行政サービスが、マイナンバー制度によりデジタル化をさらに進めるにあたってまだいくつの課題はあります。
一時期、ハンコの廃止が叫ばれ、認印等は9割方なくなったのですが、ハンコ業界の猛反対巻き返しもあり、実印や銀行印、社印等は残っているようです。実はこれらのハンコもサインやデジタル化でなくすことができるはずです。何せハンコは日本にしかないのです。
ハンコ無しで取引できる銀行もあります。やはり安い認印ではなく、高価な利幅のある実印等が残って業界は守られています。
マイナンバーでできることは、幅広い行政等の事務手続きが考えられ、印鑑登録等の機能はいらなくなるはずです。
明治維新で武士から警察官に職業を変えてもらったように、ハンコ屋さんをそういったデジタルの業界に回って働いてもらうことなどができないのかとも思います。
今の政治は、既存の業界の支援でなりたっているので変えていくのが難しいと言われて久しい状況です。
画像の漢字等もそうですが。日本の姓名に使われる漢字は多く、その読みも千差万別勝手につかられます。
斎藤さんには無数の斎の字の種があり、間違えると怒る人もいます。実際に私の上司でいました。
高橋さんの「高」も「髙」梯子タカを使う人もいます。山崎さんなどの「崎」にも「﨑」立サキと呼ばれる漢字等いくつもの種類があります。
これらは、本人もこだわる場合と気にしない場合があります。戸籍がそうなっている以上、別の字では間違いとして、申請等が通用しないケースもあります。
銀行の口座等は早くからカタカナがキーで、漢字は補助的な情報です。
基本的には番号や、カタカナ、ローマ字ですべて管理している事項が多いのですが、漢字が無くなると反対する向きも多いでしょう。
反対する方はデジタル化を情報漏洩等と結び付けて危険を訴えますが、デジタル化しないことも危険は同じですし、いざ何かをする場合にアナログな手間がすごくかかります。
こんなちょっとした漢字間違いで、電話で確認をしたり手紙で書類を出し直してもらったりしてること自体大変な無駄であり、役所の人間の手間、結局は税金の無駄遣いなのです。
名刺や表札なんかは、文化としてそのままでいいとして、行政には伝統、こだわりはいらないでしょう。