AI時代に化粧品を売る美容部員

チャットボットに負けて美容部員は絶滅職種になるのか

化粧の技術を教え、化粧品を売るメーカーの美容部員。メーカーによりビューティアドバイザー、ビューティカウンセラー等とも呼ばれています。百貨店や専門店等で華やかな職種として人気があります。今だに有名百貨店も1階などの一等地が化粧品ゾーンです。
一方、訪問販売の化粧品こそ廃れましたが、通販やドラッグストア等で自分でチョイスして化粧品を買う人は確実に増えています。
美容部員という職業は無くなっていくのでしょうか。
大手化粧品メーカーの業績はインバウンド需要もあって右肩上がりです。資生堂、コーセー等海外国内とも過去最高の売上を更新しています。ロート製薬や富士フィルム、サントリー等異業種もどんどん参入して化粧品業界は百花繚乱の時代です。
外国語を話せる方等は、まだまだ新規雇用の可能性はあります。

求められる先鋭化、契約年俸型が進むかも。

ifrs(国際会計基準)では化粧品の原価に、美容部員の人件費を含めるという考えがあります。
百貨店でしか売っていない高級外資系等は、実態として当てはまります。国内メーカーもカウンセラーやアドバイザー社員を介して売るブランドと、マス媒体で宣伝したり店頭POPやクチコミなどで売れるセルフ型のブランドに分けています。人件費をブランドにより商品原価にシフトする動きがでてくるでしょう。
平成の前半までは、メーカーのもっている情報をユーザーに流す時代でしたが、今はかなりの一般の人が一人の美容部員よりさまざまな情報を持つ場合があり得る時代です。
リアルの店舗で実際に化粧品の技術をアドバイスし、情報を提供するには、最新鋭の機器を駆使したり、エッジの利いたプロのテクニックなりトークが必要です。
メーカー側も従来の年功序列、終身雇用の形態での職場としていては、なかなかベンチャー型の新規参入や外資に太刀打ちできないからです。
アーティストに近いくらいに、すぐれたテクをもったビューティアドバイザーが好条件である程度の歩合と年俸更新型で雇用されていくのではないでしょうか。

チャットボットに対抗する人と、それに情報をインプットする人

いまでもドラッグストアの売り場ではスマホの写真を見せて、この化粧品を売ってくれという外国の方が多いですが、この傾向は日本人も含めて強まるでしょう。
美容部員の売るブランドと、セルフブランドを扱い店、サイトでの販売可否含めどううまく棲みわけるかはメーカーサイドの大きな課題です。
同じような成分、色を使った化粧品をうまくセルフのブランドから進める知識のあるメーカーに偏らない販売従事者やソムリエのような存在も必要になってきます。
スマホから見れる、情報サイト チャットボットに、商品を分かりやすく紹介するのも今後のメーカーの大きな仕事であり、美容部員としての第一線を退いた人がシフトする場合もあるでしょう。ユーザーサイドに立った人の雇用が生まれる可能性も高いです。
AIやロボットに雇用が奪われると思う方は多いですが、

先鋭的プロフェッショナルとユーザー視点のチャット

 この二つは、まだまだ化粧品メーカーに雇用が生まれ継続するカギです。
キャビンアテンダントはロボット化してもビューティアドバイザーは残るのではないかと私は思います。
もちろん、是々非々で高いものだけを売りつけるようなメーカー、人員は新しい時代には残れません。
その人にあった商品を時にはピンポイントで他社のもの含め、情報提供できるようなアドバイザーですね。

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