花火:世界中を幸せに変える

世界中の爆弾を花火に変えて

「みんな爆弾なんかつくらないで きれいな花火ばかり作っていたら きっと戦争なんておこんなかったんだな」山下清画伯の言葉、2012年の大林宣彦監督の映画。東日本の震災も見たいろんな想いの託された映画でした。

花火は大好きですが

花火は子供の頃から好きでやはり夏の風物詩だと思います。大規模なものとしては東北の秋田大曲の全国花火大会を2度ほど見ました。大掛かりで種類も多く華やかでした。小さい子連れで帰りの混雑は大変でした。
土浦やこの長岡は機会がありません。隅田川とか関東にも夏いる機会はないので、あとは関西のびわこ、天神祭、淀川、宇治川。宮津や亀岡のも見てます。規模の大小はあれ見る位置にもより楽しいです。
混雑による将棋倒しや露店の事故等は残念で痛ましいです。
大風の火事や爆発のリスクはあります。安全確保のため中止や縮小もありそれも残念です。http://seizafpkotodama.com/2019/07/23/%E8%8A%B1%E7%81%AB%E4%BA%8B%E6%95%85/

戦争を想起する 亡き人への祈り、未来への希望

父もなくなり、その父私の祖父は何人もの叔父を戦争に送り二人を戦死で失いました。祖父と打ち上げ花火をしているとき、上手く上がらずに熱い火種のまま落ちてきたことがありました。「空襲や」と叫んで祖父は怖がりました。私と兄は子供心に面白がりましたが、祖父にとってはトラウマであり、生死の境の体験を想起したのでしょう。
5年前東北にボランティアに行ったとき、小さな島の花火大会を見ました。もともと過疎で津波の災害にもあい、都会の人から見れば不便で何もない漁村の人たちが本当に花火大会を楽しみにして、祭りを心から楽しんでいる。その姿に何だかこちらが感動し元気をもらいました。
実際に世界中の爆弾、核兵器、原子力も花火に変わることは現実にはありえないことと思われるでしょう。

怨みの炎少しでも消えれば

最近では京都アニメの悲惨な事件がありました。北朝鮮はいまだにミサイルを発射しています。中東でも戦火は絶えていません。人の心の痛みなのか怨みなのかは連鎖さえしているのでしょうか。
世界の爆弾が花火に変わるなんて能天気だと言われるでしょうか。
国家を守るために、戦うこと武器も兵器も必要だと言われるでしょう。しかし山下清は世界中のと言っていますので、戦う相手ももはや花火しか持ってない状態を望んでいるのです。
7月23日のブログで書いた福知山花火露天商で家族3人を犠牲にした会社の後輩Mくん。経験していない者にはその苦しみや恨みは分からないです。民族を罵り、差別を罵る人も、その立場立場にならないと分からないでしょう。
でも、白菊と呼ばれる菊の華のような打ち上げ花火にはどんな人の気持ちも鎮めたい悼みたいという花火師たちの想いが込められています。
あの小さな島で、眼を輝かせて花火を楽しんだ島民たち、子供たちが未来にも輝けますように。

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