九州豪雨、自然には勝てないというが

数十年に一度の豪雨や特別警報が、日本のどこかでは毎年のように来ています。
その度に多くの人が死に、家屋を失うという惨劇が続き、インフラなどの国土強靭化はなかなか後手のように思えます。
急峻な山地が多く、狭い山間を蛇行する河川も多く、複雑な海岸線を構成する日本列島です。永久に安泰な土地は極めて限られます。
1級河川といえども、今は宅地や湿地、池になっている等の別のルートを流れていたりします。その流れだと将来は別の場所に川が動くような危険な場所に日本は住まざるを得ず。護岸はそれを中途半端に延命しているだけかもしれません。
災害が起こるたびに「自然の力には勝てない」と嘆きの声が出るだけです。球磨川の地形なども画像で見ると、住んでいる人には悪いですが正直いざとなれば危険なのは明白な土地です。
長年そこに住んでいる人に移住を求めるのは難しいですが、少子高齢が進み、国の財政も限られています。受け入れの住居を安全なところに建てて移住を進めるのは、日本の未来の選択の一つです。
東日本大震災の復興で宮城県は沿岸部に300キロに亘る防潮堤を築いています。自然環境からみると極めて違和感のある壁です。他県の土砂も大量に流入して自然環境も破壊しています。次に数十年来るか来ないかの津波のために、ここまでお金をかけ自然も景観も台無しにしてやる意味があるのかなと見ていました。
大阪市は橋下改革の下、大雨の基準を鑑み大阪湾岸の住居に対しても現在のレベル以上の護岸はできないことを住民に伝えています。行政の限界であり中途半端にダムや護岸をやるやるでは財政も破綻し誰も救えない状況になります。
熊本県の球磨川流域のダム中止とその後の無策が悲劇につながったとの見方もあります。
今回の令和2年7月豪雨は、九州熊本をはじめ100人前後の死者がでそうです。高齢者の施設で多くの死者が出てしまいました。
コロナ禍後初めての大規模災害で、避難や復旧で感染拡大が起らないことを祈ります。
コロナ禍で、避難にもっとトラブルがあるかと心配されましたがとりあえず大丈夫でした。
日本の行政官僚トップは、コロナ感染拡大防止とあわせての経済復興、国土の強靭化とともにそのための嫌われても取捨選択の重大な意思決定を進めないといけません。
ひとつだけ今回コロナのお蔭というと微妙ですが、今まで以上に避難所の環境が注目され改善されたのは良かったと思います。密をさけるためプライバシーの保護も最低限進んでいるようです。

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