映画レビュー「ミステリーリーグ」

 ミステリ好きにとっては、どうやってあの原作を映画化したのか興味津々のはすです。

 ネタバレ注意?ですが、まあ普通にエンタメ映画として楽しめますし、さすが堤幸彦監督という面白さです。

 スピリチュアルな要素は、もはや前提が提示されればアンフェアではないですが、叙述トリックという映像化にウルトラ高難易度でしょう。正直、原作もそれほど高評価とは言えないバ〇ミスに近い作品でした。そこを素材に堤幸彦ワールドが広がったのです。

 解答者の数が絞られ、ミスディレクションが少し原作より減ったのは、残念な反面わかりやすいです。これにより、解答者の名前も替わっています。

 唐沢寿明演じるエキサイティングな司会者兼企業グループ総帥もツッコミどころ満載ですが、分かりやすいキャラで エキセントリック、ハイテンションなノリをよくやってます。 

 原作よりも、ダークな背後の設定は時代も踏まえリアルに怖くなっています。

 なんと言っても芦田愛菜の演技とビジュアルは強烈です。あまりにも優等生過ぎる感の彼女ですが、劇場の大きな画面でアップになるその顔美しさ、欠点の見出せない神的レベルです。これは劇場か大きなモニターで見て欲しいです。

 問題となる「嵐の山荘」ミステリ的には、もうツッコミどころは多すぎて呆れます。ミステリの本質を自虐的に否定しているおかしさを愉しむ映画なのでしょう。

 バイブルと言われるストーリーをビジュアル化する機器の使い方も、少しご都合の部分は気になるのですが、それを言い出すと堤幸彦の他の映画でも、何でもありのノリですから、まあ気にするほどでもありません。

 犯人の最期とともに、他のキャラは比較的ハッピーエンドに終わり、まあ愉しく見終えられました。

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ドラマレビュー:配信、コンテンツつれづれ

 ネットフリックスの配信ドラマ戸田恵梨香さんが怪しげは占い師、細木数子を演じています。

 小悪魔的な彼女らしい魅力と年齢を重ねた新境地が見られます。

 地上波局のドラマにとっては黒船来航のようなネトフリ進出です。

 岡田准一他出演の「イキガミ」も大作映画並みの豪華キャストで、娯楽やアクションとして見応えはありました。

 もちろん、既存の映画や地上波ドラマのコンテンツを飲み込んで、ある程度共存しながらもサブスク配信系がやがては完全に主流となるでしょう。

 NHK初め地上波もそれぞれ制作の予算や枠組等の制約はありますが、与えられた条件の中で毎クール良作も出てはいます。

 NHK制作の「魯山人の竈」は愉しく見れました。食の巨人の伝記的ドラマですが、脚本も演技陣も良かったと思います。

 古川琴音さんが素晴らしかったです。アイドルよりも個性派演技派に分類される。NHKらしいテーマの絞り方です。

 民放ではやはりTBS日曜劇場「GIFT」車椅子ラグビーに着目した慧眼と、コロンボ警部のような飄々とした堤真一演じる学者がいいです。

 それほど多くのドラマはまだ見てないのですが、黒木華と野呂佳代ダブル主演「最後の一票」を愉しんで見てます。やはり演技派の主演ドラマは安定しているのと、コメディかと思えば真面目に政治や社会の問題を選挙の場から捉えています。

 サッカーワールドカップも始まりスポーツ観戦も含めたコンテンツのライバルは多く、低予算でショボい企画のドラマは見向きもされない時代になっています。

 テレビが娯楽の王様でもない時代ですが、高齢者にとつても、昔のものからコンテンツは、充実して何を見たらいいのかと思うでしょう。 

 一度に楽しめるのは一つ、そして一日のほんの短い娯楽の時間。休みといえども、テレビばっかり見てられない。娯楽産業はそれなり厳しいです。 

 

 

 

変態に憧れる!?

 鉄道好きではありますが、子供の頃は電車以上に虫を追いかけ、昆虫採集も好きでした。

 50代になり、蝶の自然観察のボランティアがあることを知り、個体調査の合宿に参加してひたすら蝶を追いかけたこともあります。

 メカニカルな鉄道と、ネーチャーな昆虫、相反するような嗜好ですが、男の子には多いのではと思います。

 蝶はイモムシが蛹になり、一度身体が溶けて全く違う成虫の蝶に変身する完全変態の昆虫です。 

 イモムシ仕様から蝶やカブトムシのように、幼虫と成虫が全く違う形になるのが完全変態と言います。

 まさひメタモルフォーゼ!

