役所と民間の時間差 親方日の丸のダラダラ納期

 親方日の丸の仕事は民間企業にとってオイシイと言われています。入札が決まれば、値切りはなく納期は厳しいようでも、事情があれば遅れて契約期間の維持費などは支払われます。
 昔、松戸市に『すぐやる課』というのがありましたが、役所の仕事は納期内にゆっくりやればいいと思われています。
 東京五輪の談合もですし、ちょっと前はコロナ関連でマスクに始まり、感染医療施設はじめ給付金やワクチン関連事業もそうです。国家プロジェクトとしては、高速道路やリニア、新幹線はじめ鉄道の立体化なども、公団や鉄道会社主体でも大きな公的資金も入ります。
 いずれも、政府や行政に対して、不正や無駄を批判する意見もありますし、延期や見直しの声も出ます。しかし、世論が騒いでも始まった工事などは、下手に保留にしても時間とお金がかかるだけです。もちろん、直接生命に関わる危険や、金銭などの損失を受ける場合は止めないといけないですが、何となく風潮で水掛け論的なものが長引くと、無駄な税金だけがかかります。
 デジタルトランスフォーメーションの時代で、民間企業でどんどん改革が進む中、役所の中は旧態以前ですが、やはり公的な仕事を請け負うことは大きいので、未だに談合などの不正がまかり通っています。
 税金や売上などの大きな動きは民間企業と国や役所などの公的機関に厳密な区分けはないです。民間の中で、例えばメーカーと流通、消費者でほとんど民間で完結する流れもあれば、役所内だけで完結する活動、事業もあります。しかし、それぞれで完結しきれない輻輳したものも多々あります。国や地方自治体が、民間に委託、受発注して工事やら事務系の公的サービスなどを行う場合などがそうです。
 談合などでよく話題になりますが、民間の中で、例えばメーカーと流通、消費者でほとんど民間で完結する流れもあれば、役所内だけで完結する活動、事業もあります。しかし、それぞれで完結しきれない輻輳したものも多々あります。国や地方自治体が、民間に委託、受発注して工事やら事務系の公的サービスなどを行う場合などがそうです。
 談合などでよく話題になりますが、公募入札制度があり、役所が何かを発注するときに希望業者から見積りを提出させ競わせます。公平であれば、大きな問題ではないです。
 民間同士でも、入札もあり連係した委託もあります。その予算や納期の管理は当然守られなければならないものです。外注であり、内部完結のプロジェクトなどにしろ、予算を大きくオーバーや納期遅れは大きな問題であり、中止されたり、縮小で絞られたりするでしょう。
 ところが例外として、お上の仕事は最終的に工期が延びても、納品が止むなく遅れても、予算が多くかかっても、事情さえ説明できれば、それなりにまかり通ります。親方日の丸、国が税金で賄うから誰も責任を持たないから、青天井OKと昔から言われますが、結局税金で損をするのは文句を言った国民、世論とは言え無駄を増やすのはマスコミに踊らされる一人一人です。
 マイナンバーカード制度の推進など典型です。遅くなれば、効率が悪い状態が続き、国民の損失は大きいことをもっと確認しないで、ただ不安に耳を傾けてもしかたないです。拙速でも早くすれば良いのです。トラブルや問題は早く進めてもゆっくり進めても起こります。膿は早く出し、課題を早く解決していけばよいのです。
 何か新しいことをやろうとすると、守旧派、保守層が反対し、様子見や先送りで新規参入のタイミングがずれ得られた利益が減り、負担が増え優位が失われるます。こういうことは避けないといけないです。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください