「商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり」近江商人の十訓の一です。
昔からの老舗も確かに厳しく閉店、倒産も聞かれますが、長く続いているところも多くあります。しっかりした社風や家訓を守り、ガバナンスや経営方針に組み込まれているところは残っています。
金儲けだけできればいいという投資型の一過性の利益を獲る経営では、長く続く会社や店にはなり得ません。お客さん、世の中、従業員ら社員や経営側がバランスよくその商いによる満足を共有できることが長く続くことなのです。
そのためには、価格にも十分の利益が含まれていないといけないということでもあります。そして、その値段でも十分お客様が満足し社会に役立つ、商品やサービスを提供しないといけないのです。
安い素材や、安い労働力で製造や販売、配達を行って一時的に市場を席捲しても、やがて資材や労働力、経費が上がると利益が出なくなるなどして破綻が来ます。
商売を長く続けるのは簡単ではないでしょう。この近江商人の十訓を噛みしめると、やはり今の外資系ホールディングスにしろ、どこかで原点を忘れ、値引きに落ちて結局は業種ごと落ちてしまっているのではとも思えます。
十訓10:商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ
不況や世相を言い訳にしてはならないのです。
–三方よし 近江商人十訓を現代に活かす – 天使の星座 戒めは今の時代に十分通じる (seizafpkotodama.com)%