 これに対し、蛹の状態を経ず、バッタやコオロギ、ゴキブリのように親に似た幼生が脱皮をして大きくなっていくのが不完全変態の昆虫です。進化としては、完全変態が後のようですが、不完全変態の昆虫もしぶとい種族が多いです。

 完全変態の昆虫は何だか似ても似つかない大人になるのが、不思議に思いました。子供の頃、地を這うイモムシや毛虫が、翅を広げて空を翔ぶのが信じられませんでした。

 動き方や、食べるものも全く違うのですから凄いです。人間も大人になると大きく変わる人はいますが、幼少の面影なく、ここまで変わる人はいないでしょう。

 そんな、昆虫好きの少年だった私は、大学を卒業すると、就職することになり、大手企業なら将来も安心だと考えて、就職して化粧品会社のサラリーマンになりました。

 当時は今よりも、転職など難しく、新卒で就職すれば家業などの腰掛けでない限り、ほぼ一生その会社を長く勤め上げるのが当たり前でした。

 多少は面白い面もありますが、大概は面白くもない仕事も多く、いつか蝶のように変態したいと考えていました。

 そう思いながら、会社も吸収合併され、親会社ができ体制の混乱はあり、パソコンが普及してデジタル化など仕事のやり方は多少変わったものの大筋は同じ、不完全変態でした。

 定年までは意地でも勤めて、それなりの退職金と年金は約束されました。

 しかし、一つの勤め先の価値観、経験で一生を終わるのはもったいなく感じて、まるで経験のない仕事をしたくて、遮二無二求職活動をしました。

 公務員としての、地方自治体、年金事務所、裁判所、労働局とそれぞれ全く違う仕事に取り組み、今また、ITベンチャー企業で初経験の仕事をしています。

 ついこないだまで役所の窓口で審査や相談をしたり、事務をしていて、切り替えてベンチャー企業で外国人の上司の下で働いています。

 子供の頃の昆虫並の変態の夢が一部かなえられたような喜びもあります。

 経験のない仕事を一兵卒として、若い人やよくわからない外国人に使われるのは大変だと思われるかもしれませんが、映画や演劇で新しい役、幅広い役を与えられれるような、変身、変態の快感というのはありま

 新しい知識や技能が教えてもらえ、生きるモチベーションが上がる気がします。

 還暦過ぎても、虫かごと網を持って蝶を追いかけるような子供心を持つのも悪くないです。

 

 

ドラマも終了、時代が流れ難儀なコトばかり?

舞い上がれの舞台になった五島列島福江島 鬼岳

 私も毎期見ていた訳ではないですが、テレビ離れの中、未だにそれなりに見る人はいるNHK朝の連続ドラマ、通称朝ドラをめぐる過去と現在のお話です。

 思い出すと朝の出勤前の時計代わりに見ていた時期や、職場の昼の休憩時にチラ見していた時代があったりで、歴代の主題歌や主演女優はそれなり懐かしいです。

NHKホームページより

 今回の「ばけばけ」は113作目だそうで、比較的無名俳優でマイナーな映画などで活躍していた高石あかりさんが、なかなか良い演技をしていたようです。主題歌がまったりとしていて、心を打つものがありました。

 ヒロインの母親役で池脇千鶴さんが好演されていましたが、2001年朝ドラ65作目「ほんまもん」のヒロインでした。25年前はアイドルというかかなり美少女的なイメージでした。

 そういう面では、今クール、この冬から春の時期のドラマはかつての朝ドラのヒロインが主演もしくは主演級の役どころで頑張っておられました。

 一番時代を遡るヒロインなのが、1996年54作目「ひまわり」松嶋菜々子さんが「おコメの女」で熟年パワーで、まだまだ主演を張っておられました。

 2010年少し低迷に落ちた時期の朝ドラを強化し、人気を取り戻したのが「ゲゲゲの女房」、水木しげる役の向井理の女房を演じたのが松下奈緒さんでした。今クールは「夫に間違いありません」の主演。重たいサスペンスで難しい役どころを安定の演技でした。

 同年後半83作目「てっぱん」で明るく初々しいダンスが記憶に残る瀧本美織さん、久しぶりな見ました。今クールでは「身代金は誘拐」で目まぐるしい展開に翻弄される主人公の妻役です。

