カーリングの日本的チームワークは強み

パラリンピックでポッチャを見ていると、何となく冬季種目のカーリングを思い出しました。冬季五輪時期限定、銅メダル時だけの人気かと思ったが、北海道や長野などを中心にシーズンを通してなかなかの人気でした。
たまたま試合をこのタイミングでやっていました。北京オリンピック最終予選代表を決める国内の最終決戦は最後までもつれ面白かったです。
知力、技術、体力、精神力求められる。それぞれの役割を担った女性も美しく躍動して見えました。(男子もありますが)
ビーチバレーや体操、新体操、アーチスティックスイミングなどが、女性にハラスメントに近いあざとさやセクシーさを求めるのに対し、あくまで知的な美という感じです。スケボーなどのストリート系のスポーツと感覚的にはやや似ています。
組織、チームで助け合う点もいいです。
最近の新しいスポーツでの、日本人の若い力、技術やチャレンジ精神には感心します。ただ、昔からのフィジカル勝負、身体能力になると、どうもまだまだ日本人は欧米人やアフリカ人には勝てません。
どちらかというと、知的な判断力や戦術、戦略と、チームでの連携を得意としていました。1964年の女子バレー東洋の魔女などは、そこに猛特訓が加わっています。
この時代の女子バレーと、カーリングで似ている点があります。カーリングは規定で国内大会の優勝チームが日本代表になります。この頃の女子バレーは日紡貝塚の選手がほとんどを占め、他のチームからあとは2~3人程度でした。
日本のチームスポーツが海外で成果を上げるのは、単独チームもしくは長期の合宿などでの練習期間が必要だと思います。
女子バレーはその後、日立が全盛の時期を迎え、その後多少の巻き返しはあってもソ連との2強時代が遠くなりました。オリンピックも予選落ちや、せいぜいベスト8という時代になり、2020東京では他の女子スポーツ隆盛の中寂しい結果となります。
サッカーも、裾野は広がり、高年俸で時差のある欧州でプレイにする選手が増えると現状では日本にいる選手が限られてしまいます。強い選手を選抜して代表チームを組むのが難しくなります。集合しての練習時間が限られると、顔見世のエキジビションならまだしも、真剣に向かってくる相手との無名選手との対戦でも難しくなります。細かい戦術の浸透とチームプレイが日本の強みとすればこの状態で世界の上位を狙うのは難しいでしょう。
陸上の男子400メートルリレーもバトンリレーが日本のお家芸で、100mでの個の力以上のものを4人が引き出して北京五輪で銀メダルをとっていました。100m9秒台の選手が頻出して最強メンバーと言われた2020東京では、それぞれの選手が100でも注目され、結局はバトンミスでリレーも惨敗に終わりました。リレーは明らかに練習不足と思われます。
もぐもぐタイムというおやつを食べ談笑するカーリングチーム。その仲の良さが、困難な練習を乗り越え、新たなアイデアを呼び、次のステージへと向かえるのではないかと思います。
ずば抜けた個の力も必要ですが、それをよく理解し連携していかないとチームスポーツは勝てないのではと思いました。

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