古い木造住宅はやはり怖い  #ホーロー看板#町屋

 ホラーではありませんが、年末に近所の木造長屋で痛ましい火事があり、お住まいの御老人が亡くなりました。
 今住んでいるマンション、新築で購入し14年目で大規模修繕を行ったので、周りの家も14年が経過したことになります。マンションの前の並びの家は廃業されたタバコ屋さんはじめ、一戸建ての古い家が十数件並んでいました。

 ところが、何年かすると、1軒また1軒と古い家は建て直されてゆき、今ではアクリル板にこじゃれた表札、カメラのついた玄関ホン装備、おしゃれな門扉、外壁の新築が見事に並んでいます。おそらく、防犯や耐震、火事など防災も現在の法律や基準とトレンドでしっかりしているでしょう。

 地域にもよりますが、建て替えの難しい町屋や、古い辻子、長屋もまだ随所にあります。私はニッチな趣味として、古い住居表示のホーロー看板を探し歩く散歩をしています。先達のブログを参考に歩くのですが、京都市内でも10年~15年前の記事と比べると、どんどん消滅して、新築一戸建てやマンションやホテル、駐車場に様変わりしています。市内だと、条例でやや無理くり管理地になっていたりします。

 文化というのが、看板などで古い物を残すのが良いとばかりは言えません。あの火事を見ると、木造のやわな家を無理に残すのもどうかなと思います。
 近年の住宅や街は基本的に災害に強くなって来ています。これは日本の素晴らしいところだと思います。かなりの地震や、それなりの台風が来ても戦前や戦後すぐなどの頃のような二次被害も含めた大きな死傷者は出ていません。
 もちろん、その中で、木造の古い家、多くは高齢者が被害を受けています。

 そういった住居から、全て出て行ってもらって、安全な施設とはいかないでしょうが、今回見た火事では長屋でもあるうえ、周りの家屋にも類焼して相当の迷惑も掛かっています。想像ですが、火災保険などにきちっと入って賠償できそうな感じでもありません。
 仕事で、時々個別にご自宅に訪問する際がありますが、まあネット世界でもインスタなどで上には上があり格差は見えますが、リアルの住宅の格差は最高から最貧の格差がスゴイです。
 豪邸というのはもちろん随所にありますし、またべニアのような合板1枚に壊れた南京錠のようなアパートもあれば、異臭のする震度4か大風でも倒壊しそうな木造の古い家にも誰かが住んでいます。

 少し差別的な表現ととられたらすみません。

 街全体のリスク、インフラ整備などを考える時、このような格差を、税金ではなく何とか富める側からの貢献で埋めていく方法があるような気がします。
 よく富める人が、ますます富み潤い、贅沢をして税を払うから企業や社会、国全体は潤うからそのままの格差でいいのだという方がいます。実際に戦中戦後すぐとは貧富の差は相対的に縮まっているとの説もあります。
 しかし、何もかもを分配するのではありません。財を成し富める者は何かのきっかけで寄付など社会に貢献、奉仕する必然があります。街に住む、近隣の人を救うというのは、まさにそのきっかけでしょう。

 日本が、移民を大幅にうけいれないまま、推移するなら、多くの恵まれない日本人に安定した雇用や住居を施すことから始めないといけません。再チャレンジの機会と希望を与え、国や雇用者に感謝して熱心に働いてもらうことが必要なのです。

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