テレビドラマ雑感

 こういう芸能レビューが当ブログではないのですが、珍しくの夏のクールに対して時間があり、何となく興味があって視聴していたものが前評判通り視聴率や評価のトップ3を占めていたので感じたところを書きましょう。
 開始時期も回数もバラつき、多少9月末最終回でまだ終了していないドラマ、録画や配信でまだ未視聴の方もおられるでしょうからストーリーなどのネタバレは極力避けますが、若干の内容には触れます。むしろドラマを全くご覧にならない方にも、昨今の芸能事情も合わせて思うところを呟きます。

 最近はとくに、ミステリに限らず、犯人や黒幕、結末を想像し合い、語り合う「考察」が流行りになり、そのムーブを掴むための展開やキャスティングもなされているようです。
 今クールの最大の話題をさらったのは、そういう意味でもサムネ写真でもあげたTBS日曜劇場「VIVANT」ですね。大物俳優の競演、大規模な海外ロケ、半沢直樹以来の堺雅人主演で、謎をちりばめたスピーディな展開でした。通常の54分に収まる回が少なく、初回は2時間という録画泣かせでした。
 どうしても大きなスケールなので、政治的な内容も入ります。個人的には、ストーリーの展開上の必然で、製作者側に強いメッセージ性を感じるわけではなかったですが、どうしてもいろいろそこをあげつらう人が右からも左からもレビューを見るといるものです。
 そういう面でもTBSはドラマ部門は超一流なので、左よりポンコツの報道部門とは別れた方がいいと個人的には思います。

 第2位はやはり、設定とキャスティング、演技力で話題をさらった日テレ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」
 芦田愛菜さんの久しぶりの連ドラ出演ということでも最初話題でしたが、そこから入ると圧倒的な松岡さんの演技、一人長セリフに圧倒される内容です。
 タイムリープのドラマはもう毎クール1~3作は入る定番になりました。

 3つ目はテレ朝「ハヤブサ消防団」がやはり来ています。池井戸潤ですがミステリで、日曜劇場でもありません。キャストも渋く舞台出身の俳優が出演され、ユーモアには同局「TRICK」のテイストもありました。山本耕史も相変わらず何やらせても上手い。

 その他は、見ているものと、録画をこれから見るとか、見ていなものがあります。
 連ドラ常連というか、売れっ子は視聴率がとりやすいのか、坂口健太郎、今田美桜、小芝楓花さんらそれぞれ主役脇役を固めて、それなりに仕上がってはいます。しかし、逆に新鮮味に欠ける面も否定できず、演じる側はそんなことはなくとも、設定や脚本に難が出たりしてしまいます。見る方は前のクールの〇〇役のが填まってたというのもありますし、ドラマ自体がつまらないと推しの俳優が出ていても、何だか痛々しいように思います。
 坂口健太郎さんに関しても前クールのドクターチョコレートが良かっただけに、今度のは失敗作ですね。
 深夜帯ですが、ノッキンオン・ロックドドアは、何かとのジャニーズ男性二人主演というもう今後はありえないキャスティングの、ロジカルな探偵ドラマでした。刑事役の石橋靜河さんは結構ハマっていました。

 NHKは、朝ドラがかなり久々の独走らしいですが、そこははずして夜ドラ「私の一番最悪な友達」は、等身大のコロナ世代の就職女子が主人公で、なかなか男友達が大学の演劇青年、自身は化粧品会社就職ということもあって他人事と思えず、いまどきの就活も含め楽しんで見ました。蒔田彩珠さんは朝ドラ「おかえりモネ」の妹役以来のNHK秘蔵っ子ですが、ナチュラルでやや影がある役上手いのですが、ブレイクできるでしょうか。

 つれづれに、書いていまいました。就職活動の昔と今を思いましたね。
 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください