近江商人の街五個荘町『てんびんの詩』が『ふてほど』にならないように

 近江商人の十訓や『三方よし』に関しては過去ブログで結構検索閲覧もされています。滋賀で仕事をしていた期間も長かったのですが、近江商人のふるさと五個荘や日野はビジネスで行っても街並みや施設をじっくり見ることはなかったので散策がてら訪ねました。
 質素という概念が薄くなり、SDGsと言われながらも、分別はしても実質履き捨て、使い捨てるのが当たり前の昨今。
 私の子供時代は、膝やひじにつぎはぎの衣類を着てましたし、繕い糸が見える靴下も履いていました。今の子供も親も繕いなどしない知らないかもしれません。すぐに100均やUNIQLO、しまむらへGOでしょうか。
 一見豪華に見える五個荘の街の古いお屋敷、建物も『舟板塀』という舟に使用していた材木を土塀や壁に再利用しているものだそうです。
『てんびんの詩』の映画の中で、なべぶたの行商を課せられる主人公が母はいつもキレイな着物で贅沢しているし大店の家にはお金はいっぱいあるのにと嘆き抗うと、『この着物も何代も前のおさがりで、繕い繕い裏地は古い風呂敷を玉ねぎで染めたもので、これを子や孫に伝えるのだ』と諭されます。
『てんびんの詩』に関してはそのうちもう一度詳しくレビューします。確かに時代は違いますが、心に響く『質実』『節約』『奉仕』の心構えが散見され、親と家の『愛』もあり感動する内容です。
 大正時代の内容を昭和の終わりに映画化されたもので、その冒頭にインタビュアーが成長し家督を継ぎ老境の設定の主人公に対し「今の時代(昭和の終わり)にも通じるものがるので是非語ってください。今は何でも『気軽』『気まま』にライトで自由にやれることで、恵まれすぎて誤り失われたものが多すぎる」という趣旨で熱く語られて物語が始まります。
 当時でさえ、高度経済成長、国際化、技術革新と過去の価値や倫理を否定する変革が進んでいるのです。
 ゆとり、働き方改革、多様性と言われながらも、なべぶたを洗い、釜や鍋を叩いて直し、傘も靴下も修繕が当たり前の時代だった頃から、失われたものも多いのだと思います。
 
 

三方よし 近江商人十訓を現代に活かす – 天使の星座 戒めは今の時代に十分通じる (seizafpkotodama.com)

三方よし近江商人の訓が守られないから不況や、値上げに弱い – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

草彅剛が俳優としてスゴイ

 かつてアイドルグループの中では、キムタクやリーダーらに比べどちらかというと一番地味だった草彅剛が、役者としても今一番旬を迎えています。
『碁盤切り』は時代劇で、役者の個々の力量も試されます。アイドル的な雰囲気は完全に消え静から動へ変わる難しい役を見事にこなしています。
 大河ドラマでも重要な歴史的人物を演じ、その独特なまったりした声はバラエティっぽい教養番組のナレーターも長くこなしていました。
 劇作家で演出家として、時代を風靡した故つかこうへいさんの芝居に出て、その薫陶を得て、つかにも絶賛されていました。それだけ常人を超えた役者だというお墨付きです。
 事務所があんなことになりましたが、SMAP全員が芸達者で、演技も上手く今後も役者やMCなどでも活躍はするでしょうが、草彅君が独自のポジションでその実力を発揮し続けていきそうです。
 稲垣君、香取君と解散後のグループを組み、特に香取慎吾とは親しん五ようで、この二人がもう50歳近いというのも驚きです。大河ドラマや連ドラの主役とかはもう世代的には卒業なのかもしれませんが、渋い演技を続けていって欲しいものです。

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女優吉高由里子 ブレイク中

 吉高由里子さんが2014年の朝ドラからは10年経た今、35歳で大河ドラマのヒロインでブレイクしている今、旬の女優と呼べるのではないでしょうか。
 朝ドラ以前から映画やドラマで活躍していて、その後も主演ドラマや映画は続いていましたが、やはり実力なのかここへ来てのブレイクはさすがと思わせます。
 20代後半。30代半ばとかになると、アイドル的な人気や美貌で席巻した女優さんも、露出が多くて飽きられたり、結婚や出産で仕事を減らしたりで「旬」を過ぎていく人も多いなかで、この時期、この年齢で最も輝く一人になっています。
 CMもかつて「花王」が2006年、まだ番手みたいな軽い扱いで大衆的なヘアケア商品に使っておりましたが、その存在価値はどんどん上昇しています。若い吉岡里帆さんの後でどん兵衛のCMにも起用されました。
 2014年にも朝ドラ女優ということで、紅白の司会を務めるブレイクだったのですが。昨年は大河主演前ということで審査員席に座り貫禄と凛々しさがありましたが、やはりこの10年はそれほど注目がない時期もあった感じです。
 同年代か少し上には、北川景子さん、石原さとみさん、長澤まさみさん、新垣結衣さん、戸田恵梨香さん。など日本を代表する綺羅星のごとくキレイな女優がいますが、先に大ブレイクの時代があった分、今の勢いはトップではありません。その後にも有村架純さん、広瀬すずさん、上白石姉妹、永野芽以さん、杉咲花さん、高畑充希さん、清原果耶さん、黒島結菜さんらが朝ドラヒロインを勤め、ひしめくように追いかけていますが大河の主演を張るには人気実力がまだまだであったり逆に旬が過ぎている感じの人もいます。
 今回、大河ドラマの展覧などで吉高さんの実際のインタビューで琴や書道の練習などの地道な努力とこだわりを知り、良い女優さんで人気が続いているのも良く分かりました。
 以前の映画やドラマでも、上品なお嬢様や小悪魔的な可愛さで女刑事や悪女から、容疑者の社長、等身大のビジネスパーソンまで幅広く上手く役をこなしていました。
 大河での「まひろ」役はまさにそんな集大成的な、演技が楽しみになる感じです。
 源氏物語の平安時代など、実際にはリアルで描くには何もわからず想像と空想がほとんどのドラマですが、吉高さんはじめ俳優陣、演出の妙で引き込まれる時間ではあります。
 

映画レビュー:「青春18×2君へと続く道」全世代に送る青春メッセージ

 このタイトルが旅行好き、鉄道好きにはあの「キップ」を連想します。
 私も勇んで、初日主演俳優と監督の挨拶ビューイングのある時間帯に映画館に駈けこみました。
 日本と台湾の美しい情景を舞台に、初恋の記憶と人生の岐路に立たされたシュー・グァンハン演じる主人公の旅を描いていく映画で、ちょっとお涙頂戴、ハンカチ必携の泣けるストーリーでありながら、どの世代にも力と希望が湧くようなワクワクの旅もの、青春ものの映画です。
 鉄道好き旅好きでも、そうで無い人も、必見の台湾の電車から、日本に来て江ノ電そして、JR東日本の珠玉的車窓のローカル線、飯山線や只見線が登場します。

 少しだけネタバレ混じり、公式で明かされている範囲程度からの感想ですが、18の意味はJRの企画切符ではなく、本当に年齢の18歳の意味で、✖2というのは主演の二人というだけでなく、リアルタイムではその倍の年齢になった主人公が18歳の時代を回想するという意味も含んでいます。
 実際に旅の途中で出合った道枝駿佑演じる18歳のバックパッカーに、年齢を尋ねられ自分は2倍だと返す場面があります。
 大都会の品川から、鎌倉、松本、飯山、長岡、只見と旅をしながら回想が挿入されます。学生時代に立ち上げたゲーム会社を彼は大きくして、結局は追われてしまったようで、18歳の時代の初恋の相手の絵葉書を頼りに感傷的な旅です。回想での初恋相手、清原果耶演じるアミと仲間たちと過ごした時間は甘く楽しく切なく描かれます。
 今流行りのチートなタイムリープではなく、ただ過去の思い出の回想との輻輳だけですが、見ている方にも、36歳の主人公が果たして時を隔てて、初恋の人と再会できるのかは想像できる部分はあります。
 ミステリではないので、叙述的(映像的)トリックも、視点のバラつき、アンフェアも評価の対象ではないのですが、見事に伏線回収され、それでもまた希望を持って次の青春をあるこうとする姿に「いいな」という終わり方です。挿入されるミスチルの音楽も幅広い世代にいいなと思わせます。
 鉄道でトンネルを抜けて「雪国」の情景が現われる時、道枝君が川端康成の名作を知っているのにも驚きですが、物理的なカメラではなく静かに「心の(人生の)シャッターを押しましょう」という感じのセリフもインスタ全盛の時代になかなかの名言でした。
 清原さんはほぼ台湾の場面だけなので、黒木さんや道枝君らとほとんど絡みはないのに、談笑しているオフみたいな初日挨拶は考えれば面白いです。黒木華さんは、ネットカフェの店員という脇役、最近のドラマでもいろんな役を好演していて、正直清原さんよりは役者としての幅も奥行きも格も上だなとは思いました。
 本人もゲーム開発者ですが、松本、飯山線、長岡、只見とそれぞれゲームで情報をくれるような人と出会いながら、主人公が進んでいくのは現実にはそんなのありかとツッコミたくなりますが、ゲームのような面白さでもあります。
 若い人も若い頃を思い出す人も十分に楽しめるだろうという感じの映画でした。

やはりみんな世間は言いたいことが言えない

  半沢直樹も日曜日夜に、サラリーマンにとっては明日の仕事を思い出しながらもスカッとする爽快なドラマでした。同じ原作者とは言え、女性版半沢直樹で二番煎じのさらにリメイク版で先週から「花咲舞が黙ってない」が放送されています。
 同じパターンで銀行の不正を追及し、主人公は過去の慣習も「できないと思いこまず、誰かが声を上げないと変わらない」とポジティブ名言をし、今流行り「キックバック」も追及します。
 こんなに言えるのは、本当の会社じゃない荒唐無稽すぎるとも言われそうですが、やはり一つ一つのことに、一人一人が「黙ってない」で変えていく速度は鈍り、もしくは止まったままです。
 不正発覚で瀕死の業績にある会社や某国政政党も、何人も出てきた「半沢直樹」や「花咲舞」の話を聞かず握り潰してきた報いでしょうか。
 それを言い出すと、いろんなところで古い慣習を打破できず老害とも呼べる人が禅譲して優待しないで権力にしがみつくことにより、若い人が生き生きと力を発揮できないようになった日本という国の病巣さえ見えてきそうです。
 テレビを見てキャラを楽しむだけでなく、それぞれの立場で正しいことを「お言葉ですが、、」と前置きしても言いやすい場所にしないとと思います。
 

「虎に翼」 寅子にも負けず 社会の変化

 このトシで家で六法を置いて勉強するとは、夢にも思わなかった私の机に今の現実です。朝ドラヒロインに負けずに勉強です。
 先週からの朝ドラ「虎に翼」ではヒロインの母親役石田ゆり子が娘の決意と「時期尚早」との言葉に逆切れし、振袖の替わりに六法を書店で購入する場面があり、今週から伊藤 沙莉演じる寅子が法曹界に進むのでしょうか。
 私自身は、今の時代なので職場でカンタンに六法はじめいろんな書籍を貰ったり、ネットで手に入れられる恵まれた時代です。そして、働く周りの半数は女性であり、昨年卒業した同じ大学の法学部出身という女性もすぐ横にいますし、今年裁判官になったピカピカの判事補、司法試験に受かった司法修習生もやはり半分女性の時代です。
 産休明けの若い女性の裁判官も限られた時間ですが、働いておられます。そういう面では戦前、昭和のはじめ、戦後直ぐぐらいとは時代が変わったとはつくづく思います。
 

 そして、女性の生き方、価値観、ドラマのネタバレになりますが、当初ヒロインの母親は娘が学問に秀で、成績も良く勉強熱心なのはわかっていながら、女性は馬鹿の振りをしてでも、お見合いをして結婚して家に入り子供を作っていかないと幸せになれないと譲らない。失敗すると、とてもみじめになる危険があるからと古い価値観、戒めを押し付けていました。
 

 ただ、一見古い考えにも思えますが、この考えがほぼ絶滅危惧種になった現代、子供を自由にさせ過ぎて育てて、結局は若い世代で仕事も家庭も子育ても十分にできないままの人間が増えているような気がします。人口が右肩上がりの時代では中途半端な人間が多くても良かったのですが、今はそれが少子化、人口減少に直結します。
 女性差別して、優秀な方だけをというと、今の時代はすぐ文句を言われ炎上しますが、女性の中にも、昔のように結婚して子供を産んで家庭を守っていくだけの生き方でいいと思っている人もいるはずです。いろんな職業の女性進出を描く朝ドラ的な考えが、逆に伝統的な考えを差別し追いやり結局は結婚し無い人が増え、少子化にもつながっていくのではとさえ思います。
 女性が能力もあり、ともすれば男性よりも優れている人は多くいます。それでも子供を産んで母親として育てることは女性にしかできないし、それがなくなると人類は減り続けることになります。この大前提を学んで、仕組みとして、産休、育休、保育園や手当があるということを男も女も肝に銘じないといけないのです。
 
 女性が働くこと、自立すること全てが少子化ということではありませんが、何かこのあたりに少子化対策のキーがあるのではとは考えます。

 他に勉強することも多すぎるので、これ以上は他の人、AIにでも考えてもらいましょう。
 
 

1975年、映画「新幹線大爆破」の頃

 昔の映画を観ていると、当時の鉄道の車両や風景、その役割すらがその時代らしく出てきて驚きます。
 松本清張の「点と線」「張り込み」などは新幹線以前の昭和40年頃の長距離は夜行列車が当たり前の時代が映像に残っています。
 「新幹線大爆破」はようやく山陽新幹線が博多まで開業した年の作品です。1両のみの禁煙車が登場するのは翌年からで、乗客が平気でタバコをくゆらせていました。もちろん丸いゼロ系列車で2階建ての100系は1985年の登場です。


 高倉健、丹波哲郎、宇津井健、千葉真一、志村喬ら当時の東映のオールスターキャストでの娯楽サスペンス大作です。
 「暴走機関車」「夜空の大空港」にサスペンス部分などでアイデアを得ているところもあり、また後の映画、ドラマにオマージュや影響を与えた要素も多い映画でした。
 撮影協力を交渉したところ、安全を謳い文句にしていた国鉄は、刺激的な映画のタイトルに難色をしめし、協力をしていないのでセットやミニチュア、はめ込み合成になっているところは映画屋さんの意地が見え、愛嬌のあるところもあります。それでも指令室や東京駅などをかなり大がかりなセットで作り、実際に犯人が脅しに爆破するSLを購入するなど、当時ならではの破格のお金のかけようです。
 興行的には、まだ新幹線が全国に及んでいない時代で、面白いお金をかけた映画なのに元が取れるほどヒットはしなかったようです。映画を観たファンにはウケたようで、評価は高かったようです。
 鉄道ファンからもマニア的な厳しい指摘は多くあり、実際にはあの設定では爆破してしまうだろうとの指摘も問題もありましたが、結局面白かったとの評価はあったようです。
 航空機パニックなみに、お医者さんが乗車していないかの放送があったり、まだまだ新幹線は高値の花だった時代で、高度成長への暴走が止まらない世相でした。
 当時、爆破テロなどの模倣犯を心配されて、国鉄が上映中止を要望したほどでした。
 ほとんどの電車が完全禁煙になり、地方にも新幹線が走り出した今に至るまで、爆破などの大事故は起こっていないことは、国鉄とそれを引き継いだJRの鉄道マン、関係者の努力は見逃せません。 

大河ドラマ終了で1年の終わりを感じる寂寥

 テレビ離れの時代と言われながらも、元祖テレビっ子でドラマウォッチャーでした。NHKも内情が暴露されいろいろ問題を知ると最近はかなり嫌いになりましたが大河ドラマに関しては1年もかけて歴史上の人物を追うという、民放ではできないことをやり続けてますので、何となく1年見続けました。子供や若者時代から描かれた英傑が、年末に来ると老境を迎えるのが何とも時の移ろいを感じ寂寥、年の瀬を覚えます。

 ドラマとして良くできている内容、優れた役者、伸び盛りで旬を迎える人や、年齢を重ね上手くなるベテラン俳優もおられます。思い入れをしたドラマが終わると民放の1クール10回3か月ほどは短いようにやはり思います。
 ジャニーズ問題が大きく騒がれた年で、今年は大河ドラマの主役家康も、準主役の信長もジャニーズ系でした、どうする家康というかどうしようかとNHKも悩んだでしょう。ジャニーズ系がしぼむとイケメン枠でいうと、今回本多忠勝を好演した山田裕貴くんのような戦隊ヒーローやライダーなどの特撮系の俳優、舞台やミュージカル系からもチャンスは広がるでしょう。
 毎クールのように顔を出す売れっ子も男女を問わずおられます。役作りも大変でしょうが、見る方の感情移入がファンでさえついて行けないこともあります。
 昔に比べて、人気俳優をNHKが1年以上も抑えきるのは主役以外は無理になりました。朝ドラでさえ半年とはいえ、すでに売れっ子を主演にしますから、サブの登場人物枠を増やし主演クラスの負担を考えている感じがミエミエです。
 そこらあたりで、脚本に制限がかかり面白さが半減になります。
 時代モノも、視点が散漫になり、家康の物語でも、織田や武田、真田、豊臣の家の中で時間を割きます架空の人物もご都合で登場します。いくら大河、歴史とはいえその時代だから活躍した人物を総花で出せば、人物の掘り下げは浅くなります。
 オールスターキャストとなり勝ちなとくに戦国の大河ドラマですが、武将もお姫様も多いの、今度は誰がとか楽しみにもします。 
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 リアルさや重厚さはなくなっていますが、そもそも言葉など昔のことや方言など再現もできないし誰にもわかりません。NHKらしい採算度外の豪華なキャストを組めるところが、民放と違う楽しみではあります。
 季節感や、人間の成長が味わえるので、来年以降見るかは迷うところです。
 民放も個性的なドラマも増えました。その10月に始まったクールの民放のドラマも次々と終わり、年末年始の長時間のうんざりする特番の時期を迎えると、何だかんだあった1年が終わるのを感じます。
 仕事も日常も我々はそれぞれ12月31日まで続くのです。心身を整え乗り切りたいです
 

ワンテンポ早いと残念な人はいる ADHD的な人へ

 「一秒先の彼」という、SF的な設定もあるラブコメディを観ました。
 感想はネタバレになるので、レビューではありません。
 人より早く行動しようという思いが強い人はいますね。私もどちらかというと、慌て者で他人の話をゆっくり聞かないで、あるいは指示をよく読まないで動いてしまったり、話してしまったりします。
 トークが途切れず面白い人は、お笑いとかで才能として見られますが、一般人が人の話をよく聴かず合いの手を入れたり、自分の話ばかりするのは、いつの間にか嫌われたり、疎遠にされイジメられたりします。
 病的なものか、単なる性格なのかまでは境目が難しいですが、ADHDに分類されるような方は実際には多いです。
 ADHDは、「注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害」とも呼ばれ、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状が見られる障害です。
 職場などでも、周りの理解がないと誤解を生みやすく、苦労する人もいますし、環境などの条件が合えば、天才型で才能を十分発揮するケースもあります。
 この映画の二人のように、ややおっとりした相手と、欠点を補い合い良いバディになることもできます。
 あるいは、ADHD同志でも、個性や気質は違いますから「不注意優勢に存在」「多動・衝動優勢に存在」「混合して存在」と、さまざまに補い合うこともできます。同じような症例を見ると、幾分冷静に自分を見ると、ちょっと間をおいて考えることもできるのです。
 会話を途切れさせないためのつもりとか、議論で勝ちたいのか、知識を顕示したいのか、人間何かと相手の話をさえぎって口をはさむ時があります。「教えてあげる」とか、「このやり方が正しい」とか、本人は悪気はなくとも、これはけっこう相手にストレスを与えます。
 前置きとか、クッションになる言葉をしっかりはさむと、だいぶマシなんですが、イントロクイズみたいに、「女優Aの話、、」「政治家Bの話、、」「最近みたドラマ〇〇、」と言うや否や自分の意見や、下手したら関連する過去の引き出しを無意識のうちに強引に開けてしゃべりだす人がいます。こうなると、ちょっとこの人何だかになってしまいます。親しい友人や、部下になら文句は言われないからと、ついこの癖が拡大し周りから人が離れる場合があります。
「傾聴」と言う言葉があるように、まず息を吸い込み、相手の話をよく聴くことは。訓練としてやれば、少しは改善できると思います。
 もちろん、多くの積極的に「来た球を反応してすぐ打ち返す」「積極的に発言や行動に出る」という、良い評価を受けることも多いので、本当に自分をよく理解し、周りにも恥ずかしがらず、少し「俺、こういう性質やからよろしく」という関係が築けたら良いのです。

いつまでも記憶に残る特撮ヒーロー、ヒロイン

 
 モノ覚えが悪くなって、最近のことでもですが、昔のことは覚えていることは少なく完璧に数十年欠落したままのこともありあす。同窓に会って聞いたい、メッセージで知り斬新なぐらいに過去のことを教えてもらうことがあるぐらいです。
 まだ覚えている詳しいのは子供の頃、見ていた特撮番組ぐらいかなと思います。
 子供時代によく見たテレビとくに特撮ものは、再放送もよくあって見ていたので覚えています。今でも動画配信やリメイク版などで当時の記憶も蘇るもので、なおさら鮮明に思い出します。

 「シン」なんとかという感じでまた映画になったりもしています。
 今でも大金をかけてリメイクされるぐらいなので、当時の子供の視聴率、世帯での視聴の割合も多かったでしょう。それでも映画やテレビの世界で一般のドラマより特撮が格下の扱いで、重要なヒロインや登場人物の俳優が他のドラマや映画を優先して急に降板するということもありました。
 ところが、今になると記録にも記憶にもよく残り、繰り返し再生され、イベントや取材もあるのは特撮ドラマで、わざわざ途中降板して優先させた方のドラマは今となってはそれ何だっけという記憶にもないものになっています。これは、特撮がオタク的な言われ方はあっても地位向上したのかなと思います。
 当時のヒロインなんて、もう70歳以上のおばあさんですが、いまだに初恋の人のように思いいれるファンが多いものです。
 なぜか、これが10代後半から20代前半で輝いていた普通のドラマの女優さんや歌手だと、老けたら「ああそう〇〇も、劣化したなあ、サヨナラ」みたいな感があり不思議です。


 出演キャストとしては男性俳優の方が多く、60代の私より年上で鬼籍に入られたかたや、相当みんなおじいさんですが頑張っている方もおられます。
 昭和の特撮ヒーローを演じた俳優さんで仮面ライダーの藤岡弘さんや、V3の宮内洋さんなどは、未だに二の線を捨てない、誇りを持ったヒーローであり続けている感じがします。
 予算も少なくCGもなく、身体を張って危険な撮影をじていた時代に、子供の夢のためヒーローであった熱い思いをいつまでも持っておられます。
 今は仮面ライダーや戦隊ヒーローの後継シリーズが若手イケメン俳優の登竜門といわれるほどになっています。それはそれで、ステータスが高くなって良いことです。