民間企業には、営業部門などで業績給、成果主義を掲げ、フレキシブルな昇進降格などの人事制度を設けているところがあります。
かつて、長年販売系の部門にいましたし、ノルマがきつくパワハラも横行する昭和から平成の時代でした。私がいた会社は一時期、業績給や賞与の成果連動を増やし活性を図っていましたが、結局は粉飾に繋がりました。今はノルマや業績数字は現場に下ろさない、残業もきっちりつくコンプライアンス遵守のしっかりした組織に引き継がれています。
営業数字が無いと、物足りないという気質の人もいます。かつては、連続達成だとか最高達成率とかで表彰された人も見ましたし、そういう人の表彰スピーチの内容を盛るお手伝いをしたものです。中長期やエリア全体で見て、確かに瞬発力は発揮するのですが、私も俯瞰してみれば営業などにそれほど個人の力の差を出ないと思います。商品が優秀で、施策や指示がしっかりしていればメーカーの数字は上がり、信頼は生まれます。
目先の数字に拘り、ブラックな営業を続ける企業が未だにあることには、少し驚きもしますが、人間のやることなので当たり前だとは思います。
やはり組織の上に立つ者が、しっかりと私欲や保身に走らず、しっかりとルールのもとで激しい競争を戦う姿勢を示さないと、ズルはいけません。自戒を込めて。
頑張った人にしっかり報いる給与体系、人事制度というのはいいのです。公務員などそうすべきです。無駄な残業を稼ぐ人も基本給から下げるべきです。まさに是々非々で営業数字を上げるためにコンプライアンス違反などは論外に評価を下げるべきなのです。