JRからも見えていた北海道の危機

北海道が今コロナ感染拡大で、その他の大都市圏と並び医療機関も崩壊寸前っといわれるほど大変な状況のようです。
しかし他の都市圏と比べ寒いので先行したのもわかるのですが、面積が圧倒的に広く人口密度もも低いはずなのに少し違和感です。
たとえば近畿圏、中部地方とかでも大都市を抱える県が感染拡大して周辺の県は少ないのにこれはなぜでしょう。
しかしよく考えると北海道はひとつの県ではなく大きな道です。
そこに札幌という大きな都市があり、周辺に深刻な過疎の問題を抱える田舎で構成されています。
JRおよび第3セクターも、国鉄再編以降もどんどん路線を撤退しています。人口の減少、少子高齢化の流れは本州よりも早く、日本の未来を象徴しているかのようです、
近代化日本に貢献した炭鉱が無くなり、多くの先人が苦労して開拓した街、田畑、牧場もなかなか次の子供の代に引き継がれていきません。通学客が減れば鉄道経営は厳しくなります。
10年ぐらいの間で3割4割減少していく人口では、インフラや流通も大変です。JRが車両や設備を更新できないのも納得できます。
カーリング女子で一躍注目された北見あたりもそうです。本州の過疎の地域以上に大都市との距離も長く交通の利便性も下がり続けています。松山千春を産んだ足寄あたりも三セクも廃止になり、雄大な大地を列車が走行する姿は見えなくなり地域の活性は難しいところでしょう。財政破綻した夕張の市長を経験した鈴木現北海道知事、若くエネルギッシュにコロナの対応もされていますが、かつて国をあげて開拓した北海道の衰退は国の強力なバックアップも必要でしょう。
どこかで歯止めをかけないと自治体の財政が次々崩壊します。インフラを割り切って捨てるのは本州の町も同じです。都市が平成の合併等で、過疎地の山村や島嶼等を行政で抱えても結局は丸抱えは無理になり観光地等だけを残して住民には辛い選択をせざるを得ません。」

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