ファミレスの思い出と、現在の風景

 ファミリーレストランというのは、もう1970年代から定着してきて盛衰や変化を遂げて、今に至っています。モールなどにも入っているが、日本の場合チェーン化された郊外型の駐車場のある店舗が多いようです。

 最近はタッチパネル注文システムが増え、ガストなどでは配膳のロボットまで登場しました。20世紀に夢やSFで想像されたロボット社会がほんの一部実現しました。
 とはいえ、まだ年配にはタッチパネルさえ難しいようです。慣れだすとオーダーの間違い、配膳の順番や場所の間違いなど、混雑時にありがちだったトラブルもなく、コストも削減でくるのでしょう。ファミレスのウエイトレスと言えば昔も今も主婦のパートの定番でまあまあ激務でしたがだいぶ変わりつつある時代です。

 若手の営業だったことはよく行きました。当時はドリンクバーやコーヒーはランチに無料か50円~100円でついていました。久しぶりにこの頃、昼間の外の仕事で外食機会が何度もあり、いくつかファミレスを訪れると、今はドリンクバー300円とかでお得感はないです。クーポンとかを使ってもランチで1000円を超えます。牛丼などとは価格的にワンランク上になり、それなら、細かく探せば割烹や居酒屋の昼営業で美味しくて安い店はありそうです。ただ駐車場や待ち時間、ロケーションの問題で、ついつい便利なファミレスが利用されるのでしょう。牛丼屋がいかにも、ブルーカラーの男性や学生が多いのに対し、ファミレスは女性や年配の方、家族やら同窓とか行事系も多い感じです。

 京都は和食系のファミレスも多く、七五三の流れで家族で会食されていたり、年配でしゃぶしゃぶか鍋の宴会をされていたりもします。

 先日は老婦人というかかなりのお年寄りの女性が、「ひさしぶりにこんなところで食べさせてもらえる」と感激しながらメニューを眺めておられるのを微笑ましく横から拝見しました。

 このご老人はひょっとして、施設か何かでなかなか毎日味気なく食事されているのかもと、つまらない想像をしました。家で凝って作ってくれる手料理や、グルメサイトに載るような店と比べ、馬鹿にしがちなところは反省しないといけないと思いました。毎日当たり前のように充実した食事のできることには感謝もし、いろんなところに人がいてさまざまな物語があるのだろうなとは感じます。

 

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