見つからければ速度違反がまかり通る不思議

 捕まらなければ泥棒や殺人などの犯罪をしてしまう人ってそんなにいないはずです。法律を守るのは当たり前でそれ以上のマナーとかエチケットにうるさいキッチリした人も多いでしょう。
 でもなぜか空いた高速道路や田舎の広い道路だと、オービスがないとわかれば思い切り制限速度オーバーする人が結構います。しかもどこからどこまで何分でいけたとか自慢したくなるようです。
 普段は法令順守はもちろん、人権や環境、マナーやコンプライエンス、エチケットにことさら気を配る人もなぜかクルマを運転すると、大して急いでいなくとも飛ばす人がいます。
 ひと昔前は飲酒運転もそういう感覚ではありましたが厳罰化や、事故時に飲ませた者も責任を問われるようになり、さすがに減ったようです。
 100キロ制限で飛ばせる高速道路で120~140キロ出すとか、60キロ最高速制限の一般道で80ぐらい出すのってそう難しくはなく、そうそう事故につながるとは思えない良い道が多いでしょう。ましてやクルマの少ない田舎道ならなおさらです。
 でもやはり速度制限には意味があり、当然ながら何かあった時は速度が高いほど一瞬で回避できる間隔は長くなり、事故も致命的に大きくなります。落石や動物注意などの標識もなんだそれと思わないことです。歩いていると何でもなくよけられる石なども高速になるとよけることは難しいです。動物もしかりです。新しい道路はけものみちを分断したりしています。
 シカや小動物はよけられるわけが無いと言われますが、それも速度や状況により回避できれば罪のない動物を撥ねる危険は減ります。
 まして自分が重大な殺傷を犯す可能性のある唯一の機会がクルマの運転だと考えてみれば、いくらすいた道路でも飛ばす気にはならない。と言っても飛ばす人はいます、何とも。
 GPSやドラレコなど結果として事故につながった場合に速度違反をしていれば、酒酔いのように処分を厳格化していくとかなりの抑止にはなるでしょう。普通の人が飲酒運転をすることがまずなくなったように、速度違反もなくなると関連のあおりもふくめて事故も減ると思うのです。

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