【国民年金】追納や高齢任意加入年金支給繰り下げで,年金を増やすのは長生きが保証されてこそ

長寿社会で生涯にわたって給付される年金。老後の経済的に安定した生活を夢見る人は何としても増やしたいとも考えがちです。
老齢基礎年金は20歳から60歳まで480月支払って満額で令和2年度で781,700円年間に支払われます。月にしたら6万5千円程度、ここから介護保険や健康保険は天引きされることが多いので、厚生年金2階部分がない人は楽ではありません。ましてやその満額も未納機関や免除があると減額されます、ですので65歳までに、免除をして10年以内の間なら追納で保険料が納められます。
学生時代20歳になっても年金に入っていない人が今の50代や60代に多く、老齢年金満額という言葉をちらつかせ、60歳を過ぎても年金を満額に近づけるという高齢任意加入を勧め向きもあります。しかし二階の厚生年金が分からずに満額と言われても、60歳超えて支払う年金保険料はバカになりません。少なくとも10年以上給付を受けるだけ長生きしないと元はとれません。
10年以内の追納も、猶予ではなく、全額免除などを受けていると、もともと半額以上は支給される仕組みになっているのため、元を取るのに20年かかります。
今手元に年金保険料を払うまとまったお金があるなら、別の運用の選択も当然考えるべきです。株や投信は元本保証されずアブナイという考えは、国民年金という言葉に騙されています。繰り返しますが、10年以内に亡くなると元とれません。支給前になくなるとゼロです。W18歳未満の扶養の子供がいない限り、遺族に支払われるものはありません。とんでもないリスキーな投資ともいえます。金利が安いとはいえ定期預金でも、もしくは積み立てNISAにでもしていればまるまる家族に残ります。
繰り下げ受給もそうです。生涯にわたり増えるとはいえ、遅くした年数分はゼロですから、その元をとるのに長生きが必要です。80歳になると毎年海外に行くとかもなくなり身の丈は小さくなります。自身の介護などにもお金はかかりますが、繰り下げ支給はその間、自分で働くなどしないと収入がありません。追納や高齢任意加入する場合はその分のお金が出ていきます。そこでしっかり貯めておく、運用しておく方がリスクは少ないケースもあります。年金は老齢に対する保険ですからどちらが絶対正解はありません。

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