全てを否定も肯定もしないが、NHKもいい番組はある   #地方分権#一極集中緩和#NHK改革

 かなり前に年末年始用に撮り貯めしたおせち番組ばかりなので地上波のテレビに興味はなかったこの正月ですが1月3日のNHKテレビ「北の果て一人生きる浜下福蔵 礼文島の漁師詩人92歳 半年の記録」はなかなか面白い内容の番組でした。

 ドキュメンタリーなのでどこまで美化とか切り取りがあるのかは分かりません。しかしかなりの部分に真実があり、全く創作とかいうのはないでしょう。

 礼文島の漁師として時に詩人であり、書にし、昆布を取り、働きに来ている季節労働の若者と酒を飲みながらの触れ合い、特に50年連れ添った奥さんに先立たれ、しみじみと「いい母さんだった。寂しい」と語られてました。大都会では考えられない遠隔と過疎の地方も地方、過酷な冬は極寒の中に立派な名もなき人がいると改めて教えられた思いです。

 この浜下福蔵さんの生き方に比べ、自分の生き方がいかにいろんな面でしょぼいものかと思い知らされます。
 ちょっと歩けばコンビニがあり、ファミレスも自販機もATMも溢れる街で、不平不満を貯めながら生き永らえている。まあ小さい人間だなと思います。
 ただ生きながらえているだけならば、まだ生きて社会に貢献している意義はあります。さらに悲観して電車に飛び込むぐらいに悩むならまず礼文島にでも行ってみてからでも遅くはないです。最悪、そこで凍死したかけた方が気付くことは多いと思われます。

 北海道出身のシンガーソングライター松山千春の昭和の名曲、「大空と大地の中で」の歌詞に「生きることが辛いとか、苦しいだとかいう前に野に育つ花ならば力の限り生きてやれ」という部分があります。つまらないことに悩み苦しむ前に、鳥や獣、魚や花も草木もただ一生懸命生きている。生きていれば、何かをいつか気付くことでしょう。

 地方再生のヒントは、この北海道の島にもあるかもしれません。札幌だけが北海道ではなく、広い大地の中に都会では発想できないチャンスと苦労があります。東京の23区と周辺の人口の多さと密集度合いは世界でも異常です。あんなに密集すれば、自然とストレスがたまり、人も動物も病気になり自殺もするでしょう。
 少子化対策とともに、本格的な地方への人口分散を考えないと日本は立ち行かないです。

 正月の橋下徹のネットテレビで、地方の若手首長との対談がありゲストの古館伊知郎が、これからは「逆木綿のハンカチーフ」作戦で地方を活性かさせたれいいと発言してました。昭和プロレスファンには古館語録が懐かしい響きです。かつて、都会へ行った彼氏が遠距離恋愛をしていくつもりが、だんだん都会に染まり田舎の恋人と心が離れていいくという歌詞でした。その逆ということで、今だと都会で憔悴した彼が地方移住すれば、どんどん顔色も良くなり、逞しくなっていくようなストーリーの歌詞ができそうです。

 NHKから少し離れましたが、「NHKをぶっ壊す」ほどではないですが、こういう良質のドキュメントと、正確な災害などの情報提供としての報道ぐらいでは残しといて、構造改革、受信料は富裕層だけぐらいでいいでしょう。何もかも値上げの中でNHK受信料がタダになれば、世間に多いに評価されます。大金のかかる紅白歌合戦はもういらないですし、大型イベントのスポーツ中継も民放とネットでも十分です。大河や朝ドラも今の時代にそこまで必要性はなく、有料視聴ぐらいでいいです。

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