コンビニ、スーパーは進化か試行錯誤か

ミスドと見まがうドーナッツ

 食べ物が行き届かない被災地の映像を見ると、近くにスーパーやコンビニがあり、すぐに暖かい飲み物や弁当も手に入り、トイレにも行けることがとてもありがたいことに感じます。
 普段でも離島や過疎地で買い物に不便なところに比べ、都会の中でコンビニやドラッグストア、スーパーがひしめくことは喧騒でもありますが、やはり便利です。

コンビニに100円の挽きたてドリップ珈琲がヒットして定着しています。早いものでもう登場して10年以上経つのですね、
 珈琲が安くても250円はした時代で、今はもう少し豆が値上がりしていますから、当時から少し値上がりしたりグレードを上げたブレンドの投入はあっても脅威的な値段で販売を続けて、なおかつこれによってスタバやらのカフェ、缶コーヒーが凋落したわけではなく、共存して珈琲全体の消費が上がっています。セブンイレブンに始まり、ファミマ、ローソンがすぐに追走して、大手の寡占化とともにイベントチケット発券、キャッシング、公共料金の支払いも今や住民票などの発行もできます。

 そんな中で、以前は珈琲マシン導入のすぐ後に100円でドーナッツが並んだ時期があります。コンビニの秋冬の定番と言われるおでんに比べ、衛生管理などが楽なためこれにも力をいれた各社ですが、おでんが真夏以外がずっと生き残る中、結局ドーナッツは立ち消えていき片隅に追いやられました。
 試行錯誤もある業界ですが、わりと大きな失策に近い読み違いでした。ドーナッツの業界自体も厳しく店舗が減る中ですが、思ったような食習慣を定着させ売上に結びつかなかったのでしょうか。
 スイーツの棚も、新商品開発と、売上と利益がギリギリまで追求されているなあというのが良くわかる入れ替え、栄枯盛衰が激しいところです。
 スーパーに比べ価格は高いのが当たり前だったコンビニは、このところNB、PB ともに負けないぐらい安くなり、味や品質も良くなっています。
 かつてはダイエーあたりから始まったPBは安かろう悪かろうでしたが、メーカーもコンビニが大市場となり、こぞって自社ブランドを捨ててPB生産のダブルチョップ戦略を打ち出しています。日用品も食料品なども、大手メーカーのブランド(NB)と、大手メーカーの作ったコンビニブランド(PB)が並び品質には遜色なくパッケージが違うだけです。

 しかし、都会の交差点の左右に店が溢れ、コンビニやドラッグストア、牛丼チエーンなど同業が並び、店長らはライバルと競うのにキリキリする様相を見ると、この1軒がまるごと過疎地、被災地に移ればどれだけか喜ぶ人がいるのにと思います。
 
 
 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください