日本は海に囲まれた水産大国です。
海に囲まれているので、陸上で国境を接している国はないことは地政学として幸運に感謝しないといけないと思います。
地政学という言葉を使って、東アジアの現在の政治情勢を鑑み、北朝鮮やロシア、中国に囲まれた日本を必要以上に憂い、国防に結びつける人もいます。しかし、東欧や東南アジア、中東の陸続きの国と比べ、海の国境しかない日本の防衛は、海洋と空、サイバーなどに重点を置け、どちらかというと漁業を守ることに注力することも主要な国防のひとつです。
今、日本の漁業、獲れた海産物が風評の被害にさらされています。
輸入を拒む国が現われたのですが、それ以前に日本の国民もまた、日本の漁業に感謝し、漁業関係者をリスペクトすることを忘れがちではないでしょうか。
正月の食材や、居酒屋のメニューを見て、以前お笑いの大御所が、「ニシンだとかカツオだとかマグロ、どうやって獲れるねん、命懸けやぞ、俺やお前らには無理やろ」と言っていました。
まさに、その通りで、近代的な漁法が発達しても、第一次産業の漁業の担い手は、怖らく減っています。
そんな中で、日本人が当たり前に魚を食べ、漁業関係者に感謝する気持ちは忘れていけないでしょう。