 さらに続いて84作目の2011年「おひさま」のヒロイン、井上真央さんが「再会〜Silent Truth〜」で、子供時代の犯罪が現代に繋がる難事件の重要な役どころ、正統派の美人女優だった、彼女も久しぶりに落ち着いた年齢でも役どころでした。

 そして東日本大震災後のエポックでもあり、話題をさらった2013年88作「あまちゃん」の能年玲奈(現のん)さんが「こちら予備自衛英雄補!?」というコメディで久しぶりに地上波連続ドラマの主演に返り咲きです。事務所独立の事情で干されて、名前も変えて、苦労もあったでしょう。映画や配信、BS、CMなど徐々に復帰され、演技力はさすがです。

 記憶に新しくなりつつある101作目2019年「スカーレット」のヒロイン戸田恵梨香さんが今クール日曜劇場「リブート」で鈴木亮平とダブル主演です。この枠らしい豪華な配役と面白い設定のドラマでした。この頃から、NHKの朝ドラは視聴率稼ぐため、もう売れている俳優が主演になるケースも多く戸田さんも既にドラマや映画で人気者でした。むしろ旦那さん役の松下洸平が脚光を浴びました。

 翌2020年の103作目の「おちょやん」主演の杉咲花さんが今クールでは「冬のなんかさ、春のなんかね」で小説家のヒロインでした。どんな役でも可愛くて、演技力は凄い俳優さんです、

 2023年108作目「らんまん」で植物学者役の神木隆之介のお相手を務めた浜辺美波は、大河ドラマ「豊臣兄弟!」でヒロインではありませんが秀吉の奥さん寧々を演じ重要な役どころです。同番組で主演仲野太賀演じる秀長の幼なじみを演じる予定だったヒロインはスキャンダルで辞退され白石聖さんが代役となりました。2019年98作目「半分、青い」のヒロインだった永野芽郁さんは残念ながら、地上波のドラマではしばらく見られないかもです。

「ばけばけ」の前作112作目、昨年の「あんぱん」に主演した橋本環奈は「ヤンドク!」で元ヤンキーの医師役、その前々クールでも「天久鷹央と推理カルテ」でも変人天才医師でしたから、ドクター役がハマる?超売れっ子で何をやっても橋本環奈、キャラ立ちが難しいですね。

 以上、つれづれでタイトルが少し違うとか漏れてる俳優さんがいるかもしれません。

 107作目2022年の「舞い上がれ」の舞台五島列島福江島をレンタカー借りて、朝ドラ主題歌メドレー聞きながら走っていてこんな回想をつれづれに書きました。

 もう、あの俳優さんが落ち着いた母親役とか、時代の移ろいを感じます。

 ヒロインではなくても、かつてピチピチのアイドルや若かった俳優さんか、ベテラン俳優になられてるのに驚き、時の流れを感じます。

 あの俳優がデビューした頃、あのドラマや映画を見てCMが放送され、あの歌が流行ってた頃は、会社でこんなことしてたとか、家族がどうしてたかとか、懐かしく思いながら今の時を走り続けます。

 

 

ネットテレビの時代

 テレビを買い替えました。

 壊れたわけではないのですが、4Kやネットに対応ということもあり、約15年ぶりの購入です。

 2011年アナログ地上波終了を前に政府がエコポイント付与をやっていた時期から15年ほどで、まあよくもったものです。

 この間個人的にも還暦、定年を迎え、子供たちも就職、このテレビも買うまでに成長しました。

 しかし、エコポイント付与は官主導の典型的な愚策だったのか、家電業界の凋落は始まります。液晶テレビで勢いに乗っていた名だたる国内家電大手はこの15年の間に、どこも大きな変革にさらされ、一部は消滅、吸収され、撤退し、日本経済とともに転がり堕ちるのでした。

 この間、ネットやスマホの普及も顕著で、ガラケーが淘汰される時代になりました。

 地上波チューナーのないテレビもありました。私の子供らはまだ新聞のテレビ欄を見てという習慣はありますが、もう新聞も取らない地上波テレビも見ない世代が親になっていき、いわゆるオールドマスコミはコンテンツを発信する一つの業態になっていきます。

 テレビも、多くのネット配信を見るモニターとしてのハードとなりました。

 たった15年、変わっていないと思いつつ、世の中どんどん変わっているのです。

 衛星放送で他チャンネル化した時も、こんなにたくさん見るものがあったら、時間がいくらあっても足りないと思いました。

 今WBCで騒がれるネトフリや、ダゾーン、ティーバーやアマプラ、ABEMA、YouTube、家族のサブスクでいろいろ見れると、何だかとんでもないコンテンツ飽食の時代も感じます。

 それでも本を読むのがまた、カッコいい。

 

 

 

御蔵入り免れた、感動の良い映画でした 「エンジェルフライト THE MOVIE」

 ぜひご覧になってください。アマプラ配信で見れます。

 主演女優に勃発したスキャンダルで上映が危ぶまれていました。劇場上映でなく配信は予定どおりだそうです。新作映画も劇場にかからず配信からの時代です。

 なかなか良い映画でした。テレビシリーズからの映画化のレベルは越えている。ドラマ見てなくても楽しめます。元々映画向けのロケがメインで、テレビ版プロローグとしてやっていたのかと思います。

 メキシコのロケはキレイでした。

 国際的な葬送を行う会社で、同時に依頼のあったエピソードが並行して描かれ、どれも見応えあるエンディングへと向かいます。それぞれ出来すぎのストーリーという評もあるかもしれませんが、一人一人の生と死、特に海外での無念な客死には当たり前にドラマがあっていいとも思います。

 映画から登場の俳優さんもみんな良かった。

 同窓の生瀬勝久が渋い父親役。ハチャメチャな若い時から思うと、なかなかお互い年を感じます。

 日本から駆け落ちした妻を事故で亡くす、頑固でダメな雇われシェフを演じた木村祐一も良かった。

 松本穂香は出番は少なかったのですが、語りは声に癒されます。

映画レビュー ラストマンファーストラブ

 テレビの連続ドラマでやって、新春にスペシャルがあって、その流れに乗せての映画化のパターンです。

 ドラマを知らなくても冒頭で紹介されて十分楽しめますが、やはり知ってる人がニヤリとしたいような面白さもあります。

 福山雅治と大泉洋のタブル主演で、脇役もテレビからと映画オリジナルキャラが登場して、アクション、ミステリ、ロマンスてんこ盛りの楽しめる映画になってます。

 元々の設定上が全盲のFBI捜査官が日本警察で捜査するという仮面ライダーなみのあり得ない話なので、ツッコミ出すときりがないので、カッコよさとキレ味、美しい景色と女優さん達を楽しめば良いです。

 大泉洋ホームの北海道ロケというので、設定上は東京生まれの刑事が、北海道をバカにされると怒る小ネタ満載です、重要な場所にローカルファミレスチェーンの“ラッキーピエロ“が宣伝色満載で登場します。

 大泉洋さん、しかし北海道ローカルからキャラは変わらないが、もはや大物俳優になったなと思います。

 福山雅治役とその初恋相手の若い頃のエピソードに若手俳優を抜擢しています。売り出しとともに、ベテランの時間拘束を軽減して尺を稼ぐのは最近のヒット映画の定番手法です。

 當真あみちゃんのハーフ役は文句なくかわいいかったですね。

 今田美桜さんは、スケジュールの都合で東京居残りでチョイ出演?絡みはあり、何と笑わせる朝ドラネタの重要なセリフもありました。朝ドラヒロインで格が上がり売れっ子になると、以前のシリーズの脇ポジションが難しくなりますが、今後はどうするのな、どうでも良い心配です。

 もうお一人、重要な役でネクストブレイク候補、月島琉衣さんも熱演でした。

 [ネタバレ]細かく要求を言えば、ミステリ的な部分で、犯人(内通者)はあんなんもんとしても、重要人物Xに関しては、もうちょっと脚本や設定で作り込みは欲しかったとは思います。

 とはいえ、なめら面白い、スカッとする映画でした。

下剋上ありの優勝戦だから面白い

  年末というと昭和の昔はレコード大賞、歌謡大賞とかの1年の歌謡曲のトップを決める番組が人気でした。

 音楽の多様化が原因なのか、そもそも楽曲に優劣をつけるのがおかしいのか、ヤラセなのが飽きられたのか、人気は無くなりました。年末の歌番組としては総括した歌謡祭的なものや、紅白歌合戦が何とか残っています。

 お笑い、漫才の頂点を決めるというM-1グランプリも波はありましたが、今年の年末も盛り上がっていて、なかなか面白かったです。若手人気漫才師たちが賞金1000万円と名誉を目指し、本気で勝負しているのが伝わります。

 たかがお笑い、漫才であり、それこそある程度の忖度や筋書きはあるとは思われます。しかし、スポーツでもなく、競技でもない芸能の1ジャンルが、なぜか人を引きつけます。ガチンコの真剣勝負が展開され、実際になかなか計算され練習したお笑いとしての面白さとともに、勝負としての面白さもあります。

 一度決勝までに破れた漫才師が敗者復活で勝ち残った下剋上の年もありますし、今回もファーストステージで断トツで最終3組に残ったのに、最終決戦では一票も取れずに優勝を逃す予測できない面白い展開でした。

 このレギュレーションが絶妙なのかもしれません。今人気者のサンドイッチマンも敗者復活で勝ち上がったパターンで吉本でもないどちらかというと弱小事務所所属ですから、出来レースではないガチンコな勝負でした。

 レコード大賞は衰退しましたが、プロスポーツ、他の芸術の映画だとか、文学、音楽、絵画などでも優勝や年度の賞が決められます。

 それぞれに評価のしかたや、決勝、優勝や1位の決め方、審査や発表も違います。スポーツ番組のようなイベントになるものとそうでないものがあります。やはり、ヤラセや忖度で決まったドラマ的なものよりも、実力者が真剣にぶつかりあい雌雄を決する真剣味に人気が集まり、その賞やチャンピオンシップに権威が保たれいると思います。

 プロレスや総合格闘技も大相撲も栄枯盛衰があり、一時は国民的人気があったり、大晦日に特番もやる人気コンテンツでしたが、やはり筋書きやレギュレーションにヤラセが見えてしまい人気が落ちました。

 そういう面では、野球なんかも今のオオタニ人気にあぐらをかいてるとダメです、クライマックスシリーズなんかの解かりにくいレギュレーションでは衰退の恐れがあります。

 クライマックスシリーズも日本シリーズも下剋上ありのその時点での最強がガチンコでやるところを見せないと、やがてスターがいなくなりレコード大賞のように凋落すると思われます。

 昭和の歌謡曲もプロレスも好きだったのですがね。

 

 

令和には続かなかったヒーロー

 藤子不二雄さん、お二人が別々の活動になり、亡くなられてもだいぶ経ちます。ドラえもんは年に一回は新作映画が作られ、誰もが知っているワールドとして描かれ、テレビでもCMや募金などでもずっと見かけます。

 ドラえもんの最終回はどうなるという考察もよくなされ、ファンの創作も出回ってます。

 漫画もよく読んだ私の子供時代は、藤子不二雄さんといえばオバケのQ太郎が大人気でした。SFとスパイ的な「パーマン」「21エモン」も好きでした。「ウメ星デンカ」も良かったです。当時は後から出てそれほどブレイクしていなかった「ドラえもん」だけが、他のキャスト含め大ヒットし知らない人がいない国民的なアニメになりました。

 藤子不二雄さんのお二人が別れた関係もあり、版権の問題などでオバQ他の作品もなかなか再放送やリメイクもされません。

 万能なバッチやヘルメット、便利なコピーロボットなど、ドラえもんに負けない「パーマン」の設定は好きでした。

 しかし、魅力的な道具と無茶ぶりな使命を託したスーパーマン、その人はもちろん名前が使えずバードマンに変えられました。

 さらに、パーマンとかパー子とか言う言葉自体が不適切な言葉狩りにあい、版権もややこしいので放映や、リメイクは完全に難しくなりました。昔は何かおどけたことをやると、「お前はくるくるパーか」と言われたものですが、パーという表現をそういう使い方はできなくなりました。

 ドラえもんの毎年の大冒険映画や、コナンやしんちゃんの冒険映画も、よく作られていますが、さすがに同じシリーズをあまり作り過ぎるマンネリと矛盾は否めません。

 実写特撮ではスーパー戦隊シリーズが休止になり、宇宙刑事が復活するようです。

 藤子不二雄に限らず、以前の他の作品の題材をリメイクするのもいいとは思われます。

 いろいろ武器を持った子供のヒーローアニメ、新しいのもいろいろ出て来てるのかと思いますが懐かしいです。

 

戦隊ヒーロー終了、モチーフもネタ切れ?

