日本人がウルトラマンに求めるモノ

  映画「シン・ウルトラマン」を観ました。子供の頃のヒーローや怪獣を現代的設定とふんだんにCGなどを使いうまく仕上がっています。
 当時からのツッコミどころも強引に後漬けで修正や科学的設定をつけています。
 そもそもウルトラマンがなぜ地球に来て、地球人と一体化し命懸けで地球の平和を守るのか、特撮ヒーローもの難しい点です。
 怪獣のようなミサイルも通じない巨大生物が、自然界に生存することはそもそも現実味がありません。侵略を狙う異星人の生物兵器とするのがやはり妥当なのでしょうか。
 現実に怪獣有事があったとして、日本ではどう立ち向かえるのか。ウルトラマンの世界では初期の作品から自衛隊<専門チーム<ウルトラマン という図式でウルトラマンが出ないと事態は解決しません。
 しかし、自分の国、自分のの問題でありウルトラマンに頼るというのは何だか違うような気がします。日本がアメリカ軍や国連軍が正義だと思い込むよううな依存、甘えが見られます。
 問題定義の作品もありましたが、異星人はもとより、地底人や海底人、植物人間などと人類の抗争になればどちらが正義ともわかりません。兵器の開発も際限なく止まりません。現実に、対怪獣、異星人にならどんな強力兵器もOKならごまかして他国攻撃に流用することも可能でしょう。
 まあいろいろ考えると難しく、素直に楽しめませんので。

 今回の映画ではカラータイマー、3分間の活動という設定が取りやめになっています。
 私はウルトラマンはアラジンの魔法のランプのような感じで、場所と時間を限定した局地戦で個人への協力として現れてすぐ消える存在でいいと思います。それが現実的なファンタジーのような気がします。

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