父は家を買い遺した   ファイナンシャルプランナー

父は8人兄弟の六男で私の家に婿入りしました。昔は兄弟が多く、養子や婿入りは当たり前で、本家や分家、錚々たる兄弟の中、父も自分で小さいながらニュータウンに新しい家を購入しました。
子供の頃、思わなかったのですが、家を買うことはやはり一生にあるかないか買い物です、自分の世代で新しい家を買うことは誇りだったのでしょう、婿入りの苦労や、兄弟親戚への意地もあったのかもしれないと後から想像しています。
その家は今は私の兄が住み、母の住んでいた私の実家は、母は高齢者マンションに住むのを契機に売ってしまいました。
私は次男ですので、自分のローンでマンションを買いました。40代後半での最長ローンで、退職金を当てにしての無謀な面もあるローンでしたが、何とか返し切って父母の遺産が老後のたくわえに回せました。
ある意味何かローンがあるから我慢できた面もあり、無理もしないと家も買えなかったでしょう。そういう面では大金持ちでもなく、貧乏すぎることもない家庭と両親に感謝します。会社もバブル以降苦しい時期もありましたが、当時まだ大企業は余裕があったのか、何度かリストラもありましたが勤めあげることができたことにも出会った人に感謝します。
子育てと教育、マイホームのために、人生の大半のお金を使い追いかけられるとは言います。
家なんて人口が減れば余ってくるよと言われた先輩もいましたが、なかなかどうしていろいろ土地や住宅も目先を変えて売り込んできます。
結局は足るを知ることです。幸い、昭和一桁生まれに育てられ、たまに贅沢もしますが、基本的には平日は毎日吝嗇です。

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