 テレビ朝日、東映制作のスーパー戦隊シリーズが、50年続いた歴史を今年度で終了するとの報道がありました。

 私らが中学生の頃から延々50年も続いているので、日本らしいパターン化された長寿シリーズです。同じく東映では仮面ライダーシリーズや、円谷のウルトラマンも休止期間はあるものの、長く今も続いています。

 特撮で言えば、怪獣映画のゴジラシリーズも東宝のドル箱として、何度も設定を変えては制作されています。

 アニメや漫画の世界でも、シリーズは、人気があると打ち切ることができない事情で長く続いているものが数多くあります。

 国民的なアニメ「サザエさん」をはじめ、同じく漫画としては「ドラえもん」「ゴルゴ13」も超がつく長寿ですし「クレヨンしんちゃん」や「名探偵コナン」も子供がとうに大人になる歳月を延々と設定の年齢は変わらず続いています。

 そんな中でのスーパー戦隊シリーズの終了は、ある意味英断なのか、よほど苦しい事情もあるのでしょう。

 決して人気が衰えたわけではないようですし、視聴率も悪くはありませんでした。

 既にあちこちで書かれてはいますが、ライダーのシリーズとともに、若手俳優の登竜門となっていました。今をときめく横浜流星、山田裕貴、松坂桃李ら多くの人気俳優を送り出しています。

 コストに見合う収入が得られない等の理由は囁かれてはいます。

 私も子供としては熱中してみたのは最初のゴレンジャーぐらいで、あとは大学から社会人ではやってるなと言う程度でチラ見、子供ができた頃には、土曜日朝にライダーとともに一緒に見ていました。

 特撮は昭和に比べCGも使われ垢抜け、変身シーンやロボットの変形などもカッコよくなっています。男女の若手俳優もビジュアルに優れて、ここから人気につながるのも分かりました。

 しかし、モチーフとしてネタ切れ感もあり、私が子供と見た時期でも、「忍者」「恐竜」の戦隊などの素材は繰り返してシリーズになっています。子供に人気のあるテーマは限られ、ネタ切れでもあったのです。

 シリーズとしては、さまざまなモチーフや、追加戦士など斬新な展開もありますが、5人で戦いプラス巨大ロボットで決戦という毎回のパターンは、昭和の3作目から確立し、ほぼずっと踏襲されています。

 この大いなるマンネリは、やはりスポンサーの玩具メーカーの縛りが大きいようです。

 玩具メーカーは、他のライダーやウルトラマンのシリーズでも、デザインやストーリーの設定にも、大きな影響を持ち出しました。脚本もかなりの制約を受けているのは知られる所です。番組のタイトルや継続にさえ影響力を持っていました。

 最初の仮面ライダーやウルトラマンは基本一人が武器なしで戦っていましたが、本体も戦いにあわせてタイプチェンジやバージョンアップをし、変身や攻撃にもさまざまなアイテムを使うようになり、悪役やバディとなる戦士も覚えきれないほど登場します。

 実際に、それほど必然性がなく、雑誌に紹介されても、ほとんど使われなく終わったバージョンすらありました。

 さすがにこれでは、脚本家や現場よ自由な表現、創作は難しくなっていたのではと思います。俳優も戦隊シリーズは人数が多く、若手とは言え1年間の拘束は大変で、ロケも多いだけにコストもかかり苦労は多かったと想像されます。

 50年もやっていて、シリーズを回顧し、ワールドをつなげる作品や、映画もたくさんありますが、ヒーローたちの競演は、豪華で夢の実現ではあるものの、孤独に戦う戦士のリアルとは離れていきます。

 これはウルトラ兄弟やライダーのシリーズでの前シリーズのヒーローの客演と似た問題です。

 元々が仮面ライダーの3人が競演したり、ウルトラマンに前ヒーローが助けに来た回が、大反響だったことから、ヒーローの競演、チームプレーが戦隊シリーズの原点のようです。

 しかし、これもやがて一人の敵を複数でやっつけるのは、イジメのように見えます。また、単体のヒーローだけでは勝てない弱体に見えるジレンマもありました。

 シリーズが長くなると、マンネリも含めて、矛盾が多くなります。

 私はやはり、芸術作品は一過性のもの、せいぜい数作で終わりがいいのではと思います。長くても寅さんや古畑任三郎ぐらいで、せめて本人とともに老けて亡くなると終わりがまだちょうど良いのです。

 時代背景と時系列的におかしくなるぐらいの長寿はよろしくないです。