがあって、底の深い感じがします。

 そして、流星くんはやはり、ただのイケメンじゃないなあという、とにかく汚れるところは本当に汚れて、それでいて助けてあげたくなるキャラクターが素晴らしい。
 流星くんの、翌年の大河に吉岡さんが出演決まっています。両方楽しみです。

寂寥の12月 政(まつりごと)の難しさ

 12月も半ばを過ぎ、スポーツでは日本の野球やサッカー、相撲も先月までで今年の予定は終わり、ウィンタースポーツやラグビーなどこそあれ、少し寂しいような季節となります。ドラマも最終回が増え、1年を通して放送された、NHK大河ドラマが昨日で全話を放映終了でした。

 歴史に興味の薄い人などは、いまどき大河ドラマなど見ない、そもそも民放も含めて、リアルの地上波のドラマを見る人も減り、視聴率も2ケタか1ケタの線の時代です。それでも「源氏物語」ということで、それなり華やかで盛り上がりはありました。

 京都御所はじめ平安京跡、宇治、石山寺、武生と、ミーハーみたいに歩きまわりました。
 準備も含め1年以上の間、吉高さんも佑くんも力の入ったいい演技をしていました。

 視聴率はそれほど良くなかったようですが、話題にはなっていた感はあります。 もう今は視聴率でくくれないドラマの出来、満足度のようなものがあるのではと思います。 映画がそうであるように、興行収入と内容の評価が違います。

 藤原道長というと、摂関政治の中心で、権力を欲しいままにした印象でしたが、実際にはどうだかも分かりません。少なくともこのドラマでは、紫式部とともに、戦のない世の中を目指したように描かれました。
 戦争を嫌い、民のことを思う政(まつりごと)をする天皇や貴族がいた時代があるのかも疑問ではありますが、日のあたる部分ではそうかもしれません。また、権力に胡坐をかいた貴族も描かれ、その後の武士の時代の予感も描かれています。

 いつの時代も、改革で新しい政治体制ができ、争いが休止して、民が潤ったかと思えば、無能な政治や、乱暴な武力により搾取が始まります。
 今年は、物価高と税とか社会保険料が大きく注目された年です。それもこれも、何だかんだと、復興特別税や森林環境税はじめいろんな種類の煩雑な税金が増え、名目の所得から手取りは半分以下の割合になり、所得の少ない賃金が上がらない勤め本当に苦しい人があまりにも増えたからでしょう。可処分所得が7割8割あれば、少々の物価高にも対応できますが、はなから4割か5割しか自分の意思でやりくりできるお金がなければ値上げされればどうにもなりません。
 政を行う人、官僚や政治家があまりにも、庶民のことを実感として知らなすぎるのです。こういう風に誤魔化せば反対にあわず負担を増やせ、選挙でスルー出来てきたのです。
 そこには官僚や政治家、自分たちは人事院勧告で大企業なみの俸給を約束されていて、自営業や中小企業の苦しみなど微塵も分からず自分の出世や保身だけで安穏としている政をやる資格の無い人が居座るからです。
 来年に向け、大きなモーブメントでさらに良い政が行われることを望むものです。

映画レビュー「はたらく細胞」実写版

 芽郁ちゃんの赤血球、佐藤健の白血球様役で、朝ドラ「半分青いコンビ」が6年ぶり、そして芦田愛菜、阿部サダヲのマルモ親子は13年ぶりという復活、ということで、公開2日目に行ってきました、映画「はたらく細胞」です。アニメがあるので、実写版というべきか、実写映画オリジナルふんだんの人間パートがあり、フラッと見に行ったのですが大変面白いし、何と感動の内容でした。

【以下ネタバレ】にならない程度。

一部CGはあるにせよ、大型ショッピングモールやら、外国テーマパークなど、全国各地にロケを敢行され、エキストラも物凄い人数のようです。何せ、細胞ですから、その数スゴイものです。
 そして、主演級以外はあまりチエックせずに観に行ったので、びっくりするほどの豪華キャストが、悪玉はじめコスプレやカメオ出演なみに出てくるのにもびっくりです。どれだけ、おんな漫画世界にお金をかけて作るのかと、感心しました。
 深キョンに似たホステスみたいな肝細胞役がチョロッと出ると思いきや本人ですし、片岡愛之助、新納慎也さんも後からキャスト表で分かりました。
白血球を助ける、キラー細胞の山本耕史、NK細胞の仲里依紗がアクションもカッコよく、何をやらせても器用な演技で良かったです。もちろん、るろうに剣心なみのアクションの佐藤健も、成長したすずめ芽郁ちゃんを『俺が守る』と白塗りしながらもこれまたすごく決まるし、いい。
 人間パートが何といっても、原作にもアニメにもないゾーンで、割合は少ないのに、引き付けられる。阿部サダヲがもう「ふてほど」と同じ父子家庭で定番一流芸ダメダメオヤジので、身体を壊していくかと思えば、「最高の教師」「さよならマエストロ」同様、優等生愛菜ちゃん演じるニコの手作り弁当などで改心、立ち直ります。その過程の脱糞寸前、切れ痔などの、細胞描写とのパート転換が面白い。かと思えば、ニコ役芦田愛菜「最高の教師」では虐め役の加藤清史郎が誠実な先輩彼氏で、デートまで行ったのに、浮かれるのもつかの間、こんどは急転直下、倒れてニコの身体は白血病で瀕死、怒涛の展開へと。抗がん剤の投与は細胞世界では、全てを焼き尽くす空爆、ラスボスの白血病細胞はFukase怪演でした。佐藤健の弟ながら、善良な白血球になれなかった恨みを爆発させます。健気に酸素を運び続ける芽郁ちゃんの赤血球さん。
 必死に死神と戦うニコを、阿部サダヲ父と、清史郎彼氏がガラス越しに思い出とともに応援する姿に、これは感動するのです。えっ?これ何ここまでやる。やつれた芦田愛菜も鬼気迫る好演ですし、ダメダメオヤジだった阿部さんの必死の演技も良いですし、
 骨髄液移植で全てを入れ替えるため、どうせ自らは死んでしまうのに、それまでは何とか必死に酸素を運ぶ、芽郁ちゃんと板垣李光人の新人赤血球のあきらめない姿が、ニコ本人の回復に見事につながる。
 あまりにも、こんな文章だとばかばかしい唐突なほどシュールに見えるものが、演技陣と巧な場面切り替えで繋がるのです。

