資格確認証?! 煩雑でムダ金、それ以前に危険

 来月になると、キャッシュレス決済の進む中、残った現金払い派と、ATMや自販機の修繕業者のため、新しいお札が発行されます。
 お札は変わっても変わらなくても、そう騒がれてもいないです。忘れてたなあという人が多いですし、実際普段現金を使わない派がここ数年でも増え、新しい札を目にするのも遅くなりそうです。
 そして、賛否騒がれやすいのがマイナンバーカードの拡大政策の目玉とも言われる健康保険証の廃止が12月です。現行の保険証が廃止され、マイナ保険証に切り替わるのです。健保や医療機関などで、もうあと半年とあちこちで告知されています。厚労省はマイナ保険証の利用者を増やした病院や薬局を対象に最大20万円の支援金をバラまき、果ては窓口で切り替えを呼びかけるトーク例やQ&Aまで用意する徹底ぶりです。X上で注意喚起とばかり『ご注意ください!』と書いた、工事現場か阪神タイガースのような黒と黄色のストライプをあしらった内容(写真)も繰り返し投稿していました。

 こんなにお金を使いながら、どうしても嫌なら紙ベースの資格確認証というものが発行されるそうです。 
 ちょっと待って、性急すぎるマイナ保険証への切り替えを、セキュリティなどで抵抗する反対派や認知症患者などに配慮したそうですが、そんなの発行するのってどれだけの手間がかかるのか。
 保険証廃止のリミットに拘り過ぎどれだけムダ金を投入する気なのでしょうか。それなら保険証併存で対応を考えた層がまだマシです。
 お金をかけ、紙の証明書みたいなものを発行しても、懸案のセキュリティ、なりすまし不正受給などはもっと大変なことになります。反対派もそんなもの望んでないはずです。医療現場のマイナ保険証反発は多いですが、それも紙の保険証ではそれ以上の問題がおきます。

 医療機関のレセプト情報の早期反映、転職などで保険証が切り替わる時などの迅速な対応など、本当に宣伝するメリットを享受できるにはもっともっと課題をクリアし、考えるべきことが予算を使う場面はあるのですが、何かどうにも頭の悪い体制派と反対派の溝が深り不毛の論争を繰り返しています。定額減税の煩雑さでもそうですが、シンプルに現行の保険証を残して平行でも良かったと思いますが意地みたいなものでまた無駄なカネが使われます。これに対してもっと怒る世論が起きない者かと思います。
 少なくとも12月からの1年間はマイナカードを保険証として使う人、従来の保険証を使い続ける人、健保資格確認証を使う人の3パターンを医療や介護関係は対応しないといけません。紙レベルだと偽造、なりすましというマイナ反対派が怖れるセキュリティの問題は倍増します。紙レベルの確認証を特定の人に発行し、届けるのにどれだけ手間とお金がかかり、暫定的であり危険なものです。
 体制派の横暴と反体制の横やりで、極端な左右の対立と、とんでもない妥協でマトモな人の声が通らないで損失と危険ばかりです。
 一応、私は保険証持ち歩かずこのところマイナで受診しています。

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