感心するし、それでも未来を懸念 書評

 鉄道を取り巻く企業、そこで特別な技術と、たゆまぬ努力と工夫でオンリーワンの企業列伝です。

 2019年の出版で、それ以前の雑誌掲載のまとめで取材はさらに前になりますから、状況は変わっているかもしれません。

 紙の券売機はますます減少して、ニーズは減っており、安全柵やホームガードのニーズは増えていたり、この数年でも大きな変化はあります。

 それでも、新幹線の先頭部分の丸いフォルムが、全て手作業でハンマーで打たれているのにも感心します。

 トイレ1つとっても、システムに制限があり、競合も厳しく、優れた技術が、東海道新幹線の5分足らずのインターバルでの発着を可能にしているのに感心しました。

 それぞれ、ニッチと思われる分野ですが、過去からの技術を上手く転用し、さらに未来も見据えた企業群に書かれています。こうなると全てがプロジェクトXですが、これから先は安泰とは言えない所もあります。

 確かに鉄道会社との深い繋がりは強味ではありますが、必ずしも絶対に未来が明るい業界に大きく依存しているからです。

 私の家の近くにも、ここ15年で多くの中小工場が廃業されています。

 お役所や大企業頼りがいいのではありませんが、労働条件や、ブレーンの優秀さも含めて大手並みでないと、そうこれからの戦いは勝てない気もします。

 鉄道の文字や、モケットまでファンは大好きですから、この本に掲載の企業たちが頑張ってもらえることに、これからも勇気づけられたいと望みます。

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