本屋大賞受賞ということで、かつて書評を上げたかなと思っていたがあまりに滋賀ローカルなので続編が出た時にSNSで書いただけでした。今回初UP。
滋賀で何年か仕事をしていたのと、先日も書いたように西武大津店ともかかわっていたから楽しめる部分もあったかと思っていましたが、全国区の全世代で楽しめると絶賛されていました。
連作短編で、
『 2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかり。 』
という感じです。
スキル的には、もう少しというところも無くはないですが、それがエキセントリックな主人公にリアリティを与えて、彼女を気になる存在にして応援したくなるのかもしれません。
【以下ネタバレ】連作ということで、私的には全編を最初の2編と同じ出だしで『また成瀬が変なことを言い出した、、』とパートナーの島崎視点だったらとも思いますが、それぞれに味わいと爽快感はあります。
膳所という難読地名が、漫才コンビの『ゼゼカラ』はじめ多く登場します。私の会社はかつて滋賀エリアは彦根に拠点があり、湖南大津地区は膳所本町に小さな営業所を構えていました。営業所といっても事務員さん1人で、所長以下4人程度の規模でした。私は彦根拠点の直轄西武大津店による際たまに休憩で訪れる程度でした。その後拠点が草津に統合されると営業所も無くなりました。
その小さな膳所の事務所の雰囲気はなぜか今でもよく夢に出てきたり、懐かしく思い出されます。