イギリスは紳士とは言えない国

 イギリスを王室があり、紳士の国と敬う人もいますが、私はイギリスという国をそれほど信用はしていません。
 趣味で言いますと、ミステリではシャーロックホームズを産んだ国ですし、鉄道も蒸気機関車を最初に走らせた国で、それらの偉業、遺産だけでもすごい国です。近代の世界をリードした一等国であるのですが、紳士たる尊敬に値する国かというと必ずしもそうは思いません。
 イギリスが世界に侵攻し、侵略と略奪を繰り返したことは消せない真実です。敗戦や革命などで国家体制が刷新された日本やドイツ、ロシア、中国などと違い一貫した政治体制を維持した老大国です。
 アフガニスタン、インド、中国(清朝)、ミャンマー、日本と多くの国と戦い侵攻しました。当時の大国は自分の国が奪わないと別の国が奪い脅威となるので先に手を出す。今よりもモラルの低い、しかもアジア蔑視の西洋列強、優等民族優等国家思想がプンプンします。
 鉄道ファンにとって残念だったのはイギリスが指南した日本の鉄道技術において、どうせアジアの島国、三等国ということでレール幅、ゲージを狭軌で始めたことです。当初から日本の大部分の国鉄がのちの新幹線なみの標準軌で作られていたら、日本の鉄道はもっと早くに便利になり発展していた可能性が強いのです。
 今でこそ香港の民主化ということで、中国の政府が非難されますが。元はと言えばイギリスによる清に対する卑劣な侵略、阿片戦争で割譲されたのが香港です。今の中国が民主的に問題があるとはいえ、強引に奪い取って政治体制を変えたのですから罪作りなものです。
 そして、イギリスのイヤなところは歴史を忘れさり、素知らぬ顔で自分は紳士だとばかりに、第二次世界大戦ではドイツや日本を非難し、今回のウクライナでもロシアを非難して、周りを焚き付けそれでいて、老いたその国土は傷つかずにいるというスタンスが鼻もちならないところです。
 大国のエゴ、植民地主義は当たり前からどこかで瓦解し、大して反省もなく、いつの間にか人権だとか、地球環境だとかまたきれいごとで先進しているようなことを世界に押し付けてくるエセグローバリズムとでもいうのかが本当に怪しげです。
 基本的に日本やアメリカの報道もそうですが、BBC 発とか、オックスフォードやケンブリッジがとかいうのは胡散臭いものです。
 

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