#コロナ対策:イギリス政府に遠く及ばない日本の覚悟

厳しいけれど首相は、世界のリーダーとも比較され自治体のリーダーとも比べらます。日本の総理大臣のこの有事での人柄、表現力、度量や胆力が厳しく見られているわけです。
確かに軍隊も持っていない上、人権擁護の強い日本で制限は多いから、イギリスとはだいぶ違うとディベートしていました。しかし、聞けば聞くほど、この1年以上のコロナ対応でイギリス政府首脳や医療トップの覚悟と決断、推進は日本のあいまいで生ぬるいものとはまるで違いました。
確かにワクチン接種が先進国の中で決定的に遅れているのには、感染者が少なく治験が遅れた等と言われていますが、そういう事情の言い訳を許さず覚悟をもって臨んでいないから出遅れていると言われればそれまでです。
オリンピックを国益のためにもやりたい中で情勢の読みも甘いし、国の中で医療行政を動かすことができていないのです。厚労省や医師会、自治体等非常事態を本当に共有し、指示しているのかという遅々として進まぬ病床問題や、ワクチン接種は確かに歯がゆいものです。
結局、政府は何でも、やっているというアドバルーンをあげて終わりです。
アベノマスクの遅かりし配布に始まり、自治体で時期がバラバラになった10万円の定額給付金、緊急事態宣言とその具体的な中身や解除の時期、オリンピックの諸問題、ワクチン接種等すべて流れ任せ、官僚、自治体や業者に丸投げで舐められているのです。
オリンピックも「やるやる」だけで、フェアに大会を実施するにはクリアすべき課題、説明すべき内容だらけなのに、アスリートにも応援する市民にも響くようなメッセージは何もないととられています。
世界各国の選手に来てもらうなら、ワクチン接種や医療体制もっと検討して、グローバルな発信と説明はいるでしょう。
早い段階で病床問題、ワクチン確保をクリアしていれば、日本の感染者は問題にならない程度でした。
ワクチン接種を早めるためイギリスは医療関係者でない人まで、臨時に研修をして猛特訓して注射打てるように法律を改正しました。これを聞いた私は驚きました。
すでに人口の半分以上接種を終えました。日本より3桁ほど感染者が多かったイギリスですが、この1週間の感染者は少なくともイギリスは日本より少なくなりました。
法律で医療関係者以外注射を打てないはずなのは日本とイギリスは同じでしたが、イギリスは法律を変えたのです。
立法府や議員はこのためにあるということです。
この間、日本の議員はだらしないスキャンダルや無意味な罵り合いで、立法等忘れているかのようでした。
日本の厚労省や医師会が頑なで難攻不落の伏魔殿なのは分かります。多分ひっくり返っても日本の医療でこんな法律改正は難しいでしょう。しかし非常事態となればこのぐらい政府と官僚が切ったはったのやり取りをして国民を救うため、医療体制を変える、この覚悟と度量がなさすぎ何も伝わってこない。
それが海外の友人からテレビやネットなどで見える日本です。ロックダウンを強行したイギリスのやり方、イスラエル、フランス、スウェーデン、アメリカ、日本、それぞれどれが正しいかは今まだわかりません。ワクチンの是非含め何年か後歴史となって初めて評価されるでしょう。
日英その他の国で今どれが是非かは私は言いません。イギリスのトップは凄い覚悟で臨んだとだけ感心しました。

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