スポーツの日、命のこと

コロナ禍がなければ2020年7月23日にオリンピックの開会式が行われ24日はそれを祝う祝日で4連休のはずでした。
1年後に延期されたオリンピックということで、期待と不安の入り混じった報道が、コロナ感染者激増のニュースとともに流れます。
代表に選ばれたアスリート達、まだ選考途上の競技の選手らの複雑な心境でしょう。
大雨の被害からの復興もなかなか進まない中、命をめぐる衝撃的なニュースとして、ALSの患者に医師が積極的な安楽死を行った容疑で逮捕された件が流れました。
主治医ではなくネットで知り合った別の医療機関の医師が、難病とはいえ仕事人のような依頼を受けたということでしょうか。
賛否はありますし、世の中に高齢や難病、延命しても苦しむだけの状態の方が多々いることもわかります。
実際には表には出ないにせよ。終末期には物理的生物的に心肺を動かすことに意味はなくなり、延命を取りやめるケースは多いでしょう。
ただそれは大っぴらに表に出してはいけないことなのかもしれません。自殺や安楽死、模倣を生む殺人等は報道の規制は必要です。
闘病を乗り越えたアスリートが、他のアスリートの励ましの力に支えられたとお話しされていました。
オリンピックの開催は、現状を考えれば考えるほど難しい課題は多いです。観客をどのレベルまで入れるかを想定しても今から制限をかけたり、大幅な縮小をすることも発表していかない時期を迎えます。
感染拡大予防もかなりのレベルで予算を投じないといけないし、ある程度の感染が起った場合の責任もコストも想定して、開催の是非は難しいところです。
IOCや競技者の中にも懐疑者は多いでしょう。目の前のコロナ、豪雨災害の復興も大事です。
それでも日本のいろんな人がアスリートの頑張りを見て希望を抱くならば、最善最大の努力をして開催して頂きたいと私は思います。
WITHコロナ、言葉だけが先行しています。感染者が多いアメリカやアフリカ等の地域から選手や関係者、観客をどう受け入れるのか。中止するこは順当な選択です。困難すぎる課題だからこそ、日本の総智を搾って努力と工夫で実現できればあっぱれです。
進むも地獄、引き下がるも地獄の正念場です。莫大なお金もかけられません。すでに五輪にお金はかけています。やめても違約金や施設の建設、キャンセルは莫大な負です。旅行や宿泊関連等でコロナ倒産は今後キャッシュフローで増大する中、五輪辞退でさらに増えます。著名な五輪パートナー企業もインバウンド縮小とともにかなりのダメージを喰らい業績、雇用に大きな影響を与えます。
「GOTOの旅行がいいとか悪いとか、他の県に来るとか来ないとか」つまらない議論をしているところではありません。
政府と民間の知恵を出し合い、コロナの感染を押さえ込み、イベント開催をしていく知恵を見出すことが急務です。

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