褒めて育てる?叱って育てる? 公開説教は時代遅れ

 マネジメント、人材育成手法のトレンドは「褒めて育てる」「いいところを探して褒める」「上司の労いが部下のモチベーションを高める」になっているそうです。
 ところが、まだまだ世の中にはパワハラ横行のブラック企業が叱ってこそ管理だと信じているところが多いようです。労働問題で後を絶たないパワハラ、話題のビッグモーターもそうですし、電通も鬼のような社訓を掲げ、未だに泥臭いことをやっているようです。
 公務員のような役所、行政機関でもよくそういう話は聞きます。
 昭和のまま、公開説教のような、長々と机の横に座らせて、ウダウダ言う人はいます。
 確かにグレーな部分はあり、反省を促し、周りにもくさびを打っておくのが効果が大きいと信じているのでしょう。仕事ができ、任されているタイプにも多く、上司もその人につむじを曲げられるのもめんどくさいのでしょう。かく言う私も管理職になったばかりの頃は、机を叩き、部下の無能を責め、自分の知識や履歴をひけらかしたダメな上司でした。自分がイヤだと思いながらも受けた仕打ちは、つい立場変わればやってしまうのと、甘くしては組織が成り立たないし、厳しさを求める人もいるとの思い込みです。
 トレンドは褒めて育てるのです。確かに責任の追及、ミスがあると犯人捜しも必要な場合もありますが、致命的な問題でない限り、問題の是非は明らかにしても、個人の責めはしないことを基本にすべきです。そうした方が結局は職場は上手く回ります。小さな問題をチクり合うような組織の方が、風通しは悪く反って問題は大きくなります。モチベーションも下がります。叱って育つのは稀で、公開説教的なものからはモチベーションの低下しか生まれないし、効率も悪いのです。
 ビッグモーターはアカンと言いながら、ついつい公開説教してる人はいます。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください