間違いだらけの節約

ムダな消費を喚起する割引は節約ではない

老後2000万必要問題から、シニアを中心とした節約のススメ的記事やコラムなど、アナリストやファイナンシャルプランナー等が書いているを良く見かける。ただ盛りたいために、余分な情報、ミスリードも多い。
保険の見直しや相続への対応はいいとして、投資はもちろんだが、安易な割引やシニア優待などの紹介は要注意です。
公的な税軽減や給付などと、同列に大手小売りや映画館、レジャー施設の割引が一つの表になっているものなどは悪質で、勘違いしやすい。
たとえば映画。シネマコンプレックスが主流の今の時代。シニア割引や夫婦50、その他特典で、多少安くなっても1200円。もちろん割引なしでいくより700円安い。ただその他の給付や節約でなけなしのお金が夫婦なら2400円確実に減っていく。おまけに、その場にいけば、甘く美味しいポップコーンやホットドックやドリンクの誘惑から、会員特典、予告編で次の映画の誘惑、映画の半券でもゲームなどのアミューズメントや飲食、モールなので買い物の誘惑、、にさらされます。
もともと割引券は販促策で、そこで多少値引きしてもドリンクの一杯でも買うだろうとの経済論理があります。

ぼったくられずに工夫して節約

毎月映画館に行っていた映画ファンが、いまさら割引情報を知るとも思えません。これらの記事は今まで行ってなかった人が映画に行くことを想起させます。
大型スーパーなどの商業施設のシニアデーも基本的には同様の販促です。
必要なものだけ買う。テレビなど他の代替でガマンできるものは辛抱するのが節約です。
ファイナンシャルプランでゆとりがある方、人生の最優先がこの娯楽や消費ならそれでもいいですし、保険の見直しとかではとてもやっていけない生活の節約が必要な場合は、外での飲食、遊興は無駄遣い。あえていえばぼったくられています。
コンビニの珈琲一杯が100円で安い。確かにスタバで300円、そこそこの喫茶店で800円とかよりは安いですが、ついでにデザートかパンでも買ってレストスペースで休憩するとあっという間に500円。それも習慣になると食費などすぐ膨れ上がります。
珈琲豆をスーパーで買うと30杯くらい入れられても500円くらいで、かなり美味しいものが手に入ります。お菓子なども家で食べれば、店の中よりはるかに節約できます。
ワインなんかは(まあ飲まないのも節約ですが)外で呑むのの何十分の一で、(うまくいいものを調べて、保存の温度しっかりして、料理に合わせれば)かなり美味しいものがあります。
漫然と節約と思っていることが、ぼったくられてることはあります。そこは知恵と工夫で、少し考えると心が豊かになります。

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