家族がコロナ、オミクロンに罹患しました。私自身63歳で現在肺炎、肺膿胸の治療中で濃厚接触者となりました。罹患した長男は難病指定の慢性腎臓病でまさに若いけど基礎疾患者です。
ではコロナ、今オミクロBa5にほとんど変異した状況で、高齢者、基礎疾患者に対してはどういうリスクなのでしょう。
効果が疑問視されているワクチンですが。高齢者、基礎疾患を有するものには未だに推奨されているようです。そもそも基礎疾患者とは何が該当するのでしょうか。高齢者とは何歳以上なのでしょうか。二つの該当が必要十分条件なのか、どちらかでも条件になるのか表現すら曖昧です。
高齢者に至ってはワクチン接種では、最初は供給が間に合わず65歳が高齢者として優先で接種券が早く届き、のちにワクチンがだぶつくと60歳以上がひとくくりとなります。
今回の第7波では高齢者で基礎疾患があり、高熱が続くなどの症状のひどい人だけ発熱外来から入院を検討されるようで、他は門前払い。しかも今回ははまた高齢者は65歳以上。60歳~64歳はホンマに調整弁にされています。バカにするなと言いたいです。60歳はまだ一部定年の企業も多いですが、再雇用推奨され働ける世代ですがどこの場面でも中途半端な扱いです。
厚労相の、コロナ関連HPで基礎疾患の範囲はデルタ株以前から変わっていません。
• 慢性の呼吸器の病気
• 慢性の心臓病(高血圧を含む。)
• 慢性の腎臓病
• 慢性の肝臓病(肝硬変等)
• インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
• 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
• 免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を
含む。)
• ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
• 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
• 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
• 染色体異常
• 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
• 睡眠時無呼吸症候群
• 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健
福祉手帳を所持している(※)、又は自立支援医療(精神通院医療)
で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持し
ている(※)場合
・基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
*BMI30の目安:身長170cmで体重約87kg、身長160cmで体重約77kg
私の肺は呼吸器疾患、家族も腎臓でドンピシャですが、いろいろかかりつけ医や入院時に医療関係者に聞くと、とくにオミクロン以降はあまり深刻にならなくてもいいようです。
非常に思い疾患を抱えている場合にコロナに罹患すると肺炎や心不全につながるという意味合いで、そもそも「ただの肥満や」「高血圧」などこのリストのままでは、30代半ば以降の中高年にはざらにいます。メタボの煽りで検査やらで大儲けした厚労族医薬系のせいで、このあたりの心配されている向きも多いですが、オミクロンが一気に呼吸不全まで重症化した例はほぼなく、むしろワクチンによる心筋炎などの循環器系疾患や悪性腫瘍の悪化の例の方がゼロとは言えない頻度のようです。
少し前のデータですが昨年4~6月に感染者情報を管理するシステム「HER―SYS(ハーシス)」に登録された32万2007人のデータを分析したものが厚労省から発表されています。40~49歳、50~64歳、65歳以上の3グループに分け、疾患の有無が明示されているデータだけを使って致死率を比較しています。ここでも64歳までが一つのくくりです。
高齢による重症化リスクもある65歳以上では、致死率は慢性腎臓病で17・97%だったが、疾患がなければ5・30%。がんだと11・77%、ないと5・40%、COPD慢性閉塞性肺疾患だと13・42%、ないと5・63%だった。一方、肥満は7・69%、ないと5・69%、喫煙は6・93%、ないと5・53%と、リスクは高くなるが差は大きくなかった。比較的若い40~49歳では、基礎疾患があるほど致死率が高いが、いずれも0~1%台で高くなかった。
これが今年からさらに弱毒化してオミクロンになる前ですから、いろいろ重症化や後遺症が残った例もクローズアップされますが、統計的な確率は極めて低いとういうことです。コロナ=風邪、インフルエンザ並みというと非常に不毛な議論が随所であがりますが、風邪なみに流行しだすと誰もがかかる病という意味です。
決して風邪と甘く見るという意味合いではないのです。(ここで議論がずれて、重篤化した例を挙げだし議論する人がいます)インフルエンザでも手遅れになったり、治療しないと無くなるケースもありますし、免疫も体力も弱い高齢者などは39度の熱が続けば危険です。コロナ以前のインフルエンザの流行によって施設の集団感染で致命的なケースもありました。
あまりにも感染者が多く、その99.99%までが重症化しない。現在重症病棟をしめている多くの患者は元々基礎疾患を持っていた人が罹患したケース、中等症に患者の入院診療が医療機関の目詰まり(救急車の入院たらい回しなど)で遅れて処置できず悪化したケースです。
いちいち保健所にまどろっこしい手続きが必要とか、一般外来、街医者で診療をしないとなると、保健所や救急、一部の医療機関に著しい負担がかかり、この目詰まりが病気そのものよりも無駄で深刻な時間のロスを産んでいるということです。
解熱剤にしかもらえない軽症が多いのであれば、解熱剤さえストックしておけば病院にいくのも、つながりにくい保健所に電話するのさえ無駄なことに思えます。かかりつけのお医者さんが適切なアドバイスをしてくれたら、心理面でそれにこしたことはありません。
幸い私の家の近くのかかりつけ医は基本的に、大っぴらには言わないもののコロナは風邪説をとっておられ、発熱していても診察していただけます。医は目の前の人を救う「仁」術のはずです。マスクやワクチンにも今さら効果がなく、武漢ウイルスにしか効かないワクチンを未だに打ち続けて報酬を得て、いざ高熱が出ても診察拒否、発熱外来のある受け入れ病院に回すだけの「算」だけのお医者さんが増えているのは残念なことです。数は少なくともいつもかかっている患者さんがワクチン接種後不調になられて例を深刻に受け止めて疑問を投げかけるのも医師の「仁」の形だと示されています。
今回もいろんな局面で、仕方なくルールで杓子定規になる方も見ましたが、とくにかかりつけ医の冷静で適切な診断、アドバイスに納得、安心できました。
64歳までが半端な扱いと嘆きましたが、還暦を過ぎたら、ある種の悟りは生まれました。70歳や80歳以上の方にお聞きしましたが、まだまだ60代は高齢とは言えない場合が多いようです。かといって無理ができる若さはありませんので、体力は見極めある程度感染予防は周りのためにも必要ではあります。
どうやら70過ぎまではコロナでも、幸いまだ急に死ぬことはないようです。
生き永らえることだけに執着することではなく、まだ生きていられるのであればその運命に感謝してできることを精一杯やっていくだけです。