廃棄されるワクチンは防衛費の税負担を上回る

 2.4兆円の予算を投じて8億8200万回分のワクチンを確保した日本政府です。政府は追加接種の回数とともに有効期限を延ばし、当初6か月だったファイザー製ワクチンの有効期限は9か月、12か月、15か月と3度も延長しています。モデルナ製も6か月の有効期限が7か月、9か月と延びました。

 ところが、接種率はそれでも伸びず、昨年末の報道によると、2022年に関東の1都6県だけで合計約314万回分のワクチンが廃棄されたという。

 特に不要とされそうなのが、オミクロン株対応ではないノババックスワクチン。認可のタイミングも悪く、政府は1億5000万回分を購入しましたが追加接種の需要は見込めず、大半が廃棄される可能性があります。私はアマノジャクでこのワクチンを接種しましたが、多くの人がオミクロン対応2価ワクチンを選んだようです。

 過去には副反応として血栓が生じるケースが海外で報じられたアストラゼネカ製ワクチンの接種率が国内でまったく伸びず、調達した5770万回分のうち12万回の接種にとどまりました。政府は5770万回分のうち約4400万回分を海外に無償で提供し、残る1350万回分を廃棄した。ノババックス製はアストラゼネカ製に次ぐ「不遇のワクチン」となりました。

 ファイザーの幹部を迎賓館に招き、鯉にえさを上げて大統領なみのシチュエーションで前総理が買い付けを決めたそうです。それをあたかもスゴイ業績のように伝え、ワクチンヨイショをするインフルエンサーもいますが、笛吹けど踊らず若者の接種は全く伸びませんでした。

 ファイザー製、モデルナ製を含めると全国的にかなりの量が廃棄されています。注射器の容量の関係で捨てられる未報告の廃棄も含めるとざっと見ても7千万回とも1億回以上となるワクチンが廃棄されています。いくらで買い付けられているのが分かりませんが、運搬や保管の手間を考えると少なくとも1回分数千円というところでしょうか。少なくとも2~3兆円が消えたことになります。
 コロナ関連でいうと、他にも明らかな無駄遣い、関連しない使途への使用、余剰がこれまた10兆円規模になりそうなのが特別会計の令和4年から5年度にかけてです。恒久的な財源ではないとはいえ、ここを切り詰めれば嫌われて防衛予算のため増税などしなくてもいいはずです。

 どうせ廃棄するなら、徹底的に動物実験に回し、副作用を検証すればいいと思いますが、まあやらせてはくれない約束でしょう。

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