マネジメントの難しさ、面白さ

間違いやすい和製英語

マネージャーという言葉は、日本では雑用係的意味合いで広まりました。運動部のマネージャーやタレントのマネージャーなどはとても管理職や監督職ではないです。
まあ最近こそマネジメントという言葉は少し広がりました。まだマネージャーと言われると課長や部長より響きは軽いです。 コーチという言葉も、どうも監督の補佐や、各部門のリーダーのような誤解があるますがまさにコーチする人です。ヘッドコーチが監督の意味あいのスポーツもあります。
マネジメントやコーチングだけでも何冊もの本になるので、部分的な話になりますが、名選手でなくても名監督名コーチになれます。これは実際の社会でも、プレイングと、指導やマネジメントは別だという話です。
一般に企業なども現場や営業などより、管理職の方が上位職として給与がよく、一流プレイヤーとして第一線にずっといたほうがいい人まで管理職になりたがる傾向があります。これが間違いの元でもあります。

名選手がすぐ名指導者にはならない


野球に興味ないかたもおられると恐縮なので名前などをあえてあげずに、例をあげます。(興味ある方はご想像、お調べください)
2019年日本プロ野球に一番若い監督は39歳で、(年上の現役プレイヤーもいる)で現役時代野手でしたが、一軍で6年間37本のヒット、ホームラン1本しか打てずに戦力外となった平凡な実績の人です。
ところが昨年最下位だったチームを任され、自分よりも年上や実績上位の選手をうまくマネジメントし戦略を立て、チームを盛り上げ上位にひっぱっています。
別のリーグの球団も昨年最下位から監督が替わり、二軍でくすぶっていた選手をうまく起用したり自身も感情ゆたかに選手と一体になっています。
このチームの昨年までの監督の現役時代の実績も根性も素晴らしく、引退後に話される技術論や精神論もなるほどスゴイと思うものがありました。しかし、ある意味だからこそ、この監督についていけない選手が多かったのだということもわかりました。
その方がものすごい努力、苦労もされ身につけた技術なのもよくわかり、自分だって生まれ持っての天才じゃない先輩からきつくしごかれ、自分で負けずに練習して勝ち取った。だからお前らにもできるはずだ。
実は私も管理職になりたての頃、部下にきつくあたって失敗しました。

大事なのはメンバーのモチベーション

私のいた会社が、陸上やバレーボールをやっていてその現役引退者を内勤や営業の部門で受け入れる体制になっていました。違う職種の苦労もあるのですが、なまじプレイヤーやコーチなどで成功経験があると、かえって我が強くなって馴染めない人がいました。
営業でも内勤事務でも、単純な勝ち負けではなく、持続的な関係が社内外に必要です。後輩だから先輩の味わってきた理不尽を味わせるのは、いいものではありません。
大事なのは部下のモチベーションをあげること、足りないものは何かを補わせ、チーム全体の活性に向かわせることです。利益目標や人員や予算の制限などがあり、目の前のメンバーで目いっぱいできることとは、メンバーが最大限、適材適所で頑張ることです。またそれによって大きく成果は変わってきます。
自分がプレイヤーだったときの頃と、今の部下を単純に比較して叱咤しても何ら成長にはなりません。プレイングとマネジメントはやはり違います。確かにプレイヤーの中には現役時代も自分より優れていたカリスマ的指導者でないとなかなかいうことを聞かない輩がいます。そういう人もうまくスキルによってマネジメントしていく。マネジージャーはその人と現役に戻って競争するわけではありません。
現実にマネージャーとしての評価は、マネジメントの実績のみなのです。それは優秀な部下や、発展途上やあまりやる気のない部下、未熟な者も含めチームとしてレベルアップし、闘っていけるかどうかです。
方法論はきりがないでのすで、またの機会に。

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