 CGも多く、人間パートと細胞パートで役者同士、細胞同士でも共演した印象はないようなキャスト陣が、試写を見てこうつながるんだとトークしているのが微笑ましくなります。

 娯楽作品で、笑いあり涙ありです。

低視聴率というが:秋ドラマ出だしレビュー

 NHKの朝ドラ「おむすび」が元々出足不調な上、橋本環奈さんのパワハラスキャンダルも出て、ワースト更新が懸念されるぐらいと話題となっています。
 パワハラ報道は、兵庫県知事選じゃないですが、どこまでウソか本当かわかりません。全く火の無いところでもなさそうですが、アイドル女優とは言え重箱の隅をつつけば何か出てくるものです。
 視聴率が低いのは、前期の「虎に翼」が朝ドラらしいテーマからターゲットを広げたのに対し、「おむすび」は平成ギャル以降という新機軸という、元々チャレンジングな試みである程度予想されたものとは擁護されます。

 ただ、まあ橋本環奈では、ビジュアルはよくても彼女のスペックとスケジュールを考えるとやはり役作りや演技では、幅広い層に視聴を広める感じではありません。他のドラマや映画、CMでも毎日露出し、「しょっちゅう見かけるキレイな子やね」で、今さら見ない人は見ないのでしょう。実際には目の下にクマまで作った感じで、やややつれた演出もしているようですが、私もあえて橋本環奈を見ようという気にはならないので朝ドラパス組です。

 朝ドラを超えた重厚ドラマとしては、やはり日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」軍艦島の最盛期と、現代を神木隆之介が二役でこなし、二つの時代の人物をどうつなぐのかの魅力的な謎を軸に展開が目を離せないですし、ロケもセットも潤沢です。そして、杉咲花、土屋太鳳と朝ドラ主演3トップを並べたキャストも豪華です。

 同じ日曜ですが、別局の「マイダイアリー」も元朝ドラ主演で演技力には定評のある清原果耶、大河ドラマでブレイク必至の見上愛、吉川愛と、実力と人気の3人を並べているのですが爆死なみの低視聴率だそうです。若者の何気ない日常の日記を思い出すようなアンニュイだが切ない内容で、見ても見なくてもいいよ見たいな話で、悪い内容ではないですが、選挙や野球に押されたりの悪い要素もあり、民放のコアは時間帯では近年で最悪だそうです。
 舞台や映画では評価された清原さん、吉川さんもそうですが、ルックス良くて演技もできてもテレビでは視聴率を取れない評価が定着しそうです。
 俳優さんのお仕事に選び方、売り方というのも難しいものだと思います。ある程度、仕事を選ばず露出を続けないと忘れられるし、かといって低評価を受けると引きずる感じでしょうか。
 今クールで、予想以上に評価高いのが「ライオンの隠れ家」と「嘘解きレトリック」だそうです。

 ミステリ好きなので見始めてましたが「嘘解き、、」は昭和初期レトロの探偵、ホラーでTRICKテイストなのでテレ朝深夜なのかと思いきやこれがフジの月9とは驚きです。ミステリ色は弱めで、恋愛要素あり、松本穂香のまったりしたキャラに癒され応援したくなります。

 朝ドラも何か「女性の社会進出か一代記もの」からいいかげん脱却して、若手俳優の発掘場ではなく、演技を競うドラマ自体の面白さを追求して欲しいものです。他のNHKスペシャルドラマでやっているような恋愛、社会派、経済事件やミステリ、時代劇などジャンルを広がてお金をかければと思います。

 あんなに忙しい女優さんを無理に高いギャラで引っ張って最終的に低視聴率というのはやはり企画の責任モノではあります。
 NHKはこういう面では、本当に無駄なお金を使い、かつ民放のように視聴率を気にする焦りのようなところがあり情けないです。
 次の今田美桜さんも、人気はあるし今回のリバウンドはあるだろうけど忙しさと露出の多さは似たり寄ったりであまり期待はできない、次々回の高石あかりさんに少し期待というところです。
 高石さんは、マイナーな映画で注目していました。他のドラマレビューとともに次の機会に。