戦争の実体験が無い世代にとっては、映画やドラマ、書物などで想像するしかないです。外国映画にはアクションがかっこよく、映像として素晴らしすぎるものもありました。日本の特攻隊なども悲壮であっても憧れる存在に祭り上げられていたのかもしれません。
日本の渋い俳優の映画は、日本の悲劇を知っているだけに胸を打ちます。やはり戦死や、空襲で死ぬ運命の悲しさはもしそれが現代の現実ならと、特に子供時代は畏怖を覚えました。
何でも揃う現代の日本人からは、爆撃を恐れ、瓦礫の山で雨露をしのぐ家も、毎日の満足な食事もままならなかった時代は想像するのも恐ろしいです。
しかし日本が中国やアジアに攻め入って勝ち進んでいた頃は、やはり対岸の火事で兵隊さんありがとうですんでいたのでしょう。世界地図での日本の赤い領土が大きくなるのは誇りだったでしょう。
戦争への忌避は。人権とかきれいごともですが、やはり負けること、自分に危害や損失がおこることが大きいのでしょう。
それまで大きな戦争に負け、侵略を受けたことがなく神風が吹いてサイゴには勝つと思っていた日本人にとっては敗戦は大きな民族のトラウマになっています。
戦争を放棄し思考停止していることにより、戦争をしている国のお互いの事情を考察して判断するリテラシー、国際情勢の細部への見極めが日本人は苦手になっているように思います。是非は問わず世界には紛争がありその解決手段として望まざる戦争が起こっています。
近代で世界を巻き込んだ大きな戦争からすでに70年以上たっても、人は戦争と平和を繰りかえしているのです。
つづく